大淀事件 04 資料 / 各社報道 20061018 – 19
Posted by guideboard on 2007/07/01/Sun
» 大淀事件 04 ( 20061019 / 17:49 )
毎日新聞 2006.10.18
産科満床なら他科へ 奈良県医師会が再発防止、搬送要請で合意
奈良・妊婦転送死亡:産科満床なら他科へ 県医師会が再発防止、搬送要請で合意
奈良県大淀町立大淀病院で今年8月、妊婦が分娩(ぶんべん)中に意識不明になり、大阪府内に搬送後死亡した問題を受け、同県医師会の産婦人科医会(平野貞治会長、約150人)が再発防止のための対応策を直後の理事会で申し合わせていたことが分かった。緊急処置を必要とする具体的な症例を例示したうえ、他診療科への協力要請や、県立病院以外の有力病院への搬送受け入れ要請などについて合意。当面、現状の治療設備・要員や収容能力不足を柔軟な対応で補い、妊婦の命を救う道を目指す。【青木絵美】
9月14日に決まった申し合わせによると、特に緊急性を要する妊婦の症状として、▽分娩時の大量出血▽妊娠中に胎盤がはがれる胎盤早期はく離▽子癇(しかん)発作▽前置胎盤▽肺血栓塞栓(そくせん)症—-の5症状を挙げた。これまで、こうした具体的基準はなかった。
開業医や病院から、これらの症状がある妊婦の搬送打診があれば、新生児集中治療室(NICU)と母体・胎児の集中管理治療室(MFICU)を備えた県立医大病院と県立奈良病院で基本的に受け入れる。
今回の問題では、両病院ともNICU、MFICUが満床だったため、受け入れなかったが、今後は、産科ベッドが満床でも他科と調整する。それでも難しい場合には、今回打診しなかった近畿大学奈良病院(同県生駒市)や天理よろづ相談所病院(同県天理市)にも協力を要請するという。
奈良県は、緊急、高度な治療を要する母体搬送の約4割を大阪府内の病院に頼る状態がここ数年続いている。県産婦人科医会理事で県立奈良病院の平岡克忠・産婦人科部長は「転送先探しで18カ所も電話をかけ続ける事態を繰り返さないよう、体制を整えたい」と話した。
◇業過致死容疑、県警が捜査へ
この問題を受け、奈良県警は業務上過失致死容疑で捜査する方針を固めた。大淀病院側が17日の会見で「(脳内出血でなく)子癇発作の疑いとした点で、判断ミスがあった」と述べており、ミスと死亡との因果関係の立証が焦点となる。また満床などを理由に妊婦の受け入れを拒んだ病院の対応や、一連の経緯についても調べる。
大淀病院によると、今年8月8日未明、高崎実香さん(32)=同県五條市=が18病院に断られた末、同日午前6時ごろ、国立循環器病センター(大阪府)に搬送され、男児を出産したが、高崎さんは同16日に死亡した。
【高瀬浩平、花沢茂人】
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毎日新聞 2006.10.18
19病院以上、拒否か 大淀病院「判断ミスあった」
奈良・妊婦転送死亡:19病院以上、拒否か 大淀病院「判断ミスあった」
奈良県大淀町立大淀病院で意識不明となった妊婦が、緊急転送された大阪府の病院で死亡した問題で、大淀病院の原育史(やすひと)院長が17日、会見した。原院長は「(死因となった脳内出血ではなく)子癇(しかん)発作の疑いとした点で、判断ミスがあった」と述べた。県立医大に依頼した転送先の紹介とは別に、独自に複数の病院に受け入れを打診していたことも明かし、受け入れを拒否した病院は18カ所を上回る可能性も出てきた。
原院長は、当直の内科医らが脳の異状の恐れを訴えたのに、主治医の産科医が子癇発作との判断を変えなかった事実を認め、「CT(コンピューター断層撮影)を撮っていれば、脳内出血を診断できた。命を救えた可能性があったと思う」と話した。
一方で、病院の責任については「非常に難しい問題」。遺族への謝罪についても「検討中」と述べ、「弁護士も含めて検討した対応を文書で提出する予定」と話した。
【中村敦茂、栗栖健】
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共同通信 2006.10.18
「妊婦搬送の改善を」 処置遅れ死亡の遺族
奈良県大淀町立大淀病院で分娩(ぶんべん)中に意識不明になり、18カ所の病院に受け入れを断られ、その後死亡した妊婦=当時(32)=の遺族が17日、同県三郷町で記者会見し「今後同じことが起きないよう妊婦の搬送システムを改善してほしい」と訴えた。
妊婦は奈良県五条市に住んでいた高崎実香(たかさき・みか)さん。会見したのは夫の会社員晋輔(しんすけ)さん(24)と、晋輔さんの父で建設会社代表の憲治(けんじ)さん(52)。
晋輔さんは「今妊娠している方も、こういう病院の態勢だと不安に感じると思う。安心して子どもを産める病院になってほしい」と涙をぬぐいながら話した。
実香さんは料理や縫い物が得意で「夫婦で将来食べ物屋さんをしたいね」と晋輔さんによく話していたという。
憲治さんは「病院が一生懸命手を尽くしてくれれば、こちらも得心したはず。裁判に訴えるつもりはなく、医療にとって問題提起になればよいです」と話した。
また、晋輔さんは9月21日に病院側から説明を受けた際に提出された実香さんの看護書類も公開。実香さんの分娩時の様子について「意識突然消失する。単なる失神でしょうとのこと。様子観察する」などと記されていた。
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共同通信 2006.10.18
妊婦死亡で事情聴取へ 奈良県警、医療ミス調べる
奈良県大淀町立大淀病院で妊婦が分娩(ぶんべん)中に意識不明の重体になり、移送を要請した病院から次々に断られた末、大阪府内の病院で死亡した問題で、奈良県警は18日、業務上過失致死の疑いもあるとみて大淀病院から事情を聴く方針を固めた。
大淀病院によると、今年8月8日未明、分娩のため入院していた高崎実香(たかさき・みか)さん(32)=奈良県五条市=が頭痛を訴え、意識不明になった。分娩中のけいれんと判断し県立医大病院(同県橿原市)に受け入れを求めたが、満床を理由に断られた。医大病院が18カ所の病院に打診したが断られ、19カ所目の国立循環器病センター(大阪府吹田市)に転送されたのは午前6時ごろだった。高崎さんは脳内出血で約1週間後に死亡した。
大淀病院の内科医は脳の異常の可能性を指摘していたが、主治医はコンピューター断層撮影装置(CT)にかけなかったという。病院側は17日の記者会見で「結果的に判断ミスだった」と認めており、県警は死亡との因果関係を調べる。
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毎日新聞 2006.10.19
「周産期医療、整備を」 奈良知事に要請文提出 共産党など
妊婦転送死亡:「周産期医療、整備を」 知事に要請文提出—-共産党など /奈良
◇共産党や奈労連など
大淀町立大淀病院で今年8月、分娩中に意識不明になった妊婦が、緊急転送された大阪府の病院で死亡した問題で、共産党県委員会は18日、柿本善也知事あての要請文を県に提出した。
要請文は、「奈良県では周産期医療体制の不十分さから、集中治療が必要なハイリスク妊婦の約4割が県外へ搬送されている。県内で対応できる体制をつくることが緊急に求められている」としたうえで、▽県立医大に総合周産期母子医療センターの整備を進める▽産婦人科医、小児科医不足解消のための実態調査を行い、医師確保に取り組む—-と明記している。
また、奈労連と県医労連も同日、柿本知事あてに、問題の原因究明と再発防止を求める緊急要請文を提出。「県の周産期死亡は5・3と全国ワースト10となっている」と指摘し、「痛ましい死を無駄にしないためにも、県は再発防止への対応と周産期医療体制の拡充を行うべきだ」と強く求めた。【曽根田和久】