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医療崩壊 / 的外れ

Posted by guideboard on 2007/10/08/Mon

本記事の原典は、2006 年 3 月 21 日、http://sword.txt-nifty.com/guideboard/2006/03/_2_3929.html にアップされた。原典は削除された。


キーワード
医師不足、医師確保、医療事故、過失、刑事、訴追、逮捕、起訴

勘違いな事例二つを紹介する。何が勘違いか、分からない方はもっと勉強して欲しい。

東日新聞 2006.3.21
新城市民病院改革委が経営縮小提言 救急受け入れ制限も
「全国でも初めての試みとして、不足する医師確保のためドクターヘリを医師通勤用に運用することを提言 …..
医師の確保では、通勤用ヘリ利用で年間7000万円弱の予算を使うが、それほど医師確保がひっ迫していることをPRする意味もある。」

医師のヘリ通勤とは、深夜にオンコール医師を呼び出すのにヘリを使うのか。毎朝毎夕、ヘリで医師が通勤するのか。論評以前の、なんとも表現のしようがないものだ。
7,000 万円の年間予算を医師の人件費に使えば、3 – 4 人の中堅医師が雇える事に気がついているのだろうが、なぜ素直に医師をこれだけの予算で雇います、と言えないのか。

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臨床経験を積んだ医師でありかつ大作家、大学病院の医療の問題点を肌で感じて知っている渡辺淳一氏ですら、これである。私は作家渡辺淳一氏が嫌いではないが、このコラムだけは頂けない。

週刊新潮 2006.3.23 あとの祭り 連載 93
渡辺淳一 データだけ見て患者を診ない
「察するところ、この外科医は検査結果だけを鵜呑みにして、あっさり手術に踏み切ったのだろう。」

簡単に言ってくれるが、全身所見を見、検査所見を見、画像所見を見、その上で癌を疑えばこその細胞診である。初診で何もせずにいきなり細胞診をする訳ではない。本事件の調査をしっかりやって再発防止策へたどり着いて、はじめて本件外科医が不注意だったかどうかも論じることができよう。そんなに簡単にこの外科医を不注意と言えるのか。

ちなみに渡辺淳一医師は整形外科医だった。甲状腺癌を語るには、慎重にして頂きたい。

「訴訟が怖いという以前に、そういう問題を引き起こさぬ医師になるぺきではないか。」

今は、渡辺淳一医師が和田心臓移植を目にしたときとは時代が変わっている。民事のみならず刑事訴追が日常ありふれたものになってきている。訴訟は日本中の医師の足許に迫っている。

さらに、システムの安全を設計する、という観点が抜け落ちた論評である。

もう一つ、事故を起こさない医師を養成せよ、とは不可能ではないか。

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注記
渡辺淳一医師が札幌医科大学整形外科学講座講師であった時、札幌医科大学で和田外科教授による本邦初の ( 疑惑の ) 心臓移植が行われた。

参考資料

医療崩壊 / 的外れ資料

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