国民皆保険 3 / 医療費と国民負担
Posted by guideboard on 2007/10/08/Mon
本記事の原典は、2006 年 5 月 23 日、http://sword.txt-nifty.com/guideboard/2006/05/_4__a5a0_1.html にアップされた。原典は削除された。
キーワード
医療、社会保障、保険、健康保険、皆保険、財政、国保、社保、政管健保、健保組合、国庫
小泉首相も、とうとう国会で日本の医療費は高くないことを認めるようになった。
対 GDP 比で日本の医療比が決して高くないこと、GDP 自体が昨年からプラス成長になってきたことを見るや、対 GDP 比での医療費削減の論調は政財官から消えてしまった。
これまでは医療費が高いから削減だ、と叫んで日本の社会保障としての医療を破壊し、医療を社会保障から商品に変えようとしてきた。
混合診療の議論は誰のためか。財界は、医療費は高くてよい、公的負担を減らせと主張している。医療を商品にしたいための方便なのだ。
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日本では、医療機関受診時の窓口自己負担は、ヨーロッパ・北欧高福祉国家などと較べたら高いと感じられている。確かに、そういう国々で公的医療保険に入っていれば、医療機関受診時の、その窓口での費用負担は少ない。米国では、高額な医療保険に入っていれば受診時の窓口自己負担は低く、保険に入っていない人は、そういう人の収入では払えないような高額な自己負担、すなわち、全額自費の医療になっている。
ところが、保険料、国家予算のレベルも含めて、国民一人が医療を受けたときにどれだけの費用を負担しているかを調べたら、日本人は、決して高い金を払っているのではないことが分かる。
介護、福祉を含めて、日本人は、諸外国と比較して、どれだけ高い金を払わされているのだろうか。
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メディファクス 4927 号 2006.5.24
国民負担率は諸外国より低水準
社会保障負担を議論する際の指標として使われる「国民負担率」を国際比較すると、日本はEU諸国などより低い水準にある …..
参考資料
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参考として、保団連のサイトから、お役立ちリンク。データは少し古いが、数字に惑わされないことが大切であると教えてくれる。政管健保、組合健保の収支は 2002 年以降、改善している。
老人医療費5倍論は本当?
老人患者の 1 日あたり診療費は、一般患者の診療費とほとんど差がない。
日本の総医療費は高い?
対 GDP 比で日本は OECD 加盟 29 カ国中、18 位という低い医療費でありながら健康達成度や健康寿命は WHO から世界一と評価されている。
日本の社会保障費は高い?
GDP に占める社会保障給付費の割合は、スウェーデン 32.0%、ドイツ 28.2%、アメリカが 14.5%、日本は 13.1%。
日本の国民負担率は高い?
イギリス、ドイツ、フランスの国民負担率は 50% を超えているが、日本は 36%。
健保組合が赤字の原因は?
国が老人医療への国庫負担割合を 45% から 35% へ引き下げたことで、健保組合からの老人医療への拠出金割合が 33% から 40% へと過度に増加した。企業のリストラによって健保組合の被保険者が減少、保険料収入が大幅に減少した。
政管健保が赤字の原因は?
1992 年、政管健保への国の補助金の割合が、それまでの 16.4% から 13% に引き下げられた。1993 年以降は赤字になった。
国保財政が赤字の原因は?
国保の赤字の原因も、国庫負担率の切り下げ。国は 1984 年に老人保健制度が新設されたことを理由に、それまで医療費総額の約 45% を支出していた国庫負担率を約 38.5% に引き下げた。