高知医療センター PFI 11 / 逮捕資料
Posted by guideboard on 2007/09/19/Wed
東京新聞 2007.9.17
院長時、『PFI』で収賄容疑
同志社大教授を逮捕
2007年9月17日 朝刊
高知医療センター(高知市)の施設整備をめぐり、業者から高級家具や家電製品を受け取ったとして、高知県警捜査二課などは十六日、収賄容疑で、同志社大教授でセンターの前院長瀬戸山元一容疑者(63)=京都市左京区=を逮捕。贈賄容疑でオリックス・リアルエステート(現オリックス不動産)の元従業員二人を逮捕した。県警はセンター内にある関係先や瀬戸山容疑者の自宅を捜索。同容疑者は、調べに「(業者に)世話をしてもらったが自分で購入したものだ」と容疑を否認し、贈賄側は認めているという。
センターは民間資金やノウハウを活用するPFI方式を導入した初の公立病院として、県立と高知市立の病院を統合して二〇〇五年三月に開院。瀬戸山容疑者は経営手腕を買われ、昨年三月まで初代院長を務めた。昨年十月、同志社大教授に就任した。
オ社はセンターを運営する特定目的会社(SPC)の構成企業。贈賄容疑は、現場責任者だった無職松田卓穂(68)=広島市安佐南区、同矢倉詔喬(64)=神戸市東灘区=の二容疑者。
調べでは、瀬戸山容疑者は開院前のセンター施設整備に関連し、オリックス中心の企業グループに有利な取り計らいをした謝礼として、〇四年十二月と〇五年一月、当時高知市の自宅で松田容疑者らからソファやプラズマテレビなど計二十一点(時価合計約二百五十万円相当)を受け取った疑い。県警は余罪や資金源などを追及する。
SPCは記者会見で「(家具などを渡したとする)数カ月前に瀬戸山容疑者から要求されたと聞いている」と明かした。病院側は会見で「個人の資質に問題があった」と話した。
瀬戸山容疑者は二〇〇〇年四月に院長予定者となり、高知県・高知市病院組合の理事を務めていた。〇二年には病院事業に参入を希望する業者らと米国へ視察旅行をしたことが問題となり、減給処分を受けた。
一九七〇年に京都大医学部を卒業。専門は外科で、地方病院の院長を歴任し、島根時代には全国に先駆けて「電子カルテシステム」を導入した。
電子カルテ導入…病院経営の旗手、脇甘く
病院経営の手腕を買われ、高知医療センターの初代院長に招かれた瀬戸山元一容疑者は、公立病院として初のPFI方式を導入した。「患者中心」の高い理念を掲げる一方、周囲から「脇が甘い」と不安視され、開院前から業者との癒着が疑われていた。
先進的な取り組みに積極的で、PFI方式を発案したのも瀬戸山容疑者。導入の経緯を知る元高知市幹部は「全国初が好きだった」と指摘。しかし「総論はあるが各論がなかった」という。
地方病院の院長を歴任するうちに、外科医としてよりも病院経営の力が評価されるように。「医療の質を上げるには経営基盤がしっかりしていなければならない」と自信をのぞかせ、同志社大では医療経営を研究テーマにしていた。
センターが掲げた理念は「経営の効率化」「医療の質の向上」「サービスの向上」。いずれも瀬戸山容疑者の持論を強く反映したものだった。
一方で、高知県・高知市病院組合の理事を務めていた二〇〇二年三月には、センターの事業に参入を希望していた業者らと、旅行会社の費用負担で海外旅行。かつての同僚は「脇が甘いなんてものじゃない。公務員という立場が分かっていない」と強く批判する。
〇二年七月に業者との旅行が発覚。費用を返還し、当時就任していたセンターの業者を選定する審査委員を辞任した。減給処分も受けたが、〇五年三月に開院したセンターの「初代院長」という約束された地位が揺らぐことはなかった。
<メモ>PFI
「プライベート・ファイナンス・イニシアチブ」の略で、民間の資金や技術などを活用して公共施設を整備する手法。設計、建設から維持管理、運営まで民間業者に委託する。民間に任せることで財政負担が少なくなり、業者側も安定した受注が見込める。発注者の行政側は民間の行う公共サービスを監視する。1999年にPFI法が制定された。
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共同通信 2007.9.18
「前院長が要求」と証言施設整備に実質決定権高知のPFI病院汚職 <1>
高知医療センターの汚職事件で、贈賄容疑で逮捕された2人が、同志社大教授の前院長瀬戸山元一(せとやま・もといち)容疑者(63)=収賄容疑で逮捕=に家具などを贈った理由について「何度も断ったが、繰り返し要求された」と話していることが17日、分かった。
センターを運営する特定目的会社(SPC)「高知医療ピーエフアイ」側の内部調査に答えたという。
高知県警捜査2課は同日、瀬戸山容疑者ら3人を送検。瀬戸山容疑者が施設整備の実質的な決定権を持ち、贈賄側の2人がピーエフアイ社とセンターの調整役を務めていたとみて、両者が癒着した詳しい経緯を調べる。
調べや関係者によると、ピーエフアイ社は自らが提案した施設整備を行う際、設計や工事などの内容について病院側と協議。病院側の理解がないと決定できないため、調整役の2人が、実質的な決定権を持つ瀬戸山容疑者に近づいたとみられる。
2人は当時、ピーエフアイ社を構成するオリックス・リアルエステート(現オリックス不動産)の社員で、ピーエフアイ社に派遣されていた。
施設整備について、ピーエフアイ社は「小さな設計変更などは折衝の場で行われ、便宜供与を受けたとしても不思議ではないが、会社としては認識していない」としている。
「心からおわびする」沈痛な表情の院長ら <2>
「心からおわびする」–。高知医療センター(高知市)をめぐる汚職事件で前院長瀬戸山元一(せとやま・もといち)容疑者(63)が逮捕され、病院関係者は16日、沈痛な表情で謝罪。見舞客らには不安と驚きが広がった。
高知医療センターでは午後9時半から、設置者の「高知県・高知市病院企業団」の幹部が記者会見。山崎隆章(やまさき・たかあき)企業長は「県民や市民の信頼を裏切り、誠に遺憾」と頭を下げた。堀見忠司(ほりみ・ただし)院長も「事件に負けないよう、高知の基幹病院としての責任を立派に努めたい」と神妙な面持ち。続いて、贈賄容疑で逮捕された2人が派遣されていた「高知医療ピーエフアイ」の間渕豊(まぶち・ゆたか)社長が同じ場所で会見。「便宜を受けたことはないはずだ」と釈明したが、「では、なぜ要求をのんだのか」などと質問が飛ぶと「そこまで報告を受けていない」と当惑した様子だった。
センターにはこの日も見舞客が訪れた。高知県室戸市の主婦(50)は「そんなことがあったとは。きちんと患者と向き合ってくれているのか」と心配そうに話した。
業者から高級家具や家電製品を受け取ったとされる瀬戸山容疑者。京都市左京区の高級住宅街にある自宅は高知県警の家宅捜索を受け、午後10時すぎに捜査員がパソコンや薄型テレビ、机やいすを手際よく運び出し、トラックに積み込んだ。
近所の40代の女性は「とても気さくな方だった。本当に驚いています」と言葉少な。
一方、瀬戸山容疑者を知る県の男性幹部は「業者との癒着のうわさが絶えなかった。もっと早く捜査を受けてもおかしくなかった」と話した。
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高知新聞 2007.9.18
【前院長逮捕】構図の全容解明を急げ
2007年09月18日08時10分
本県医療の中核を担う高知医療センターを舞台に、前院長と巨大金融グループによる汚職事件が明るみになった。
収賄容疑で逮捕されたのは、県・高知市統合病院の立ち上げを担った功労者とされる瀬戸山前院長だ。
同センターは、県・高知市病院企業団と、オリックスグループを中核とするセンターの建設・運営会社「高知医療ピーエフアイ」が共同で運営に当たっている。この、民間の資金やノウハウを活用して公的事業を行うPFI事業を導入するよう提唱したのが前院長だった。
院長予定者として、県・高知市病院組合(現・病院企業団)の理事を務めていた二〇〇四年十二月下旬—〇五年一月下旬、センター建設工事の設計などで同ピーエフアイに有利な取り計らいをした謝礼と知りながら、「オリックス不動産」の元社員二人=贈賄容疑で逮捕=から二百五十万円相当の家具、家電を受け取った疑いが持たれている。
瀬戸山前院長は、自治体病院の経営で輝かしい実績を残す一方、「公私の別の甘さ」がたびたび指摘されてきた。
開院前には米国への公務視察旅行にPFI事業へ参入を希望していた民間業者が同行した上、旅費を旅行代理店側に全額負担させていたことが発覚。PFI事業者を選ぶ審査委員を辞任している。
今回の収賄容疑はそれ以降のことで、瀬戸山前院長も院長を目前にした自身の立場などを認識していたはずだ。県・市のチェック態勢の甘さも問われよう。
事件の構図を分かりづらくしているのが、高知医療ピーエフアイの組織図だ。大手ゼネコンなどが名を連ね、その内部にも受注関係が発生する。PFI事業は政府の規制緩和で法制化されたものの、組織としては未確立な上、業者間の力関係も複雑に絡み合っている。
オリックスグループの宮内会長はその規制緩和の旗手として知られる。県市統合病院を、医療分野で手掛ける新たなビジネスモデルとして成功させるため、同ピーエフアイの初代社長に同会長の側近を充てるほどの意気込みを見せていた。専門的知識と「発言力」を持った瀬戸山前院長への度の過ぎた対応も、こうした思惑と無関係ではあるまい。
だが、高知医療センターの主人公はあくまでも「患者」だ。患者の動揺をいたずらに広げないよう、事件の構図の解明が急がれる。
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asahi.com 2007.9.17
逮捕された高知医療センター前院長、病院再建に手腕
2007年09月17日12時15分
全国各地の病院で「患者が主人公」を掲げ、先進的な病院経営を進めてきた医師に収賄の容疑が突きつけられた。16日に高知県警に逮捕された高知医療センターの前院長、瀬戸山元一容疑者(63)。その経営手腕を買われ、00年に高知県に招かれたが、辞職までの約6年間には、民間業者との「不適切な関係」が度々取りざたされていた。
瀬戸山容疑者は京大医学部卒。82年に舞鶴市民病院(京都府舞鶴市)の院長に就任。赤字経営を立て直した。92年からは島根県立中央病院(島根県出雲市)の院長となり、世界初とされる「電子カルテシステム」を導入した。
こうした実績を買われ、瀬戸山容疑者にはかつて全国数十の病院から誘いがあった。そのなかで、瀬戸山容疑者は子どものころに育った高知を選んだという。「PFI方式は箱モノの建設に使われることが多いが、運営にも採り入れ、自治体病院の模範にしたい」。就任した瀬戸山容疑者の方針の特徴はこの点にあった。
しかし、ほどなく疑惑が持ち上がる。02年3月に参加した米国視察旅行に、PFI事業に応募した四つの企業グループの代表企業の担当者が同行していたうえ、瀬戸山容疑者の旅費約120万円を旅行会社が肩代わりしていたことが同年6月に発覚。瀬戸山容疑者は「県民の疑惑を招いた」として謝罪し、事業者を決める審査委員会の副委員長を辞任した。
院長就任後には、05年10月に休暇で1週間のイタリア旅行に出かけた際、同じツアーグループに同医療センターの医療材料納入業者が加わっていたことが後に発覚。「旅行は私費。業者と一緒に行動したこともない」と癒着を否定したが、心労と体調不良などを理由にあげて06年3月、辞職した。
同年10月に同志社大学大学院総合政策科学研究科チェア・プロフェッサーに就任、学生への講座は担当していないが、講演などを行っている。
高知県・高知市病院企業団の山崎隆章企業長は16日夜、記者会見で陳謝したうえで、「前病院長個人の資質に負う部分が強いのでないか」と話した。
SPC「高知医療ピーエフアイ」の間渕豊社長も会見で「社内調査をしたが、便宜供与を受けた事実は判明していない」と話した。弁護士から伝え聞いた話として、「(贈賄側の)両容疑者は、瀬戸山容疑者から物品を要求されたと言っている」とした。
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YOMIURI ONLINE 関西発 2007.9.17
業者と旅行
癒着度々問題に…高知医療センター汚職
病院再建のエキスパートと言われる医師と業者の癒着に捜査のメスが入った。16日、高知県警に収賄容疑で逮捕された前高知医療センター院長で同志社大教授の瀬戸山元一容疑者(63)は、民間の手法を取り入れるPFI方式や、電子カルテシステムを病院経営に導入する提唱者として注目されていた。その手腕が評価される一方で、業者との海外旅行が問題になった直後、同センター院長を約1年で突然、辞任するなど疑惑が取りざたされていた。
瀬戸山容疑者は舞鶴市立舞鶴市民病院(京都府舞鶴市)、島根県立中央病院(松江市)の院長を歴任、赤字経営の改善などに努めた。
2000年4月には、橋本大二郎知事らの肝いりで、同センターの院長予定者として招かれた。橋本知事は瀬戸山容疑者を院長に起用することを公表した記者会見で、「病院長としての経験が豊富で強力なリーダーシップを持っている」と評価していた。
統合計画は、瀬戸山容疑者を中心に進み、病院の建設や運営にPFI方式を導入したほか、院内に24時間運用できる高度救命医療センターを設置。同センターでの取り組みは「瀬戸山方式」とも呼ばれ、05年3月の高知医療センター開院後は「自治体病院のモデルケース」として注目され、全国から視察が相次いでいた。
一方で計画段階から瀬戸山容疑者と業者との関係が度々、問題になっていた。
02年3月、PFI事業への参入を希望する複数の業者と米国へ視察旅行に出かけた際は、のちに返却したものの業者が旅費120万円を負担。この問題では「公正さが保てない」という批判が相次ぎ、業者選定の審査委員を辞任している。
業者とのイタリア旅行が発覚した直後の06年1月の記者会見では、「一切、接待を受けていない」と疑惑を否定したが、心労を理由に辞任した。センターの関係者は「ワンマンで病院の運営については誰も口を挟めなかったが、特定の業者と仲良くするなど、わきが甘かった」と話す。
橋本知事は16日、「高知医療センターの立ち上げを担っていた前院長が収賄の疑いで逮捕されたことを誠に遺憾に思う」とのコメントを発表した。
◆ ◆
「家電製品、自分で購入」
瀬戸山容疑者は8月8日、読売新聞の取材に応じた。一問一答は次の通り。
——家電製品などを業者からもらったという話があるが
自分で購入した。おかしな話だ。(当時)公務員でそんなことは絶対にしない。
——開院前の設計変更協議ではどういう役割だったのか
50回ぐらいあった協議に参加した。100項目近い変更提案があったので話し合って判断した。
——院長をなぜ辞職したのか
持病の心臓病もあったが、イタリア旅行にいった際、偶然業者も来ていたことも明るみになり、後ろめたさはなかったが、辞めざるを得なかった。
(2007年9月17日 読売新聞)
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NIKKEI NET 2007.9.18 共同
高知・病院汚職贈賄の容疑者、「前院長が要求」と証言
高知医療センターの汚職事件で、贈賄容疑で逮捕された2人が、同志社大教授の前院長瀬戸山元一容疑者(63)=収賄容疑で逮捕=に家具などを贈った理由について「何度も断ったが、繰り返し要求された」と話していることが17日、分かった。
センターを運営する特定目的会社(SPC)「高知医療ピーエフアイ」側の内部調査に答えたという。
高知県警捜査二課は同日、瀬戸山容疑者ら3人を送検。瀬戸山容疑者が施設整備の実質的な決定権を持ち、贈賄側の2人がピーエフアイ社とセンターの調整役を務めていたとみて、両者が癒着した詳しい経緯を調べる。〔共同〕(07:01)
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YOMIURI OLINE 関西発 2007.9.18
高知医療センター前院長、設計変更を業者に要求
◆ドアつけさせ私的利用
高知医療センター(高知市)のPFI事業を巡る贈収賄事件で、前院長で同志社大教授の瀬戸山元一容疑者(63)が、同事業を委託されている「高知医療ピーエフアイ」(同)に要求して、当初の設計になかった院長宿舎と隣のゲストハウスの間の壁にドアを設置させ、2部屋を私的に使用していたことが関係者の話でわかった。高知県警は、瀬戸山容疑者と業者の癒着ぶりを示すケースとして注目している。
関係者の話などによると、院長宿舎などがある職員公舎は3棟あり、同社がPFI事業の一環として設計・建設し、管理もしている。センターが開院する1か月前の2005年2月に完成。公舎7階にある院長宿舎(約140平方メートル)の隣室はゲストハウス(約200平方メートル)として視察に訪れる医療関係者らの宿泊用に整備された。
02年12月〜03年12月に高知県・高知市病院組合(現在は同病院企業団)と、高知医療ピーエフアイの間で行われた設計変更協議で、瀬戸山容疑者が「院長が直接、要人をもてなすべきだ」とドアの設置を提案。しかし、幹部会議では最終的に却下された。その後、無断で設置されたらしく、ドアの鍵は院長宿舎側からのみ掛けられるようになっていた。
瀬戸山容疑者が院長宿舎に住んでいた05年2月〜06年3月、ゲストハウスの利用はなかったが、05年夏ごろ、瀬戸山容疑者と同企業団職員がマージャンをしていたことが判明し、当時の同企業団のトップの企業長が口頭で注意したという。
ドアについては、一部の関係者しか知らず、ドア設置の是非の協議にかかわった県幹部は「設置しないと決まったのに、なぜドアがあるのかわからない」と話している。
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県警は17日午後、瀬戸山容疑者と贈賄側の2容疑者を送検した。
(2007年9月18日 読売新聞)
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asahi.com 2007.9.16
前高知医療センター院長を収賄容疑で逮捕業者から家具
2007年09月17日01時04分
高知県立中央病院と高知市民病院を統合して民間に委託するPFI方式で05年に開院した「高知医療センター」(高知市)の施設工事をめぐり、業者からテレビや家具を受け取ったとして、高知県警は16日、前院長で現同志社大大学院教授の瀬戸山元一(もといち)容疑者(63)=京都市左京区=を収賄容疑で逮捕。PFI事業を委託している特別目的会社(SPC)の構成企業の元従業員2人についても贈賄容疑で逮捕した。
瀬戸山容疑者は「すべて自分で購入したものだ」と容疑を否認、贈賄側は容疑を認めているという。
贈賄容疑で逮捕されたのは、いずれもオリックス・リアルエステート(現オリックス不動産)の元従業員、松田卓穂容疑者(68)=広島市安佐南区=、矢倉詔喬容疑者(64)=神戸市東灘区。
同センターの設立母体の高知県・高知市病院企業団の前身、高知県・高知市病院組合は02年12月、同社など11社で構成するSPC「高知医療ピーエフアイ」と30年の事業契約を結び、約2132億円で病院建設のほか清掃や給食、診療報酬請求事務、薬や医療材料の調達などを委託。センターは05年に開院した。
県警捜査2課の調べでは、瀬戸山容疑者は04年12月下旬、SPCの工事監督員をしていた松田、矢倉両容疑者から、プラズマテレビなど電化製品2点、05年1月下旬にソファなど家具と家電計19点、合わせて約250万円相当を、両容疑者が担当する病院施設の施工に関して有利な取り計らいをした見返りと知りながら受け取った疑い。
当時はセンターの開院前で、瀬戸山容疑者は同病院組合の理事で院長予定者。県警はこの身分も後の院長と同様、公務員にあたるとしている。
瀬戸山容疑者は京大医学部卒。82年に舞鶴市民病院(京都府舞鶴市)の院長に就任。赤字経営を立て直した。92年からは島根県立中央病院(島根県出雲市)の院長となり、世界初とされる「電子カルテシステム」を導入。高知医療センターの開設では、PFI方式を施設建設だけでなく、全国で初めて病院経営にも採り入れ注目された。06年3月に体調不良などを理由に辞職した。
同年10月に同志社大学大学院総合政策科学研究科チェア・プロフェッサーに就任、学生への講座は担当していないが、各地で講演などを行っている。
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中国新聞 2007.9.16
収賄で同志社大教授逮捕 PFIの病院整備めぐり ’07/9/16
高知医療センター(高知市)の施設整備をめぐり、業者から高級家具や家電製品を受け取ったとして、高知県警捜査二課などは十六日、収賄容疑で、同志社大教授でセンターの前院長瀬戸山元一せとやま・もといち容疑者(63)=京都市左京区=を逮捕、センター内にある関係先や自宅を家宅捜索した。
「自分で購入したものだ」と容疑を否認しているという。
高知医療センターは民間の資金やノウハウを活用するPFI方式を導入した初の公立病院として、県立と高知市立の病院を統合して二〇〇五年三月に開院。瀬戸山容疑者は病院経営の手腕を買われ、昨年三月まで初代の院長を務めていた。
贈賄容疑で逮捕されたのは、センターを運営する特定目的会社(SPC)を構成するオリックス・リアルエステート(現オリックス不動産)の元従業員で無職松田卓穂まつだ・たくほ(68)=広島市、同矢倉詔喬やぐら・のりたか(64)=神戸市=の二容疑者。
調べでは、瀬戸山容疑者は開院前のセンター施設整備に関連し、オリックスを中心とした企業グループに有利な取り計らいをした謝礼として、〇四年十二月と〇五年一月の二回、当時高知市の自宅で松田容疑者らからソファや家具、プラズマテレビなど計二十一点(時価合計約二百五十万円相当)を受け取った疑い。
二〇〇〇年四月に院長予定者となり、高知県・高知市病院組合の理事を務めていた〇二年には、病院事業に参入を希望する業者らと旅行会社の費用負担で米国へ視察旅行をしたことが問題となり、減給処分を受けた。
瀬戸山容疑者は一九七〇年に京都大医学部を卒業。専門は外科で、京都府や島根県の病院の院長を歴任。島根の病院長時代には、全国に先駆けて「電子カルテシステム」を導入した。
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中日新聞 2007.9.16 共同
収賄で同志社大教授逮捕 高級家具、家電受け取る
2007年9月16日 21時26分
高知医療センター(高知市)の施設整備をめぐり、業者から高級家具や家電製品を受け取ったとして、高知県警捜査2課などは16日、収賄容疑で、同志社大教授でセンターの前院長瀬戸山元一容疑者(63)=京都市左京区=を逮捕、センター内にある関係先や自宅を家宅捜索した。
高知医療センターは民間の資金やノウハウを活用するPFI方式を導入した初の公立病院として、県立と高知市立の病院を統合して2005年3月に開院。
贈賄容疑で逮捕されたのは、センターを運営する特定目的会社(SPC)を構成するオリックス・リアルエステート(現オリックス不動産)の元従業員で無職松田卓穂(68)=広島市、同矢倉詔喬(64)=神戸市=の2容疑者。
調べでは、瀬戸山容疑者は開院前のセンター施設整備に関連し、オリックスを中心とした企業グループに有利な取り計らいをした謝礼として、04年12月と05年1月の2回、当時高知市の自宅で松田容疑者らからソファや家具、プラズマテレビなど計21点(時価合計約250万円相当)を受け取った疑い。
(共同)
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YOMIURI OLINE 2007.9.16
業者から家電や家具、高知医療センター前院長を逮捕
公共事業に民間のノウハウを活用するPFI方式を全国で初めて病院経営に導入した高知医療センター(高知市)の前院長が、周辺業務を担当する業者から約250万円相当の家電製品などを受け取ったとして、高知県警は16日、前院長で同志社大教授の瀬戸山元一(もといち)容疑者(63)(京都市左京区)を収賄容疑で、業者側の「高知医療ピーエフアイ」(高知市)元工事責任者2人を贈賄容疑で逮捕し、同社や瀬戸山容疑者の自宅などを捜索した。
瀬戸山容疑者は「すべて自分で購入した」と否認している。
贈賄側は松田卓穂(68)(広島市安佐南区)、矢倉詔喬(のりたか)(64)(神戸市東灘区)両容疑者。当時、ピーエフアイに参加していた「オリックス・リアルエステート」(現オリックス不動産)の社員だった。
調べでは、瀬戸山容疑者は2000年4月から院長予定者として病院施設整備の責任者を務めていた。施設内の設計変更でスペースの利用方法や医療機器の配置に関し、ピーエフアイ側のコスト抑制などにつながるように取り計らった謝礼として、松田、矢倉両容疑者から04年12月にプラズマテレビ、05年1月に冷蔵庫やソファなどを院長官舎で受け取った疑い。
高知医療センターは05年3月の開院で、赤字だった高知市立市民病院と県立中央病院を統合した。医療行為は医師らの病院企業団(旧高知県・高知市病院組合)が、医療事務や患者の給食などの周辺業務は、オリックスなど9社が出資して設立したピーエフアイが、それぞれ担当している。
瀬戸山容疑者は島根県立中央病院長時代に、全国で初めて「電子カルテ」を導入、病院経営の手腕が注目された。橋本大二郎・高知県知事らの要請で医療センターの院長予定者として迎えられ、PFI方式の導入を提案した。
病院企業団は02年12月、ピーエフアイと、30年間で約2130億円の委託契約を締結。瀬戸山容疑者は02年3月、05年10月に業者と海外旅行をして問題になり、06年3月、「健康上の問題」を理由に院長を辞職した。医療センターは42診療科632床で、職員は734人。
(2007年9月17日1時42分 読売新聞)