高知医療センター PFI 6 / 開院前夜
Posted by guideboard on 2007/09/19/Wed
開院前の期待と不安。
高知県の行政、オリックスとそのグループはどういう夢を描いていたのだろう。
公立病院は議員の票の源であり自治体財政の赤字の源の一つであると同時に、自治体本体の赤字を付け回したり、職員の雇用のために必要なものであった。
オリックスは税金が投入された病院で儲け、すなわち、税金が病院を通って流れ込んで来てくれて、自治体が手放したくなったら買い叩き、将来は医療保険で儲けようという魂胆に見えるが。
オリックス プレスリリース 2005.2.13
全国初のPFI事業による病院『高知医療センター』開院
高知県立中央病院と高知市立市民病院を統合した、全国初のPFI事業による病院「高知医療センター」が3月1日に開院します。このPFI事業は高知県と高知市による構成団体「高知県・高知市病院組合」が整備・運営主体となり、オリックスグループを中心とする特定目的会社(SPC)である「高知医療ピーエフアイ株式会社」が病院本館や職員宿舎等の施設整備、医療関連サービス、医療機器整備などを一括受託している事業で、2002年12月に高知県・高知市病院組合と高知医療ピーエフアイ(株)間でPFI事業契約を締結し、着工したものです。
これまで高知県は、人口当たりの病院数、一般病床数はいずれも全国第一位であり、医療の量的な面は充足されているものの、高度医療については、一部の患者さんが県外の医療機関に頼らざるを得ないなど、必ずしも十分とは言い難い状況にありました。高知県立中央病院および高知市立市民病院は、こうした背景の中、施設が老朽化・狭隘化してきたこともあり、スケールメリットを生かし、高度医療など病院機能をより一層充実させるため、両病院を統合しての整備を検討。さらには、患者さんに対するサービスの向上と病院経営の効率化を図るため、民間企業の資金とノウハウを活用するPFI方式で病院整備を行うこととなりました。
高知医療センターは「患者さんが主人公」を基本理念とし、「地域から信頼される、患者さんと医療職員の、人と人、心と心のふれあいのある患者さん中心の、患者さんの立場に立った医療の実践」を目指します。そして、高知県・高知市病院組合と、高知医療ピーエフアイ(株)との協働により、高知医療センターの基本目標である「医療の質の向上」「患者さんサービスの向上」「病院経営の効率化」を進めてまいります。
高知新聞 2005.2.7
病院組合が目指すのは開院後の運用に民間のノウハウを生かす「高知版PFI」。それだけにSPC側が提供するサービスの善しあしが、新病院の成否に影響する。しかもSPCとの事業契約は行政が経験したことのない30年間という長期にわたり、契約金額は2131億円に上る。
具体的な業務の分担では、病院組合が医療行為を提供。SPCは施設の建設、維持管理、消毒滅菌、清掃、洗濯、医療機器の保守点検などのほか、受け付け業務や食事の提供、さらには患者搬送など患者と接するサービスも受け持つ。
開院を目前にした今、SPCの西名代表は「官が民の手法を導入する壮大な挑戦。本当のPFI事業はこれから始まる。汗を流し患者の立場に立ったサービスを提供する」と強調する。
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高知医療センターの問題について
病院組合の資産では100億から110億の収入です。そのなかで78億を高知PFIに支払う。残りは30億ぐらいですね。それで人件費を試算しますと病院組合直営の部分で、40億以上かかります。医療機器の更新などで、それに加えて10億〜20億のお金はかかります。そうすると赤字になります。私が懸念していますのは、赤字が増大に病院組合で持てなくなったときどうなるか。PFIを担っているのはオリックスです。オリックスの宮内社長は「総合規制改革会議」のメンバーであって、病院の民営化を主張されています。将来的に経営が成り立たなくなるときに、「身売り問題」が浮上する可能性があります。見売り先はオリックスになるでしょう。総合規制改革の中で、医療の民営化と「自由診療」(全額自己負担)の拡大が言われています。巨額の県費で民間病院をこしらえる。その病院の診療費は高く庶民は診察を受けることが出来ない。そんな事態を懸念しています。
参考資料