JBM / 安全のためには 3 資料 3
Posted by guideboard on 2007/10/06/Sat
琉球新報 2006.4.9 金口木舌
給料明細には「107時間」と記されていた。県内の病院に勤める小児科医の残業時間だ。その彼は「こういう月はよくあるかな」と笑った
過労死が起きてもおかしくないとされる100時間を超えている。子供相手の診療は手間も時間もかかるという。「熱を出し、点滴を打って仕事をしたことも度々ある」と自嘲(じちょう)気味に話した
全国の病院小児科は2003年までの10年間で、約750カ所も閉鎖されたというデータがある。その影響で近隣の救急病院などに患者が殺到し、小児科医の負担が増すという現象が起きている
さらにそれは小児科医希望者が少なくなる、という悪循環に陥っている。日本小児科学会の調査では、今年4月から大学の医局や関連病院で小児科になる医師が、3年前の半数近くに激減しているという。県内も例外ではない
「生活、肉体、精神を犠牲にして、医師としての責任感、志だけで現場に立っている」と前述の彼は言う。同じく不足している産婦人科医とともに、国や社会が制度的見直しなどを含めた医師確保策を考えなければならない時期にきている
医師個人の責任感や志だけを頼りにしている制度は、いつか必ず破たんする。その影響を受けるのは私たち患者の側である。