大淀事件 29 / 提訴報道資料 報道各社 20070523 – 24
Posted by guideboard on 2007/07/14/Sat
2007.5.24 NHK ニュース
奈良妊婦死亡 診断ミスと提訴
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/05/24/d20070523000192.html
この問題は去年8月、奈良県大淀町の町立大淀病院で、高崎実香さん(当時32歳)が出産中に脳内出血で意識不明となり、ほかの19の病院に受け入れを断られて大阪の病院まで運ばれた末、8日後、死亡したものです。訴えを起こしたのは、夫の晋輔さん(25)と、実香さんが意識を失った中で出産した長男で生後9か月の奏太ちゃんです。訴えによりますと、実香さんには頭痛やおう吐に続いて突然、意識を失うなど脳内出血を疑わせる兆候があったのに、産婦人科の主治医は詳しい検査を行わず、転院を決めるまで少なくとも1時間半、放置したと主張しています。そして、医師の対応の遅れが容体を悪化させ、死亡につながったとして、病院を運営する町と主治医に損害賠償を求めています。原告の晋輔さんは、請求した金額は明らかにしませんでしたが、記者会見で「今一度、真実をはっきりさせてミスを認めていただき、謝罪してほしい」と話しました。訴えについて、町立大淀病院の原育史院長は「今後、司法の場で明らかにしていきたいと考えています」というコメントを出しました。
5月23日 20時48分
2007.5.24 NHK 奈良妊婦死亡 診断ミスと提訴 PDF 480KB
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神戸新聞 2007.5.24 朝刊 1 面
転院20病院拒否、妊婦死亡
「診断ミス」賠償請求
奈良、遺族大阪地裁に
奈良県大淀町立大淀病院で出産時に意識不明となり、約二十の病院から受け入れを断られた後に死亡した高崎実香さん=当時(三ニ)=の夫晋輔さん(ニ五)らが二十三日、適切な診療をしなかったとして町と担当医に損害賠償を求め、大阪地裁に提訴した。(28面に関連記事)
訴状などによると、妊娠した美香さんは二〇〇五年十二月から大淀病院で定期的に診療を受け、昨年八月七日に分娩のため入院。分娩誘発剤で陣痛が始まったが、嘔吐を繰り返した後、深夜に頭痛を訴え、八日午前零時すぎに意識を失った」
呼び出された担当医は、晋輔さんらが脳内出血の可能性を指摘したが「分娩中のけいれん発作だから動かせない」と説明。家族に転送先の病院を探していることは伝えたが、その後も処置しなかった。県立医大病院などが転送先を探したが、満床などを理由に約二十の病院が受け入れを拒否。午前四時半ごろにようやく転送先が大阪府吹田市の国立循環器病センターに決まり搬送したものの、実香さんは脳に大血腫が見つかり、帝王切開で男児を出産した後、同月十六日に死亡した。
大淀病院の当直内科医も脳の異常の可能性を指摘していたとされ、晋輔さんらは「担当医は脳内出血を疑って検査し、すぐに治療できる病院に転院させる注意義務があった」と主張している。
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神戸新聞 2007.5.24 朝刊 28 面
奈良の妊婦死亡
「真実明らかに」
提訴の遺族墓前に誓う
「真実をはっきりさせ、謝罪してもらいたい。こんなことは二度と起こってほしくない」。死亡した高崎実香さんの夫晋輔さん(二五)は二十三日、提訴後に大阪市内で会見。ゆっくりと言葉を選びながら、裁判にかける思いを語った。(1面参照)
実香さんの容体が急変した昨年八月八日未明。担当医は脳の異常を疑わず、詳しく診察もせずに処置室を離れた。
「命を助けようという必死さがまったく見られず、そのことに一番傷ついている」と晋輔さん。
当初、病院は話し合いに応じていたが、保険会社の代理人が間に入り、打ち切りに。会見に同席した晋輔さんの父憲治さん(五三)は「病院側は『ミスといえばミスだ』と話し、すまないという気持ちも持ってくれていたと思うが …。真実を明らかにするには提訴せざるを得なかった」とやりきれなさをにじませた。
実香さんの命を受け継いで生まれた奏太ちゃんは、病気もなく「よく育ってくれている」。裁判所に向かう前、晋輔さんは墓前で実香さんに語り掛けた。「やるべきことは手を抜かずにやる。今から行ってきます」
提訴後、記者会見する死亡した高崎実香さんの夫晋輔さん(右)と父親の憲治さん=23日午後、大阪市北区の大阪司法記者クラブ
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YOMIURI ONLINE 関西発 2006.5.24
奈良の妊婦死亡、適切な治療怠ったと賠償提訴
奈良県大淀町の町立大淀病院で昨年8月、妊婦が出産時に脳内出血で意識不明となり、相次いで転院拒否された末、搬送先の病院で死亡した問題で、遺族が23日、「脳検査も治療もせず放置した」として、担当医と大淀町を相手に損害賠償を求める訴えを大阪地裁に起こした。この問題を巡っては、県警が担当医らを事情聴取するなど業務上過失致死容疑で捜査しており、刑事・民事の両面で真相解明が進むことになった。
原告は、高崎実香さん(当時32歳)の夫、晋輔さん(25)と生後9か月の長男奏太(そうた)ちゃん。原告側は請求額を明らかにしていない。
訴状によると、実香さんは出産のため昨年8月7日に入院。翌8日午前0時ごろ、「頭が痛い」と訴えて意識を失った。担当医は「脳に異常はなく、陣痛などによる失神」と説明。その後、両手足が硬直し始めると、妊娠中毒症の妊婦が分娩(ぶんべん)中にけいれんを起こす「子癇(しかん)」と診断し、転院先を探した。
実香さんは意識消失の約6時間後、大阪府吹田市内の国立循環器病センターに搬送され、脳内出血と判明したが、奏太ちゃんを出産後、死亡した。
晋輔さんは「自分や看護師だった親族らが脳内出血の可能性を再三、指摘したのに、担当医は途中で仮眠するなどし適切な治療を怠った」と主張している。
町立大淀病院の原育史(やすひと)院長の話「今後、司法の場において明らかにしたいと考えております」
◇転院拒否◇
高崎実香さんの転院を巡っては、大阪府と奈良県の計19病院が「ベッドが満床」「NICU(新生児集中治療室)がない」などと受け入れを拒否。産科医らの調査では、県で必要とされるNICUの病床数は119床だが現在40床しかない。症状の重い妊婦の約3〜4割を県外に移送するなど、産科救急システムの深刻な不備を露呈した。
(2007年5月24日 読売新聞)
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日経ネット関西版 20067.5.24
夫ら遺族、担当医を賠償提訴──奈良、受け入れ拒否続き妊婦死亡で(5月24日)
奈良県大淀町の町立大淀病院で昨年8月、出産中に意識不明になり約20の病院に受け入れを断られた後に死亡した高崎実香さん(当時32)の夫、晋輔さん(25)ら遺族が23日、同病院の産婦人科担当医が適切な診療を怠ったとして、大淀町と担当医に損害賠償を求める訴えを大阪地裁に起こした。
訴状などによると、実香さんは妊娠後、2005年12月から定期的に同病院で診断を受け、昨年8月7日に出産のため入院。しかし出産中の翌8日未明、頭痛を訴えて意識不明になった。
その後、両腕の硬直などから内科医らが脳の異常の可能性を指摘したが、担当医は「分娩(ぶんべん)中のけいれんなので動かせない」と説明。転院先を探していることを伝えたが、コンピューター断層撮影装置(CT)にはかけなかった。
約20カ所に受け入れを拒否された後の同日午前4時半ごろ、国立循環器病センター(大阪府吹田市)への転院が決まり、午前6時過ぎの搬送後、CTで脳の大血腫が見つかった。実香さんは脳内出血と帝王切開の手術を受け、男児を出産したが、実香さん自身は8月16日に死亡した。
晋輔さんは「大淀町や病院が当初応じていた説明を打ち切ったので、当日起きたことを明らかにするために、提訴に踏み切らざるを得なかった。病院には改めてミスを認めて謝罪してほしい」と話している。
原育史・大淀病院院長の話 今後、司法の場で明らかにしたいと考えている。
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asahi.com 2007.5.23
奈良妊婦死亡 「医師が誤診」夫が提訴
2007年05月23日22時35分
奈良県大淀町の町立大淀病院で昨年8月、出産中に意識不明となった高崎実香さん(当時32)が、県内外の19病院に転院の受け入れを断られた末に死亡した問題で、夫の晋輔さん(25)=奈良県五條市=と生後9カ月の長男が23日、適切な治療を怠ったとして、大淀町と産婦人科(現・婦人科)の男性医師(60)を相手に、損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こした。地方の産科医不足が解消されない中で、地域医療のあり方も問われそうだ。
訴状などによると、実香さんは昨年8月7日朝、分娩(ぶんべん)のため同病院へ入院。翌8日未明に頭痛が始まり、まもなく意識を失ったが、担当医は「陣痛による失神」と判断して仮眠に入った。晋輔さんらは脳内出血を疑って頭部の画像診断を求めたものの、担当医は妊娠中毒患者がけいれんを起こす「子癇(しかん)」と診断して検査をしなかった。
容体の悪化を受けて病院側は転院先を探し、奈良県の2病院、大阪府の17病院から「満床」などと断られた。意識喪失から6時間後、実香さんは搬送先の国立循環器病センター(大阪府吹田市)で右脳に大きな血腫ができていることが判明。帝王切開で奏太(そうた)ちゃんを出産したが、8日後に脳内出血で死亡した。
原告側は、担当医は脳内出血を疑って必要な検査をし、治療に対応できる医療機関へすぐに転院させるべきだったと指摘。「症状を悪化させて死亡させた過失」は最初に入院した病院側にあると主張している。現段階で請求額は明らかにしていない。
実香さんの死をきっかけに、大淀病院は今年4月から産科の診療を休止。一方、奈良県警は業務上過失致死容疑で捜査している。晋輔さんは「病院が話し合いに応じず、提訴に踏み切った。産科医療が良い方向へ進むよう、真実をはっきりさせたい」と話した。
大淀町立大淀病院の原育史(やすひと)院長の話 今後、司法の場で主張を明らかにしたい。
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