日本医師会 / 2006 日医会長選 1
Posted by guideboard on 2007/09/24/Mon
本記事の原典は 2006 年 2 月 24 日、http://sword.txt-nifty.com/guideboard/2006/02/post_d884.html にアップされた。原典は削除された。
キーワード
日本医師会、会長、選挙、自民党、武見敬三、植松治雄、郵政、抵抗勢力、構造改革
植松治雄現日医会長は狼になろうとしたが、既に日医の牙は抜かれていた。自民党政権は次の忠犬を求めた。
日本医師会長選挙 ( 2006 年 4 月 1 日 ) に唐澤東京都医師会長が出馬を表明したと、1 月 14 日、京都私立病院協会のウェブサイトに第一報が載った。日本医師会の意義であるとか、医師会長選挙をこの時期にすべきかどうかなどの議論は置いておいて、唐澤 – 武見 – 自民党のキーワードで見てみると、唐澤東京都医師会長の出馬の背景は、単純で分かりやすい。
京都私立病院協会のウェブサイトによると、
「唐澤東京都医師会長は、昨年の衆議院選挙において日医独自の強くてインパクトのある医療政策や戦略が見えないことを感じ始めた頃、全国から立候補を促す声が届き、昨年暮れに決断したとその経緯を説明した。」
とある。
京都私立病院協会
http://www.khosp.or.jp/
小泉政権は、日医をてなづけて坪井栄孝前日医会長同様に犬にしようとしたが、2005 年 9 月、植松狼はご主人面した小泉首相に吠えてみた。そこで小泉首相と自民党執行部は武見敬三参議院議員に、日本医師会を飼い馴らしてみろと言ったのだろう。次は自身の選挙がある武見議員が取った行動は、2 月 20 日のメディファクス 4865 号 – 2 ( 下記参考資料 ) のとおりである。
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衆議院選挙が契機だったと唐澤東京都医師会長が言うのだから、では、政治の一番上から順番に見てみよう。
小泉首相は、道路公団、郵政公社、特殊法人、地方三位一体、日本医師会と五つの改革を自身の政策の最上位に掲げた。小泉首相からみれば、これらはいずれも政敵 ( 田中角栄 – 竹下登 – 小渕恵三 – 橋本龍太郎 ) の握っていた利権であった。小泉改革とは、速い話が小泉首相が政敵を潰す自民党の内紛そのものである。日本医師会は、他の四つに較べたら利権になるほどのものとは言い難いが。小泉首相は自身が厚生大臣だった時、日本医師会に敵意を募らせたのかもしれない。
まず道路公団改革の時に、橋本派の有力者、野中広務氏を葬り、青木幹雄参議院幹事長 ( 当時 ) をてなづけ、橋本派を弱体化させた。
郵政では歴史的な選挙で綿貫民輔氏を追い出し、橋本龍太郎氏の後継者を潰した。その選挙の直前に、日本歯科医師会の内紛を端緒に橋本派への金の流れを掴んで橋本龍太郎氏にとどめを刺しておいた。
日本医師会がつながりを持っていた自民党衆議院議員は、最初のうちは多くが郵政民営化反対、反小泉であったが、衆議院本会議採決までに小泉側に回った。地方選挙区で各候補を押すかどうか、日医は組織として小泉支持を表明せず、各地方医師会に任せた。各地で反小泉を押すねじれ現象が起こった。
その選挙後の第一声で「次は医師会改革」と言い放った。
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次に日医のレベルで見てみよう。
唐澤東京都医師会長は現在、日医理事である。これまで植松会長に対する批判も内部での議論も、一切何の言動もなかった人だ。それが突然立候補するという。何かおかしいと思うべきだ。現在の日医の政策立案能力を問題にするなら、自身も自身が言う所のその無能集団の一員ではないか。
坪井日医前会長の時代、自民党政府に尻尾を振り続けてみたものの、2002 年の健康保険改定では、健康保険始まって以来、初めての医療費本体のマイナス改定であった。日医は厳しい立場に置かれた。坪井前会長は、このときの日医会長選挙に西京都府医師会元副会長を破って勝利したが、関西を中心に信頼は失われた。
2004 年、闘う集団のリーダーとして植松大阪府医師会長が日医会長選挙で坪井前会長に勝利した。植松会長は 2005 年 9 月、小泉政権に擦り寄らなかった。黙って小泉政権に従って解体されてしまうより、抵抗を試みたのだ。
元々日本医師会に手をつけたかった小泉首相は、選挙後すぐに医師会改革を言明し、2002 年以上に厳しく医療費を削減し、日医の一部勢力をそそのかして唐澤会長を担がせ、そして武見議員にとどめの手を下させたのだ。
日医内部が分裂して弱体化するように、飼い犬が会長になるように、という所だ。
唐澤東京都医師会長は、対話と融和の人らしい。内科医である。東京都臨床整形外科医会からの話では、整形外科にも理解があるという。柔道整復師団体ともつながっている。もし日医会長になったら、八方に向かって尻尾を振ることだろう。
参考資料