高知医療センター PFI 6 / 開院前夜資料
Posted by guideboard on 2007/09/19/Wed
けんちゃんのどこでもコミュニティ
高知医療センターの問題について
http://www.nc-21.co.jp/dokodemo/whatnew1/yama-kubo/yama-kubo2.html
今週のゲストは市民オンブズマン高知代表窪則光さんと、自治労高知県職員労働組合中央執行委員長の山崎秀一さんです。今日のテーマは「高知医療センターの問題について」です。高知県立病院と高知市民病院が統合され、PFI方式で高度医療の統合病院が再来年開業します。番組では窪さんも山崎さんも問題点をご指摘されていました。
山崎さんは番組のなかで、経営的に問題があるとご指摘されていました。100億円の収益のうち80億を民間企業が吸い上げる。残りは20億。人件費や機械の維持費は30億程度かかる。どう考えても赤字。そのつけは県民に回され、最後は民間企業に「身売り」されるのではという心配されていましたが・・・・・。
山崎
前回出演時にもご指摘させていただきました。少し数字が違います。病院組合の資産では100億から110億の収入です。そのなかで78億を高知PFIに支払う。残りは30億ぐらいですね。それで人件費を試算しますと病院組合直営の部分で、40億以上かかります。医療機器の更新などで、それに加えて10億〜20億のお金はかかります。そうすると赤字になります。私が懸念していますのは、赤字が増大に病院組合で持てなくなったときどうなるか。PFIを担っているのはオリックスです。オリックスの宮内社長は「総合規制改革会議」のメンバーであって、病院の民営化を主張されています。将来的に経営が成り立たなくなるときに、「身売り問題」が浮上する可能性があります。見売り先はオリックスになるでしょう。総合規制改革の中で、医療の民営化と「自由診療」(全額自己負担)の拡大が言われています。巨額の県費で民間病院をこしらえる。その病院の診療費は高く庶民は診察を受けることが出来ない。そんな事態を懸念しています。
窪さんはPFI方式だから、情報公開をしないと前回出演時に言われました。いくら民間企業と言えども、県民の命に関わることなので、情報公開の必要性はあると思います。なぜそれが出来ないのでしょうか?
窪
情報公開は県とか市役所が中心です。道路公社とか土地開発公社の情報公開が必要であれば、特別にそれぞれ情報公開法をつくらなければいけません。法律がなければ、情報公開の必要性がないとされています。民間企業は対象となっていないから、県民のお金が流れていると言いましても「民間運営ですから」と逃げることはできます。高知工科大学にしろ、PFI医療センターにしろ、結局美味しい部分ははすべて県民の税金があてになっています。仮に赤字がでましても、連帯保証人が県民なので、県民にとって何がこの仕組みでメリットがあるのかわかりません。心配しています。私は市民病院にかかっています。月に何回か行きますが、今度の統合病院は場所があそこでしょう。全国1の老人県ですので池は不便です。民間病院は喜んでいますよ。大きな病院があちらへいくので、むしろ民間病院が潤うのではないかと。ですから統合病院の経営は,結構厳しいのではないかと思います。
赤字になる可能性が大いにあるということですか?
山崎
経営は非常に厳しいと思いますね。100億から110億の収益というのは、病院組合が試算したのです。不思議なことに民営でやるほうが、公営(直営)でやるより患者も多くなり、収益もあがるようになっています。どこをどう押したらどうなるかわからないのです。窪さんがご指摘されていた懸念は当然あります。民間病院から、紹介を受ける病院ですね。この病院にそれだけ紹介があるのか?それを患者さんがのぞむのかという問題があります。それと不透明な部分があります。今度のPFIの契約の中で、病院のITを進めるのですが、IT関連だけは別契約になっています。これもよくわかりません。
もともとは島根県で病院の院長をされていた瀬戸山氏が来まして、その付き合いのある業者を引っ張って来ました。その業者と随意契約したかったのではないかと思われます。
そのあたりは情報開示のなかでは出てこないのでしょうか?
窪
県庁の食料費の問題でもそうですが、情報を持っているのは県庁ですね。私どもが情報公開法に基づき情報公開を要求しましても、情報を「選ぶ」のは県側なのですね。県庁さえもそうなのですから、民間経営のところは何とでも言えますわね。
山崎さんに伺いします。現在県立病院と市民病院に勤務されている職員は、全員PFI方式の病院に全員雇用されるののでしょうか?
山崎
されないです。医師や看護士、薬剤師の職種の直営の部分に行きます。それ以外は県庁の中で部署が変わります。
事務系の人なんかは県の他部署へ移動ですか?
山崎
そうです。
そうしますと雇用誘発効果はあるのでしょうか?
山崎
基本的な疑問があります。今の高知県庁の勤務状態は一定の労働条件にあります。これをPFIに委託しますと、「安くなるからいいじゃないか」という議論がありますが、しかし同じ仕事をするんですよ。そうしたときに民間の労働者というのは相当に劣悪な条件で働いています。特に今回のPFIの仕組みは、親会社のオリックスに、その下に県内企業はぶら下がる形になります。「ピンはね率」はものすごいと思います。そういう劣悪条件で働く労働者を作り出して良いのか?と私は思います。
雇用の問題としても問題があると言うわけなのでしょうか?
山崎
雇用の問題からしてもそう思います。
窪
建設の状態の時から県内業者にはあまり仕事が回ってきません。お金は県民から出ているのですが、県内企業は仕事にありつけない状態が続いています。まさにその現象が経営面でも出てくるのかなと思います。何のために県民がお金を出してああいうものをこしらえて、何のメリットや見返りがあるのかと思います。
規制緩和や医療制度の改編も同時に進行中です。PFI方式の統合病院に対し,ご両人の評価は厳しいものがあるようですね。
山崎
私は基本的には病院は公が担うべきものだと思います。と言いますとは医療法で定められています。「営利を目的としてはならない」という事があります。憲法で定めた健康で文化的な生活をを保障する。ですから、先に言いました「身売り」問題も含め、このPFI方式は大問題だと言えます。
窪さんのほうはそのあたりはどうでしょうか?
窪
積み残した県立病院の80億円の赤字を新しいPFIには持ち越せません。その分も高知県民は粛々と支払い続けなければなりません。赤字の付けばかり回されて県民はたまったものではないですね。
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高知新聞 2005.2.7
7 経営体
腐心した「医業一体」
県・高知市病院組合は平成14年12月、オリックスを代表企業とするグループが設立した特定目的会社(SPC)「高知医療ピーエフアイ」(西名弘明代表)とPFI(プライベート・ファイナンス・イニシアチブ)事業の契約を結ぶ。
このときからSPCと病院組合は「医業一体」を目指す不離の関係となった。
【写真説明】県市自治体病院の統合と病院PFI事業の「全国初」を冠する高知医療センターの起工式(14年12月8日、高知市池)
マネジメント
病院組合が目指すのは開院後の運用に民間のノウハウを生かす「高知版PFI」。それだけにSPC側が提供するサービスの善しあしが、新病院の成否に影響する。しかもSPCとの事業契約は行政が経験したことのない30年間という長期にわたり、契約金額は2131億円に上る。
具体的な業務の分担では、病院組合が医療行為を提供。SPCは施設の建設、維持管理、消毒滅菌、清掃、洗濯、医療機器の保守点検などのほか、受け付け業務や食事の提供、さらには患者搬送など患者と接するサービスも受け持つ。
開院を目前にした今、SPCの西名代表は「官が民の手法を導入する壮大な挑戦。本当のPFI事業はこれから始まる。汗を流し患者の立場に立ったサービスを提供する」と強調する。
契約統括責任者としてSPC構成企業との調整役に徹したオリックス不動産事業本部の森川悦明副部長(当時)は、資金調達や施設を整備するだけのPFIとは異なる「運営PFI」の鍵を「個別にサービスを提供する企業との調整を図るマネジメント。その能力をSPCが高められるかどうかだ」とみる。
病院組合幹部も「私たちは民のノウハウを学び、SPCには医療を理解してもらう。一つの経営体にSPCの職員には病院のスタッフとして動いてもらいたい」と期待。SPCが参画した経営企画協議会で今後の運営課題を詰める考えだ。
社会実験
PFIの導入とともに、病院組合には解決しなければならない内部課題が残っていた。
病院組合は経営強化を図るため、責任体制があいまいになりやすい一部事務組合から公営企業法の全部適用を受ける「企業団」への移行を決め、開院後の具体的な運営体制の協議を重ねた。
しかし瀬戸山元一理事(院長予定者)の就任以来引きずっていた院長の権限と責任については結論が出ず、16年4月の橋本大二郎知事と岡崎誠也高知市長のトップ会談にもつれ込んだ。
選択肢は二つあった。院長に全権を委ねる一元化か、企業団トップと院長で権限を分担し合う二元化か—。
当初、経営権限の一本化を主張していた橋本知事は「企業長、院長がけん制し合うのではなく連携する形なら…」と最終的に市側が推した二元化に同意。12月には一連の統合作業にかかわり、県市医師会にもパイプがある吉岡諄一副管理者を企業長予定者に登用することで決着した。
◇
橋本知事は県と中核市の自治体病院統合、PFI事業の二つの「全国初」を冠する新病院を、「失敗が許されない“社会実験”」と位置付ける。
県市が統合を描き始めてから十余年に及んだ高知医療センターは、本県医療の構造改革と自治体病院の経営健全化という使命を抱え、間もなく始動する。
(統合病院取材班 政治部・岡林直裕 学芸部・小川一路 社会部・宮崎順一)
=2005年2月7日付・朝刊
=第1部おわり=
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オリックス プレスリリース 2005.2.13
全国初のPFI事業による病院『高知医療センター』開院
2005年2月13日
高知県・高知市病院組合
高知医療ピーエフアイ株式会社
高知県立中央病院と高知市立市民病院を統合した、全国初のPFI事業による病院「高知医療センター」が3月1日に開院します。このPFI事業は高知県と高知市による構成団体「高知県・高知市病院組合」が整備・運営主体となり、オリックスグループを中心とする特定目的会社(SPC)である「高知医療ピーエフアイ株式会社」が病院本館や職員宿舎等の施設整備、医療関連サービス、医療機器整備などを一括受託している事業で、2002年12月に高知県・高知市病院組合と高知医療ピーエフアイ(株)間でPFI事業契約を締結し、着工したものです。
これまで高知県は、人口当たりの病院数、一般病床数はいずれも全国第一位であり、医療の量的な面は充足されているものの、高度医療については、一部の患者さんが県外の医療機関に頼らざるを得ないなど、必ずしも十分とは言い難い状況にありました。高知県立中央病院および高知市立市民病院は、こうした背景の中、施設が老朽化・狭隘化してきたこともあり、スケールメリットを生かし、高度医療など病院機能をより一層充実させるため、両病院を統合しての整備を検討。さらには、患者さんに対するサービスの向上と病院経営の効率化を図るため、民間企業の資金とノウハウを活用するPFI方式で病院整備を行うこととなりました。
高知医療センターは「患者さんが主人公」を基本理念とし、「地域から信頼される、患者さんと医療職員の、人と人、心と心のふれあいのある患者さん中心の、患者さんの立場に立った医療の実践」を目指します。そして、高知県・高知市病院組合と、高知医療ピーエフアイ(株)との協働により、高知医療センターの基本目標である「医療の質の向上」「患者さんサービスの向上」「病院経営の効率化」を進めてまいります。
<高知医療センターの特徴>
◆ 基本理念「患者さんが主人公」
(1) 質の高い食事の提供:温かいものは温かいうちに、冷たいものは冷たいうちに提供。食事時間や食事場所、特別食などメニューの選択が可能。
(2) ホテル感覚の病室設計:温かい木のぬくもりを感じるインテリア、カラーリング。
ベッドサイドに設置された情報端末により病気に関する医学情報の収集や食事メニューの選択、売店への購買・配達の依頼が可能。
(3) 患者さん対応の充実:笑顔のある受付・案内を推進。お困りの方などに声をかけるCSマネージャーを設置。
(4) ホテル感覚のトイレ設計:脱臭効果のある壁材の使用などにより、明るく清潔なトイレを実現。
◆ 「6局並列体制」の斬新な業務組織
医療局を頂点とした従来のピラミッド型の組織に対し、「医療局」「看護局」「薬剤局」「栄養局」「医療技術局」「事務局」の6局並列体制としたことにより、各局の専門性を発揮することができるため、より高度な医療を実現。
◆ 組織横断的な5つのセンター機能を設置
(1) 救命救急センター:24時間365日体制で救急患者さんを受け入れ。屋上にはヘリポートを備え、空輸搬送にも対応可能。
(2) 循環器病センター:心臓血管外科と循環器科が一体化。外科、内科に関わらず患者さんにとって最良の治療法を選択し、より高い治療効果をめざす。
(3) がんセンター:地域がん診療拠点病院として、がん治療を充実・発展。患者さんや家族の心のケアにも取り組む。
(4) 総合周産期母子医療センター:「かかりつけ医」との連携を密にするとともに、妊娠、出産、新生児から小児までの医療を一体的に提供。
(5) 地域医療センター:地域医療支援病院をめざして、病診連携・病病連携を円滑に進め、県内の医療機関全体で「チーム医療」を実現。
◆ 電子カルテ機能を中心とした統合情報システム
・ 最先端の情報システムの導入によって、診療時に患者さんが医師とともに電子カルテをコンピュータ画面で確認できるなど、患者さんにオープンな診療情報を提供。
・ ペーパーレス、フィルムレスにより、診療情報やX線の画像などの情報を組織横断的に即時に共有化。診察後の処置や検査をスムーズに行うことが可能。
・ 自動再来受付機、自動支払機により、2度目以降の受診の方のスムーズな受付や、スムーズな診療費支払いが可能。
<高知医療ピーエフアイ(株)の受託業務>
◆ 医療関連サービス業務
検体検査、滅菌消毒、食事提供、医療機器保守点検、医療ガス保守点検、洗濯、清掃、医療事務、物品管理・物流管理、医療機器整備管理更新、看護補助、一般管理支援
◆ 施設維持管理業務
建築物保全、建築設備保守管理、環境衛生管理、保安警備、ビルマネジメント
◆ IT整備運営業務
業務システム運営開発・保守管理
◆ 施設整備業務
医療センター本館施設整備、職員宿舎その他施設整備
◆ 一般サービス施設の運営・管理業務
レストラン、コンビニエンスストア、カフェ、理容
以上
<高知医療センター概要>
◆ 院長 瀬戸山 元一
◆ 所在地 高知市池2125-1 Tel:088-837-3000
◆ 病床数 648床(一般590床、結核50床、感染症8床)
◆ 敷地面積 約52,000m2
◆ 延床面積 約67,000m2
◆ 構造 鉄骨鉄筋コンクリート造り 基礎免震工法
◆ 階数 地上12階、塔屋1階
◆ http://www.khsc.or.jp
◆ 診療受付時間(月〜金)
外来診療受付時間 午前8:00-午後 4:00
診療時間 午前8:30-午前12:00 午後1:00-午後4:30
自動再来受付機受付時間 午前7:30-午後4:00
休診日 土・日・祝、年末年始(12月29日〜1月3日)
*救命救急センター外来は24時間365日対応しています
*外来診療は、予約診療が原則となっています
◆ 診療科目(47科) ※院内標榜診療科を含む
総合診療科、精神科、心療内科、リハビリテーション科、地域医療科、血液科、免疫アレルギー科、代謝・内分泌科、放射線療法科、感染症科、化学療法科、ペインクリニック科、放射線科、内視鏡科、検査診断科、病理診断科、画像診断科、輸血科、神経内科、脳神経外科、眼科、耳鼻咽喉科、歯科口腔外科、呼吸器科、呼吸器外科、循環器科、心臓血管外科、乳腺外科、消化器科、消化器外科、泌尿器科、腎臓科、婦人科、生殖医療科、移植外科、救命救急科、集中治療科、麻酔科、手術科、小児科、小児外科、産科、新生児科、皮膚科、整形外科、形成外科、一般外科
<高知医療ピーエフアイ株式会社概要>
◆ 代表取締役社長 西名 弘明
◆ 本社所在地:高知市堺町2-26 高知中央第一生命ビル3階
◆ 設立年月 2002年10月
◆ 資本金 12億円
◆ 株主 (11社)
オリックス(株)、オリックス・リアルエステート(株)、(株)竹中工務店、(株)日本医療事務センター、大成建設(株)、東京美装興業(株)、(株)三菱化学ビーシーエル、メディポートシステム(株)、富士通(株)、新日本製鐵(株)、不動建設(株)
本件に関するお問い合わせは
オリックス株式会社 社長室広報グループ:御正(ミショウ)
TEL:03-5419-5102