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日本医師会 / 2006 日医会長選 5 資料

Posted by guideboard on 2007/09/24/Mon

» 日本医師会 / 2006 日医会長選 5

読売新聞 2006.4.4

4月4日付・読売社説(2)
[日医会長選]「弱体化は自民党との距離だけか」

日本医師会(日医)は、どこへ向かおうとしているのか。

2年に1度の会長選挙で、再選を目指す植松治雄氏に対抗して、東京都医師会長の唐沢祥人氏が名乗りを上げ、接戦の末に唐沢氏が当選した。

会長選は日医の混迷ぶりをあらわにした。激しい選挙になったからではない。「自民党との関係をどうするか」という医療の本質とは関係の無いことが、唯一最大の争点だったからだ。

小泉政権とは是々非々の路線をとる植松氏と、自民党との協調を唱える唐沢氏の争いだった。そこには、圧力団体として生き残るにはどちらが得策か、という視点しかない。

1期2年を終えただけの植松氏は、続投が順当だった。だが、昨年末の診療報酬改定で3・16%の引き下げを許したことや、中央社会保険医療協議会での影響力低下が、日医内で不満を醸成した。

植松氏自身、2年前の会長選では、それまでの執行部が診療報酬のマイナス改定を初めて許したことなどを批判し、当選した。「自民党に甘い顔をし過ぎだ」という主張だった。昨年の総選挙で、郵政民営化反対議員への支援を黙認するなど、小泉政権とは距離を置いた。

これで自民党との関係が冷え、昨年の診療報酬改定ではほとんど政治力を発揮できずに、より大きな引き下げを決められてしまった。「それ見たことか」というのが、唐沢氏出馬の背景である。

唐沢新会長は、自民党との関係修復を急ぐ方針だ。だが、それによって強い政治力を持った日医の復活を目指す、というならば時代錯誤であろう。

日医の集票力は、かつて参院全国区で推薦候補が100万票以上も獲得したころとは比ぶべくもない。2004年の参院比例選で、日医出身の西島英利氏は25万票にとどまった。

政策決定を透明化し、族議員や業界団体の圧力を排除することも、時代の要請である。自民党との距離が広がったのは日医の姿勢だけが原因ではない。

日本医師会が目指すべき方向は、圧力団体から脱皮し、開業医の既得権維持に偏重してきた姿勢を、根本的に改めることではないか。

国会では、医療制度改革の関連法案が審議入りする。尊厳死や診療ミスなど医療を取り巻く問題も山積している。

日医は本来、これら難題の解決に専門家集団として協力すべき立場にある。だが、開業医中心の圧力団体を志向する限り、どんな立派な主張をしても説得力がない。問題は「自民党との距離」ではないことを、まず自覚すべきだ。

(2006年4月4日1時29分 読売新聞)

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共同通信 2006.4.4

日本医師会の新会長に就任した唐沢祥人(からさわ・よしひと)さん「1」

「しっかりした医療政策をつくり、政権与党に政策を丁寧に説明し、国政で生かしてもらう。そういう関係をつくりたい」。開業医、勤務医の計約16万人を束ねる日本医師会(日医)のトップとして、自民党との関係改善に意欲を見せる。

出馬表明は1月半ば。続投を目指した前会長より3カ月遅れた。しかも出身地の東京以外での知名度は低い。全国350人の代議員に「国民医療推進のための政策を提言するのが日医の使命」「政策実現のための手段、戦略が大切」との思いを手紙で繰り返し訴えた。ファクスや電子メールで寄せられた質問などにも小まめに答えてきた。

「人の意見をよく聞く調整型の人」(医師会関係者)。「医者が一生懸命やっても、患者が求める医療と違うこともある。その食い違いを埋めれば、日医は国民の求める医療の推進に役立つと高く評価され、支持される」と確信し、国民の意見に耳を傾ける仕組みづくりも念頭にある。会長選のしこりも「目指す国民医療は同じ。そこを求めていけば自然に氷解する」とみている。

大学在学中に急死した兄の遺志で、卒業から1年足らずで診療所を継いだ。以後、午前中は診察、午後は往診などをこなしてきた。しかし今後は小児科医の長男に診療所を任せることが多くなりそうだ。

忙しい仕事の合間に古事記や日本書紀を愛読、時にはゆかりの地を訪ねるのを楽しんできたが、当分は日医に専念する。「今、行動しなければ意味がない」。63歳。

緊張感持って話し合い「2」

川崎二郎厚生労働相は4日午前の閣議後記者会見で、日本医師会(日医)の新会長に唐沢祥人氏が就任したことについて「一定の緊張感を持って話し合いをしていきたい。尊厳死やがん対策など、日医の考えを明確にしてもらいたい」との考えを示した。

また「社会保障制度を持続可能なものにするためには、国、患者、医療提供者のみんなが努力しなければいけないことに理解を求めたい」と述べ、医療制度改革への協力を求めた。

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共同通信 2006.4.6

日医と連携強化で一致 首相と唐沢会長

小泉純一郎首相は5日夕、官邸で日本医師会の唐沢祥人会長と会談し、今後の医療政策推進にあたって医師会と政府、与党の連携強化を図ることで一致した。
首相は「医師会としての考えや立場で利益を追求するのは当然だが、医療や国民全体の立場のことも考えてほしい」と指摘し、協力を呼び掛けた。
唐沢氏は1日の日本医師会長選で小泉政権に距離を置いてきた前職候補らを破り、初当選した。

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メディファクス 2006.4.6

唐澤会長が小泉首相に就任あいさつ     

尊厳死など話題に
 
日本医師会の唐澤人会長は5日、首相官邸に小泉純一郎首相を訪れ、就任あいさつをした。日医会長選では自民党と日医の関係が問われたが、面会では小泉首相が社会的に関心が高まっている尊厳死問題を口にするなど一般的な話題に終始したという。唐澤会長は川崎二郎厚生労働相や自民党幹部も訪ねた。

訪れたのは、唐澤会長のほか、竹嶋康弘、宝住与一、岩砂和雄の3副会長ら。首相官邸で小泉首相と面会したのに続き、自民党本部に武部勤幹事長、中川秀直政調会長、青木幹雄参院議員会長ら、厚生労働省に川崎厚労相を相次いで訪問した。

小泉首相との面会について、唐澤会長は「小泉首相が尊厳死の在り方や終末期医療の問題を口にしただけで、一般的な話ばかりだった」と述べた。竹嶋副会長も「個別の医療政策などに関する話はなかった」と語った。

4月6日 メディファクス 4897号

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日医白クマ通信 No. 362 2006.4.2 ( 日 )
第 114 回日本医師会定例代議員会「唐澤会長所信表明」

代議員の先生方、おはようございます。

昨日は長時間にわたり、役員の選出のご審議を賜り、誠にありがとうございました。会長選挙、副会長選挙、常任理事選挙ほか新役員をご選出いただきました。会長選挙には、私のほか、二名の方が立候補されましたが、基本理念と目指す方向は、同様であろうかと思います。他候補を支持されました多くの代議員のご意見がありましたことを十分に心に留めまして、今後の会務運営に当たりたいと思います。ことに他候補のご提言は謙虚に受け止め、全会員のご意見とご支援を賜りますよう心からお願い申し上げる次第であります。

ご高承のとおり、近年の医療を巡る環境は一層厳しいものとなっております。

少子高齢社会の進展と社会構造の変化、科学技術の進歩と国民医療の状況は、一段と大きな変貌を遂げようとしております。

さらに、わが国の財政事情の逼迫は、社会保障制度におきましても大きな影響を与えております。ことに与党の医療制度改革大綱、厚生労働省の医療制度改革試案などいずれをとっても、財政主導型の内容となっております。この流れは必ずや提供される医療の質の低下を招きかねません。

国民医療と申しますものは、全国各地域における特色ある医療の状況そのものであります。良識と誠意を持った医師が懸命に医療を提供しております。国民の求める医療として、大きな評価をいただくことが、財政主導型の医療から脱却するための唯一の道筋であろうと考えております。そのような地域の医療を医療提供のデーターベースに盛り込むことによって、われわれの医療政策に具体的な国民の要望として反映させることが、真に魂の入った説得力のある医療政策となり、国政、行政官庁、国民にとって大きな力強い提言となるものと確信しております。

各地域において小児医療の問題、産婦人科医の不足とか、勤務医の過重労働、医師の偏在など枚挙に暇のない課題が山積しております。病院と診療所、勤務医と開業医など、多くの医師の意見をまとめて日本医師会の意見として集約していく必要があります。そのためには会員と日医の距離をより近いものにしてさらに国民と一層距離を近づける努力もなさなくてはなりません。

今回このような形で執行部が変わりましたが、本日議案として提出されております事業計画、および予算に関しましては、会長、副会長等も本議案の決定に参加しておりますので、基本的にはこの内容でご承認いただきたいと考えております。

しかし、先に申し述べましたように、内外ともに流動的な事態となっておりますので、今後これを実施していく過程で、新しい事態、あるいは見直しなどが必要な事項が生じた場合には、その時点で改めて皆様のご意見をお伺いすることもあるかと存じますので、その節は宜しくお願い申し上げます。

議案につきまして慎重ご審議のうえ、ご承認賜りたくお願い申し上げます。どうか今後ともご支援を賜りますようお願い申し上げます。

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