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大淀事件 21 / 溝 4 ( 20061108 / 22:03 )

Posted by guideboard on 2007/07/10/Tue

本記事は、2006 年 11 月 8 日、午后 10 時 3 分、http://sword.txt-nifty.com/guideboard/ にオリジナルの記事 ( 奈良産科転送事件続報 17 / 溝 4 ) がアップされたものである。原典は削除された。


キーワード
奈良県、大淀町立大淀病院、産科、妊婦、転送、搬送、受け入れ、拒否、死亡、意見、世論、ブログ、報道、マスコミ、マスメディア

社説で本件問題を取り上げた産經新聞、神戸新聞、中国新聞の論調を見てみる。

産經新聞主張 2006.10.24
【主張】病院たらい回し 患者本位の基本忘れるな
患者を救うのが、病院や医師の義務である。患者中心の医療の基本を忘れているから患者をたらい回しにし、患者不在となる。
もう一度、医療とは何かをしっかり、考えてほしい。

神戸新聞 2006.10.20
妊婦死亡/医療の現実に目向けよう
特に奈良県は、症状が差し迫った妊婦への対応に課題を残してきたとされる。一方で母体・胎児の集中管理が必要なケースは少なくない。高度な医療機関を整備することと、そうした基幹施設を核に地域全体で協力体制を確立することが欠かせない。
同じことは医療全般にいえる。住民が求める医療と実際の医療が大きく開き始めている。その差を埋める努力を重ね、「安全・安心」につなげなければならない。

中国新聞 2006.10.19
奈良妊婦死亡 お産の場整備に本腰を
実情は産科医師の献身的で過酷な努力があってこそという。
産科は二十四時間態勢のうえ、トラブルが訴訟につながる可能性も高い。全国の医師の年齢を見ると、六十歳以上は全体で20%に対し、産科は26%と高齢化は深刻だ。二十歳代に限ると七割が女性で、子育てのため職を離れる人も多い。「地元で産めない」は過疎地だけの問題ではない。
…..
多様な働き方の実現、医師の偏在を促した臨床研修制度の見直し…。現場だけに負担を強いない多角的な取り組みが必要だ。若い医師が志望しやすい職場であってこそ、妊婦も安心して出産できる。

三社並べてみて頂きたい。上から下へ、私がよしとする方向になるように並べている。

産經新聞は、現場医師の心の問題のレベルに留まっている。神戸新聞はシステムに問題がある事に気付いている書き方だ。中国新聞はより現実を認識して問題点を探る動きである。

これら以外の各社の報道記事を見て、他の医療に関連する問題を扱った記事を見て、いつも思うことがある。

1. 政府の医療費抑制政策の問題に触れていない。
2. 医療は未だ不確実なものという基本的な概念が忘れ去られている。

現場の医師を疲弊させているさまざまな因子も、元をたどれば、この 2 点に行き着くかも知れない。この 2 点は、医師にいつも医学医療の限界と目の前の現実との差を思い知らせてくれる、決して忘れる事のないポイントだ。

これも深くて広い溝なのだ。

———-

以下、参考資料

大淀事件 21 / 溝 4 / 各社社説資料 | 旧 奈良産科転送事件 17 / 各社社説資料

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