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大淀事件 36 / 侮辱罪

Posted by guideboard on 2007/10/02/Tue

本件の民事提訴の際、ご遺族原告側石川弁護士は、診療記録が多数の医師の検討の対象になったことを問題視した。

そのために採られた行動は、次のようなものであった。

  1. 診療記録が多数の医師の目に触れさせるように流出したのは、誰かが守秘義務、あるいは個人情報保護に関する法律かまたは大淀町の条例に違反しているとして刑事告発を検討する。
  2. m3.com Community その他のインターネット上で診療記録が検討された場を閉鎖、あるいはそれらの検討の記録を消去させる。
  3. ご遺族原告に関するコメントを、擁護するもの以外、封殺する。

弁護士として当然の行動であり、有能で、大阪の撃墜王との異名を持つ石川弁護士は、被告医師を有責に追い込むために、過失をどこかに見つけて責めようとしたのである。そこには正確な医学的検討など不要であり、医師たちが加えた検討の結果は、弁護活動を損なうものであった。

診療記録を流出させたのは、一つは診療録をマスコミに渡したご遺族であった。毎日新聞奈良支局のスクープを許したのは実はご遺族であった可能性が高まった。報道映像は、実に冷静に、手振れの無い、素人とは思えない映像で、亡くなった患者さんとご家族の姿を映し出していた。

2007-06-26 マスコミ許すまじ

http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20070626

救急車の搬送時には記者は既に居たとのことです。
…..
1. 事件当夜から記者は取材を開始していた
2. 記者は家族に例の団体を紹介した
3. 記者と例の団体は乗り気でない家族を訴訟に引きずり込んだ
4. 乗り気でなかった原告の夫及び弁護士をマスコミ報道に引きずり込んだ

病院関係者、あるいは被告を支援する側の誰かが不正に診療録を入手して、それをネット上に流して、検証と称して被告医師を擁護し、ご遺族原告を侮辱した、こういう構図を描いたのだろう。

しかし守秘義務違反に問える医師は、被告医師の周辺やネット上にはいそうにないと分かった。しかも情報流出元とマスコミ、特に毎日新聞奈良支局の所行が白日の下に晒されてしまう結果となった。

m3.com Community では正確な医学的検証をされてしまう。ならばご遺族原告を非難したコメントを探し出して、医学的検証もまとめて m3.com Community を封鎖してしまう。個人情報保護というお題目は、マスコミ、ネットで飯を食う者たちにとって水戸黄門の印籠のように効く。これはうまくいった。

So-net は、登録者情報を警察に開示した。それがこの結果だ。

毎日新聞 2007.10.1
ネット流出:掲示板に書き込み、侮辱容疑で医師を書類送検

asahi.com 2007.10.1
ネットで遺族中傷、容疑の医師に科料略式命令 妊婦死亡

真実を追究する医師たちのネットワークは、しかし、綻びなかった。

———-

警察は、なお診療情報の流出経緯を捜査しているという。しかしこれまでの報道で見る限り、報道機関は診療記録を早い段階で入手し、その画像を報道していた。

2006.10.21 TBS のニュース画面で、医師の手による診療記録と看護記録の映像が出た。

2006.10.27 読売テレビのニュースで、看護記録の映像が出た。

2006.10.31 読売新聞奈良県版には、医師の手による診療記録の写真が掲載されていた。同日、読売新聞大阪朝刊には、診療記録に基づかないと書くことができないような時系列での事件の経緯が掲載された。

2006.11.2 大阪毎日放送のニュース画面で、医師の手による診療記録の映像が出た。

2006.11.14 KTV のニュース画面で、看護記事の映像が出た。

その後、2007.5.24 NHK で、民事提訴の報道の際、医師の手による診療記録と看護記録の映像が出た。

———-

m3.com Community は、弁護士が一言個人情報を口にすれば、あっけなく言論を封殺する。医師以外の者でも容易に入り込める。医師たちの思想信条や個人情報をどう外部利用しているか分かったものではない。そもそも一私企業の営利活動の一端である。

無くなっても構わない。

———-

原告側の認識とは、このようなもののようだ。しかも陣痛促進剤に罪を求めたり、CT と一人の脳外科医がいれば救命できたと考えているかのようだ。

奈良大淀病院の裁判! その2

http://obgy.typepad.jp/blog/2007/08/post_825a.html

「子どもなんか助けんでも、お母さんを助けてほしかった」
と考えていると仰います。原告側はそのように考えているとも。
「だって脳出血ですよ?」と私は申しあげました。
「除脳硬直がでるほどの脳出血ですよ?助かるわけがないじゃないですか」
「えっ!?でも脳外科に送れば助かるでしょう」
話がかみ合わないんです。
どうやら岡本さまの奥さまは、「くも膜下出血」で手術をして助けてもらったとのこと。
「。。。えっと。くも膜下出血や硬膜外血腫は脳出血と違うんですよ」
「え、どう違うんですか」
「聞いてらっしゃらないんですか?」
「似たようなもんだって」
「えっ。。。」
ちょっと開いた口がふさがらなくなってしまいました。
くも膜下出血も、硬膜外出血も、脳出血ではありません。
頭蓋内出血ではあるけれど、脳出血は「脳実質」の出血です。
その区別も、まさか原告側はついていない?
そういえば。。。
と法廷で石川弁護士が脳の解剖図を予習していた光景が
脳裏によみがえりました!
あっ!なんだあの人、わかってないんだ。
硬膜外出血やくも膜下出血とのちがいも!
解剖図の前に、大事なことが分かっていない!
脳出血がいかに重篤な結果をひきおこすかということも!
そして搬送する前にすでにもう助からない兆候が出ていたってことも。
訴える前に調べておいてよ、そんなこと!
とおもいました。
すくなくとも、訴えた後でもいいから、調べてよ。
「医学的なことはわからない」じゃないよ。
私たちは滔々と、「脳出血」「除脳硬直」がどんなものであるか、
一生懸命説明しましたが、わかっていただけたかどうかはわかりません。
しかし、ひょっとしたら裁判官にもわかっていないのかもしれません。
逆に。
証人尋問で必要なのは、実は脳外科医だということがわかりました。
「脳外科医」にカルテを読んでもらえば、一発でこの事件は終了です。
彼らが言っているのは、赤ちゃんうんぬんではないのです。
なぜ母親が助からなかったか。
脳出血が「予見不可能」「一気に起こる」
「除脳硬直までおこった場合には、もう救命はほぼ不可能」

———-

ちなみに、このニュースが出た昨日の午後以降、m3 とか本件にまつわるキーワードでネット検索をかけた複数の人物がいて、当ブログも少々ご覧になられたようだ。

参考資料

大淀事件 36 / 侮辱罪資料

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