» 大淀事件 / 人をうった人 2 ( 20061024 / 09:36 )
問題をすり替えるな!
2006/10/23(月) 午後 2:11
http://blogs.yahoo.co.jp/doctorpack/41492177.html
再び前回と同じ事件についての私の意見です。前回述べたようにこの事件は基本的な医師としての役割を果たさなかった産科当直医の責任です。それは、患者さんの容態と家族とのやりとり、同じ病院の内科医とのやり取りからも明らかです。脳内出血を除外できない状況にありながら、何の根拠もないのに脳のCT検査を敢えて行わなかったこの産科医は責任を問われてしかるべきであり病院側も大筋でその不手際を認めています。
それなのに、それなのにですよ!なんで事件の様子を間接的にしか聞いていないはずの県の産婦人科医会が上のように「判断ミスというには酷」などと言えるのでしょうか?そう言えるとしたらその根拠を細かく開示してほしいものです。その上この事件の問題点を患者搬送のシステムの欠陥にあると述べて問題の本質をすり替えようとしているのです。言語道断です。今我々医療界が何を求められているのかという事を県の産婦人科医会のお偉方は全くわかっていないようです。事件をなるべく穏便に済ませようと言う意図が見え見えでありまったく患者を始めとする世間をバカにしているとしか言いようがありません。医療の細かい事は医者の判断なのだから素人は黙っていろとでも言うのでしょうか。とんでもありません。
こうした医療サイドの態度が医療不信を助長している事がわからないのでしょうか?悲しい事です。私の専門は内科ですがこういう問題は内科も産科も変わりはありません。医者と患者との関係はどの科でも同じなのです。医師の責任をきちんと認めた上で行政のシステム云々を言う資格があるというものです。
コメント(10)
後医は名医と言いますが、「患者さんの家族はCTを撮ってくれと頼んだのに断った」というような単純な話ではないようです。当夜の当直は外科系は整形外科医、内科系は内科医、産婦人科は奈良医大から派遣の当直医。患者さんは午前0時に頭痛を訴えて失神、ただ痛みに対する反応(顔をしかめる)はあった。産婦人科当直医は念のため内科当直医に対診を依頼、内科医は「陣痛による失神でしょう、経過を見ましょう」ということになった。(つづく)
2006/10/24(火)午前0:00[私も内科医]
貴方はこのケースの詳しい経過をご存知なのでしょうか?ご存知ならそれはどこから入手したのでしょうか?新聞やテレビの報道からでしょうか?もし報道だけからなら、実際の経過とは違っているようですよ。私が、関係者にちかいところから知った経過と、新聞などの報道とはかなり違っています。もう少し、詳しく経過を調べてから発言されることをお勧めします。
2006/10/24(火)午前0:01[事情通]
しかしその後強直性の痙攣発作が出現し、血圧も収縮期が200mmHgになったので、子癇発作と判断、マグネゾールを投与しながら産婦人科部長に連絡した。部長は午前1時37分、連絡してから約15分程で病院に到着。以後二人で治療にあたったが、状態が改善みられないため、午前1時50分、母体搬送の決断を下し、奈良医大へ電話連絡を始めた。(つづく)
2006/10/24(火)午前0:02[私も内科医]
午前2時、瞳孔散大を認めるも痛覚反応あり。血圧は148/70と安定してきた。この時点で頭部CTも考慮したが、放射線技師は当直していないし、CT室が分娩室よりかなり離れたところにあること、患者の移動の刺激による子癇の重積発作を恐れ、それよりも早く高次医療機関をさがして搬送するほうがよいと判断、電話をかけ続けたが、なかなか搬送先がみつからない。(つづく)
2006/10/24(火)午前0:03[私も内科医]
午前2時30分、産婦人科部長が家族に状況を説明、そのあいだにも大淀病院の当直医や奈良医大の当直医は大阪府をふくめて心当たりの病院に受け入れ依頼の電話をかけつづけた。家族はここで「ベビーはあきらめるので、なんとか母体をたすけてほしい。ICUだけがある病院でもいい」と言ったので、NICUを持たない病院にまで搬送先の候補をひろげ、電話連絡をとろうとした。家族も消防署の知り合いを通じ、大阪府下の心当たりの病院に連絡をとって、受け入れを依頼した。(つづく)
2006/10/24(火)午前0:04[私も内科医]
この頃には産科病棟婦長(助産師)も来院、手伝いはじめてくれた。大淀病院看護師OGで患者さんの親戚も来院し、多くの人が集まり始めた。けれども受け入れてくれる施設が見つからない。担当医は当直室(仮眠室)から絶望的な気分になりながら電話をかけ続けたし、大学の当直医は大学の救命救急部門にまで交渉に行ったが子癇は産婦人科の担当で、我々は対処できないと言うことで受け入れ拒否された。(つづく)
2006/10/24(火)午前0:04[私も内科医]
午前4時30分、呼吸困難となり、内科医が挿管したが、その後自発呼吸ももどり、サチュレーションは98%と回復した。その後すぐに国立循環器病センターが受け入れOKと連絡してきたので、直ちに救急車で搬送した。患者さんは循セン到着後CT検査等で脳内出血と診断され、直ちに帝王切開術と開頭術をうけたが、生児は得られたものの脳出血部位が深く、結局意識が戻らないまま術後8日目の8月16日死亡された。(おわり)
2006/10/24(火)午前0:05[私も内科医]
なんで事件の様子を間接的にしか聞いていないはずのdoctorpackが「この事件は基本的な医師としての役割を果たさなかった産科当直医の責任です」などと言えるのでしょうか?そう言えるとしたらその根拠を細かく開示してほしいものです。
2006/10/24(火)午前0:13[あきれた]
それにしても、臨床やってて、マスコミ報道のおかしさに気づかなかったのだろうか。どこか前後の脈絡の不自然さ、どうしてそうなるのというような「風の息吹」(^^)を感じなかったですか?例のマスコミの医療たたきのひとつじゃないのかと。あ、臨床医ですよね?
2006/10/24(火)午前0:18[あきれた]
「私も内科医さん」へ。その情報は少し古く、その情報提供者の訂正が入っています。大淀病院の産科は一人部長です。この部長さんが一人で(大学からの応援もあるようですが)、月20から30の分娩と月7から8例の手術をこなし、さらに当直もやっていたのです。この日は当日の勤務をこなした上、この妊婦のために当直していたのです。まさに激務です。それをこの若造が、、、いや、やめておきます。
2006/10/24(火)午前0:35[あきれた]
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問題ないわけないだろう!
2006/10/23(月) 午前 0:30
http://blogs.yahoo.co.jp/doctorpack/41475690.html
この事件は全国的に報道されたので皆さんご存知だと思いますが、事の成り行きを聞いたところによるとどんなに贔屓目に見てもこの産婦人科医の判断は正しかったとは言えませんね。患者さんのおばあちゃんが元看護師で様子が変だから頭のCTをとらなくていいのかと医者に聞いたにもかかわらずこの医者は「必要ない」と突っぱねており、同じ病院の内科医が同様の助言をしたにも関わらずまたもや必要ないと言ったというのです。我々医者にとって最も怖いのは思い込みと意固地になる事なんですがどうやらこの産科医はそのいずれの落とし穴にもはまり込んでいたようです。この報道を私は同じ病院の先生たちと見ていたんですがみんな『CTをとってくれと言われたら撮ればいいのにねぇー』と口を揃えていっていました。医者の変な意地が正しい判断を遅らせてしまったのでしょう。悲しい事です。よい医者というのは患者さんの話しを聞く医者です。そして謙虚な人です。自分のプライドは患者さんの何よりも優先する事はありません。テレビ番組ではしたり顔の○○評論家たちが『これは完全にシステムの問題です』などとわかったような事を言っていましたが、この事件の本質はシステムなんかじゃないんです。悲しい事に一人の医者の判断ミスです。困った事に、県の産婦人科医会は病院の処置に間違いはなかったなどとトンチンカンなとこを言っています。当の病院が判断ミスを認めているというのにですよ!呆れてものが言えません。
コメント(11)
先生、ご無沙汰してます!私もいきなり復活しました。って、とんでもなく大変な状況にいきなり置かれているのですが(笑)この件、ホント「論外」ですよね。何で認められないんでしょう?こういうのを認めていかない限り・・・何も解決しないですよね。ホント、自分のプライドを維持するだけの事で、人の命を左右するなんて、、、あっていいんでしょうかね。何だか荒んだ世の中になったものです。主張だけ、アメリカ人なっても、法律が追いついてないですからねぇ〜。結局、弱者だけが、犠牲になるんですね。
2006/10/23(月) 午前 3:38
いまだにいるんですね,こういう『パターナリズム』の塊みたいな医者が.私は余程断る合理的な理由がない限り,CTやMRIを求められたときには要求に応えるようにしています.何かが見つかる可能性が0では無いわけですから.その点,今回の医者は自己防衛すらままならなかったとも言えます.ただ犠牲になるのは患者さん・・自分の間違いを認識させるにはあまりに大きい代償です.
2006/10/23(月) 午前 4:07
とても腹立たしい事件でした。結婚し、子供を身ごもり、幸せの真っ只中にいたご夫婦の事を思うと切ないです。 ただただ、そのお子さんがすくすく幸せに育って欲しいと願います。
2006/10/23(月) 午前 9:55
ななっち>お久しぶりです。タマーにしか更新してない最近のブログに速やかにレスを頂き感激しております(爆)・・・この事件の本質は医者としての資質なんですけどいつの間にか救急システムの不備と言う問題にすり替えられている点が腹立たしいとは思いませんか?
2006/10/23(月) 午後 1:38
ORTHOさん>とても下衆な言い方になりますが、病院経営的にもCTを撮るのはやぶさかではないと思うのですがこの医者はしてない。よく見るとこの病院は町立なんですね。つまり病院経営的な思考とも無縁な公務員の悪いところ丸出しという感じです。
2006/10/23(月) 午後 1:51
まりんさん>そうですね。お子さんが無事生まれたのは不幸中の幸いでした。脳内出血がすぐにわかっても、はっきり言って思い後遺症は避けられなかったと思いますが赤ちゃんを抱く事は出来たでしょうに。
2006/10/23(月) 午後 1:54
あなた、本当に医者?患者の本当の経過を知っていますか? 大淀病院で夜間に状態の悪い妊婦のCTが簡単にできれば苦労はない。 意識が落ちたところでCTを撮らなかったのは妥当な判断だと思う。けいれんが起こった時点では、誰でもあの規模の病院なら自院でCT検査するよりも、高次病院に搬送するのを優先するだろう。あなた医師免あっても、少なくとも周産期医療のことはしらんだろ。患者と産まれてくる子どものために必死で戦ったひとりの産婦人科医の努力を踏みにじるような書き込みは止めろ。
2006/10/23(月) 午後 11:51 [pinpin ]
ここ(http://sword.txt-nifty.com/guideboard/2006/10/_5_1ebe.html)に経過のまとめがあります。是非、読まれんことを。 そして、大淀病院がどういうところにあり、どういう医療設備の病院なのかを知り、さらに子癇とはどういう危険な病態なのかを考えに入れて、それからも同じことを言えるかどうか、、、
2006/10/24(火) 午前 0:00 [あきれた ]
一度貴方が大淀病院で週3回の当直をこなし、一人医長で通常業務をこなした上で発言されてはいかがでしょうか?
2006/10/24(火) 午前 0:03 [koryamatasuturei ]
問題の原点は主治医が設備の整った病院に搬送しようとしても、搬送できなかったという、奈良県の周産期システムの欠陥、一人でお産をして、外来を診て手術をして、という一人医長の過酷な労働条件にあるのであり、医師個人の責任を論ずるのは見当違い。 すぐに搬送先が見つかれば、こんな問題にはなっていないわけで、どう考えてもシステムに問題があることがわからないですか? それにマスコミの受け売りをしているようですが、マスコミの書いていることには間違いがあることも知らねばならない。
2006/10/24(火) 午前 0:30 [とおりすがりの医師 ]
あなたなら完璧な処置をして救命できたのでしょうか? その自信がありますか?
2006/10/24(火) 午前 0:44 [ガブリエル ]
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おおたわ史絵のブログ 『ただいまネイチャー中』 @woman
http://ameblo.jp/fumie-otawa/
おおたわ史絵(おおたわふみえ)
内科医・執筆家
東京の下町出身。内科医としての様々な人との出会いや臨床経験をもとに、ラジオ、テレビ、雑誌など各メディアで活躍中。著書も多数あり、2005年に出版したエッセイ『女医の花道!』はベストセラーに。
http://ameblo.jp/fumie-otawa/entry-10018584139.html
2006-10-19 20:58:35
医療問題
昨日の「スッキリ!」で妊婦さんが亡くなった一件について発言した。
もちろんいろいろ考えた上で話しているつもりではあるが、
こういうシビアな内容をはっきりと語ると、後でじつはちょっとへこむ。
「本当にアタシの考えはあっているのか?」
とか
「これを聞いた当事者はどう思うだろう?」
とか考える‥。
アタシはまだまだ未熟者であって、何も優れたところなんてない。
それでも表現者として生きていくと決めたからには、腹をくくらなくてはならない時があるんだろう。
精進しよう。
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講演依頼.com おおたわ史絵プロフィール
http://kouenirai.com/profile/297.htm
内科医/執筆家
東京の下町出身。東京女子医科大学卒業。
内科医として、様々な人との出会いや、臨床経験をもとに
1996年9月“週間朝日”の「デキゴトロジー」でメディアでの活動を開始。
1997年4月には“ラジオ日本”の「トーク・ラジオ日本」でパーソナリティーに抜擢され、
聴衆者はもとより、業界内でも注目される。
現在も医療の現場に携わりながら、ラジオ、テレビ、雑誌など各マスメディアで活躍。
犯罪心理から恋愛まで、その独自の視点で分析。
ストレートで的確に分かり易く伝えてくれる表現者である。
著書も多数あり、2005年に出版した「女医の花道!」はベストセラーを記録した。
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スーパードクターズエッセイ「7人の名医たち」
http://www.e-resident.jp/essay/article.php?int_id=2
プロフィール:
東京都 葛飾区出身。東京女子医科大学卒業。研修後、内科医として外来、当直の勤務をしながら、内科医として様々な人との出会いや、臨床経験をもとに、1996年9月『週刊朝日』の「デキゴトロジー」でメディアでの活動を開始。1997年4月には『ラジオ日本』「トーク・ラジオ日本」でパーソナリティーに抜擢され、聴取者はもとより業界内で注目される。現在も医療の現場に携わりながら、ラジオ、テレビ、雑誌など各メディアで活躍中。その独自の視点から、現代人の心理、世相を分析し、ストレートで的確に判りやすく伝えてくれる表現者であり、幅広い世代に支持されている。
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女医さんの転職
http://www.linkstaff.co.jp/woman_d/topics/
現役の医師とメディア活動を両立している、おおたわ史絵先生。医師としてひと区切りついたと感じた1996年、他の世界にも目を向けてみようと考えてたどり着いたのが「文章を書くこと」だったそうです。父親が経営する病院の待合室に置いてあった『週刊朝日』の「デキゴトロジー」に自ら原稿を持ち込み、見事採用。これを機にラジオパーソナリティーに抜擢されて、医業の傍ら、さまざまなメディア活動、全国各地での講演会と、多忙な毎日を過ごしている先生にお話を伺いました。
おおたわ先生は東京都の葛飾区出身で、東京女子医科大学医学部を卒業されました。研修後、内科医として外来、当直の勤務をしながら、1996年9月『週刊朝日』の「デキゴトロジー」の執筆によりメディア活動を開始。97年4月にはラジオ日本の「トーク・ラジオ日本」でパーソナリティーに抜擢されて、聴取者はもとよりメディア業界内でも注目を集めました。
現在も外来診療に携わりながら、独自の視点から現代人の心理、世相を分析して、ラジオ、テレビ、雑誌、インターネットなどの各メディアで活躍中です。下町出身のストレートで的確なわかりやすい解説は、幅広い年代層に支持されています。
●父と同じ道を歩む
—医師を志したきっかけは?
医者の家に一人娘として生まれました。当時の時代背景は、医者の家に生まれたら、医者以外の選択肢はないという感じでしたから、医学部を受験するまでが自分の義務教育だと思っていました。今は「医者は決して世襲制度ではない」と声を大にして言えますが・・・。
—医師である父親の影響が大きかったのでしょうか?
父は広島出身で、家族全員が原爆被害を受けて・・・。肉親を戦地や被爆したことで亡くしています。そのせいか「人の命を少しでも救いたい」という強いモチベーションから、アルバイトをしながら医学部を卒業しています。そんな父を見て育ってきたせいか、私は医者になるからには、それ位のモチベーションが必要だと思っていたので、自分にそこまでのモチベーションがないことを恥ずかしく思ってきました。
—医師以外に興味のあった職業はありますでしょうか?
職業として興味があるものはありませんでした。ただ、動物が好きで、生き物と接する仕事をしたいと考えていましたね。もし医者になっていなかったら、例えば動物王国ムツゴロウ先生の門をたたく、農場で羊を追う、オランウータンを助けて野生に帰すなどといった、動物にかかわる仕事をしていたと思います。
—医大生時代は、勉強や実験が大変忙しかったかと思いますが、医師になる勉強以外に熱中したことは?
特定の部活動には所属していませんでした。それに忙しいとはいっても、大学4年生までは余裕があったので、ダンスに夢中でした。
—なぜ内科を選んだのでしょうか?
医大受験時には、将来、何科を志すのか決めかねていても、医大6年の卒業の時点までには決定しなくてはなりません。メジャーな科目からマイナーな科目まで様々ですが、医学という学問の中心に位置しているのが内科です。子供は小児科、女性は婦人科、内科の疾患でも外科的治療が必要な場合には外科と、内科を軸に分科していった過去の歴史があるので、内科に決めました。
●転機
—1996年『週刊朝日』がメディア活動のスタートと伺っていますが、そのきっかけは?
医大を卒業して研修医となり、それからの数年間は「医者以外のことはしなかった!」と自信をもって言える位働きました。そして医者として最初のワンステップを終えたというか、ひと区切りついたなと感じたのが1996年でした。
そこで医者以外のことにも目を向けてみようと思って、自分に何ができるかを考え始めました。歌を歌う?絵を描く?いろいろ思いあぐねた末、「文章を書こう」と、いきおいで書いたのが執筆活動の始まりです。
『週刊朝日』の「デキゴトロジー」を選んだのは、父が経営する病院の待合室に置いてある雑誌のひとつで、昔から読んでいたからです。書き上げて『週刊朝日』の担当者に電話したら、「職業は何ですか」と聞かれました。「医師です」と答えたら、すぐに来て欲しいと(笑)。原稿が2本続けて採用になったのがきっかけです。
—電話して原稿を持ち込まれたのは、大変大胆な行動だと思いますが・・・
それまでの自分はあまり活発な方ではなかったので、人生最初の大勝負に出たと言えるかもしれませんね。きっとそれほど文章を書きたかったのだと思います。
—ラジオパーソナリティーに起用されたのも、やはり『週刊朝日』のお仕事がきっかけですか?
ええ。ラジオの単発ゲスト、雑誌の連載、TVのゲスト出演の話がくるようになって、それからパーソナリティーもどうですかと・・・。
—この当時、医師としての勤務はどうしていたのでしょうか?
始めは深夜4時間の生放送に出演をしながら、医者として当直もこなしていましたね。でも勤務医をやっている限り、病棟を担当したら、患者さんの容態がいつ急変するかもしれませんよね。私自身、不安になりますし、患者さんに対しても申し訳ないと思って、勤務医を辞めて外来専門にやっていこうと決断しました。今は常勤ではなく、決められた日数だけ働いています。
—勤務医を辞めると言ったとき、勤務先の同僚の先生方は驚いたのでは?
それが誰も驚かなかったのです(笑)。外来、病棟、当直と忙しく働いていましたが、その合間をぬって、自分の空き時間ができたら医局で原稿を書いていましたから・・・。今でも「いろいろがんばっているね」と声をかけてもらうこともありますし。きっと一般の人から見れば、安定した勤務医を辞めて、フリーの仕事を増やすなんてもったいないと思われるでしょうが。
●医師とメディア活動
—医師としてのキャリアプランはどうなのでしょうか。今後も、医師とメディア活動を両立させていくご予定ですか?
キャリア志向はあまりないですね。何かの賞を取りたいとか、表彰されたいとかは・・・。キャリアとは、日々の診療を積み重ねていくことだと考えています。世間的には肩書きがあれば偉いと思われがちですが。このまま医師とメディア活動を両立したいと思っています。もちろんメディアの仕事は、ニーズがなければ成り立ちませんから、どうなるかはわかりませんが・・・。私がなぜメディアの仕事をしているかというと、何か表現したいものがあるからだと思うのです。それに対してどれくらいのニーズがあるかはわかりませんが、臨床の場で経験したことや今後経験することから構築される人間性から出た表現に対して世間のニーズがあれば、それはすてきなことですね。
—外来に訪れる患者さんは、先生のメディア出演をご存じなのでしょうか?
特に宣伝してないのですが、さすがにバレています(笑)。「TVに出ていましたね」「ラジオ、聴いていますよ」「連載を読んでいます」と患者さんから声をかけてきます。私の外来に来ている患者さんは、メディア出演を好意的にとらえている方が多いのでしょう。
—現在、文化放送の番組に生出演されているそうですね。
ええ。番組名は「野村邦丸のごきげん!二重丸◎」です。番組は朝9時からオンエアしていますが、私のスタジオ生出演は朝10時頃からです。
—新刊本が出版されると伺いましたが。
タイトルは「女医の花道!」で、主婦の友社より2005年1月27日発売予定です。
東京女子医科大学の学生時代から、卒業して2年間の研修医までのことを主に書いています。内容は医師が読むと、実情がわかっているのでおもしろいでしょうし、一般の方が読めば、「医者の世界はこうなのね」と感じてもらえると思います。
—この本は、どういった点に注目して書いたのでしょうか?
女医さんは、女性で一番きれいにしていたい24〜25歳のときを、貧相な格好で働いているので、知らない方には楽しんでもらいたいですし、一般の方でどうしても医者と結婚したい人のために「何が何でも医者と結婚する方法」なども書いていますので、ぜひ読んで頂きたいですね。
—今、病院や医学部をクローズアップする本がはやっていますが・・・
大学病院に一石投じるような内容ではなく、自分の経験したことを面白おかしく綴りました。男性医師が読んでも「そうだよな!」と笑って楽しめる本に仕上がったと思います。
●メンタルヘルス&ビューティーケア
—講演活動などでメンタルヘルスの分野に取り組んでいらっしゃいますよね。若い女性からの相談が多いかと思いますが、最近の特徴や傾向はどうでしょうか?
若い方から質問を受けて、私が回答しますよね。それに対して患者さんから返ってくる言葉は「違うの!」と、否定から始まっています。例えば、患者さんが「夕べからお腹の具合が悪くて、今朝はもっと悪くなってしまった」と訴えてきました。そこで私が「お腹の調子が悪かったのに、夕飯で油ものや刺激物を食べなかったかしら?」と聞くと、事実はその通りなのに、「違うの!夕べは友達と一緒にいたから仕方ないの」と他人のせいにします。すぐに言い訳するところが気になりますね。また自分をうつだと思っている人が多いのも気になりますし。
—外来で「うつだ」と訴える患者さんが多くなったと・・・
ええ。これはメンタルヘルスの情報が以前に比べて増えたからでしょう。昔は「私はうつ病です」と気軽に言える風潮ではありませんでした。それが今は「うつを我慢する必要はありません」「うつは、恥ずかしがる病気ではありません」というように変わりました。誰しも多かれ少なかれ感情には小さな波があって、それを乗り越えながら生きているわけじゃないですか。それをすべて「うつだから・・・」と言っていたらきりがないですね。
—内科医から見て、メンタルヘルスの中で、比較的多いと思う症状は「うつ」でしょうか?
私の診ている患者さんでいえば、過敏性腸症候群や動悸、不眠でしょうか。年齢層は若い女性に限らず、男性もとても多いです。
—インターネットサイト「きれいねネット」で掲載中のコラム「興味心身〜きょうみしんしん〜」で、美容医療についてご自身のご経験も含めたコメントを拝見しましたが。
きれいになりたいという気持ちは、女性なら誰しも抱いていると思いますし、悪いことではないでしょう。しかしどこまで人工的に変えていくのか? という線引きは難しいでしょうね。顔すべてを人工皮膚できれいにするとか、美容整形までするのは反対です。自分が努力できる範囲の中で、きれいになることであれば良いのですが・・・。
また美容に関する製品のなかには、効果が期待できないのに高価なものもたくさんありますので、一般の女性が踊らされることのないようにと思っています。そこで今の美容医療に関する動向を知りたくて、自分自身で試しています。
「きれいねネット」http://www.kireine.net/
—ご自身の健康を保つ秘訣は?
一言でいうと、「身体の声を聞く!」です。具体的に言うと、自分が今何を食べたいのか、どれくらい暑いと感じているのか。そのような身体が訴えかけてくることに敏感になることですね。例えば「いつもは飲まないはずのジュースが飲みたい!」と感じたら、きっと血糖値を上げたいのか、カリウムが足りないのだろうと思います。
メディアで「ココアが良い」「コエンザイムQ10が良い」という風に取り上げられると、はやっているからと購入しがちですよね。そうした好奇心も大切だと思いますが、「自分は何を欲しているのか」と常に身体に問いかけています。思わず深呼吸したときは、きっと身体が酸素を欲しているのでしょうから、屋外に出て緑の中で思い切り深呼吸をしたりしています。
●医療界の展望について
—今後の医療界についてどうお考えでしょうか?
今、医療費抑制の観点から予防医学が注目を浴びていますし、メディアからの健康相談や健康管理の提案は今後も益々ニーズが高まるかと思います。ただし医療は「直接顔を合わせることがないと成り立たない」と思います。インターネット診断というのは、よほどの場合を除いては、有用ではないでしょう。僻地とか北極とか、本当にだれも医者が患者さんの元までいけない場所であれば、インターネットを通した診断や遠隔操作による手術も必要だろうと思いますが・・・。直接会える環境にあれば、会うべきです。
医者は、診て、聴いて、嗅いで、触って、話して、五感すべてを使って成り立つ仕事だと思うのです。それを使わないで診断できるとは思いませんね。治療ではなく予防医学であっても、直接患者さんの顔を見るべきだと思います。
—もし、インターネット上の健康相談を依頼された場合はどうなさいますか?
その中の出来る範囲で一生懸命にやりますが、やはり「直接お会いしたわけではないので、すべてはわかりませんが・・・」と前置きをした上での回答になってしまいますね。それに質問者は本当の真実が知りたいというよりは、医師から回答をもらったことで安心するのかもしれませんね。
●プライベート
—犬を飼っていらっしゃるそうですね。
今年の7月、我が家にやってきた最愛のロック(犬の名)です。今は寝てもロック、覚めてもロック・・・(笑)。
—ご家族についてお聞かせくださいますか。
同じ年で、結婚13年目になる歯科医の夫がいます。JR大塚駅で開業している「大多和歯科医院」です。
お互い忙しく働いていた研修医時代、友人の紹介で知り合いました。ロックを中心に円満な生活をおくっています。
—お料理とかは、どうなさっているのでしょうか?
夫が家でご飯を食べないので、残念ながらほとんど作る機会がありません。
●メッセージ
—若い先生にメッセージを頂戴できますでしょうか。
医学の現場は、日進月歩、新しいことがどんどんでてきます。勢いにのって前へ前へと進んだとき、あとから振り返ると、必ずしも正しいことではなかったということが、この先出てくるかと思います。特に医者は向学意欲が強くて、われ先にとやりたくなる気持ちは充分理解できますけど・・・。
すべてが正しいわけではないので、「本当に必要なものと排除すべきもの」を常に自問自答しながら進んでもらいたいと思います。人間はあくまで自然の中の一部分に過ぎないので、何から何まで人工的にコントロールし尽くすことが人類の幸せにはつながらないと思いますので、その点を忘れないで欲しいですね。
—医師会に対して一言お願い致します。
いつも様々な情報をお教え頂いて助かっています。医師会という小さい単位で物事をこつこつと行っていくことが、最終的には大きなものを動かす可能性があると思いますので、今後も続けていって頂きたいと思います。また私も医師会員としてできることをしていきます。
—最後に医師としてのポリシーをお聞かせ頂けますか?
「継続は力なり」、こつこつとがんばっていきます。
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大多和歯科医院
http://www.ohtawa-dental.or.jp/
院長挨拶
当院は大塚の地で開院させていただいて先代から70年になります。
私は特に目新しい診療等はできないかもしれませんが、特に入れ歯でお悩みの患者様の立場に立った納得と信頼の歯科医療を求め診療させていただくように努力しております。
院長:大多和彦一
【経歴】昭和22年東京歯科医学専門学校(現東京歯科大学)
慶応大学医学部にて学位所得
副院長:大多和昌彦
父(院長)と母の経験を自分の若さと最新技術を融合させより良い歯科医療を目指しております。気軽にご相談ください。
【経歴】
平成元年東京歯科大学卒業
同補綴学第三講座入局
平成4年より当院にて勤務
現東京都豊島区歯科医師会理事
豊島区介護保険推進会議委員
豊島区介護保険認定審査委員
豊島区歯科医師会障害者歯科協力医
豊島区歯科医師会在宅歯科協力医
大多和由美
【経歴】昭和58年東京歯科大学卒
小児歯科学教室入局
平成11年学位取得
現在東京歯科大学水道橋病院小児歯科医長
日本小児歯科学会認定医、認定指導医
NHK「健康ホットライン」
http://www.nhk.or.jp/kenko/2001/pf/0_ootawa_yumi.html
豊島区歯科医師会在宅歯科協力医
副院長:大多和美津
最近、あまり診療はしておりませんがまだまだ現役でおります。
【経歴】昭和25年日本女子歯科医学専門学校(現神奈川歯科大学)卒業
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奈良県大淀町立大淀病院事件で撃たれた産婦人科部長は丸谷千明先生とおっしゃるようだ。