大淀事件 / 脳出血手術治療法の選択
Posted by guideboard on 2007/07/02/Mon
本記事は、2006 年 10 月 22 日、http://sword.txt-nifty.com/guideboard/ にオリジナルの記事 ( 奈良産科転送事件 / 脳出血手術治療法の選択 ) がアップされたものである。原典は削除された。
キーワード
奈良県、大淀病院、産科、産婦人科、子癇、脳内出血、脳出血、転送、搬送
日本脳卒中学会 http://www.jsts.gr.jp/ の脳出血手術治療法の選択 http://www.jsts.gr.jp/guideline/114-118.pdf というガイドラインで専門外の勉強をする。
脳卒中治療ガイドライン 2004http://www.jsts.gr.jp/jss08.html
脳出血手術治療法の選択 http://www.jsts.gr.jp/guideline/114-118.pdf
4-1.手術適応
推奨
1.一般論として、血腫量10mL未満の小出血または神経学的所見が軽度な症例では、部位の如何に関係なく手術の適応にならない(グレードD)。また意識レベルが昏睡の症例は、手術の適応にはならない(グレードD)。
2.被殻出血:神経学的所見が中等症、血腫量が31mL以上でかつ血腫による圧迫所見が高度な被殻出血では手術を考慮してもよい(グレードC1)。
3.視床出血:急性期の治療として本症に血腫除去術を勧めるだけの根拠はない(グレードC2)。血腫の脳室内穿破を伴う場合、脳室拡大の強いものには脳室ドレナージ術を考慮してもよい(グレードC1)。
4.皮質下出血:60歳以下、血腫量50mL以上で意識レベル傾眠~昏迷の症例には手術適応がある。手術は内視鏡、定位脳手術などの、より非侵襲的なものが推奨される(グレードC1)
5.小脳出血:最大径が3 cm以上の小脳出血で神経学的に症候が増悪している場合、または小脳出血が脳幹を圧迫し水頭症を生じている場合には、手術が勧められる(グレードC1)。
6.脳幹出血:手術の適応はない(グレードD)。
7.新生児の脳室内出血:頭蓋内圧亢進の徴候を認める場合には髄液ドレナージが勧められる(グレードC1)。それ以外の場合には早期髄液ドレナージを行うことは勧められない(グレードD)。脳室・頭囲の過剰な増大が6 週以上持続した場合にはシャント手術を考慮する(グレードC1)。
8.成人の脳室内出血:脳血管の異常による可能性が高く、血管撮影などにて出血源を検索することが望ましい(グレードC1)。急性水頭症が疑われるものは脳室ドレナージを考慮してもよい(グレードC1)。
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脳卒中のevidence levelに関する本委員会の分類(2001)
脳卒中のrecommendation gradeに関する本委員会の分類(2001)
http://www.jsts.gr.jp/guideline/vi.pdf
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表1 脳卒中のevidence levelに関する本委員会の分類(2001)
エビデンスのレベル Level of evidence / 内容 Type of evidence
Ⅰa / RCTのメタアナリシス(RCTの結果がほぼ一様) Meta-analysis (with homogeneity) of RCTs
Ⅰb / RCT At least one RCT
Ⅱa / 良くデザインされた比較研究(非ランダム化) At least one well designed, controlled study but without randomization
Ⅱb / 良くデザインされた準実験的研究 At least one well designed, quasi-experimental study
Ⅲ / 良くデザインされた非実験的記述研究(比較・相関・症例研究) At least one well designed, non-experimental descriptive study (eg comparative studies, correlation studies, case studies)
Ⅳ / 専門家の報告・意見・経験 Expert committee reports, opinions and/or experience of respected authorities
本分類は、英国Royal College of Physiciansが採用したNational Clinical Guidelines for Strokeの分類(1999)に準じ、Oxford Centre for Evidence-based Medicineの分類(2001)を一部取り入れたものである
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表2 脳卒中のrecommendation gradeに関する本委員会の分類(2001)
推奨のグレード Grades of recommendations / 内容 Type of recommendations
A / 行うよう強く勧められる (少なくとも1つのレベルⅠ の結果 ※)
B / 行うよう勧められる (少なくとも1つのレベルⅡ の結果)
C1 / 行うことを考慮しても良いが、十分な科学的根拠がない
C2 / 科学的根拠がないので、勧められない
D / 行わないよう勧められる
※ レベルⅠの結果が1つあっても、そのRCTの症例数が十分でなかったり、企業主導型の論文が1つのみしか存在せず再検討がいずれ必要と委員会が判定した場合は、グレードを一段階下げてBとする。
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