医療崩壊 / 公共財としての医療 / 県立柏原病院の小児科を守る会資料 2
Posted by guideboard on 2007/09/02/Sun
神戸新聞 2007.4.26
母親ら「小児科を守る会」設立 県立柏原病院
丹波市内の母親ら十三人が、「県立柏原病院の小児科を守る会」(吉田綱和代表)を発足させた。勤務医不足で負担が重くなっている同病院医師への支援として、「かかりつけ医を持つ」など、母親としてできることを実践しようと呼びかける。二十五日には、辻重五郎市長らを訪問し、医師確保へ向けた取り組みについて説明を受けた。(小林良多)
柏原病院の小児科医は、昨年三人から二人に減った。四月にはそのうち一人が院長に就任し、診療体制の維持が難しくなった。このため、一般外来の受付は診療所からの紹介制に変更し、病院と診療所の役割分担に活路を求めた。
同会は二十代から三十代の母親十三人が集まり、「医師の過酷な勤務や、お産ができなくなる状況について、市民や近隣市の住民に関心を持ってほしい」と今月中旬に結成した。
辻市長との面談では、重症のぜんそくの子を持っていたり、三人目の出産を考えている母親の立場から、小児救急やお産が地域内で受けられることの重要性を訴えた。
市長は「県には何度も働きかけているが結果がみえない。若手医師の奨学金制度など、市としてできることをやらねばならない」などと答えた。
午後には石川憲幸県議と面会。勤務医不足の背景について説明を受け、「知事も状況はよく理解しているが、但馬などさらに深刻な地域がある。根本的には国の制度の見直しが必要で、厚労省にも要請している」とした。
医師の負担軽減に配慮
「病気の子どもの命を守れる地域に」との願いから、母親たちが動き出した。行政や病院に医師の増員を求めるだけの活動とは異なるものになりそうだ。
「賢い母親を目指したい」とメンバーの一人。子どもが急病になったときにも、病状を冷静に観察し、「かかりつけ医」か「総合病院」か、運び込む先を選択する判断力を養いたいと話す。病院と診療所との役割分担を、患者の側からも進めようと考える。
過酷な労働に耐えながら、丹波地域に残るわずかな医師たちが、親たちの安心を支えている。入院など、病院しか果たせない高度な医療を守るためにも、会は、今いる医師への過剰な要求を避け、できることを始めようとしている。
患者側の意識が、医師の負担を軽くする大切な一歩になる。(小林良多)
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