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医師養成にかかる費用 3

Posted by guideboard on 2007/09/23/Sun

社団法人日本私立医科大学協会の資料によると、私立医科大学では、医科学生一人を卒業させるのにかかる費用は約 1 億円であるという。

社団法人日本私立医科大学協会

http://www.idaikyo.or.jp/

医学教育経費理解のために〜平成18年11月
http://www.idaikyo.or.jp/zaisei/igaku18.11.pdf ( PDF 保存 2.7MB )

私立医科大学における医学教育経費 ( 学生一人当たり – 1 年間 )
平成 10 年度 1,454 万円
平成 11 年度 1,453 万円
平成 12 年度 1,475 万円
平成 13 年度 1,527 万円
平成 14 年度 1,590 万円
平成 15 年度 1,630 万円
平成 16 年度 1,656 万円
平成 17 年度 1,708 万円

1,700 万円 × 6 年間 = 1 億円

この資料によると、1982 年以降国庫補助金が抑制されたこと、1989 年に消費税が導入されたことが、私立医科大学の財務を主に圧迫し、それに加え、教職員の人件費、研修必修化に伴う研修医の処遇の改善、医療設備機器の更新が加速度的に増大していることが、学費が上がる要因になっているそうである。

日本私立医科大学協会に直接問い合わせた所では、1 億円の学生経費の中身とは、教員の人件費、教材費、校舎設備の維持管理、減価償却等の大学運営の費用のうち、学生の教育にかかる部分が学生一人当たり 6 年間で 1 億円ということだそうである。

こういうデータも掲載されている。私立医科学生は 6 年間で 1 億円も払っていない。では、毎年 1,000 万円の税金を投入されているのか ?

医学部学生の平均納付金比較 ( 6 年間合計 )

国立大学医学部 平成 9 年 308.4 万円
国立大学医学部 平成 18 年 349.7 万円
私立医科大学 平成 9 年 3112.8 万円
私立医科大学 平成 18 年 3357.0 万円

平成 17 年度、1 大学あたりの医学部のみの平均値の以下のデータも載っている。

収入 ( 平均収入 8,364 ) ( 単位 : 百万円 )
学生納付金 3,600
補助金 20,031

支出 ( 平均支出 12,620 )
人件費 7,384
教育研究経費 2,052

教育研究経費は年間約 20 億円。学生経費だけではなく、研究施設、附属病院などにも出ている費用の合計だろうが、乱暴にすべて学生経費とすると、年間学生一人当たり約 300 万円くらいか。すると学生納付金 6 年間で 3,000 万円は教育研究以外にも使われていることになる。

大学附属病院や研究施設を設置し維持する費用や、多数の病院スタッフなどの人件費が入り込んでいる上に、資料ごとの乖離があるので分かりにくいが、どうも学生の教育に 6 年間で 1 億円もかかってはいないようだ。

———-

なお、私立医科大学協会に問い合わせたのは、以下の報道記事をきっかけにしている。

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/feature/20070507ik05.htm

2007年5月4日 読売新聞
日本私立医科大学協会によると、
医師1人を育成するのに約1億円かかり、
税金で賄う部分も少なくない。
そんな医師たちに社会は何を求め、どう支えるか。

参考資料

医師養成にかかる費用 3 資料

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