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Archive for July, 2007

大淀事件 33 / 中締

Posted by guideboard on 2007/07/16/Mon

刑事では、大淀病院に捜査が入っています。受け入れを断った医療機関も刑事捜査の対象とされています。また大淀町には個人情報保護の法令違反の疑いとしての捜査が入っている様です。民事の提訴もなされました。これで一旦中締めとして、記事の更新を中断します。

これまでの記事は他のサイトに掲載していたのですが、こちらに記事と資料をまとめておくことにしました。また、あるサイトから削除となる記事をこちらに収載し保存しました。

報道された記事、インターネット上に出回った情報のうち、記事作成に必要な参考資料として私が個人的に参照したものは、なるべく偏らず、漏らさず保存参照して比較検討する材料とすることに努めました。一部のみとか、ある社の報道のみなどという恣意が入り込まないように、公平な検討に努めるためです。各記事中では特に断っていませんが、これら資料の著作権は、原典の執筆者、出版社、報道機関にあります。

また貴重な画像を拝見させて頂いたサイトからは、参照するために保存させて頂いたものがあります。

これらの情報、資料、画像の中には、著作権者や利害関係を持つ方にとっては消し去りたいものもあるようですし、情報を自らの望むようにコントロールしたいと思い、それを実行に移した方々 ( 大淀事件 30 / m3 ) がいらっしゃいますので、引用元を明示していないものがあります。無断引用になりますのも、引用元を秘匿することでもあるとご理解頂きたいと思います。

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大淀事件 32 / 陣痛促進剤資料

Posted by guideboard on 2007/07/16/Mon

毎日新聞 2007.5.31

「世の中変える出発点に」 義父、奈良女大で講義 奈良・妊婦転送死亡
妊婦転送死亡:「世の中変える出発点に」 義父、奈良女大で講義 /奈良

◇病院への心境の変化語る

大淀町立大淀病院で昨年8月、五條市の高崎実香さん(当時32歳)が分娩(ぶんべん)中に意識不明となり、転送先で死亡した問題が、奈良女子大文学部(奈良市)で30日あった「社会学概論」の講義で取り上げられた。義父の憲治さん(53)は「医療や司法のあり方について、世の中を変える出発点にしたい」と語り、学生は「被害者の心境の変化を知りたい」と意見を交換した。6月6日の次回講義は夫晋輔さん(25)が体験を語る。【高瀬浩平、中村敦茂】

講義は薬害や医療事故を研究する栗岡幹英教授(社会学)が担当。被害者が病院、弁護士、報道機関、被害者団体などとかかわりながら、行動や心境をどう変えたか分析するのが狙い。

事故の経過や体験を語った憲治さんは昨年8月8日、実香さんの搬送先探しが難航した時について「焦るばかりで、医者に、電話しろとどなった」と打ち明けた。大淀病院側から昨年9月、話し合いの道を閉ざされた時について「初めて被害者になったと感じた」と説明。「医者を悪者にしたくない。病院が良くなってほしい」と、最近大きな心境の変化があったことを伝えた。

講演後、次回の講義について学生たちと打ち合わせ。学生側から憲治さんへ「なぜメディアに事実を明らかにしたのか知りたい」「私が当事者なら医師を許せない。なぜ冷静になれるのか」と質問。次回の講義で晋輔さんが疑問に答えることになった。憲治さんは提訴までのハードルが高い医療訴訟のあり方への疑問を話す。「少人数で深い話し合いをしたい」との意見でまとまり、一般公開は見送った。

文学部3年、鳥羽都子さん(20)は、大淀病院側が説明を拒んだことについて「自分の家族のことだったらと思うと、病院の対応はとても疑問だ」と話していた。

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「母になるあなたへ」
毎日新聞 2007.5.30

奈良・妊婦転送死亡:「母になるあなたへ」
義父、奈良女大で講演

奈良県大淀町立大淀病院で昨年8月、同県五條市の高崎実香さん(当時32歳)が分娩(ぶんべん)中に意識不明となり、転送先探しが難航した上、搬送先で死亡した問題で、義父の憲治さん(53)が30日、奈良女子大学文学部(奈良市)の「社会学概論」講義で、事故の体験や再発防止への思いについて語った。

薬害や医療事故の研究実績がある、「陣痛促進剤による被害を考える会」メンバーの栗岡幹英教授(社会学)が依頼。陣痛促進剤は実香さんにも投与された薬で、憲治さんは「いつか出産する女子学生に、被害者にならないための知識を身につけてほしい」と講演を快諾した。

講義には約30人の学生が出席。憲治さんは、陣痛促進剤の副作用で、母親や赤ちゃんが死亡するケースが相次いでいる現実にショックを受けたといい、実香さんが亡くなった経緯を説明しながら、「いつか病院と遺族が手を携えて、地域医療を再生したい」と強く訴えた。

【高瀬浩平、中村敦茂】

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「産科医療良くなれば」 死亡妊婦の夫が講義
共同通信 2007.6.6

奈良県大淀町立大淀病院で分娩(ぶんべん)中に意識不明となり、約20の病院から転院を断られ死亡した高崎実香(たかさき・みか)さん=当時(32)=の夫晋輔(しんすけ)さん(25)と義父憲治(けんじ)さん(53)が6日、奈良女子大(奈良市)で講義、産科医療に対する思いなどを学生に語った。

晋輔さんは「二度とこんなことが起こってほしくない。僕が動いて産科医療が良くなれば実香が生きた証し、死んだ意味が残る」と訴え、涙ぐむ場面もあった。1年の土田由美さんは「生の声で、心にくるものがあった。医療制度をしっかりしてほしい」と話した。

医療事故の当事者の話を学生に直接聞かせたいと、文学部の栗岡幹英(くりおか・みきえい)教授(医療社会学)が依頼した。

実香さんは昨年8月、分娩中に頭痛を訴え、意識不明になった。医師はけいれんと診断し移送を要請。次々断られ、最終的に転院した病院で手術し男児を出産したが、脳内出血で約1週間後に死亡した。

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義父・高崎憲治さん、奈良女大で意見交換「医師と対話したい」

毎日新聞 2007.6.7

妊婦転送死亡:義父・高崎憲治さん、奈良女大で意見交換「医師と対話したい」 /奈良
◇夫・晋輔さんと陣痛促進剤の危険性訴え
◇「別の専門科目の講義にも活用を」栗岡教授

五條市の高崎実香さん(当時32歳)が昨年8月、分娩中に意識不明となり、転送先で死亡した問題で、奈良女子大学で6日講演した夫晋輔さん(25)は終了後、学生ら約15人と質疑応答や意見交換をした。意見交換には晋輔さんの父憲治さん(53)も参加。学生から「次世代の医師や看護師にも体験を話してほしい」と求められ、憲治さんは「機会があればぜひやりたい。医師と対話したい」と答えた。【高瀬浩平】

憲治さんは実香さんが出産時に使った陣痛促進剤の危険性について繰り返し訴えた。文学部2年の松井翔子さん(20)は自分が生まれた時、母親がこの薬を使ったという。松井さんは「母が亡くなったかもしれないと思うと身につまされた。自分が産む時も危険性を考えないといけない。今日聞いたことをブログに書き込みたい」と言う。

大学院人間文化研究科で社会学と心理学を学ぶ山本智子さん(48)は「子どもがいる晋輔さんは家庭を中心に見ていて、妻がいない寂しさを感じていた。憲治さんは全体を見て、制度を問題にしていた。役割分担しているようだ」と話した。

講演を依頼した栗岡幹英教授(医療社会学)は「別の専門科目の講義にも生かしたい」と次につなげる考えだ。晋輔さんは「学生に意見が伝わって良かった。全国の多くの人に伝えてほしい」と話した。

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毎日新聞 2007.7.12

大淀病院、産科医探し 県制度利用も応募めどなし
奈良・妊婦転送死亡:大淀病院、産科医探し 県制度利用も応募めどなし

入院中の妊婦、高崎実香さん(当時32歳)=奈良県五條市=が昨年8月、転送先探し難航の末に死亡する問題が起きた同県大淀町立大淀病院が、県の「ドクターバンク制度」を利用して産婦人科医を探し始めた。同病院は問題発覚後の今年3月末、婦人科を残して産科を休診、県南部の分娩(ぶんべん)施設がなくなっていた。

同制度は、医師不足が深刻な産科、小児科、へき地勤務医について過去の離職・退職者で県内で働くことを希望する医師を登録。県内の公的病院から求人を受け付け、医師をあっせんする。県によると、6月18日に大淀病院から常勤の産科医3人と常勤の小児科医1人の求人を受けた。しかし、制度を始めてから3カ月以上たった現在も医師の登録はないため、大淀病院の産科再開のめどは立っていない。【中村敦茂】

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asahi.com 関西 2006.12.22

奈良・大淀病院、分娩対応中止へ 県南部のお産の場消える
2006年12月22日

奈良県大淀町の町立大淀病院で8月、重体になった妊婦(当時32)が計19病院に搬送の受け入れを断られた末、大阪府内の病院で死亡した問題で、同病院が来年3月で分娩(ぶんべん)の取り扱いを休止することがわかった。同病院の産婦人科にはこの妊婦を担当した常勤の男性医師(59)しかおらず、長年にわたる激務や妊婦死亡をめぐる対応で心労が重なったほか、別の産科医確保の見通しが立たないことなどが理由とみられる。

県などによると、同病院は来年3月末で産科診療を休止し、その後は婦人科外来のみ続ける方針。スタッフの拡充を検討したが、県内の公立病院に産科医を派遣してきた奈良県立医大の医師不足などから、新たに医師が確保できず、分娩対応の継続ができないと判断した。病院側は同日、院長名で事情を説明する文書を張り出した。

男性医師は県立医大から非常勤医師の応援を得ながら、年間150件以上のお産を扱っていた。宿直勤務は週3回以上で、妊婦が死亡した後、「ここで20年以上頑張ってきたが、精神的にも体力的にも限界」と周囲に漏らしていたという。

県南部では、県立五條病院(五條市)が4月に産科医不足から分娩取り扱いを中止しており、大淀病院がお産を扱う唯一の病院だった。県幹部は「早急に県内の周産期医療のあり方を見直さねばならない」と話す。

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大淀事件 32 / 陣痛促進剤

Posted by guideboard on 2007/07/16/Mon

亡くなられた方は、予定日超過のために誘発目的で大淀病院に入院し、PGE2 による誘発が開始されていた。
» 大淀事件 01 資料 4 / 近県者情報 20061018

これだけでは、通常よくある対処であり、これが子癇や脳内出血には結びつかない。

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ご遺族の方々が相次いで奈良女子大学の教壇に立たれた。いずれ母となるであろう女子学生に、体験と心境を語る。その勇気ある尊いお志に敬意を表したい。教壇へ招いたのは「陣痛促進剤による被害を考える会」メンバーの栗岡幹英奈良女子大学教授。

毎日新聞 2007.5.30
奈良・妊婦転送死亡:「母になるあなたへ」
義父、奈良女大で講演
陣痛促進剤は実香さんにも投与された薬で、憲治さんは「いつか出産する女子学生に、被害者にならないための知識を身につけてほしい」と講演を快諾した。

義父の方が陣痛促進剤についてどう捉えてどういうお話をされたかは分からないが、この記事では、微妙につながって読める。

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陣痛促進剤による被害を考える会のウェブサイトを拝見させて頂く。

http://homepage1.nifty.com/hkr/higai/

被害者の視点を忘れずに「産科医療」の事故・裁判・質・システムを考えるシンポジウム ( 2007.4.28 エル大阪 ) の記事が目にとまる。

注目を集める事件の真相を語る
●陣痛促進剤事故を繰り返すリピーター医師
 出元明美さん(「陣痛促進剤による被害を考える会」代表)
●横浜市堀病院の母体死亡事故
 吉野克則さん(被害者遺族)
●奈良県大淀町立病院の母体死亡事故
 高崎晋輔さん高崎憲治さん(被害者遺族)
●福島県立大野病院の母体死亡事故
 鳥集 徹さん(ジャーナリスト)
●金沢大学医学部産婦人科の無断臨床試験裁判
 打出喜義さん(「金沢大学病院 産婦人科」医師)
パネル・ディスカッション
〜被害を繰り返さないための産科医療改革運動20年の意味と今後を考える〜
石川寛俊弁護士、岡本隆吉さん他、

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そしてこういうサイトを拝見させて頂くことができる。

日々のたわごと・医療問題資料館

http://symposium.b-r.under.jp/

http://symposium.b-r.under.jp/?eid=551249

http://symposium.b-r.under.jp/?eid=554323

http://symposium.b-r.under.jp/?eid=555247

http://symposium.b-r.under.jp/?eid=555249

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さらにここを拝見させて頂く。
新小児科医のつぶやき

http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/

http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20070626

http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20070706 ( ここのコメント欄 )

第四の権力ともいわれるマスコミ。崇高な目標と尊い努力を払いながら、現実社会の荒廃を後押しをしてしまう集団。これらの方々のおっしゃるところの理想の医療を目指す流れはますます激しくなっていく。いつかその理想に到達できる日が来るのだろうか。

第一回口頭弁論を伝える報道も、毎日新聞と共同通信ではだいぶトーンが異なる。

毎日新聞 2007.6.26
奈良・妊婦転送死亡:賠償訴訟 初弁論、夫が涙の訴え 両親も癒えぬ悲しみ
「命助けようとする必死さ伝わらなかった」
弁論で、母は被告側の「社会的なバッシングで大淀病院は周産期医療から撤退した」との意見表明に心を痛めた。「実香の死で病院が閉鎖に追い込まれたかのような主張。実香も『そうじゃないでしょ』と言いたいと思う」と少し口調を強めた。

共同通信 2007.6.25
「遺族は責任を転嫁」 妊婦死亡で町が争う姿勢
町側代理人は「診療体制の問題点を特定の医師、医療機関に責任転嫁しようとしており、到底許容できない」と主張。提訴を「正当な批判を超えたバッシング」と批判し「結果として病院は周産期医療から撤退、県南部は産科医療の崩壊に至っている」と述べた。

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最後にこれを見る。これが現実である。

asahi.com 関西 2006.12.22
奈良・大淀病院、分娩対応中止へ 県南部のお産の場消える
奈良県大淀町の町立大淀病院で8月、重体になった妊婦(当時32)が計19病院に搬送の受け入れを断られた末、大阪府内の病院で死亡した問題で、同病院が来年3月で分娩(ぶんべん)の取り扱いを休止することがわかった。同病院の産婦人科にはこの妊婦を担当した常勤の男性医師(59)しかおらず、長年にわたる激務や妊婦死亡をめぐる対応で心労が重なったほか、別の産科医確保の見通しが立たないことなどが理由とみられる。

毎日新聞 2007.7.12
奈良・妊婦転送死亡:大淀病院、産科医探し 県制度利用も応募めどなし
同病院は問題発覚後の今年3月末、婦人科を残して産科を休診、県南部の分娩(ぶんべん)施設がなくなっていた。

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その昔、理想郷を求めた人たちがいたが、たどりついた理想郷には何もなかった。

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参考資料

大淀事件 32 / 陣痛促進剤資料
大淀事件 31 / 20070625 第一回口頭弁論資料

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追記

ご遺族の主張は、担当医を絶対許さないといいつつ、医療制度の問題であり医療の充実をと訴え、提訴時には損害賠償額を明らかにせず、奈良県南部の産科医療が消えてしまったためなのか同病院の産科医療の存続を訴え、それも訴えた相手に逃げるな、お前がやれとおっしゃる。ご遺族の主張には軸がいくつかあるように感じる。

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追記

これも報道されていたことであるが、亡くなられた方のご主人は、25 年前、本件の元産婦人科部長が取り上げた子だった。

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追記

上記、新小児科医のつぶやき http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/ でも触れられていることである。2007.5.29、ABC のテレビドキュメンタリー、悲鳴病棟の放送を拝見すると、亡くなられた方の、まだ陣痛が続いている最中の映像、そして帝切、脳外科手術後の病室での映像までが、手ぶれもなく、鮮明に記録されている。

悲しみに暮れるご主人は常に映っている。大変においたわしい限りである。だれがこの冷徹な映像を撮ったのだろう。これほど説得力を持って視聴者を圧倒できる映像は、なかなか見ることはない。

大淀事件 32 / 画像資料

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大淀事件 31 / 20070625 第一回口頭弁論資料

Posted by guideboard on 2007/07/16/Mon

» 大淀事件 31 / 20070625

毎日新聞 2007.6.26

奈良・妊婦転送死亡:賠償訴訟 初弁論、夫が涙の訴え 両親も癒えぬ悲しみ

◇「命助けようとする必死さ伝わらなかった」
◇娘の死、産科医療に生かして−−両親も癒えぬ悲しみ

奈良県大淀町の町立大淀病院で昨年8月、分娩(ぶんべん)中に意識不明となった同県五條市の高崎実香さん(当時32歳)の転送が難航した上、死亡した問題で、夫晋輔さん(25)と10カ月の長男奏太ちゃんが町と担当医師に約8800万円の損害賠償を求めた訴訟の初弁論が25日、大阪地裁(大島眞一裁判長)であった。晋輔さんは「命を助けようとする必死さが伝わってこなかった」と涙ながらに意見陳述。被告側は「早く搬送していても救命の可能性はなかった」と全面的に争う姿勢をみせた。【高瀬浩平、撮影も】

この日、実香さんの両親も傍聴。母(58)は終了後、「あの子は天国から見守ってくれたと思います」と涙を浮かべた。

晋輔さんが意見陳述に立つと、母は胸に抱いた実香さんの遺影に「見守っててね」と語りかけた。手にした赤い巾着(きんちゃく)袋の中には安産のお守りと、実香さんの回復を願って写した般若心経。「奇跡が起きて良くなりますようにと、わらにもすがる思いでした。あの子の枕元にずっと置いていました。奇跡は起きませんでした」と袋をさすった。

弁論で、母は被告側の「社会的なバッシングで大淀病院は周産期医療から撤退した」との意見表明に心を痛めた。「実香の死で病院が閉鎖に追い込まれたかのような主張。実香も『そうじゃないでしょ』と言いたいと思う」と少し口調を強めた。

父(60)も「娘は亡くなったのに、被告側が被害者だと言っている感じがした。なぜ亡くなったのか、なぜ脳内出血が起きたのか究明してほしい」と訴えた。

母の悲しみは癒えない。一日に何度も仏壇に手を合わせ「どうしてる?」「実香ちゃん。安らかになれたらいいね」と話しかける。24日に墓参りし、「正しい道が開かれますように見守ってね」と祈った。

父も「寂しさや悲しみは和らぎ、薄らぐことがない。日がたつにつれて増していく感じ。娘は妻として母としての夢があった。子どもにどんな服を着せよう、どんなお弁当を作ってあげよう、と言って、普通の平凡な生活を望んでいたと思う。夢を閉ざされて無念だっただろう」と話した。訴訟については「娘の死を産科医療の充実のために生かしてほしいというのが親としての思いだ」と話した。

毎日新聞 2007年6月26日 大阪朝刊

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47 NEWS 共同通信 2007.6.25

「遺族は責任を転嫁」 妊婦死亡で町が争う姿勢

奈良県大淀町立大淀病院で出産時に意識不明となり、約20の病院に転院を断られた後に死亡した高崎実香さん=当時(32)=の夫晋輔さん(25)らが大淀町と担当医に損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が25日、大阪地裁(大島真一裁判長)で開かれ、町側は争う姿勢を示した。

町側代理人は「診療体制の問題点を特定の医師、医療機関に責任転嫁しようとしており、到底許容できない」と主張。提訴を「正当な批判を超えたバッシング」と批判し「結果として病院は周産期医療から撤退、県南部は産科医療の崩壊に至っている」と述べた。

遺族側の訴えについては「脳内出血は当初から大量で、処置にかかわらず救命し得なかった」と反論した。

これに先立ち意見陳述した晋輔さんは、転院先の医師から「あまりに時間がたちすぎた」と伝えられたことを明かし、おえつしながら「もう少し早ければ助かったということ。それが頭から離れません」と訴えた。

2007/06/25 17:47 【共同通信】

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妊婦死亡裁判 病院争う姿勢 NHK 奈良 2006.6.25

去年、大淀町の町立病院で妊婦が出産中に意識不明となって死亡したのは医師の診断ミスが原因だと夫らが訴えている裁判で、病院側は、「出産中に大量の脳内出血を起こし、どのような処置をしても助けられなかった」と全面的に争う姿勢を示しました。

この問題は、去年8月、大淀町の町立大淀病院で、T崎M香さん(当時32)が出産中に脳内出血で意識不明となり、ほかの19の病院に受け入れを断られて大阪の病院まで運ばれた末、8日後に死亡したものです。

原告で夫の晋輔さんら2人は、「脳内出血を疑わせる兆候があったのに、産婦人科の主治医が放置したため容態が悪化し、死亡につながった」として、病院を運営する町と主治医に損害賠償を求めています。

25日は大阪地方裁判所で1回目の裁判が行われ、被告の町と医師側は、「医師は放置していないし、妊婦が大量の脳内出血を起こしていたことを考えるとどのような処置をしても命を救うことはできなかった」と反論し、全面的に争う姿勢を示しました。

この問題が明らかになった後、大淀病院はことし3月一杯で産科を休診しましたが、これについて被告側の弁護士は、「今回の件でバッシングを受けた結果だ。原告らの誤った主張は医療界をあげて断固正していく」と批判しました。

これに対し、原告の晋輔さんは裁判の後、「病院には産科を続けて欲しかったが、事故の検証もせずに廃止を決めてしまった。逃げたとしか思えない」と話していました。

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大淀事件 31 / 20070625

Posted by guideboard on 2007/07/16/Mon

本記事は、2007 年 6 月 25 日、午前 0 時 0 分、http://guideboard.blog.com/ に掲載されたものである。原典とそのコメントを転載保存する。


はじめに、お亡くなられた方、そしてご遺族の皆様方に深甚なる哀悼の意を捧げます。

2006 年 8 月 8 日、その事件は起こりました。

ご遺族は、この事件の真実をお求めになろうと、2007 年 5 月 23 日、亡くなられた患者さんを最初に担当した奈良県大淀町、大淀町立病院の元産婦人科部長と大淀町を相手取り、損害賠償請求訴訟を起こされました。

まことに残念なことで、私たち医師もこの件の真実はどこにあるのかを知り、それをこれからの医療、国民の皆様の健康、生命のため、特に産科医療、救急医療に役立てたいと思います。

私たちは、決して真実から目を逸らしてはなりません。医師たちは、この事件が明らかにされた直後から、報道された制約ある材料からだけではありますが、真実を追究する努力をしました。元産婦人科部長は限られた医療資源と時間の中で努力されました。そして元産婦人科部長個人の責任に帰するようなことは、事件の本質を隠してしまうことだと分かりました。

ご遺族の方々の無念の思いは察するにあまりあります。そして医師個人の責任を追及することは、目を曇らせ何も得るものがないものだと思います。

真実、それは亡くなられた方は医師の手によって命を落とされたのではないことが明らかになり、ご遺族が納得できる結論を手にされる日が来ることを願ってやみません。

今日 2007 年 6 月 25 日、この裁判が始まります。日本の産科、周産期、救急医療全体の問題も併せて考え、被告医師が有責とされないことを望みます。

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追記

本件に関するマスコミ報道に問題があったことは、何人もの有志の手によって、既に明らかにされています。

支援リンク

http://swedenhouse-oita.cocolog-nifty.com/pediatrics/2007/06/post_6369.html

http://blog.m3.com/case-report-by-ERP/20070625/1

http://blog.m3.com/Visa/20070625/2

http://blog.goo.ne.jp/peak1839/e/a74d79de787611ac83568fce7c866e0a

http://blog.so-net.ne.jp/kyouteniiretamono/2007-06-25

http://slummy.cocolog-nifty.com/oshiro/2007/06/post_9a2e.html

http://d.hatena.ne.jp/takuzo1213/20070625/p1

http://blog.m3.com/OB_Gyne/20070625/1

http://blog.m3.com/nana/20070625/1

http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20070625

http://blog.m3.com/TL/20070625/3

http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/06/72_8e2f.html

http://zainomusou.blogspot.com/2007/06/blog-post_25.html

http://plaza.rakuten.co.jp/tinyant/diary/200706240000/

http://blog.m3.com/Fight/20070625/2

http://blog.m3.com/Neurointervention/20070625/1

http://blog.livedoor.jp/cima7771/archives/50895792.html

http://ameblo.jp/y-gami/entry-10037764967.html

http://medicalfootball.blog69.fc2.com/blog-entry-81.html

http://d.hatena.ne.jp/guri/20070625/1182747068

http://blogs.yahoo.co.jp/taddy442000/13435910.html

http://d.hatena.ne.jp/physician/20070625

http://blog.hashimoto-clinic.jp/200706/article_3.html

http://yukitake.exblog.jp/6381361/

http://blog.m3.com/Norinorinori/20070625/1

http://blog.m3.com/akagamablog/20070625/2

http://d.hatena.ne.jp/droppo/20070625

http://d.hatena.ne.jp/ririnko0406/

http://blog.m3.com/my-quest-since-2006/20070625/1

http://ameblo.jp/med/entry-10037803442.html

http://suirad.exblog.jp/5718624/

http://kenkoubyoukinashi.blog36.fc2.com/blog-entry-209.html

http://anesthesia.cocolog-nifty.com/freeanesthe/2007/06/post_50f9.html

コメントさせて頂いたサイト

http://nuttycellist.blog77.fc2.com/blog-entry-520.html

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1 – 被告医師の無責を信じ願う方は、コメントをお寄せください。よろしくお願い申し上げます。 (Comment this)

Written by the blog’s author: master of guideboard at 2007/06/25 – 00:28:53

2 – 私も大淀病院産科医師を支持します。 (Comment this)

Written by: いなか小児科医 at 2007/06/25 – 01:27:43

3 – 大淀病院の産科医の先生の無罪を信じております。 (Comment this)

Written by: 無記名 at 2007/06/25 – 23:37:43

4 – 私も大淀病院の元産科医の先生を支援します。 (Comment this)

Written by: Dr. I at 2007/06/25 – 23:47:40

http://blog36.fc2.com/kenkoubyoukinashi/

5 – 私も大淀病院産婦人科医師を支持します. (Comment this)

Written by: sui at 2007/06/26 – 00:23:09
sui

6 – 私も大淀病院産婦人科のDrを支持し、応援させていただきたいと思います。 (Comment this)

Written by: 無記名 at 2007/06/26 – 01:26:11

7 – 私も、大淀病院の元産科医の先生を支援します。 (Comment this)

Written by: takuzo at 2007/06/26 – 01:42:08

http://blog.com/redirect/?url=http://d.hatena.ne.jp/takuzo1213/

8 – 先生、はじめまして。
まさか責任を問われることはないと思いますが、
裁判は、判決が出るまで解りません。
正しい判決が出る日まで、しっかり応援し続けたいと思っています。
今後ともよろしくお願い致します。 (Comment this)

Written by: 無記名 at 2007/06/26 – 02:45:35

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参考リンク
被告となった元産婦人科部長を支援する意思を表明した方々のリストが以下で拝見できる。

AFCPのブックマーク / 6.25

http://b.hatena.ne.jp/AFCP/6%2e25/

参考資料

大淀事件 31 / 20070625 第一回口頭弁論資料

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大淀事件 30 / m3 資料

Posted by guideboard on 2007/07/16/Mon

» 大淀事件 30 / m3

毎日新聞 2007.5.10
奈良・妊婦転送死亡:流出の診療情報を削除 掲示板運営会社、事実関係の調査開始

奈良県大淀町立大淀病院で分娩(ぶんべん)中に意識不明となり、転送先探しが難航した末、死亡した同県五條市の高崎実香さん(当時32歳)の診療情報がインターネット上に流出した問題で、流出元とみられる医師専用掲示板の運営会社が、この情報の掲載をいったん削除し事実関係の調査を始めた。今後、運営方法の見直しも検討するという。

掲示板は「m3.com Community」。ソニーグループの「ソネット・エムスリー」(本社・東京都港区)が運営する医療専門サイト内に、医師同士の率直な意見交換などを目的に設置されている。07年3月末の登録者数は14万6000人。

同社の永田朋之取締役は、診療情報の書き込みについて「個人情報の取り扱いなどの当社の規約に違反する可能性があり、判明すれば情報を削除する」としている。「書き込み情報のチェックは日常的に実施しているが、調査経過で、目的や規約に反する投稿が完全に削除されていない事実が判明した」と話している。【中村敦茂】

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毎日新聞 2007.5.16
奈良・妊婦転送死亡:診療情報流出 中傷削除のため医師掲示板を閉鎖

奈良県大淀町立大淀病院で分娩(ぶんべん)中に意識不明となり、搬送先探しが難航した末に死亡した高崎実香さん(当時32歳)=奈良県五條市=の診療情報がインターネット上に流出した問題で、流出元とみられる国内最大級の医師専用掲示板が閉鎖されたことが16日、分かった。中傷などの書き込みがあったためで、閉鎖期間は削除が終わるまでの今後2、3週間に及ぶ見通し。

掲示板は、ソニーグループの「ソネット・エムスリー」(東京都港区)が運営する「m3.com Community」。登録医師は約14万6000人に上る。規約では中傷やプライバシーの侵害など不適切な書き込みを禁じているが、遺族や病院長らを不当に攻撃する書き込みがあった。書き込みは登録した医師しかできない。掲示板について遺族は「患者や遺族への中傷があふれている」と問題視していた。【中村敦茂】

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最近の弊社医師専用掲示板m3.comCommunityについての一連の報道に関しての、弊社の見解を以下の通りお知らせ致します。

<町立大淀病院に関連する診療情報のネット流出に関して>

弊社調査の結果、先般より掲載を停止している投稿の中に、既に遺族の方がマスコミに対して開示され公になっている情報、シンポジウムなどで開示された情報に加え、未だ公にはなっていない情報が含まれていた可能性があることが判明致しました。

投稿の内容のどこまでを公知とみなすのか、医師限定の掲示板における投稿をどのように扱うか等についての法的な判断に関しては、専門家の間でも見解が分かれるところです。

しかしながら、本件につきましては、遺族の方やその弁護士がマスコミを通じ法的措置を取る可能性を表明している状況の下、当該医師および弊社顧問弁護士との協議を踏まえ、弊社では当該投稿に関しては法的な問題が全くないという確証が得られるまでは、再掲載は見合わせることに致しました。

<m3.comCommunityの外部への開示について>

当掲示板サイトでは患者への中傷が溢れている等の、いたずらに医療不信を煽るようなマスコミの報道や、会員医師限定のサイトの内容が恣意的、部分的に許可無く転載、開示されている現状に対し、極めて遺憾に思っております。

弊社は、今回の件に限らず、マスコミを含む非会員に対して、当サイトの閲覧や内容についての公開は、一切許可しておりません。会員の皆様におかれましても、当サイトの投稿内容を外部に開示することのないようご協力をお願い致します。また、ID、パスワードを第三者に利用させることも規約にて禁止致しておりますので、もしそのようなケースをご存知でしたら、弊社までご連絡頂きますようお願い申し上げます。

<規約違反投稿に関して>

一方で、一部ではあるものの、サイト内において規約違反の投稿があることも事実です。規約にのっとり、誹謗中傷、名誉毀損、プライバシーの侵害に当たるような投稿は行わないよう、改めてお願い致します。弊社では、個人情報保護方針に基づいたプライバシーの保護、会員情報の管理を行っておりますが、他者の権利侵害等の理由で、公権的な開示請求がなされた場合には、登録情報を開示せざるを得なくなる事もございます。是非この点については、ご認識の上、ご注意をお願いいたします。また弊社では、そのような事態を未然に防ぐ意味も含め、上記他者の権利侵害に当たる恐れのある投稿、規約違反の投稿を削除することがございますのでご了承ください。

<m3.com Community運営方針について>

前回のお知らせでも述べさせていただきましたが、「医師の方々にオープンかつ率直な意見交換の場を提供することにより、さまざまな医療問題に対する認識を深めたり、医療や診療の質を向上させるためのヒントを共有することにより、日本の医療に貢献すること」を目的として、弊社では当掲示板サイトを運営しています。また、必ずしもマスメディアでは取り上げられないような専門的な情報を得る場としても、意味のあるサイトだと信じています。事実、先日行なったユーザー医師の方へのアンケートにおいても、93%の方に「意義があるサービスだ」とご評価頂き、96%の方に「サイトを継続して欲しい」との回答を頂きました。当社としては今後も上場しているメディア企業として、社会的な意義と責任を踏まえ、関連法及び利用規約に沿ったサイト運営を徹底していきたいと考えています。

多くの医師の方々が「目の前の患者を助けたい」という気持ちを持って、激務に耐えながら診療に取り組んでいるにも関わらず、医療に対する不信を煽る一部の報道により、患者と医師の間の信頼関係が崩れてきていることに、多くの会員医師の方と同様に弊社でも強い懸念を感じています。今回の一連の報道でも、事実関係が不明確なまま、センセーショナルなタイトルなどで、医師と患者の間の不信感を煽りかねないものも一部にみられ、忸怩たる思いです。当サイトの中に「患者と医師は対立するものではなく、共同して病という敵に対するパートナーであるべきだ」という投稿がありましたが、正にその通りだと考えております。今後、弊社としては、患者と医師の信頼関係を再構築し、さらに医療界が発展できるよう、最大限の働きかけを行って参る所存です。

今後ともご支援、ご愛顧の程、どうぞよろしくお願い致します。

ソネット・エムスリー株式会社

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愛媛新聞 コラム 地軸 2007.5.25

「妊婦死亡」が問うもの

「妊娠したら健康な児が生まれて、なおかつ脳出血を生じた母体も助かって当然、と思っているこの夫には、妻を妊娠させる資格はないッ!」「おまえらが一生懸命勉強して医者になりお前らが主張する医療事故がない医療を行えばいい」▲

奈良県の病院で昨年、分娩(ぶんべん)中に意識不明となった女性が約二十の病院に転送を断られ、亡くなる痛ましい出来事があった。その遺族や報道に関し、引用もはばかられる書き込みがネット上でなされている。週刊誌が伝えている。会員十四万人以上の医師専用掲示板というから、さらに驚く▲

出産にリスクはつきもの。そうとは分かっていても、患者側には確率論などではなく、わが身に降りかかったことがすべてになる。万一の時はだれしも果てしない「なぜ」にさいなまれると思う▲

では病院側は説明を尽くしたといえるか。遺族らはおととい民事訴訟を起こした。命を金銭で換算する作業は不本意だろう。法廷での対立でさらに傷つきかねず、真相に迫れる保証もありはしない。提訴は決して最善ではない。それでも事実を知るにはほかに道がない▲

被害が認められることが第一歩で、再発防止策が徹底されてようやく尊厳が回復される—医療情報の公開・開示を求める市民の会の勝村久司さんの指摘も重い(「医療被害にあったとき」さいろ社)。お産の危機を告発した奈良の問題では、再発防止がことに重要になる。これも遺族の思いだ▲

危機を一番知るのは現場の医師だろう。冷静な生の声を聞きたい。

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大淀事件 30 / m3

Posted by guideboard on 2007/07/16/Mon

m3.com は、医師専用掲示板から情報がマスコミに流出したことを理由に、医師専用掲示板を閉鎖した。医師以外の人間が偽って参加していたかどうかをチェックする以外に、最も重要な理由は、本件のご遺族を誹謗する情報、ご遺族がまだ公開していないと主張されている情報を医師専用掲示板から削除するためであった。

誹謗中傷ではない、冷静な議論や真相追求のための情報までが消えた。m3 に情報の削除を求めた勢力の最大の理由が推定できる。

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m3 の情報がどう流出したか。

m3 の情報は、時を置かずして 2ch にも掲載された。m3 から転載したか、m3 に情報を掲示した提供者が 2ch にも同じ情報を載せたか、定かではない。m3 からの情報とは示さずに掲示した当サイトのようなところもある。

問題は、医師専用掲示板を医師以外の人間が自由に見れたことである。種々雑多な掲示板の書き込みがすべて外部に見られていたわけだ。

しかし、医師以外の人が m3 の医師専用掲示板を見ていることは、公式には m3 は否定するものの、無理なく推定できることだ。営利企業が無料サービスで会員を集めて、何から利益を上げるかと言えば、情報である。m3 が積極的にか消極的にかは分からないが、医師以外の誰かに医師専用掲示板の情報が見られることを知っていて不思議はない。

以下のような事例も判明している。

天漢日乗
「マスコミたらい回し」とは? (その54)朝日新聞からm3.com経由の謎のアクセス 朝日新聞社内の医師じゃないとすると誰?

http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/05/54m3com_d9ba.html

クローズドを謳っていても、所詮オープンと大差ないということである。

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m3 に掲示された情報は、法律に抵触していたか。

情報を病院や患者さんのところから持ち出すときには法の制約がある。持ち出された情報がどこかで人の目に触れるときには、その使い方によっては名誉毀損その他の触法状態が発生し得る。

誹謗中傷は論外だが、情報に基づく冷静な、真実に近づく努力までもが否定された。事実を消したいと思う人がいたのだろうか。

現場から持ち出された情報を受けた本件の m3 での情報提供者は、情報を受け取って m3 に掲示したこと自体に法に抵触するところはなさそうだが。

医師の守秘義務は、業務上知り得た患者さんの秘密についてであるから、業務ではない行為で知り得た情報を公開することの問題は、刑法の守秘義務については当てはまらない。

個人情報保護法は、情報の管理者についての規制であり、しかも生きている個人の情報が対象である。

大淀町の個人情報保護条例というものもある。これも情報を管理し、町や町民の情報を公開する町の機関に関するものである。

http://www.town.oyodo.nara.jp/reiki/reiki_honbun/ak43705091.html

ご遺族が大淀町を相手に情報漏洩を追求するのは、法令の上では正しい手続きである。

だがそれでは m3 に提供された情報と事実に迫る議論を消すことも、その情報提供者を追求することもできない。

よって、掲示板は誹謗中傷にあふれているというグレーなものの言い方で m3 に圧力をかけたら、あっさり m3 が折れた、味噌も糞も一緒に十把一絡げに削除した、というところではないだろうか。

ただ、ご遺族が m3 のクローズドな掲示板の書き込みを目にしたこと自体、ご遺族の眼前へ情報を持ち出した人は m3 の規約違反である。あまりクリーンなやり方ではないようだ。

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m3 は真実を追究する目と心を持った医師を遠ざけてしまった。

ご遺族は真実を知りたいとおっしゃりながら、真実に近づく行為を否定された。ご遺族が知りたい真実とは、何だろうか。本件の第一報の時、ご遺族はこうおっしゃっていた。

YOMIURI ONLINE 2006.10.17
出産で意識不明、18病院受け入れ断る
女性、1週間後死亡
夫の晋輔さん(24)は「実香が意識を失っても大淀病院の主治医は『単なる失神でしょう』と言って仮眠をとっていた。命を助けようという行動は一切見えなかった。決して許せない」と訴えている。

そして提訴である。医師個人も訴えることにされた。

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参考資料

大淀事件 30 / m3 資料
大淀事件 29 / 提訴報道

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大淀事件 27 / 情報漏洩問題

Posted by guideboard on 2007/07/16/Mon

既に詳細な検討と議論は尽くされ奈良県警の捜査の行方を待つだけになっているので、簡略にまとめておく。

2006.8.7 – 8

事件発生。

2006.10.17

第一報は毎日新聞 msn ニュース ( Mainichi INTERACTIVE http://www.mainichi-msn.co.jp/ ) に 2006.10.17 3:00 に掲載された。
» 大淀事件 01 ( 20061019 / 01:11 )
» 大淀事件 01 資料 / 各社報道 第一報 20061017

分べん中意識不明:18病院が受け入れ拒否…出産…死亡
【林由紀子、青木絵美】
毎日新聞 2006年10月17日 3時00分

2006.10.18

大淀病院関係者に知り合いがいるという医師が m3.com 上で伝聞として最初に情報を提供したものが 2006.10.18 である。
( 当ブログで最初にこの情報を取り上げた際は、情報源に配慮して出典を隠していた。m3.com が情報漏洩を問題視してサービスの一部を停止したことを受け、m3.com、およびそこの情報を転載した 2ch が出典であったことを明らかにする。 )
» 大淀事件 01 資料 4 / 近県者情報 20061018

2006.10.19

奈良県産婦人科医会が大淀病院長から事情を聞いて記者会見したのが 2006.10.19。
» 大淀事件 05 資料 / 各社報道 20061019

2006.10.21

2006.10.21 の時点で、大淀病院関係者に知り合いがいるという医師が m3.com 上で提供した情報によると、カルテは病院関係者からマスコミにわたっていたらしい。
カルテの看護記録に、すでに退職した元総婦長が来院したと記載あり ( 亡くなった患者さんの親族らしい )、彼女自身が消防署員などから病院のリストを手に入れ、搬送受け入れについて多くの病院に連絡している。この人物から多くの病院側情報などがマスコミに漏えいしたとある。
» 大淀事件 08 資料 / 近県者情報 3 / 各社報道 20071021

2006.10.21

診療録の映像が最初にマスコミに載ったのは、おそらく 2006.10.21 の TBS のニュースだろう。これには看護記録やサマリーのようなものとともに医師の手によって記載された診療録が映っている。
» 大淀事件 27 / 情報漏洩問題 / 画像資料

2006.10.27

2006.10.27 の関西テレビのニュースには看護記録と思われるもののみが映っていて、医師の手による部分はない。
» 大淀事件 17 画像資料

同じく 2006.10.27 2:00 までの時点で、大淀病院関係者に知り合いがいるという医師が m3.com 上で伝聞とマスコミ関係者から見せられたというカルテのコピーを元に情報を提供していた。しかもそれでマスコミ関係者と大淀病院関係者を通じて入手できる情報のすべてだと言っていてた。
» 大淀事件 17 ( 20061027 / 22:20 )
» 大淀事件 17 資料 / 近県者情報 5

2006.10.31

読売新聞奈良県版 2006.10.31 に医師の手による診療録の写真が載った。
» 大淀事件 27 / 情報漏洩問題 / 画像資料

2006.11.2

大阪毎日放送がニュースで診療録の画像を報道したのが 2006.11.2。これにも医師の手による診療録が映っている。
» 大淀事件 20 画像資料

2006.11.14

関西テレビの 2006.11.14 のニュースでは、看護記録と思われるもののみ映り、医師の手による部分はない。
» 大淀事件 24 / 報道被害 / 画像資料

2006.12

2006.4.29 の時事ドットコムによると、ご遺族は 2006 年 12 月に情報漏洩があったことを知ったという。
» 大淀事件 27 / 情報漏洩問題資料

2007.4.28

遺族側弁護士がある集会で診療情報が漏洩したと発言。ご遺族は、報道機関には看護記録しか渡していないと言明した。

2007.5.24

NHK の 2007.5.24 のニュースでは、医師の手による診療録が看護記録やサマリーなどとともに映っている。
» 大淀事件 29 / 提訴報道 / 画像資料

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何かおかしいと思うが ….. ご遺族のおっしゃることを併せて考えると、早い時期に読売新聞と毎日放送は、看護記録以外の部分も含めた診療録を入手していたことになる。しかも病院職員に対する調査では、病院職員は誰も診療録を流してはいないようだ。

11 月の時点で既にテレビに流れていたことを、しかもスクープを取った毎日新聞系列のテレビで診療録の映像が流れていたことをご遺族は 1 ヶ月ほど気がつかなかったのだろう。

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参考リンク

http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20070430

http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20070502

http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20070503

http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20070504

最も重要な検討はここでなされている。

http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20070506

2006.10.31付読売新聞大阪朝刊情報

http://soho1172001.web.fc2.com/index.htm

カルテ画像

http://soho1172001.web.fc2.com/image.htm

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参考資料

大淀事件 27 / 情報漏洩問題資料
大淀事件 27 / 情報漏洩問題 / 画像資料 ( LIVEJOURNAL )

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大淀事件 27 / 情報漏洩問題資料

Posted by guideboard on 2007/07/16/Mon

» 大淀事件 27 / 情報漏洩問題

asahi.com 関西 2007.4.29

診療情報ネット流出 遺族、告訴へ 奈良・妊婦死亡
2007年04月29日

奈良県大淀町の町立大淀病院で昨年8月、分娩(ぶんべん)中に意識不明となった妊婦(当時32)が県内外の計19病院に転院の受け入れを断られた末、出産後に脳内出血で死亡した問題で、妊婦の詳しい個人病歴情報や診療経過がネット上に流出していたことがわかり、遺族は近く、大淀町長や病院関係者を地方公務員法(守秘義務)違反と町個人情報保護条例違反で奈良県警に告訴する方針を決めた。個人の医療情報の流出を巡って、病院関係者を告訴するのはきわめて珍しいという。

遺族によると、流出先のインターネット上のサイトは会員制の医師専用の掲示板で、「大淀病院関係者から入手した情報」として、妊婦の入院前後の経過や病歴情報、診断内容の詳細が流されている。遺族には、病院側からカルテや看護記録などが開示されているが、流出情報にはそれ以上の詳しい内容も含まれているという。

この問題で奈良県警は、担当医が診断した子癇(しかん)発作との判断に誤りがなかったか、業務上過失致死容疑で捜査している。

遺族は「町に調査を求める申入書を出したが返答がない。誠意が感じられない」としている。

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YOMIURI ONLINE 関西発 2007.4.29

奈良・妊婦死亡の診療情報がネット流出

◇医師?掲示板に書き込み

奈良県大淀町の町立大淀病院で昨年8月、高崎実香さん(当時32歳)が出産時に脳内出血を起こし、19病院に受け入れを断られたあと転院先で死亡した問題で、高崎さんの診療経過など極めて詳細な個人情報がネット上に流出していることがわかった。遺族側の石川寛俊弁護士が28日、大阪市内で開かれた産科医療をめぐる市民団体のシンポジウムで明らかにした。情報は医師専用の掲示板に関係者らしい人物が書き込み、複数のブログに転載されている。石川弁護士は、個人情報保護条例に基づく対処を町に要請。遺族は条例違反(秘密漏示)などでの刑事告訴も検討している。

医師専用掲示板への書き込みは、昨年10月に問題が報道された翌日から始まった。仮名で「ソースが確実なきょう聞いた話」「この文章はカルテのコピーを見ながらまとめました」などとして、最終月経の日付から妊娠中の経過、8月7日に入院して意識不明になるまでの身体状況や検査値、会話など、カルテや看護記録とほぼ同じ内容を複数回に分けて克明に書き込んでいた。この中には、入院前の記録など当時、遺族が入手していなかった内容や、当日の医師の勤務状況など病院関係者しか知らない内容も含まれていた。

この掲示板では「一連の報道は、患者側からの意見しか反映されていない」などと、医師の責任を否定する意見が多く書き込まれていた。情報発信者が「転載して結構です」としたため、同じ内容が医師や弁護士など、かなりの数の公開ブログに転載された。

石川弁護士は「主治医と家族のやりとりを近くで聞いていた人物としか思えない書き込みもある。病院側は、遺族が詳しい説明を求めたのに応じていない。その一方で、病院関係者と見られる人物が情報を“だだ漏れ”にしており、許しがたい」と批判している。

遺族は「あまりに個人的な内容で驚いた。患者の情報が断りもなく第三者に伝わるなら、診察室で何も言えない」と話している。

業務上知り得た人の秘密を正当な理由なく漏らした場合、医師、助産師、薬剤師は刑法の秘密漏示罪にあたり、6月以下の懲役または10万円以下の罰金。看護師など他の国家資格者も関係の法律に罰則がある。他の職種でも、町立病院なら個人情報保護条例と地方公務員法の違反で罰則がある。

大淀病院の横沢一二三事務局長は「高崎さんが入院した日に病院にいた職員を対象に聞き取りをした。全員が『情報を漏らしたことはない』と答えたので調査を終えたが、遺族の弁護士には伝えていない。掲示板の運営事業者への照会などは思いつかなかった。再度検討する」と話している。

(2007年4月29日 読売新聞)

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時事ドットコム 2007.4.29

2007/04/29-17:54 詳細な診療情報、ネット流出=転院拒絶され死亡の妊婦−遺族、告訴の方針・奈良

奈良県大淀町の町立大淀病院で昨年8月、分娩(ぶんべん)中に意識不明となった女性=当時(32)=が19病院に受け入れを断られた末、出産後に死亡した問題で、大淀病院での診療経過などが含まれた女性の詳細な個人情報がインターネット上に流出していることが29日、分かった。

情報は、会員制の医師専用掲示板に書き込まれ、その後複数の掲示板などに転載された。遺族は来月にも、容疑者不詳のまま町個人情報保護条例違反容疑などで告訴する方針。

遺族によると、流出したのは入院前後の状況や、女性の病歴などの情報。特に、昨年8月7日の入院から翌日未明に大阪府内の病院に移送されるまでの身体の状況、検査値、主婦や医師の会話内容などは、分単位で詳細に記されている。

中には「ソース(情報源)が確実なきょう聞いた話」などといった記載もあった。

遺族は昨年12月に情報流出を知り、町と同病院に質問状を送ったが回答はないという。遺族は「流出したのは病院関係者以外には知ることができない情報ではないか。二重、三重の精神的苦痛を強いられている」と話した。

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Sankei Web 2007.4.29

死亡妊婦のカルテ内容、医師専用掲示板に流出

奈良県の大淀町立大淀病院で出産中に意識不明になり約20の病院に受け入れを断られた後、死亡した高崎実香さん=当時(32)=のカルテ内容などがインターネット上に流出していることが29日、分かった。医師専用の掲示板に「カルテのコピーを見た」などと書き込まれた文章が、ブログなどに転載された。遺族は、個人情報保護条例や地方公務員法(守秘義務)違反などでの刑事告訴を検討している。

高崎さんは昨年8月、頭痛を訴え意識不明になったが、主治医はけいれんと判断。死因は脳内出血だった。遺族らによると、同年10月に高崎さんの死亡が報道された直後から、医師免許を持つ人しか利用できない「国内最大級」をうたう掲示板で議論が始まった。

同月中に、ある仮名の利用者が「カルテのコピーを見ました。コピーはもう返却しました」などとして、高崎さんが8月7日に入院するまでの記録や診療の詳細など、遺族も知らない内容を書き込んだ。

遺族は「女性にとって大切な情報がいとも簡単に流された。医師のモラルとしてあってはならないこと」と憤っている。ネット上で流出情報を基に遺族らへの中傷も相次ぎ、掲示板では「医師に責任はなかった」とする意見が多いという。

(2007/04/29 20:14)

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日刊スポーツ 2007.4.30

死亡妊婦カルテ、医師専用ネットに流出

奈良県大淀町立大淀病院で昨年8月、出産中に意識不明となり、19の病院に受け入れを断られた後、死亡した高崎実香さん(当時32)のカルテ内容がインターネット上に流出していることが29日、分かった。医師専用の会員制掲示板に「カルテのコピー」を見たとの書き込みがあり、複数のブログなどに転載された。高崎さんの遺族は担当弁護士と協議し、個人情報保護条例や地方公務員法(守秘義務)違反などで刑事告訴を検討している。

高崎さんの個人情報が、医師免許を持つ人しか利用できない会員制掲示板で、さらされていた。書き込みは昨年10月に高崎さんの死亡が報道された直後から始まった。「カルテのコピーを見た。コピーはもう返却した」などとし、高崎さんの最終月経の日付を含む入院するまでの妊娠中の経過、診療の詳細など、遺族も知らない内容が専門用語とともに書き込まれた。

遺族は「掲載された掲示板は医師専用というが、女性の極めて個人的な情報を含む産婦人科のカルテが、家族に断りもなくネットに掲載されていいのか」と憤りを隠せない。「家族も知らない内容まで他人が勝手に見て話し合っている。そんなことが許されるのか。医師である前に人間としてどうか。世の中に問いたい」と話した。

遺族が掲示板への情報流出を確認したのは昨年11月。掲示板には「遺族が騒ぐから産婦人科医が減って医療が崩壊する、など私たちへの批判もあった」という。公にすれば情報の流出範囲が拡大するとの懸念もあり、公表は控えていたが、大淀病院や大淀町への問い合わせにも返答がなく、公表を決意したという。担当弁護士と協議し、被疑者不詳での刑事告訴を検討している。

高崎さんのカルテ内容とみられる情報は、医療関係者のものとみられる複数のブログなどに今も転載されている。あるブログは、掲示板への書き込み以前に、遺族が報道陣に「カルテのコピー」を公開していたと主張。コピーを医療関係者が分析してまとめただけとし「(個人情報保護条例違反には)当たらないだろう」と書き込んでいる。しかし、遺族側は「報道陣に公開したのは、出産のために入院した昨年8月7~8日の『看護記録』だけ。カルテなど公開してない。さらされた情報には、遺族も知らない通院中のカルテの内容が含まれ、病院関係者しか知り得ない情報だ」としている。

[2007年4月30日7時45分 紙面から]

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毎日新聞 2007.4.29

診療情報流出:19病院で転送断られた妊婦遺族が告訴へ

奈良県大淀町の町立大淀病院で昨年8月、分娩(ぶんべん)中に意識不明になった高崎実香さん(当時32歳)=同県五條市=が、県内外の19病院で転送を断られた末に搬送先の病院で出産後に死亡した問題で、高崎さんの診療情報がインターネット上に流出していたことが分かった。遺族は被疑者不詳のまま町個人情報保護条例違反容疑で、5月にも県警に告訴する。

流出したのは、高崎さんの看護記録や意識を失った時刻、医師と遺族のやりとりなど。ネット上の医師専用の掲示板に書き込まれ、多数のブログなどに転載された。この掲示板は登録者数10万人以上で、問題が報道された昨年10月から書き込みが始まった。

遺族は「医師専用掲示板には患者の中傷があふれている。診療情報の流出は自分たちだけの問題ではないと思い、告訴に踏み切ることを決めた」と話している。

【中村敦茂】

毎日新聞 2007年4月29日 21時03分

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スラッシュドット ジャパン 2007.5.7

医療カルテがネットに流出? 実はマスコミが不正入手?
mhattaによる 2007年05月07日 15時30分の掲載
プライバシーと報道の狭間で部門より.

Anonymous Coward曰く、
昨年8月、32才の妊婦が出産時に脳内出血を起こし、多くの病院に転院受け入れを断られたあげく死亡したという事件があった。 読売新聞の記事によると、このケースで医療関係者(と遺族)しか知りえない診療情報が、医療関係者の参加するブログや掲示板などで公開されているとして、 遺族側が個人情報保護法による告訴を検討しているとのことである。

しかし、ここで問題とされている診療情報は、 そもそもマスコミによって報道されたものではないかという指摘がある。 実例として当の 2006.10.31付読売新聞大阪朝刊カルテの写真が掲載されているのを確認できる。

個人情報保護法によらずとも医師法による守秘義務があるため、 遺族側が公開していないというカルテをマスコミが報道することは異常事態である。 読売新聞には、どのようにカルテを入手したのか説明が求められるのではないか。

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毎日新聞 2007.5.18

診療情報流出:奈良の妊婦死亡で、県警が捜査着手

奈良県大淀町立大淀病院で分娩(ぶんべん)中に意識不明となり、緊急搬送先探しが難航した末、死亡した高崎実香さん(当時32歳)=同県五條市=の診療情報がインターネットの医師専用掲示板に流出した問題で、同県警が掲載情報を収集するなど捜査を始めたことが分かった。内容が町個人情報保護条例の保護対象にあたるかなど検討を進めている。

掲示板は、ソニーグループの「ソネット・エムスリー」(東京都港区)が運営する「m3.com Community」。県警は今月初めに、遺族が独自に集めた資料の提出を受けた。高崎さんの死亡問題が報じられた昨年10月に書き込まれた内容で、看護記録の内容や医師と遺族のやりとりなどが含まれていた。

同掲示板では、診療情報の流出以外に、遺族らへの中傷的な書き込みがあったことも判明。同社は今月11日から掲示板を一時閉鎖している。【中村敦茂】

毎日新聞 2007年5月18日 9時58分

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大淀事件 28 資料 / 毎日新聞 開かれた新聞座談会 20070421

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» 大淀事件 28 / 毎日新聞 開かれた新聞座談会

毎日新聞 2007年4月21日 東京朝刊
開かれた新聞:座談会 医療現場に構造欠陥 さらに分析し提言を(その1)

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20070421ddm010040163000c.html

◇「開かれた新聞」委員会・座談会
医師不足のため病院の診療に支障をきたす「医療崩壊」が各地で進んでいます。奈良県では昨年8月、分娩(ぶんべん)中に容体が急変した妊婦の緊急搬送先をなかなか確保できず、妊婦は8日後に死亡しました。毎日新聞は奈良の事例を通じて医療体制の不備を問うキャンペーンを展開し、さらに今年1月から企画「医療クライシス」を連載中です。地域間格差にも焦点を当てています。賛否の意見が多数寄せられており、「開かれた新聞」委員会のメンバーに意見を聞きました。作家の高村薫さんも議論に加わりました。

【司会は朝比奈豊主筆、写真は大西達也】=座談会は13日に毎日新聞大阪本社で開き、紙面は主に東京・大阪本社発行の最終版を基にしました。

◆医療
◇記事の見せ方に工夫を--玉木明委員
◇政治の流れ無視できず--吉永春子委員

司会 昨年8月、奈良県の大淀病院で分娩中の妊婦が意識不明になり、緊急搬送先の病院で亡くなりました。10月以降、搬送先の確保に手間取った背景などを含めて報じています。昨年2月には帝王切開手術中に妊婦を死なせたとして福島県立大野病院の産婦人科医が逮捕される事件もありました。こうした問題の構造的な要因を調べ、報告する狙いで、今年1月から東京と大阪の記者たちが企画「医療クライシス」を連載中です。一連の報道には多くの反響があり、患者側だけでなく、医療関係者からも賛否の意見が寄せられています。

玉木明委員 奈良の記事は大変意味のあるスクープだ。たまたま昨年末から正月にかけて、同居の義母が1カ月入院したが、人手不足ですさんだ病院の現状を実感した。義母は認知症で歩き回り、夜中に病院から「介護に来てくれ」と言われる。私たちが行けないと義母を拘束してしまう。どんどん気力をなくしていくのを見かねて家に連れ帰った。多くの人が深刻な状況を経験しているのではないか。このまま医療を放っておいたら大変だという印象を持ったので、「医療クライシス」を含めて良い記事だと感じた。こういう医療の現状を広く世に知らしめていくのが新聞の重大な任務だと思う。

吉永春子委員 奈良のスクープは見事だった。いろいろな恐れを感じながら取材を進めた担当記者は大変だったと思う。他の週刊誌のルポなどと比べると、毎日の記事は非常に抑制が利いており、影響を考えながら書いたという気がする。ただ「放置」や「たらい回し」といった表現は、誤解や反論を受けやすい。本当に「放置」していたのか繰り返し確かめたほうがいいし、「たらい回し」の見出しは慎重さが欠けていた。

砂間裕之・大阪本社社会部兼科学環境部デスク 国立循環器病センターに運び込まれるまでの6時間について、“放置”という表現を使いました。その間、何も処置されなかったという遺族の強い思いがあり、事実関係としても19病院に搬送を断られ、遺族から見れば、結果的に放置されたというのは間違いでないと思います。一方、「たらい回し」は事実と異なり、東京本社の一部紙面でそういう見出しになったのは不適切だったと反省しています。

柳田邦男委員 過去の医療報道でいくつか間違いはあったと思う。例えば「院内感染」と「患者の死亡」が結びつくと、記者は「医療事故だ」と決めつけがちだが、医学的な意味を探るかどうかが、単なるセンセーショナリズムか問題提起の記事になるかの分かれ目だ。奈良の問題では、2カ月間かなり慎重に取材し、科学環境部の記者も一体となって調査報道として第一報を出した手順は正解だった。今までの報道の姿勢で言えば妥当だったと思うが、もう一つ違う座標軸や視点を持ち込んではどうか。時代の変わり目には、記事の重点や意味付けも変わらないといけない。

司会 高村薫さんには、「開かれた新聞」委員の立場ではなく、作家として、新聞読者としての視点からご意見をお願いします。

高村薫氏 医療のことは全くの素人で、一読者として大淀病院のニュースに接すると何が原因で、誰が悪いのか、まとまりのあるストーリーが示されているとは受け取れなかった。素人には医師側の主張が妥当なのか判断できない。逆に被害者側の主張が正しいのか間違っているのかも分からない。利害関係のない第三者として医療事故の記事を読むと、いつもどう判断していいのか悩む。結局、誰が悪いのか、誰が責任を取るのかという形では見えてこない。

司会 柳田委員の言うこれまでと違う視点の必要性とは、具体的にはどういうことでしょうか。

柳田委員 大野病院の産科医逮捕に時代の変わり目が鮮明に表れている。一般に医療への期待は絶大で、万が一、出産時に新生児を死なせたら、親は殺されたという意識さえ持つ。お産は時にはリスクを伴うと認識されていた時代とは違う。そこに警察の強硬姿勢が加わり、その影響で分娩を扱う産婦人科医が激減した。警察側には遺族の心情を背景に刑事罰で医療界を糾(ただ)そうとする姿勢がある。それなりの理由があるにせよ、医師を凶悪犯的に扱うことで、産科医が激減し、医療崩壊を加速させるという由々しい事態が生じている。第三者機関が医療ミスの有無にかかわらず、被害者や遺族に補償の手立てを講じながら、原因を科学的に究明する制度を作らない限り、この二律背反は解決できない。報道はそこまで考えるべき時代だと思う。その点で「医療クライシス」シリーズはいい企画なので、提言の議論をさらに深めてほしいし、医療事故発生時の記事でも、その都度その視点を入れてほしい。

高村氏 高度な医療技術が発達し、かつては、ここまででいいだろうと思われていた以上の治療ができるようになった。ただし先端医療にはお金がかかる。日本の早期新生児の死亡率は世界一低くなった。大いに喜ばしいことかもしれないが、諸条件の中で、そこまで追求すれば際限がなくなる。産科の技術に限らず、患者と医師の双方が際限のない満点を求める結果、医師が足りない、お金が足りない、病院が足りないと言われている気がする。そのため私は一読者として、いつも自分自身で頭を冷やしながら医療関係の記事を読んでいる。

吉永委員 医師不足は政治の問題として考えたほうがいい。1982年に中曽根内閣の第2次臨時行政調査会が行政改革の一環として、医師数の伸びの抑制を打ち出した。実際、当時の厚生省は86年から医師の新規養成数を全体の10%程度削減する方針で医療行政を進めてきた。昨年には7・9%まで抑え込んで声高らかに宣言した。この流れは決して無視できない。もう一つは取材先の病院長からよく聞く話で、現場の実情にうとい厚生労働省が病院運営に細かく口出しする点だ。その辺りの取材も求められる。

柳田委員 医師不足には数多くの要素がある。最も大きいのは医療費抑制だ。国はなんとしても医療費をこれ以上増やさないという方針で、徹底的に抑制している。象徴的なのは介護療養型病床をなくし、リハビリテーションにも上限を導入したことだ。高齢化率の高い地方の医療機関は本当に締め上げられる。もう一つは吉永さんが指摘した医学生定数の抑制で、何の根拠もない。医療費をこれ以上増やさない有効な手段として医者が増えては困るというだけだった。OECD(経済協力開発機構)の調査では、人口10万人当たりの日本の医師数は先進7カ国の中で最低水準にとどまる。そこに医療事故の報道が追い打ちをかけた。

玉木委員 毎日新聞は個人の医師を批判するだけで終わらせないという観点で一連の報道をしてきたと説明があったが、報道の在り方として大淀病院問題を伝えた初報の社会面(大阪本社)の記事が気になった。「遺族『助かったはず』」という見出しで、亡くなった母親の顔写真と、無事だった赤ちゃんを抱く父親の写真を掲載した。これは医師を告発していれば済んだ時代の形式で、既視感がある。新聞を開いた医師の中には、短絡的に医師たたき、医療たたきの記事がまた出たと受け止める人がいたと思う。新しい時代には新しい時代の器を考えてほしい。整理の仕方、見出しの付け方の問題もあるが、そろそろこういうパターンから抜け出し、新しい作り方ができないか。

砂間デスク ご指摘は真剣に受け止めます。ただ、決して古いステレオタイプの記事だとは思いません。今日の議論のように医師、医療界をどうするかを考えながら、医療事故の一方の当事者である患者、遺族の権利を守ることも新聞の使命です。医療側の意見とともに患者の意見も掲載しないと、全体像は分からないと考えます。

玉木委員 それは分かるが、記事の見せ方として新しいものを古い器に盛って出されたら、昔の料理と同じに見える。そういう感じがするということを強調したい。

柳田委員 医療事故にとどまらず、JR西日本の福知山線脱線事故(05年)でも、日本航空ジャンボ機の墜落事故(85年)でも、被害者の声は大事だから、記事の本文や見出しで被害者の言葉をカギ括弧に入れて出すのはニュースとしてあり得る。ただ玉木さんの言うように見せ方を衣替えできないかとは思う。

司会 記事が情緒的すぎるという印象ですか。

吉永委員 他紙も含め全般的に気持ち悪くなるほど情緒的な記事が多いのは事実だ。現実はもっとリアルだと思う。出産の現場は想像以上に緊迫している。ベテラン医師に聞いたが、出産の時はいつ何が起きるか分からず、緊迫した状況の中で瞬時の判断が求められる厳しいものだと言われた。こうした産科医の重責も書くべきだ。

柳田委員 被害者の声を取り上げるなという気はさらさらない。しっかり伝え、そこから出発するのが事故論の原点だが、メディアの中では、被害者の視点を事故の真相究明の方法や制度にどう生かすか、その記事の作り方が検討されてこなかった。

玉木委員 この遺族は記者の真意を理解し、協力してくれたのだから、相応の見識のある人だと思う。その言い分の掲載に反対だと言うつもりはない。しかし、社会面の記事だけを見ると、情緒的というか、引っかかりを感じる。

柳田委員 遺族報道の在り方を含めて一つだけ補足しておきたい。何か事故が起きると現場の従事者の刑事責任の追及が優先されるのは、日本の一罰百戒主義文化の欠陥だが、それでは絶対に本質に迫れない。背景にある構造を分析すると、真因は制度やシステムの欠陥による組織事故であることが分かる。医療事故も、医師の一つの行為をあまりに強調しすぎると、本質が見えなくなる。今回の報道はかなり掘り下げて、企画も継続しているから多面的だと言えるが、基本的に犯人捜査的な物の見方から脱却しないと、本質に迫る記事にならない。私が医療事故にかかわる第三者調査機関の設置を主張するのも、捜査ではなく、構造分析を通じて欠陥を修復するためだ。突き詰めれば、刑事訴訟法がすべてに優先する社会システムの変更につながる。そのことも頭に入れておくと、新しい視点の記事を書けるのではないか。(25面につづく)

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◇委員会メンバー
吉永春子委員(テレビプロデューサー)
柳田邦男委員(作家)
玉木明委員(フリージャーナリスト)
◇オブザーバー
高村薫氏(作家)
◇毎日新聞側の主な出席者
朝比奈豊主筆▽藤原健大阪本社編集局長▽河野俊史東京本社編集局次長▽山内雅史大阪本社社会部デスク▽砂間裕之同社会部兼科学環境部デスク▽薄木秀夫「開かれた新聞」委員会事務局長
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◇三つの役割--開かれた新聞委員会
毎日新聞の第三者機関「開かれた新聞」委員会は(1)人権侵害の苦情への対応をチェック=記事によって当事者から人権侵害の苦情や意見が社に寄せられた際、社の対応に対する見解を示し、読者に公表する(2)紙面への意見=報道に問題があると考えた場合、意見を表明する(3)メディアのあり方への提言=より良い報道を目指すための課題について提言する--という三つの役割を担っています。
記事による人権侵害の苦情や意見は各部門のほか、委員会事務局(ファクス03・3212・0825)でも受け付けます。
毎日新聞 2007年4月21日 東京朝刊

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開かれた新聞:座談会 医療現場に構造欠陥 さらに分析し提言を(その2止)

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20070421ddm010040165000c.html

◇「開かれた新聞」委員会・座談会
(24面からつづく)
◇責任の所在が見えない--高村薫氏
◇補償と究明制度見据え--柳田邦男委員

司会 医療関係者からの批判は具体的にどんな内容だったのか。

河野俊史・東京本社編集局次長 取材班に届いた反響のうち、毎日新聞の医療報道を批判するものは2割程度でした。医師の個人責任を問うことへの反発など、医療界の人からのものが多かったです。

砂間デスク 大淀病院に関する医師からの意見はメールで100通前後です。医療体制の不備を指摘した記事への共感とともに、記者個人に対するものも含めて組織的と見られる批判がかなり寄せられました。主な内容は医師を個人攻撃するような表現で不適切ではないか、「医療クライシス」と報道姿勢が違う、医療の専門知識がないのに書くなというものなどでした。医療従事者専用サイトを通じての怒りが多いのも特徴でした。

吉永委員 私にも批判された経験があるが、たいていの医師は「専門家でないくせに」「ろくに知りもしない記者が」という意識を持っている。脳外科と精神医療の取材が多かったが、臨床現場へ入る前に3カ月勉強させられたこともある。「専門家でない」という反応は当然あるという前提で取材を進めるべきだと思う。

柳田委員 専門性のない記者が先走るなという批判はどんな分野でも起こり得るが、専門家が記者になって、いい記事が書けるかどうかは別問題だ。福島と奈良のケースでは、医師側の反応が全く違う。医師が逮捕された福島の医療界では、マスコミ批判より警察批判が強かった。一方、奈良では警察が立件を見送り、マスコミの中でも特に毎日新聞が攻撃された。その時々の状況や雰囲気で不満をぶつける対象が変わるのだから、今回の批判は、背景にあるもの、医師たちがどういう理由で揺れ動いているのかを考える材料として見るべきだろう。

高村氏 医療関係者からの反響は総読者数を考えると少ない。驚いたのは支局の若い記者が個人名を挙げられ、非難されていることだ。意見を無視しろとは言わないが、逆にものすごく重大に受け取る必要はないと思う。賛成にしろ反対にしろ、インターネットを通じて自分の意見を簡単に、しかも過激な形で表明できる社会になった。ただ大多数の読者は、記事の一部は分かるけど、残りは分からないだとか、ここまでは賛成で、ここからは違うとか、もっと複雑な判断をしていると思う。特定の先鋭的な批判は、こういう意見もあるのだろうという程度の受け止め方でいいのではないか。新聞記者であれ、私のような物書きであれ、自分の立場で表現するのだから、すべての人の意見に合い、満足させるものは書けない。ある程度の意見の違いがあることを前提に、それぞれの記者たちが取材に回ればいい。今回の取材班も基本的なスタンスとして、十分なことをしていると思う。

司会 今後の「医療クライシス」では、取材班が具体的な提言もしていく方針です。社会はどこまでを医療に求めるのか、医療ミスのとらえ方の問題、患者と医療側の間に立つ第三者機関の必要性など、記者たちはこれまでも問題意識を持って取材してきましたが、皆さんのご指摘を生かし、さらに充実した企画にしていきたいと思います。

◆格差

◇地域事情掘り下げ発信

司会 昨年から企画「縦並び社会」で格差問題を取り上げ、今年2月には、小泉政権下での地域間格差の拡大を数字で示しました。統一地方選に合わせて各地で格差を問う企画も掲載しています。現職知事の強さが目立った前半の統一選では、滋賀県議会で地域政党が躍進した点を詳しく報道しました。格差や地方の問題の伝え方についてご意見をお聞かせください。

柳田委員 北海道夕張市に関する記事が典型だが、地方自治体の行財政危機という側面から扱う例が多い。より重要な地域の実態のルポや分析が少ない。阪神大震災以降、ボランティア組織が続々と生まれ、お金に頼らない「もう一つの生き方」を考えるようになった。「財源がないからできない」ではなく、ボランティアと自治体の協働作業を町おこしにつなげるアイデアは無数にあるはずだ。そこで全国の支局を総動員して絶えず情報を集めて紙面化すれば、生きがい探しや町おこしの「希望新聞」ができる。

吉永委員 東京の紙面で掲載された「地域間格差を問う」も、特に1~3回目はなかなかの力作だった。いくつかのルポを読んだが、自治体が熱心に取り組む企業誘致さえ決して甘くないことがよく示されている。補助金を出して誘致に成功しても税収があまり伸びず、期待したほど地元の雇用が増えないことが分かる。滋賀県議選の記事を読み、無党派の議員も議会運営などこれからが大変なので、きちんと追跡してもらいたいと思った。

玉木委員 夕張市の破綻(はたん)から見えてくるのは地方政治・行政の発想の貧しさだ。炭鉱から観光へというスローガンを掲げ、国の補助金を得て箱物を作る。そこに利権が見え隠れして、議会も市長や行政の監視機能を果たさない。破綻のしわ寄せは住民に降りかかる構図だが、選挙で意思表示しなかった市民の責任が問われる側面がどうしても出てくる。これに対し、滋賀県議選の結果は、地方がどう変わっていくのかという一つの方向を示していて、一歩先を行く事例になると思う。統一選に限らず地方選挙の持つ意義を伝える視点が重要だ。

高村氏 地方(大阪)に住む人間として地方から発信される地方の記事を読み、東京との格差を実感している。地方では高齢化と人口減少が進み、産業が立ち行かなくなる。公共事業で整備した道路やホールなどの維持管理もできなくなる。支局の記者たちには、何よりも急がなければならないという危機感を持ってほしい。そして地方の記事には人々の情の部分があってもいいと思う。それぞれの地方にはそれぞれの事情がある。共通しているのは、従来のように国からお金を引き出せず、分権を進めて何とか自立しなければならないことだ。私から見れば滋賀県も後がない県だ。中央の人が考えるように、単に風が吹いて無党派議員が増えたのではなく、新幹線の駅なんか造っている場合じゃないという直感的な危機感がある。

藤原健・大阪本社編集局長 切羽詰まった事情があるという目配り、気配りをしながら紙面を作り、それを東京本社の紙面でもどんどん載せるように連携しなければと改めて思います。

河野局次長 もはや地方の現状を紹介している段階ではなく、具体的に提言していく次元に入ったと思います。東京からも地方の話を吸い上げて踏み込んだ記事を多く書いていきたいと考えます。

柳田委員 これだけ地域間格差が言われているのに、1面や社会面に突っ込んだ内容の地方の記事が少なすぎる。例えば新潟県が水俣病被害者対策で、国の基準以上の発想をしているのはほとんど伝わっていない。地方紙には時々、かなりいい記事が載る。新聞記者は他の新聞に先に書かれたことをあまり大きく扱いたがらないが、読者のためには恥を捨てて追い掛け、記事の取り上げ方、書き方により全国に通じる記事になるという意識を持つべきだ。

玉木委員 やはり地域の住民と真正面から向き合って記事を書くのが基本だと思う。中には地方の材料をどうやって書いたら社会面に大きく載るかを考えすぎる記者もいる。そういう目が中央にばかり向いた書き方をしていると、記事がつまらなくなる。地方からの発信は大切だが、支局の若い記者には小手先のテクニックに頼ってほしくない。

高村氏 機会さえあれば東京に出たいと思う若者が地元でもう一つの価値観を持って生きていけるようになればいい。先ほど分権の必要性を強調したのは、地方ならではの生き方や価値観を作っていくためだ。

柳田委員 金狂いの世の中とはいえ、地方を歩いていると、東京の会社勤めで手にする高い給料より、故郷の山を守りたい、漁師になりたいと新しい価値観を選んだ人たちに出会う。礼賛ではないが、土臭い話から若者に多様な生き方を伝えていく方法はある。

吉永委員 本当に新しい価値観が生まれたらすごいと思う。私の故郷もそうだが、大変だ、困ったと言いながら、古い体質からなかなか抜け切れない。町に伝わる年輪の重さもあるし、改革、改革という言葉の裏にある危うさを見抜く勘も備わっている。町それぞれが抱えている問題が違うのだから一律には言えない。

司会 地方からの情報発信について、大事な提言をいくつもいただきました。今後の紙面作りに生かしたいと考えます。一方で、毎日新聞は02年以降、全国各地に編集幹部や記者が出向く「移動支局」の取り組みを41カ所で続け、今年度からさらに拡大します。地元の人たちと交流しながら全国紙として特色ある地域発信ニュースを目指します。

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■基調報告

◇医療体制の不備追及--砂間裕之・大阪本社社会部兼科学環境部デスク

昨年8月8日、奈良県の大淀病院に入院中の妊婦の容体が急変し、19病院に搬送を断られた。約60キロ離れた大阪府吹田市の国立循環器病センターに運び込まれたのは6時間後。妊婦は帝王切開と脳の同時手術で無事出産したが、8日後に亡くなった。奈良支局の若い記者が関係者取材を進め、科学環境部と連携して断片情報を積み重ねた。約1カ月半後に妊婦の身元が分かった段階で書けたが、医療体制の不備を追及して改善につなげるため、遺族や現状を憂慮する医師らの取材を続けた。10月17日朝刊の初報後もキャンペーンを展開。当初から医師個人の責任に焦点を当てる単発報道で終わる考えはなかった。

◇第3部で具体策提言--河野俊史・東京本社編集局次長

医療報道は最も重要な取材テーマの一つだ。福島の医師逮捕のケースでは、背景や強制捜査の問題点をいち早く報道したつもりだ。最近のひやりとさせられる事案の背景には医師不足など医療現場の構造的な問題があり、企画「医療クライシス」では実情を深く掘り下げている。厚生労働省は医師の偏在を強調するが、私たちは医師自体が足りないと考えた。第3部では具体的な対策を提言したい。

◇現状を丁寧に取材--山内雅史・大阪本社社会部デスク

地方の現状を丁寧に取材し、全国に発信できるテーマを探るのが大阪のスタンスだ。企画「潮流を追う」の狙いもそこにあり、最初は滋賀県の嘉田由紀子知事誕生の背景に迫った。嘉田知事は06年7月の知事選で、新幹線駅舎建設や琵琶湖のダム開発の凍結を掲げて自民、民主、公明の3党相乗りの現職を破った。統一地方選前半戦で、全国的に無党派層が動かなかったと言われたが、滋賀県議選では知事派が過半数を制した。このような変化を伝えるには支局の役割が大きい。関西の地盤沈下も含め地方がこのまま衰退すると、日本の将来は危ないという認識を持っている。地方のマイナス面だけでなく、応援する記事も書き続けたい。

毎日新聞 2007年4月21日 東京朝刊

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大淀事件 28 / 毎日新聞 開かれた新聞座談会

Posted by guideboard on 2007/07/16/Mon

大淀事件の第一報の報道が検討に上っている。柳田邦男氏は、医療事故の報道が引き起こす影響が理解できていらっしゃる。他の委員諸氏も報道の影響について考えを巡らせていらっしゃるようだ。毎日新聞社側は、読者からのメールなどでの反響を見ても、理解の端緒にもつくことができないでいるようだ。

モラルに欠けたヤブ医者が騒いでいる、くらいにしか思わないのだろうか。

毎日新聞東京朝刊 2007.4.21
開かれた新聞:座談会 医療現場に構造欠陥 さらに分析し提言を(その1)

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20070421ddm010040163000c.html

司会 昨年8月、奈良県の大淀病院で分娩中の妊婦が意識不明になり、緊急搬送先の病院で亡くなりました。10月以降、搬送先の確保に手間取った背景などを含めて報じています。昨年2月には帝王切開手術中に妊婦を死なせたとして福島県立大野病院の産婦人科医が逮捕される事件もありました。こうした問題の構造的な要因を調べ、報告する狙いで、今年1月から東京と大阪の記者たちが企画「医療クライシス」を連載中です。一連の報道には多くの反響があり、患者側だけでなく、医療関係者からも賛否の意見が寄せられています。

玉木明委員 奈良の記事は大変意味のあるスクープだ ….. このまま医療を放っておいたら大変だという印象を持ったので、「医療クライシス」を含めて良い記事だと感じた。こういう医療の現状を広く世に知らしめていくのが新聞の重大な任務だと思う。

吉永春子委員 奈良のスクープは見事だった ….. ただ「放置」や「たらい回し」といった表現は、誤解や反論を受けやすい。本当に「放置」していたのか繰り返し確かめたほうがいいし、「たらい回し」の見出しは慎重さが欠けていた。

砂間裕之・大阪本社社会部兼科学環境部デスク 国立循環器病センターに運び込まれるまでの6時間について、“放置”という表現を使いました。その間、何も処置されなかったという遺族の強い思いがあり、事実関係としても19病院に搬送を断られ、遺族から見れば、結果的に放置されたというのは間違いでないと思います。一方、「たらい回し」は事実と異なり、東京本社の一部紙面でそういう見出しになったのは不適切だったと反省しています。

柳田邦男委員 過去の医療報道でいくつか間違いはあったと思う。例えば「院内感染」と「患者の死亡」が結びつくと、記者は「医療事故だ」と決めつけがちだが、医学的な意味を探るかどうかが、単なるセンセーショナリズムか問題提起の記事になるかの分かれ目だ。奈良の問題では、2カ月間かなり慎重に取材し、科学環境部の記者も一体となって調査報道として第一報を出した手順は正解だった。今までの報道の姿勢で言えば妥当だったと思うが、もう一つ違う座標軸や視点を持ち込んではどうか。時代の変わり目には、記事の重点や意味付けも変わらないといけない。

高村薫氏 医療のことは全くの素人で、一読者として大淀病院のニュースに接すると何が原因で、誰が悪いのか、まとまりのあるストーリーが示されているとは受け取れなかった。素人には医師側の主張が妥当なのか判断できない。逆に被害者側の主張が正しいのか間違っているのかも分からない。利害関係のない第三者として医療事故の記事を読むと、いつもどう判断していいのか悩む。結局、誰が悪いのか、誰が責任を取るのかという形では見えてこない。

司会 柳田委員の言うこれまでと違う視点の必要性とは、具体的にはどういうことでしょうか。

柳田委員 大野病院の産科医逮捕に時代の変わり目が鮮明に表れている。一般に医療への期待は絶大で、万が一、出産時に新生児を死なせたら、親は殺されたという意識さえ持つ。お産は時にはリスクを伴うと認識されていた時代とは違う。そこに警察の強硬姿勢が加わり、その影響で分娩を扱う産婦人科医が激減した。警察側には遺族の心情を背景に刑事罰で医療界を糾(ただ)そうとする姿勢がある。それなりの理由があるにせよ、医師を凶悪犯的に扱うことで、産科医が激減し、医療崩壊を加速させるという由々しい事態が生じている。第三者機関が医療ミスの有無にかかわらず、被害者や遺族に補償の手立てを講じながら、原因を科学的に究明する制度を作らない限り、この二律背反は解決できない。報道はそこまで考えるべき時代だと思う。その点で「医療クライシス」シリーズはいい企画なので、提言の議論をさらに深めてほしいし、医療事故発生時の記事でも、その都度その視点を入れてほしい。

…..

玉木委員 毎日新聞は個人の医師を批判するだけで終わらせないという観点で一連の報道をしてきたと説明があったが、報道の在り方として大淀病院問題を伝えた初報の社会面(大阪本社)の記事が気になった。「遺族『助かったはず』」という見出しで、亡くなった母親の顔写真と、無事だった赤ちゃんを抱く父親の写真を掲載した。これは医師を告発していれば済んだ時代の形式で、既視感がある。新聞を開いた医師の中には、短絡的に医師たたき、医療たたきの記事がまた出たと受け止める人がいたと思う。新しい時代には新しい時代の器を考えてほしい。整理の仕方、見出しの付け方の問題もあるが、そろそろこういうパターンから抜け出し、新しい作り方ができないか。

砂間デスク ご指摘は真剣に受け止めます。ただ、決して古いステレオタイプの記事だとは思いません。今日の議論のように医師、医療界をどうするかを考えながら、医療事故の一方の当事者である患者、遺族の権利を守ることも新聞の使命です。医療側の意見とともに患者の意見も掲載しないと、全体像は分からないと考えます。

玉木委員 それは分かるが、記事の見せ方として新しいものを古い器に盛って出されたら、昔の料理と同じに見える。そういう感じがするということを強調したい。

柳田委員 医療事故にとどまらず、JR西日本の福知山線脱線事故(05年)でも、日本航空ジャンボ機の墜落事故(85年)でも、被害者の声は大事だから、記事の本文や見出しで被害者の言葉をカギ括弧に入れて出すのはニュースとしてあり得る。ただ玉木さんの言うように見せ方を衣替えできないかとは思う。

司会 記事が情緒的すぎるという印象ですか。

吉永委員 他紙も含め全般的に気持ち悪くなるほど情緒的な記事が多いのは事実だ。現実はもっとリアルだと思う。出産の現場は想像以上に緊迫している。ベテラン医師に聞いたが、出産の時はいつ何が起きるか分からず、緊迫した状況の中で瞬時の判断が求められる厳しいものだと言われた。こうした産科医の重責も書くべきだ。

柳田委員 被害者の声を取り上げるなという気はさらさらない。しっかり伝え、そこから出発するのが事故論の原点だが、メディアの中では、被害者の視点を事故の真相究明の方法や制度にどう生かすか、その記事の作り方が検討されてこなかった。

玉木委員 この遺族は記者の真意を理解し、協力してくれたのだから、相応の見識のある人だと思う。その言い分の掲載に反対だと言うつもりはない。しかし、社会面の記事だけを見ると、情緒的というか、引っかかりを感じる。

柳田委員 遺族報道の在り方を含めて一つだけ補足しておきたい。何か事故が起きると現場の従事者の刑事責任の追及が優先されるのは、日本の一罰百戒主義文化の欠陥だが、それでは絶対に本質に迫れない。背景にある構造を分析すると、真因は制度やシステムの欠陥による組織事故であることが分かる。医療事故も、医師の一つの行為をあまりに強調しすぎると、本質が見えなくなる。今回の報道はかなり掘り下げて、企画も継続しているから多面的だと言えるが、基本的に犯人捜査的な物の見方から脱却しないと、本質に迫る記事にならない。私が医療事故にかかわる第三者調査機関の設置を主張するのも、捜査ではなく、構造分析を通じて欠陥を修復するためだ。突き詰めれば、刑事訴訟法がすべてに優先する社会システムの変更につながる。そのことも頭に入れておくと、新しい視点の記事を書けるのではないか。

…..

◇委員会メンバー
吉永春子委員(テレビプロデューサー)
柳田邦男委員(作家)
玉木明委員(フリージャーナリスト)

◇オブザーバー
高村薫氏(作家)

◇毎日新聞側の主な出席者
朝比奈豊主筆▽藤原健大阪本社編集局長▽河野俊史東京本社編集局次長▽山内雅史大阪本社社会部デスク▽砂間裕之同社会部兼科学環境部デスク▽薄木秀夫「開かれた新聞」委員会事務局長

毎日新聞社の手前か、大変よいスクープと評価されているが、第一報の時点でマスコミ各社はご遺族から診療記録を入手し、大淀事件 08 ( 20061021 / 15:22 )、これは第一報の 4 日後の情報、これと同程度の情報を得ていたはずなのだ。大淀事件の報道について、まず、たらい回しの用語一つの問題ではなく、事実をどれだけ記録から見つけ出せるか、その能力が劣っていたのではないか。

その他の医療関係の報道でもそうだし、委員諸氏が指摘していらっしゃるが、事実を見つけ出し検証し提言するというレベルにはほど遠い、犯人をでっち上げ叩くだけ叩く程度の報道が多く目につくのは、各社ともそうだが、コマーシャルベースの報道機関の限界なのだろうか。

第一報の記者を批判非難する声が聞かれることについて、若い記者が非難されている、気にしなくてよいとコメントされているが、署名記事で自信を持ってスクープを発したのだから、執筆した記者には、若かろうがベテランであろうが、その責任があるだろう。

参考リンク

http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/04/43_3465_f626.html

http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/04/44_ac1a.html

砂間氏は奈良支局の出だったようだ。

以下、参考資料

大淀事件 28 資料 / 毎日新聞 開かれた新聞座談会 20070421


追記

この記事の 2 ヶ月あまり後、20070626、http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20070626 にてこのスクープにまつわるもう一面の情報が伝えられた。新聞記事を信じるか、一ブログ執筆者を信じるかは様々だが、これまでの経緯を考えると、このブログ記事には符合することが多い。

  • 亡くなられた妊婦さんが陣痛に苦しむ様子、意識が戻らないままの術後の様子、それらを手ぶれもなくビデオで撮影していた人がいたこと。
  • 情報漏出と騒いだ割には元々情報は遺族側から出ていたこと。
  • 執筆記者がこの報道の少し後に産休に入っていて、ある団体からの講演の依頼を断っていたこと。
  • ご遺族の親族に元大淀病院関係者 ( 元看護婦長 ) がいらっしゃって、独自に消防救急や諸病院に搬送を打診していたりマスコミに情報を提供していたこと。

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大淀事件 20 資料 / MBS 20061102

Posted by guideboard on 2007/07/15/Sun

» 大淀事件 20 ( 20061105 / 23:53 )

「産婦人科医療のジレンマ」2006/11/02 放送

http://www.mbs.jp/voice/special/200611/02_5477.shtml

妊婦死亡の背景に、命の現場が抱えるあるジレンマが見えてきました。

奈良の妊婦が19もの病院から受け入れを拒否され死亡したことが表面化してから2週間余りが経ちますが、VOICEのその後の取材で、今の産科医療が抱えるある問題が浮かび上がりました。

最先端の医療施設のベッドが、いつも『満床』なんです。

NICU、新生児のための集中治療管理室です。

9人の赤ちゃんを、5人の看護師が付きっきりで世話しています。

8月8日未明、子癇発作の妊婦の受け入れを打診されたこの病院は、「NICUのベッドが満床で、生まれてくる赤ちゃんに対応できない」と断りました。

この日、どこの病院もベッドはふさがっていました。

高崎奏太くんは、もうすぐ生後3ヵ月になります。

生まれたときは肺炎をおこした状態でしたが、元気に成長しています。

しかし、母親の実香さんは、分娩(ぶんべん)の際の脳出血で亡くなりました。

奈良と大阪の19の病院が、実香さんを受け入れることができませんでした。

「ベッドが満床というだけで、治療を早くしてあげられなかった。今でも悔しいです」

実香さんは、予定日を1週間すぎた8月7日午前9時すぎ、分娩誘発のため、大淀病院に入院しました。

夕方には陣痛が始まりますが、午前0時すぎ、頭痛を訴え意識を失います。

「不安で不安でしょうがなかったんで、とにかく『大丈夫ですか?』って主治医に聞いたら、『陣痛と頭痛からの失神でしょう』と言われた」

意識が戻らないまま1時間がすぎ、午前1時37分、実香さんは突然けいれんをおこします。

主治医は、妊娠高血圧症候群による「子癇(しかん)」と判断し、地域の拠点病院である奈良県立医大に電話、引き受けを依頼しますが、断られてしまいます。

「すでに病床が満床で、患者さんがあふれている状態なんです。部屋があればもちろん受けますけども、ない状況ですとなかなか責任もてませんので、病院を探したんです」

県立医大の産科医は県立奈良病院に連絡しますが、ここも満床。

奈良県内の病院をあきらめ、大阪の母子センターに受け入れを依頼しました。

が…

「当センターもベッドがいっぱいでしたので、大阪で病院を探すことになりました」

大阪府には、43病院の産婦人科が加盟する「OGCS(=産婦人科診療相互援助システム)」があります。

母子センターの医師は、ベッドに空きがあり、受け入れができそうな病院をコンピューターで探しました。

しかし…

堺市のベルランド総合病院。
「分娩を待つ妊婦が4人いて、手が足りません」

淀川キリスト教病院。
「満床です」

近畿大学付属病院。
「満床です」

済生会吹田病院。
「麻酔医が不在で、緊急手術に対応できません」

高槻病院。
「帝王切開の手術が2件重なり、もう対応できません」

大阪の中核病院、大阪市立総合医療センターは、NICUのベッドが満床でした。

「子癇など、母体のほうに異常がおこると、胎児・新生児のほうに異常がおこることも考えまして、お断りさせていただいた次第です」

時間がどんどん過ぎていきます。

家族は自ら大阪の消防局に電話して、救急病院の連絡先を調べ、主治医に伝えました。

また夫の父親は、奈良県立医大の医師と直接、話したといいます。

「『ベッドがないんです』と言うので、『ベッドはいらん!廊下の片隅でもいい。とりあえず処置してください』とお願いしたんですけど、拒否されました」

実香さんが60キロ離れた国立循環器病センターに運ばれたのは、午前6時。

19の病院に断られ、意識を失ってから『6時間』がすぎていました。

「これほど重症の方をお願いして、これほど時間がかかるのは初めてです。普通は、20〜30分以内に見つかると思うんですけどね」

なぜ、こんなに断られ続けたのでしょうか。

【主治医の判断ミス】

「もっと早く脳内出血とわかってたら、意識なくなった時点でCTを撮っていただいたら、命だけはとられなかったかなぁと思います」

主治医は脳出血を疑わず、当初、失神と判断。

その後、妊娠高血圧症候群による子癇と考えました。

脳出血や生命の危険の可能性が伝わっていれば、搬送先はもっと早く見つかったかもしれません。

「脳出血であれば、むしろ大学で脳外科のある病院や救命救急センターを中心に探しますので、もう少し早く見つかった可能性はあります」

【満床が常態化】
NICUが満床で実香さんを受け入れられなかった病院が、3つありました。

医療技術の進歩が皮肉にも、NICUを満床にします。

「不妊の治療で双子、三つ子という方がおられます。妊娠23週、24週で生まれても助かる子どもさんがおられますので、そういう方を積極的に助ける。それで、満床になってる」

奈良県は、出産のための病院整備やシステムづくりが遅れています。

緊急治療が必要な母体を県外に搬送する割合は、4割近くにのぼっています。

「今回の悲劇、なぜおこってしまったのか。お答えいただきたい」

「適切に救急搬送がされなかった。こういうことが今回の悲劇を呼び起こした」

今回のような一刻を争う緊急事態では、「県内の拠点病院が無理をしてでも受け入れるべきではないか」という意見もあります。

「産婦人科の病棟が満床でも、病院全体の中で少しどこかに空きがあれば、やはり引き受けるというか、それはできたんじゃないかと思いますけど」

「(Q.ほかの科のベッドや、救命救急センターを使うという選択肢は?)もちろん、使うことは十分できると思います。ただ、それは今、あなたたちが結果を知っているから言うことであって、私たちは最善の努力をしています」

実香さんを失い、一時は絶望のあまり、死ぬことも考えた夫の晋輔さん。

いまは、産婦人科医療の充実を求める署名活動を始めたいと考えています。

「もう今後こんなことがおこってほしくないって、実香は思ってると思うんです。それをぼくに伝えてくれている気がして」

主治医の判断ミス、医師不足、常に一杯で余裕のない施設など、複合的な要因が重なって、実香さんは亡くなりました。

構造的な問題にメスを入れない限り、悲劇を防ぐことはできません。

PDF 604KB

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大淀事件 09 追補資料 / 読売新聞 20061031

Posted by guideboard on 2007/07/15/Sun

» 大淀事件 09 ( 20061023 / 13:51 )

2006.10.23、産經新聞で時系列にまとめた報道があった。同じソースによると思われる報道の読売新聞のものを収載する。マスコミ各社は、初報時から日にちをおかずして、診療録に基づくレベルの報道が可能であった。すなわち、カルテを入手していた。それも家族提供である。

——————– 以下引用 ——————–

読売新聞大阪朝刊 2006.10.31 社会 39 頁

奈良県大淀町の町立大淀病院で8月、高崎実香さん(当時32歳)が出産時に脳内出血を
起こし、転院先で死亡した問題で、大淀病院の医師は、意識消失を「失神」、その1時間2
3分後のけいれんを「子癇(しかん)」と判断していた。産科医の間では「診断は難しく、
仕方がなかった」とする意見が多いが、「最初から脳出血を疑うべき」と指摘する医師もい
る。転院の問題より、早い段階で脳出血に気づけたかどうかが、救命の可能性を考える上で
最大のポイントと言えそうだ。

◆脳神経外科医「典型的な症状だ」 産科医「その場で難しい」

■高血圧で起きる

出産の際に妊婦が脳出血を起こすことは、たまにあり、緊急に開頭手術をして血腫(けっ
しゅ)を除く必要がある。

一方、子癇は、妊娠中毒症の高血圧から生じるけいれんで、こちらも頻度は少ないが命に
かかわる。妊娠中毒症は胎児と母体の不適合が原因といわれ、帝王切開などで子どもを早く
体外に出すのが治療の基本だ。

どちらも血圧の上昇が直接原因なので、子癇に脳出血が併発することもある。

高崎さんは予定日を過ぎていたため8月7日朝に入院。陣痛促進剤を投与され、夕方から
陣痛が始まったが、深夜に異変が生じた。

午前0時に頭痛、0時10分に嘔吐(おうと)、0時14分に意識消失、1時37分にけ
いれん、2時に瞳孔拡大、4時30分に呼吸困難と進んだ。

家族によると、転送先の国立循環器病センター(国循)では「右脳混合型基底核出血」と
いうタイプの出血と診断されたという。

■意識消失の時点で

大阪府高槻市で開業する脳神経外科医の山口研一郎医師は「典型的な脳出血の経過で、頭
痛の前後に出血したようだ。深い部位だが手術は可能で、いち早く開頭するしかない。けい
れんや瞳孔拡大は脳圧上昇が進んだ症状。呼吸まで止まると、命が助かっても意識障害が続
く。もっと早い段階が勝負だ」と説明。

「妊婦の意識消失で脳出血を疑うのは常道。脳外科医なら、片側まひの有無を調べてすぐ
わかる。神経系に詳しい医師がいなかったのが不幸だ」と言う。

大淀病院の主治医と内科医は、意識消失を陣痛による失神と考え、特に処置をせずに病室
を離れた。けいれんの後、子癇と判断して緊急対処を始めた。子癇では安静が重視される。

内科医はCT(コンピューター断層撮影法)を求めたが、主治医は「搬送までは安静が一
番」と退けた。家族は「私たちも『脳の血管が切れたのでは』と訴えたのに、『それは絶対
ない』と言われた」としている。

産科の訴訟で鑑定経験の多い我妻タカシ(わがつまたかし)医師は「意識を失い、痛み刺
激を与えても戻らなければ、脳出血を疑ってCTを撮るべきだ。けいれんも、子癇の場合は
繰り返し起き、意識は戻るので区別できる」と話す。

ただ、転送先については「開頭手術、帝王切開、新生児への対応が必要で、夜中に見つけ
るのは簡単ではなかろう」という見方だ。

■現実にできるか

妊娠中毒症は高血圧、たんぱく尿、浮腫のどれか一つがあると診断される。入院前、高崎
さんに明確な兆候はなかったようだが、急に起きることもある。

奈良県立医大出身の産婦人科医の1人は「頭痛が起きた時の血圧上昇は妊娠中毒症の診断
基準を上回っている。意識消失の段階で何かできたかも」と言いつつ、「自分が居合わせた
ら現実にどうだったか……」。

別の医大の産婦人科教授も「事後に考えれば処置がまずかったと言えるだろうが、その場
ではなかなかわからないものだ」と話している。

陣痛促進剤の事故は多いが、今回の脳出血とは無関係という見方が一般的だ。

■高崎実香さんの経過(診療記録から)

8/7~8
9:20 町立大淀病院に入院。妊娠41週
9:40 陣痛促進剤の内服開始
   (昼の血圧測定121/81)
14:55 陣痛促進剤の内服6回目で終了
   (夜の血圧測定131/66)
17:20 嘔吐あり、2分ごとに陣痛
21:46 「痛い、痛い」
22:00 嘔吐あり
23:00 「もうイヤ、家に帰りたい」
0:00 頭痛。「こめかみが痛い」。血圧155/84
0:10 胃液を嘔吐
0:14 突然の意識消失。血圧147/73、尿失禁
   内科医も呼ぶが「失神でしょう」
1:37 強直性けいれん、いびき。水銀血圧計で
   は200/100。主治医は子癇を疑い、けいれ
   んを抑えるマグネゾールの投与を開始
1:50 県立医大に「子癇の患者がいる」と転院
   要請。内科医がCT撮影を提案するが、
   主治医は「動かさないほうがいい」
2:00 瞳孔拡大。血圧148/75
   (この間、搬送先を探すが見つからず)
   (血圧は上が154~186)
4:30 呼吸困難で気管挿管。国循に搬送決定
4:50 救急車で搬送開始。主治医が付き添う
6:00 国循に到着。脳の手術後、帝王切開で出産
8/16 意識不明のまま死亡

写真=高崎実香さんのカルテ(家族提供)。上から5行目に「意識消失」、2枚目に「強
直性ケイレン?」「eclampsia(子癇)?」と書かれている

——————– 以上引用 ——————–

なお、読売新聞社の過去記事データベースからは、写真を見ることはできないが、記事からは、この写真と同じ診療録を撮影した写真と思われる。

http://guideboard.livejournal.com/1474.html

http://guideboard.livejournal.com/2150.html

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大淀事件 29 / 提訴報道資料 報道各社 20070523 – 24

Posted by guideboard on 2007/07/14/Sat

大淀事件 29 / 提訴報道

2007.5.24 NHK ニュース
奈良妊婦死亡 診断ミスと提訴

http://www3.nhk.or.jp/news/2007/05/24/d20070523000192.html

この問題は去年8月、奈良県大淀町の町立大淀病院で、高崎実香さん(当時32歳)が出産中に脳内出血で意識不明となり、ほかの19の病院に受け入れを断られて大阪の病院まで運ばれた末、8日後、死亡したものです。訴えを起こしたのは、夫の晋輔さん(25)と、実香さんが意識を失った中で出産した長男で生後9か月の奏太ちゃんです。訴えによりますと、実香さんには頭痛やおう吐に続いて突然、意識を失うなど脳内出血を疑わせる兆候があったのに、産婦人科の主治医は詳しい検査を行わず、転院を決めるまで少なくとも1時間半、放置したと主張しています。そして、医師の対応の遅れが容体を悪化させ、死亡につながったとして、病院を運営する町と主治医に損害賠償を求めています。原告の晋輔さんは、請求した金額は明らかにしませんでしたが、記者会見で「今一度、真実をはっきりさせてミスを認めていただき、謝罪してほしい」と話しました。訴えについて、町立大淀病院の原育史院長は「今後、司法の場で明らかにしていきたいと考えています」というコメントを出しました。

5月23日 20時48分

2007.5.24 NHK 奈良妊婦死亡 診断ミスと提訴 PDF 480KB

——————–

神戸新聞 2007.5.24 朝刊 1 面
転院20病院拒否、妊婦死亡
「診断ミス」賠償請求
奈良、遺族大阪地裁に

奈良県大淀町立大淀病院で出産時に意識不明となり、約二十の病院から受け入れを断られた後に死亡した高崎実香さん=当時(三ニ)=の夫晋輔さん(ニ五)らが二十三日、適切な診療をしなかったとして町と担当医に損害賠償を求め、大阪地裁に提訴した。(28面に関連記事)

訴状などによると、妊娠した美香さんは二〇〇五年十二月から大淀病院で定期的に診療を受け、昨年八月七日に分娩のため入院。分娩誘発剤で陣痛が始まったが、嘔吐を繰り返した後、深夜に頭痛を訴え、八日午前零時すぎに意識を失った」

呼び出された担当医は、晋輔さんらが脳内出血の可能性を指摘したが「分娩中のけいれん発作だから動かせない」と説明。家族に転送先の病院を探していることは伝えたが、その後も処置しなかった。県立医大病院などが転送先を探したが、満床などを理由に約二十の病院が受け入れを拒否。午前四時半ごろにようやく転送先が大阪府吹田市の国立循環器病センターに決まり搬送したものの、実香さんは脳に大血腫が見つかり、帝王切開で男児を出産した後、同月十六日に死亡した。

大淀病院の当直内科医も脳の異常の可能性を指摘していたとされ、晋輔さんらは「担当医は脳内出血を疑って検査し、すぐに治療できる病院に転院させる注意義務があった」と主張している。

—–

神戸新聞 2007.5.24 朝刊 28 面

奈良の妊婦死亡
「真実明らかに」
提訴の遺族墓前に誓う

「真実をはっきりさせ、謝罪してもらいたい。こんなことは二度と起こってほしくない」。死亡した高崎実香さんの夫晋輔さん(二五)は二十三日、提訴後に大阪市内で会見。ゆっくりと言葉を選びながら、裁判にかける思いを語った。(1面参照)

実香さんの容体が急変した昨年八月八日未明。担当医は脳の異常を疑わず、詳しく診察もせずに処置室を離れた。

「命を助けようという必死さがまったく見られず、そのことに一番傷ついている」と晋輔さん。

当初、病院は話し合いに応じていたが、保険会社の代理人が間に入り、打ち切りに。会見に同席した晋輔さんの父憲治さん(五三)は「病院側は『ミスといえばミスだ』と話し、すまないという気持ちも持ってくれていたと思うが …。真実を明らかにするには提訴せざるを得なかった」とやりきれなさをにじませた。

実香さんの命を受け継いで生まれた奏太ちゃんは、病気もなく「よく育ってくれている」。裁判所に向かう前、晋輔さんは墓前で実香さんに語り掛けた。「やるべきことは手を抜かずにやる。今から行ってきます」 

提訴後、記者会見する死亡した高崎実香さんの夫晋輔さん(右)と父親の憲治さん=23日午後、大阪市北区の大阪司法記者クラブ

——————–

YOMIURI ONLINE 関西発 2006.5.24

奈良の妊婦死亡、適切な治療怠ったと賠償提訴

奈良県大淀町の町立大淀病院で昨年8月、妊婦が出産時に脳内出血で意識不明となり、相次いで転院拒否された末、搬送先の病院で死亡した問題で、遺族が23日、「脳検査も治療もせず放置した」として、担当医と大淀町を相手に損害賠償を求める訴えを大阪地裁に起こした。この問題を巡っては、県警が担当医らを事情聴取するなど業務上過失致死容疑で捜査しており、刑事・民事の両面で真相解明が進むことになった。

原告は、高崎実香さん(当時32歳)の夫、晋輔さん(25)と生後9か月の長男奏太(そうた)ちゃん。原告側は請求額を明らかにしていない。

訴状によると、実香さんは出産のため昨年8月7日に入院。翌8日午前0時ごろ、「頭が痛い」と訴えて意識を失った。担当医は「脳に異常はなく、陣痛などによる失神」と説明。その後、両手足が硬直し始めると、妊娠中毒症の妊婦が分娩(ぶんべん)中にけいれんを起こす「子癇(しかん)」と診断し、転院先を探した。

実香さんは意識消失の約6時間後、大阪府吹田市内の国立循環器病センターに搬送され、脳内出血と判明したが、奏太ちゃんを出産後、死亡した。

晋輔さんは「自分や看護師だった親族らが脳内出血の可能性を再三、指摘したのに、担当医は途中で仮眠するなどし適切な治療を怠った」と主張している。

町立大淀病院の原育史(やすひと)院長の話「今後、司法の場において明らかにしたいと考えております」

◇転院拒否◇

高崎実香さんの転院を巡っては、大阪府と奈良県の計19病院が「ベッドが満床」「NICU(新生児集中治療室)がない」などと受け入れを拒否。産科医らの調査では、県で必要とされるNICUの病床数は119床だが現在40床しかない。症状の重い妊婦の約3〜4割を県外に移送するなど、産科救急システムの深刻な不備を露呈した。

(2007年5月24日 読売新聞)

——————–

日経ネット関西版 20067.5.24

夫ら遺族、担当医を賠償提訴──奈良、受け入れ拒否続き妊婦死亡で(5月24日)

奈良県大淀町の町立大淀病院で昨年8月、出産中に意識不明になり約20の病院に受け入れを断られた後に死亡した高崎実香さん(当時32)の夫、晋輔さん(25)ら遺族が23日、同病院の産婦人科担当医が適切な診療を怠ったとして、大淀町と担当医に損害賠償を求める訴えを大阪地裁に起こした。

訴状などによると、実香さんは妊娠後、2005年12月から定期的に同病院で診断を受け、昨年8月7日に出産のため入院。しかし出産中の翌8日未明、頭痛を訴えて意識不明になった。

その後、両腕の硬直などから内科医らが脳の異常の可能性を指摘したが、担当医は「分娩(ぶんべん)中のけいれんなので動かせない」と説明。転院先を探していることを伝えたが、コンピューター断層撮影装置(CT)にはかけなかった。

約20カ所に受け入れを拒否された後の同日午前4時半ごろ、国立循環器病センター(大阪府吹田市)への転院が決まり、午前6時過ぎの搬送後、CTで脳の大血腫が見つかった。実香さんは脳内出血と帝王切開の手術を受け、男児を出産したが、実香さん自身は8月16日に死亡した。

晋輔さんは「大淀町や病院が当初応じていた説明を打ち切ったので、当日起きたことを明らかにするために、提訴に踏み切らざるを得なかった。病院には改めてミスを認めて謝罪してほしい」と話している。

原育史・大淀病院院長の話 今後、司法の場で明らかにしたいと考えている。

——————–

asahi.com 2007.5.23

奈良妊婦死亡 「医師が誤診」夫が提訴
2007年05月23日22時35分

奈良県大淀町の町立大淀病院で昨年8月、出産中に意識不明となった高崎実香さん(当時32)が、県内外の19病院に転院の受け入れを断られた末に死亡した問題で、夫の晋輔さん(25)=奈良県五條市=と生後9カ月の長男が23日、適切な治療を怠ったとして、大淀町と産婦人科(現・婦人科)の男性医師(60)を相手に、損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こした。地方の産科医不足が解消されない中で、地域医療のあり方も問われそうだ。

訴状などによると、実香さんは昨年8月7日朝、分娩(ぶんべん)のため同病院へ入院。翌8日未明に頭痛が始まり、まもなく意識を失ったが、担当医は「陣痛による失神」と判断して仮眠に入った。晋輔さんらは脳内出血を疑って頭部の画像診断を求めたものの、担当医は妊娠中毒患者がけいれんを起こす「子癇(しかん)」と診断して検査をしなかった。

容体の悪化を受けて病院側は転院先を探し、奈良県の2病院、大阪府の17病院から「満床」などと断られた。意識喪失から6時間後、実香さんは搬送先の国立循環器病センター(大阪府吹田市)で右脳に大きな血腫ができていることが判明。帝王切開で奏太(そうた)ちゃんを出産したが、8日後に脳内出血で死亡した。

原告側は、担当医は脳内出血を疑って必要な検査をし、治療に対応できる医療機関へすぐに転院させるべきだったと指摘。「症状を悪化させて死亡させた過失」は最初に入院した病院側にあると主張している。現段階で請求額は明らかにしていない。

実香さんの死をきっかけに、大淀病院は今年4月から産科の診療を休止。一方、奈良県警は業務上過失致死容疑で捜査している。晋輔さんは「病院が話し合いに応じず、提訴に踏み切った。産科医療が良い方向へ進むよう、真実をはっきりさせたい」と話した。

大淀町立大淀病院の原育史(やすひと)院長の話 今後、司法の場で主張を明らかにしたい。

——————–

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大淀事件 29 / 提訴報道

Posted by guideboard on 2007/07/14/Sat

本事件の第一報以来、ご遺族は医療システムに問題があることと、担当医個人を責めることに意味がないことをコメントしていた。

しかしとうとう、担当医個人のミスを責める裁判を起こされた。ご遺族の無念の心中は察するに余りある。だが、ご遺族の気持ちを追いきれなくなってきた。

2007.5.24 NHK ニュース
奈良妊婦死亡 診断ミスと提訴

http://www3.nhk.or.jp/news/2007/05/24/d20070523000192.html

医師の対応の遅れが容体を悪化させ、死亡につながったとして、病院を運営する町と主治医に損害賠償を求めています。原告の晋輔さんは、請求した金額は明らかにしませんでしたが、記者会見で「今一度、真実をはっきりさせてミスを認めていただき、謝罪してほしい」と話しました。

神戸新聞 2007.5.24 朝刊 28 面
奈良の妊婦死亡 「真実明らかに」 提訴の遺族墓前に誓う

「命を助けようという必死さがまったく見られず、そのことに一番傷ついている」と晋輔さん …..
会見に同席した晋輔さんの父憲治さん(五三)は「病院側は『ミスといえばミスだ』と話し、すまないという気持ちも持ってくれていたと思うが …。真実を明らかにするには提訴せざるを得なかった」とやりきれなさをにじませた。

———-

以下,参考資料

大淀事件 29 / 提訴報道資料 報道各社 20070523 - 24

2007.5.24 NHK 奈良妊婦死亡 診断ミスと提訴 ( LIVEJOURNAL )

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大淀事件 26 資料 / 毎日新聞 20061128

Posted by guideboard on 2007/07/14/Sat

» 大淀事件 26 ( 20061130 / 12:53 )

毎日新聞 2006.11.28

奈良、総合周産期母子医療センター 08年開設 緊急患者即応へ、後方病床を増設
総合周産期母子医療センター:緊急患者即応へ、後方病床を増設—-08年開設 /奈良

◇妊婦に不安、急ぐ

県が27日明らかにした、県立医大付属病院(橿原市)での総合周産期母子医療センター開設計画は、危機を脱した患者を受け入れる後方病床を増やし、緊急患者をMFICU( 母体・胎児集中治療管理室)やNICU(新生児集中治療管理室)に受け入れやすくしたものだ。開設は08年1月。意識不明となった妊婦の高崎実香さん(当時32歳)が今年 8月、転院先探しが難航した末に大阪府の病院で死亡した問題が背景にあるだけに、その運用が注目されそうだ。

【松本博子、青木絵美】

県は当初、07年度中の整備を目指していたが、米田雅博・県健康安全局次長は「一般の妊婦の分べんにも、不安感が広がっているため急いだ」と説明。県によると、小児科3人 、産科5人の医師と看護師を確保し、08年3月末までにセンター指定を目指す。稼働開始時点で、県全体のMFICUは4床から7床、後方病床は0床から12床に増加する。 NICUは40床のままだが、後方病床が0床から30床に増える。柿本善也知事は「県民の皆様に安心して出産していただけるよう、今後とも周産期医療体制の整備・充実を図 りたい」とコメントした。

県の計画について、県医師会の産婦人科医会副会長で、県立医科大の小林浩教授は「今後、敷地内にどういう規模でセンターを造るのか具体的に決めることになるが、ビジョンが 示されたのは一歩前進だと思う」と評価する。一方、実香さんの夫晋輔さん(24)は「妻の問題を受けて動き出してくれたことは素直にうれしい。ただ、センターを整備しても 医師や看護師、助産師なしには機能しない。医師の確保策もしっかり取り組んで」と話した。

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大淀事件 26 ( 20061130 / 12:53 )

Posted by guideboard on 2007/07/14/Sat

本記事は、2006 年 11 月 30 日、午后 0 時 53 分、http://sword.txt-nifty.com/guideboard/ にオリジナルの記事 ( 奈良産科転送事件 21 ) がアップされたものである。原典は削除された。


キーワード
奈良県、大淀町立大淀病院、奈良県立医科大学、総合周産期母子医療センター、産科、小児科、医師不足

やればすぐに動き出せるではないか、奈良県。

しかし、懸念がある。小児科 3 人、産科 5 人でこれだけの施設の拡張ができるのだろうか。過重労働は解消されないのではないか。現在、県立奈良病院の 5 名の産婦人科医が、未払時間外手当、労働条件や医療安全などを求めて、争おうとしているではないか。

その上に増員と言っても、当分は医師の確保が難しいのではないだろうか。

毎日新聞 2006.11.28
奈良、総合周産期母子医療センター 08年開設 緊急患者即応へ、後方病床を増設
小児科3人 、産科5人の医師と看護師を確保し、08年3月末までにセンター指定を目指す。稼働開始時点で、県全体のMFICUは4床から7床、後方病床は0床から12床に増加する。 NICUは40床のままだが、後方病床が0床から30床に増える。

以下、参考資料

大淀事件 26 資料 | 旧 奈良産科転送事件 21 資料

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大淀事件 25 資料 / 毎日新聞 20061121

Posted by guideboard on 2007/07/14/Sat

» 大淀事件 25 ( 20061125 / 12:45 )

毎日新聞 2006.11.21

「CTに有用性」 脳内出血死、9年前の提言生かせず 奈良・妊婦転送死亡で
奈良・妊婦転送死亡:脳内出血死、9年前の提言生かせず—-「CTに有用性」

◇旧厚生省研究班「CTに有用性」

妊産婦に異常事態が起きた場合、分娩(ぶんべん)施設内で速やかに処置できるよう、医師数や検査機能の充実など体制整備を求める提言を、旧厚生省研究班が97年にまとめていたことが分かった。全国約200人に及ぶ妊産婦の死亡原因を詳細に分析して導き出した報告。だが今年8月に奈良県の妊婦が脳内出血で死亡した問題では、分娩施設や搬送システムの体制不備など地域の産科救急体制の危機が浮き彫りになり、9年前の貴重な提言が生かされなかった形だ。

【根本毅】

「妊産婦死亡の原因の究明に関する研究班」(班長、長屋憲・吉祥寺南町診療所院長)の報告によると、91-92年の妊産婦死亡は230人に上った。調査できた197人の死因は、子宮破裂などによる出血性ショックが74人で最も多く、次いで脳出血が27人だった。

死亡例の分析で、転送された施設(大学病院を除く)の産婦人科の平均医師数は、常勤が4・4人、当直は0・6人。麻酔科医なども少なく、「十分な24時間体制とはあまりに懸け離れた現状」と指摘した。一方、死亡した妊産婦の分娩を当初扱った施設は、より体制が貧弱で「マンパワーや検査機能の不備が死亡に大きく影響した」と分析した。

脳出血では、頭痛を訴えたのに診断・搬送が遅れた例もあった。診断について「頭痛や血圧上昇、意識消失があると、産婦人科医の多くは妊娠中毒症や子癇(しかん)発作と考え、その治療を優先させる。これは現時点では正しい」とした。その上で、CT(コンピューター断層撮影)の有用性に触れ、「どの症状なら脳出血を疑い、画像診断(CT)すべきかガイドラインを示す必要がある」と提言した。

今回の奈良のケースでも夜間、脳外科医と麻酔科医が不在で、産科医と内科医計2人で対応。報告書の指摘と同じように頭痛や意識消失などの症状があったが、失神や子癇発作と判断し、CTは撮らなかった。

長屋院長は「9年前と変わらず、全身管理の専門家や設備がほとんどない状態で大多数の分娩が扱われていることが最大の問題。こんな危険な環境での分娩は、日本ぐらいなものだ」と早急な改善を訴える。

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大淀事件 25 ( 20061125 / 12:45 )

Posted by guideboard on 2007/07/14/Sat

本記事は、2006 年 11 月 25 日、午后 0 時 45 分、http://sword.txt-nifty.com/guideboard/ にオリジナルの記事 ( 奈良産科転送事件 20 ) がアップされたものである。原典は削除された。


キーワード
奈良県、大淀町立大淀病院、産婦人科、産科、妊婦、転送、搬送、受け入れ拒否、死亡、私感、脳内出血、脳出血、CT

毎日新聞根本毅記者は、なにか根本的な理解が足りないのではないだろうか。

厚生省研究班が、妊婦の意識障害に対して、CT を速やかに撮影すべしと言うガイドラインを出しているのではない。以下の署名記事では、タイトルと報道の内容が全く正反対に乖離している。

妊婦の脳出血は、子癇より遥かに低い頻度であり、それをすべて CT で検出するための、有用性と危険性のバランス、検査の感受性や特異性については思い至っていないのだ。子癇の危険性は、これまでの本件を扱った種々のインターネット上の検討で示されているように、母児共に死に至るリスクがあるものである。お母さんが震えているだけではないのだ

毎日新聞 2006.11.21
「CTに有用性」 脳内出血死、9年前の提言生かせず 奈良・妊婦転送死亡で
診断について「頭痛や血圧上昇、意識消失があると、産婦人科医の多くは妊娠中毒症や子癇(しかん)発作と考え、その治療を優先させる。これは現時点では正しい」とした。その上で、CT(コンピューター断層撮影)の有用性に触れ、「どの症状なら脳出血を疑い、画像診断(CT)すべきかガイドラインを示す必要がある」と提言した。

いまだ、医学では、この問題をクリアできていないのだ。「どの症状なら脳出血を疑い、CT を撮像するすべきかのガイドライン。」

これがあれば、大淀病院の産婦人科医は、もっと迷うことがなかっただろう。子癇だったら CT の輪の中で母児ともに失われるかもしれない ….. その危険を犯して CT を撮像して、それにかかる時間は 1 時間では済まない。首尾よく脳出血と分かった。では、搬送先をあたる条件はより厳しいものになっていたはずだ。ますます受け入れ先を見つけるのが困難にならないか。

奈良県の大淀病院という医療供給の制限がついたところで、しかも分娩室と CT 検査室が離れているところで、オンコールの技師で撮像しなければならない体制、これらの諸条件を考えなければならないのに、その考察を怠った報道を続けて来たのだ。

誤報と呼んでもよい、毎日新聞の一連の報道を正当化するためのこじつけが、この記事のタイトルなのだ。

この記事でもう一点、気になるところがある。記事の最後の次の一文である。

—– 以下引用 —–

「9年前と変わらず、全身管理の専門家や設備がほとんどない状態で大多数の分娩が扱われていることが最大の問題。こんな危険な環境での分娩は、日本ぐらいなものだ」

—– 以上引用 —–

この報道の長屋医師は、本当にこういうことを言ったのだろうか。日本以外の多くの国では、ほとんど全ての出産が高度な医療機関で行われているというのだろうか。ちょっと想像を働かせてみよう。

———-

リンク

CTは死のトンネル

———-

以下、参考資料

大淀事件 25 資料 | 旧 奈良産科転送事件 20 資料

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大淀事件 24 / 報道被害 ( 20061117 / 22:45 )

Posted by guideboard on 2007/07/11/Wed

本記事は、2006 年 11 月 17 日、午后 10 時 45 分、http://sword.txt-nifty.com/guideboard/ にオリジナルの記事 ( 報道被害 ) がアップされたものである。原典は削除された。


キーワード
報道被害、マスコミ、関西テレビ、KTV、スーパーニュースアンカー、MBS、大阪毎日放送、毎日新聞

情報は、電波、インターネット、活字など、伝達媒体上に一度載ってしまうと、もう元には戻せない。

奈良県での、妊婦のたらい回し死亡、という報道各社の記事やニュース。システムの問題に触れてはいても、どの報道を見ても、医師個人を糾弾する姿勢は忘れないでくれている。

2006 年 11 月 14 日 ( 火 ) の関西テレビ放送 ( KTV )スーパーニュースアンカー ANCHOR の報道に、端的というか、これまでの医師糾弾報道のなかでも最先端の報道姿勢を感じることができる。キャスターはアンカーマンこと山本浩之氏と、村西利恵氏である。

YouTube の動画配信。2006 年 11 月 17 日夜 10 時頃の時点で見ることができる。

—–

本件で、患者さんをなくされたご家族、ご遺族の方々の悲痛な心中は察するにあまりある。誠に残念な事であり、あらためて、心より哀悼の意を表したい。

だが、ここでは報道のあり方を取り上げさせて頂く。本件のご遺族、ご家族の方々には何らの評価を加えるものではない。あらかじめ、お断りさせて頂く。

—–

ご家族、ご遺族が担当医を非難する言葉を口にされることに、無理はない。しかし、ご遺族お二人が、涙ながらに担当医を非難するコメントの映像をこれでもかと流す。7 分 50 秒ほどの放送時間のうち、約 1/4 だ。当事者を、被害者側とはいえ、そこまで映像化して衆目に曝すことは、ヒーローが悪役を叩きのめすのを応援するのと同じ心情が視聴者に起こることを計算しているのだろうか。その姿を気分よく見ていられる人は、多いのだろうか。

そこまでやらなくてもよいのではないか。

担当医の対応を責めるご遺族。その対応とは、子癇と診断する以前の段階での休息と、もう一つは、搬送依頼の連絡を担当医自身があまりしなかった、というものだ。そして報道は、システムの問題と言いつつ、ご遺族の映像を使うことで、担当医個人を見事に糾弾している。そして放送の最後に、キャスター氏は、担当医の対応に問題があると、はっきり言明した。

休息については、これまでの記事で、この担当医 ( 産婦人科部長 ) の勤務形態、意識レベル低下時の内科医対診と分娩監視装置でのモニター、助産師の監視と必要な措置を講じていたことは確認した。あとからあのときにどうすればよかったかという検証は、科学的究明と再発防止、システム設計の観点から行う必要があるが、個人を非難して済むものではないし、この担当医を非難すること自体、かならずしも適切とはいえない。

搬送依頼は、奈良県の周産期救急医療システムの場合、奈良県立医大が紹介の窓口になる段取りだった。田舎の病院の一医師が、個人で病院をあたるより、大学医局と県のシステムとで事にあたった方が、探索範囲を広く遠方に及ぼすことができる。本件の担当医が奈良県立医大と、あと他に少々の連絡をしただけなのは、そういうシステムだからだ。複数の司令塔がてんでバラバラな行動をとるのは、緊急時ほど、好ましくない状態である。ご遺族がそれを知らずに非難するのは無理もない。しかし、事件からかなり日にちが経った ( 11 月 14 日 ) このニュース放送で、それを知らずに流したとは思えない。

事件第一報は 2006 年 10 月 17 日、私が事件の時系列をほぼ掴んだのが 10 月 21 日。
» 大淀事件 01 ( 20061019 / 01:11 ) | 旧 奈良産科転送事件
» 大淀事件 08 ( 20061021 / 15:22 ) | 旧 奈良産科転送事件続報 5

この時期のこのニュース放送は、担当医へのバッシングのとどめとでも言うべきものだ。本当にシステムの問題と思うなら、国の医療政策を検証批判すればよい。

刑事訴追の上にこの報道によるバッシングでは、本件の担当医には惨すぎる仕打ちである。仮に刑事有罪という結果になっても、今はまだ推定無罪である。また有志の医師による様々な検証も参考にして、本件の担当医にそこまで叩かれるほどの過ちはなかったと考えられる。奈良県医師会産婦人科医会は、より詳しい資料をもとに、本件担当医に問題はなかったと言っている。それすらも吹き飛ばした凄まじい嵐だ。

福島県の逮捕された産婦人科医の映像とともに、これもショッキングな映像として、見る人々に医師への反感を植え付けただろう。

———-

以下、参考資料、過去記事

大淀事件 20 ( 20061105 / 23:53 ) | 旧 奈良産科転送事件続報 16

2006.11.14 KTV ( 関西テレビ ) 妊婦死亡の波紋 ( LIVEJOURNAL )

大淀事件 20 ( 20061105 / 23:53 ) | 旧 映像 Pictures 2006.11.2 MBS ( 大阪毎日放送 ) 特集 妊婦の命は救えなかったのか ( LIVEJOURNAL )

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コメント

私もそうですし、
もちろん道標主人様もそうですが、
こうやってネット上で意見を主張している効果がどれほどあるかは疑問でした。
ネット上の意見なんてマスターベーションに過ぎないの批判も常にあり、
強大なマスコミの影響力に較べれば、
やっている事は月とすっぽんとも考えられてもいました。

ところがそんなに馬鹿にしたものでもなさそうです。
拙ブログに寄せられたコメントですが、
内容からかなりの信憑性が置けると考えています。
信憑性を置いた上での話になりますが、
コメンターは心嚢穿刺事件を担当していた可能性があります。
大淀の事件には関与していると明言しています。
その弁護士がネット上の声は確実に利いていると発言しています。

例の「恥を知れ」発言が不十分ながらも訂正されたのも、
これもネットの力が大きいと評価しています。
傍証に過ぎませんし、
手の込んだデマの可能性も否定できませんが、
それでもささやかながら
やってきた事に効果があったことを
素直に喜びたいと思っています。

道標主人様におかれましても
益々の健筆、期待しております。

投稿 Yosyan | 2006/11/18 8:51:47

Yosyan 先生
こんにちは、または、こんばんは

> ところがそんなに馬鹿にしたものでもなさそうです。

私も、少しはその期待が持てそうに思います。

大淀事件 21 / 溝 ( 20061108 / 09:02 ) | 旧 奈良産科転送事件続報 17 / 溝
大淀事件 21 / 溝 2 ( 20061108 / 11:09 ) | 旧 奈良産科転送事件続報 17 / 溝 2
大淀事件 21 / 溝 3 ( 20061108 / 12:45 ) | 旧 奈良産科転送事件続報 17 / 溝 3
大淀事件 21 / 溝 4 ( 20061108 / 22:03 ) | 旧 奈良産科転送事件続報 17 / 溝 4

全く、嘘偽りを信じ込んで改めようとしない方もいらっしゃれば、反対に、ここに挙げさせて頂きました記事で触れましたように、ご自身で考え、判断し、真実に近づくことができる方が、少数の方ではありますが、いらっしゃる様です。

NHK 飯野解説委員も、医療にタッチし始めた最初は、医療たたきそのものであったということですし。

先生の所にコメントを寄せて下さっておられる弁護士の方々も、半年ほどかかったとはいえ、ご理解がよく、早いと思います。

情報の理性的な判断ができる人たちから、まずご理解して頂くように、それを突破口にと思います。そういう方々は、マスコミにも、一般の市井の中にも、いらっしゃると信じています。

投稿 道標主人 | 2006/11/19 0:59:41

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大淀事件 23 資料 / 毎日新聞特集 20061107

Posted by guideboard on 2007/07/11/Wed

» 大淀事件 23 ( 20061108 / 23:08 )

毎日新聞 2006.11.7

理想の体制築けるか 周産期医療の現状と課題

特集:奈良・妊婦転送死亡 理想の体制築けるか—-周産期医療の現状と課題

奈良県大淀町立大淀病院で意識不明になった妊婦を転送する病院がすぐに見つからず、大阪府内の病院で死亡した問題は、地域によって周産期医療の体制に差がある現実を示した。この問題を受け、国は来年度中に緊急かつ高度な治療が必要な母子に対応する「総合周産期母子医療センター」を整備し終えることを明言した。誰にとっても身近な問題だけに、報道に対し、さまざまな意見が届いている。理想的なシステムは築けるのか。周産期医療の現状と課題を考えた。

◆奈良

◇後方病床少なく、集中治療室の回転率低下 新生児受け入れ、悪循環

今年8月8日午前0時ごろ、奈良県五條市の高崎実香さん(32)が大淀病院で分娩(べん)中、意識不明に陥った。病院は同県内の拠点病院となっている県立医科大付属病院(橿原市)、次いで県立奈良病院(奈良市)に受け入れを打診したが、いずれも満床だった。この2病院を含めて19病院(奈良県2病院、大阪府17病院)で受け入れが不可能とされ、高崎さんは約6時間後、約60キロ離れた国立循環器病センター(大阪府吹田市)に収容された。男児を出産したが、高崎さんは同月16日に死亡した。

高崎さんの死因は脳内出血だったが、大淀病院は、妊婦が分娩中にけいれんを起こす子癇(しかん)発作と診断。大淀病院の原育史院長は、問題発覚後の会見で「子癇発作の疑いとした点で、判断ミスがあった」と話した。

今回のケースでは、全国トップレベルの周産期医療体制を誇る大阪府でも17病院が受け入れられなかった。病床数不足や医師不足などを背景に、高リスクの患者の受け入れが大都市でも厳しい状況であることを示した。毎日新聞が17病院のうち9病院に取材した結果、大半が「満床」や「処置中」などだった。

一方、奈良県の柿本善也知事は「速やかな医療提供が出来なかったことを、誠に残念に思います」とコメントし、未整備の総合周産期母子医療センターを来年度の早期に設置すると明言した。

同県の周産期医療体制は、他の自治体に比べて立ち遅れている。母体・胎児の集中治療管理室は、02年度に設けた3床だけ。出生1万人当たりで見た新生児集中治療室は全国平均のほぼ半数にとどまる。

また、新生児集中治療室を出た新生児を受け入れる後方病床数は全国ワースト1の6床しかなく、ただでさえ少ない新生児集中治療室の回転率を下げている。結局、母体の緊急搬送の約4割を平均約1時間をかけ、県外に運んでいた。

【今西拓人、中村敦茂】

◆診療相互援助システム先進地・大阪

◇母体の死亡率、20年で激減

大阪府では、緊急かつ高度な産科救急と母体搬送に対応する独自の「産婦人科診療相互援助システム(OGCS)」を運用、約20年で、母体の死亡率を激減させるなど、効果を上げている。

大阪府ではかつて、母体の死亡率が高かった。80年には出産10万件当たり27件に上り、全国平均の19・5件より悪かった。これを改善するため、大阪産婦人科医会が中心となって設立したのが同システムで、87年から運用を始めた。当初34病院だったが、現在は43病院に増え、新生児集中治療室の空床状況などの情報も共有。母体の死亡率は著しく改善し、04年は出産10万件当たり、母体死亡は2・4件まで減った。

課題もある。システムの周知が進むと共に、システムの利用率が伸び、救急搬送の取扱件数が年々、増加。96年に963件だったのが、05年は1779件にまで増えた。このため、満床になる病院が多くなり、母体搬送の依頼に十分に応えられなくなってきている。リスクの高い産科救急に余裕を持って対応するためにも、産科医や病床数の増加が必要だという指摘がある。

【河内敏康】

◆国が目指す体制とは

◇総合周産期母子医療センター、未整備8県「来年度中に運用開始」

「周産期」とは、妊娠22週から生後7日未満までの期間を指す。妊娠に伴い母体が病気になったり、早産で低体重児が生まれるなどの危険性があり、周産期では緊急事態に備え、医療体制を整備する必要がある。国が目指す周産期医療体制はどんなものなのか。

未熟児の増加などに伴い、国は96年、周産期医療システムの構築に乗り出した。整備指針で、総合周産期母子医療センターの整備や、周産期医療従事者の研修などを盛り込んだ。04年の「子ども・子育て応援プラン」では、同センターを中心とした周産期医療ネットワークの整備を、08年3月までに完了するよう全都道府県に求めた。

総合周産期母子医療センターは、母体・胎児の集中治療管理室(MFICU)6床以上、新生児集中治療室(NICU)9床以上を備えた施設。奈良県のほか、秋田、山形、岐阜、佐賀、長崎、宮崎、鹿児島の7県が現在も未整備だ。このうち奈良など4県で国の方針を満たす計画が策定されていない。

同センターの整備には数億円程度かかるが、リスクの高い母体や胎児の救命には不可欠な施設だ。この問題について柳沢伯夫・厚生労働相は先月27日の衆院厚生労働委員会で、「適切に救急搬送されなかったことは明らか」と答弁。そのうえで「助言、指導や、補助金支給で(総合周産期母子医療センターの)早期構築を促す。08年3月までに実施し、動かす」と述べ、来年度中に運用を始めることを明言した。【河内敏康】

◆反響

◇明らかな人災。人ごとではない/出産には危険が伴う

◇過熱報道で“萎縮防衛医療”が始まっている

一連の報道を受け読者からの反響は100件を超えた=写真。周産期医療の早急な体制整備を求める声や、問題の背景に疲弊した医療現場の現状があるとの指摘があった。一方で、報道に対する批判も4割近くあった。

緊急搬送体制の不備に対する不安の声は多い。メールで感想を寄せた女性は「今回の問題は明らかな人災。奈良での出産を考えていたので人ごとではない。実態を明らかにして、対策を立ててほしい」と訴えた。

また、奈良県に住む40代の主婦は「本当に痛ましいこと。県外に搬送されることのないよう奈良の病院は態勢を考えて」と注文を付けた。

出産には危険が伴うことを報道するべきだという声もあった。福岡県の医師は「出産は危険な側面をもち、100%の安全を保証できるものではない」。別の医師は「合併症を併発した分娩では(出産は)命がけの仕事だ。しかし、患者と家族は、元気に赤ちゃんが生まれ、母親も健康に退院できるのが当たり前と考えている」と訴える。

一方、報道への批判も。ある読者は「人手不足で過酷な勤務が続く中、こまやかなケアができないのが日本の産科医療の現状。力を出し切っても結果が悪ければ犯罪者として糾弾されるから医学生が少なくなる」と指摘。米国在住の外科医は「司法判断、マスコミの過熱報道のため、医師は一か八かで頑張って患者を助けようということができなくなっている。“萎縮(いしゅく)防衛医療”は既に始まっている」と記した。

◆一つの病院では完結しない—-出産ライター・河合蘭さん

今回の問題について、出産ライターの河合蘭さんに聞いた。

    ×

お産は、一般の病院では対応できないことが何の前触れもなく起こる。しかし、その怖さは、なかなか現場の医師ら以外には伝わらず、「安全」と高をくくる行政と温度差が生じているのではないか。

奈良県が、緊急で高度な治療を要する母体の約4割を県外搬送していた現状は深刻だと思う。周産期医療体制の整った大阪府に頼っていたのだろう。東京と隣県との間でも同様の関係がみられるが、最近は各県でも総合周産期母子医療センターが整備され、改善に向かって努力がなされている。高齢出産の増加などでこれからハイリスク出産は増えると考えられるし、県内の体制整備は急務だ。

周産期医療は一つの病院では完結せず、地域で支える必要がある。大淀病院のように、総合病院でも麻酔医が常勤でなく、すぐに手術が出来ない病院も珍しくない。だからこそ、ここと定めたセンターに、迅速に送れる仕組みを整えることが求められている。【聞き手・中村敦茂】

◆医師助ける体制改善を願う—-青木絵美(奈良支局)

「緊急かつ高度な治療が可能な病院に搬送するシステムが機能しない現状を、行政も医師も私たちも直視すべきだ」。私は、10月26日朝刊「記者の目」でそう訴えた。これに対し「記事は医師、医療機関を悪者に仕立てている」という意見が寄せられた。だが私を含め担当記者は当初から、医師1人の責任で終わる問題ではないと考えてきた。

待合室が患者であふれ、妊婦1人の検査、診察が2時間以上かかる現実を、奈良県内の病院で目の当たりにした。休みなく診察室と検査室を動き回る医師には、頭の下がる思いもした。お産に絶対の安全はない。だからこそ、万一の場合に備えた体制づくりは必要だと思った。それが現場の医師の助けにもなるからだ。

県は高リスクの妊婦搬送のあり方を議論する検討会の設置方針を明らかにした。現場の医師の参加も求めており、双方が意見を出し、体制の改善が進むことを願う。

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大淀事件 23 ( 20061108 / 23:08 )

Posted by guideboard on 2007/07/11/Wed

本記事は、2006 年 11 月 8 日、午后 10 時 38 分、http://sword.txt-nifty.com/guideboard/ にオリジナルの記事 ( 奈良産科転送事件続報 19 ) がアップされたものである。原典は削除された。


キーワード
奈良県、大淀町立大淀病院、妊婦、転送、搬送、死亡、子癇、脳内出血、マスコミ、報道、誤報

毎日新聞が本件での総括的な記事を掲載している。

しかし、その記事のどこにも、これまでの報道での誤りには触れていない。報道に対して様々な指摘を受けたために、そこから逃げて、システムの問題を提起するジャーナリズムの使命という革を被ってみただけのようだ。

もちろん、本件は医師個人の責任だけの問題ではない。日本の医療政策、財政までを含めたシステムの問題なのだ。大切なポイントだが、現在までの情報を基に考えても、本件の産婦人科医や関わった医療機関に刑事罰を問われなければならないような要素はないと感じている。

参考までに、記事の見出し部分を引用する。

—–

毎日新聞 2006.11.7
理想の体制築けるか 周産期医療の現状と課題
特集:奈良・妊婦転送死亡 理想の体制築けるか—-周産期医療の現状と課題
◆奈良
◇後方病床少なく、集中治療室の回転率低下 新生児受け入れ、悪循環
◆診療相互援助システム先進地・大阪
◇母体の死亡率、20年で激減
◆国が目指す体制とは
◇総合周産期母子医療センター、未整備8県「来年度中に運用開始」
◆反響
◇明らかな人災。人ごとではない/出産には危険が伴う
◇過熱報道で“萎縮防衛医療”が始まっている
◆一つの病院では完結しない—-出産ライター・河合蘭さん
◆医師助ける体制改善を願う—-青木絵美(奈良支局)

—–

奈良支局は、誤りを含んだ記事を最初に出したにもかかわらず、それをスクープとして自慢し、医師個人を糾弾しようとして、その結末の記事が「医師助ける体制改善を願う—-青木絵美(奈良支局)」とは。

そしてこの総括でも、やはり、毎日新聞は大切な二つのポイントをとばしている。

1. 政府の医療費抑制政策の問題に触れていない。
2. 医療は未だ不確実なものという基本的な概念が忘れ去られている。

———-

以下、参考資料、過去記事

大淀事件 23 資料 | 旧 奈良産科転送事件 19 資料

大淀事件 21 / 溝 4 ( 20061108 / 22:03 ) | 旧 奈良産科転送事件続報 17 / 溝 4
大淀事件 17 ( 20061027 / 22:20 ) | 旧 奈良産科転送事件続報 13
大淀事件 / 毎日新聞 | 旧 奈良産科転送事件 / 毎日新聞
大淀事件 08 ( 20061021 / 15:22 ) | 旧 奈良産科転送事件続報 5

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大淀事件 22 資料 / 奈良県議会委員会会議録

Posted by guideboard on 2007/07/11/Wed

» 大淀事件 22 ( 20061108 / 22:38 )

奈良県議会 委員会会議録 平成18年2月23日 厚生委員会

http://www.pref.nara.jp/gikai/iinkai-kiroku/18-2gatsu/kousei-180223.htm

厚生委員会記録

開催日時平成18年2月23日(木)13:34〜16:01
開催場所第1委員会室
出席委員9名
高柳忠夫委員長
今井光子副委員長
井岡正徳委員
森山賀文委員
田中惟允委員
辻本黎士委員
吉川隆志委員
国中憲治委員
秋本登志嗣委員
欠席委員なし
出席理事者上森健廣福祉部長兼こども家庭局長
三上貞昭健康安全局長
松永久典生活環境部長ほか、関係職員
傍聴者なし
議事
(1)2月定例県議会提出予定議案について
福祉部長兼こども家庭局長、健康安全局長、生活環境部長から説明。併せて、福祉部長から「奈良県高齢者保健福祉計画及び第3期介護保険事業支援計画(素案)の概要について」、健康安全局長から「奈良県立医科大学法人化に向けた中間とりまとめについて」及び生活環境部長から「新奈良県環境総合計画(案)について」「アスベスト問題への対応について」の報告。
(2)その他
福祉部長から「奈良県高齢者保健福祉計画及び第3期介護保険事業支援計画(素案)の概要」について、健康安全局長から「奈良県立医科大学法人化に向けた中間取りまとめ」について及び生活環境部長から「新奈良県環境総合計画(案)」「アスベスト問題への対応」についての報告。

…..

○今井副委員長
1つは、周産期医療の関係で質問させていただきたいと思います。
今、産婦人科が県下でどんどん閉鎖をされてきている。済生会奈良病院とか、榛原町立総合病院とか、もう既になくなっておりますし、最近では五條病院も危ないのではないかというような報道もされております。私も、過疎地・水資源等対策特別委員会のときにいろいろ調べましたら、吉野郡とか、宇陀郡とか、広大な地域で出産できる施設がないということがわかりまして、これはもう大変な問題だと思っているわけですけれども、平野部で出産すると言われておりますが、実際には里帰りで出産することも大変難しいと。ふだんから検診で診てもらっていなければ、出産もさせてもらえないような事態だということも聞いております。
以前は奈良県で、高リスクの出産とか未熟児などの問題で対応できないということで、たらい回しになりまして、他府県に運ばれたりしたということが問題になりまして、子ども専門病院をの運動が起こりましたし、私も議会でも再三取り上げたりしたんですけれども、その結果、小児の救急輪番とか医大の周産期センターなどが実現をされてきたと思っております。今の時点でこうした施設が十分機能して生かされているのかどうか。今の奈良県の周産期医療の実態は一体どうなっているのか。県としてこの問題をどう考えているのか。そのことをお尋ねしたいと思います。
…..

○三上健康安全局長
本県の周産期医療、この実態がどうかというご質問でございましたけれども、今後の取り組み、こういったことも含めてお返事したいと思います。
母体や胎児が非常に危険な妊婦、胎児がおなかにいる状態ですね、それともう1つ、低出生体重児、これは早く生まれた未熟児ですが、こういった人や子どもに産科や小児科の双方からの一貫した適切な治療を提供する周産期医療、これに関しましては、少子化対策として非常に重要であると考えます。
現状は、NICU、すなわち新生児の集中治療管理室、未熟児を主に入れる部屋ですが、これが県立医科大学に21床、県立奈良病院に9床、近畿大学医学部の奈良病院に10床、また、MFICU、これは母体・胎児集中管理室といいまして、母体を受け入れるところです。例えば早期破水で産まれそうとか、そういった人を受け入れるところですけれども、これが県立医大に3床、奈良病院に1床設置されておりまして、低出生体重児や母体を受け入れているという状態でございます。
また、県では、医大病院や県立奈良病院、近畿大学奈良病院、それから天理よろづ相談所病院、こういった県内の周産期医療機関の協力を得まして、周産期医療情報システム、こういうのをつくりましてネットワークを図って、周産期医療の必要な情報の収集、提供を行い、ハイリスク妊婦、低出生体重児受入れの迅速化、こういう点を図っているところでございます。
しかし、本県におきましては、NICUで集中治療を終えた新生児、これを受け入れる後方病床が、全国的に見ても極端に不足しているという状態でございます。このため、新たに受け入れることができるNICU、これが限定されてまいりますので、現在、新生児、未熟児ですが、産まれた子に関しては県内でほぼ100%受入れ可能という状態でございますが、救急搬送される母体、先ほどのハイリスクの妊婦でございますが、これにつきましては平成16年で207件中77件、約37%が大阪府等の県外の医療施設に搬送されているという現状でございます。
それから、また、周産期医療を担う小児科、産科の医師は全国的にも不足してございます。ただいまのご質問のとおりでございます。本県においても同様でございます。このような医師不足の解消を図るために、厚生労働省、総務省、それから文部科学省ですが、地域医療に関する関係省庁の連絡会議をつくりまして、平成17年8月に医師確保総合対策を策定いたしました。その中に小児科、産科医の配置が少ない病院が多く存在している地域では、病院相互の連携体制を構築することを前提としまして、少ない医療資源の集約化、重点化を推進するということが示されたところでございます。
県におきましても、このような周産期医療をめぐる課題についても検討を行いまして、県内で発生した周産期患者については、県内での医療の提供が可能な体制づくり、これを目指しまして、平成17年3月に、奈良県医療審議会の救急医療部会の中に周産期医療対策に係る専門的な事項を協議する周産期医療対策ワーキンググループを設置いたしました。このワーキンググループは、この平成17年度中に提言をまとめる予定でございまして、県としましては、この提言を受けて、安心して子どもが産めるよう、さらに周産期医療が充実するように体制整備を図っていきたいと考えております。
以上でございます。

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大淀事件 22 ( 20061108 / 22:38 )

Posted by guideboard on 2007/07/11/Wed

本記事は、2006 年 11 月 8 日、午后 10 時 38 分、http://sword.txt-nifty.com/guideboard/ にオリジナルの記事 ( 奈良産科転送事件続報 18 ) がアップされたものである。原典は削除された。


キーワード
奈良県、大淀町立大淀病院、妊婦、転送、搬送、死亡、子癇、脳内出血、周産期救急医療、総合周産期母子医療センター

奈良県議会の資料 ( 2006.2.23 厚生委員会 )

奈良県議会 委員会会議録 平成18年2月23日 厚生委員会

http://www.pref.nara.jp/gikai/iinkai-kiroku/18-2gatsu/kousei-180223.htm

厚生委員会記録
開催日時平成18年2月23日(木)13:34〜16:01

○今井副委員長
…..
以前は奈良県で、高リスクの出産とか未熟児などの問題で対応できないということで、たらい回しになりまして、他府県に運ばれたりしたということが問題になりまして、子ども専門病院をの運動が起こりましたし、私も議会でも再三取り上げたりしたんですけれども、その結果、小児の救急輪番とか医大の周産期センターなどが実現をされてきたと思っております。今の時点でこうした施設が十分機能して生かされているのかどうか。今の奈良県の周産期医療の実態は一体どうなっているのか。

○三上健康安全局長
現状は、NICU、すなわち新生児の集中治療管理室、未熟児を主に入れる部屋ですが、これが県立医科大学に21床、県立奈良病院に9床、近畿大学医学部の奈良病院に10床、また、MFICU、これは母体・胎児集中管理室といいまして、母体を受け入れるところです。例えば早期破水で産まれそうとか、そういった人を受け入れるところですけれども、これが県立医大に3床、奈良病院に1床設置されておりまして、低出生体重児や母体を受け入れているという状態でございます。
また、県では、医大病院や県立奈良病院、近畿大学奈良病院、それから天理よろづ相談所病院、こういった県内の周産期医療機関の協力を得まして、周産期医療情報システム、こういうのをつくりましてネットワークを図って、周産期医療の必要な情報の収集、提供を行い、ハイリスク妊婦、低出生体重児受入れの迅速化、こういう点を図っているところでございます。
しかし、本県におきましては、NICUで集中治療を終えた新生児、これを受け入れる後方病床が、全国的に見ても極端に不足しているという状態でございます。このため、新たに受け入れることができるNICU、これが限定されてまいりますので、現在、新生児、未熟児ですが、産まれた子に関しては県内でほぼ100%受入れ可能という状態でございますが、救急搬送される母体、先ほどのハイリスクの妊婦でございますが、これにつきましては平成16年で207件中77件、約37%が大阪府等の県外の医療施設に搬送されているという現状でございます。

奇しくも本件事件が発生する半年前に、県議会では実情が把握されていたのだ。上で健康安全局長が述べている以上に、実情は脆かったという事なのだろう。

奈良県の周産期救急医療は、一次、二次と崩壊が進み、三次の医療機関に全てのしわ寄せが来ていた。奈良県が組んでいた周産期救急の 5 病院 ( 県立医大、県立奈良、国立奈良、天理よろず相談所、近大奈良 ) のネットワークも有名無実と化していた。このように伝え聞いている。

奈良県立医科大学附属病院周産期医療センターを設置 県政だより奈良 2003
県では、県立医科大学附属病院・県立奈良病院・国立奈良病院・天理よろづ相談所病院・近畿大学医学部奈良病院の五病院を周産期医療の基幹病院として、県内の産婦人科病院や診療所をコンピュータネットワークで結ぶ「周産期医療情報システム」を運用しています。

以下、参考資料、過去記事

大淀事件 22 資料 | 旧 奈良産科転送事件 18 資料

大淀事件 13 ( 20061025 / 11:13 ) | 旧 奈良産科転送事件続報 9
大淀事件 08 ( 20061021 / 15:22 ) | 旧 奈良産科転送事件続報 5
大淀事件 03 ( 20061019 / 15:34 ) | 旧 奈良産科転送事件 3

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大淀事件 21 / 溝 3 / 救命医療ソーシャルワーカー氏資料

Posted by guideboard on 2007/07/11/Wed

» 大淀事件 21 / 溝 3 ( 20061108 / 12:45 )

今回の事件に関連する医療機関の職員と思われる。


http://blue.ap.teacup.com/er_msw/280.html

救命医療ソーシャルワーカーの奮戦業務日誌

2006/10/20
「奈良妊婦19病院拒否」  日誌
朝日新聞:10月18日 なぜ起きた 奈良妊婦19病院拒否、死亡

単純に思うのですが・・・。

やっぱりうちの病院は麻痺しているのだと思います。

救命救急なら満床でも断らない、という基本でやっている当院にとって、どうしてこういうことが起こるのか、はじめはよくわからなかったです。

と、同時に、みんな「たまには断ってほしいよね〜」といいながらもかなり遠いところからやってくる救急車にも真剣に救命しているスタッフに誇りを感じたのでした。

問題がない素敵な病院、というわけではないですが、生命を守ることには貪欲な人が多いのも事実。

なんというか、なんというか、忙しいんだけど、投げ出したいんだけど、頑張ろうって思う原動力だったりするんですよね。

とにかく、かなり主観的な感情としては、大淀病院の産科医は逮捕じゃないか? なんて思ってます。1時間以上放置したあげく、病院探しを大学病院に任せ、内科当直医からの「CTを撮ったほうがいいのでは?」という助言を無視し、自分は仮眠していたそうですから。

最初からCT撮っていれば受け入れ病院がもっと早く決まったのに、という声が出始めましたが、逆に産婦人科学会は「擁護」論が多数派のようです。「子癇の発作と脳出血の痙攣発作は区別がつかないし、自分でもそうしたと思う」とのことだそうです。しかし、区別がつかないのであれば、可能性が低いとしてもCTを撮って脳出血の除外診断をするべきではなかったのでしょうか?

逆に言えば、子癇発作は安静にしたほうがいい、というのを守るためには数%の脳出血死亡はやむを得ない、と言うのでしょうか?

そういうとこ、甘いんじゃないかな? なんて感じてしまいます・・・。

しかし、インタビューを受けていた他の医師は、子癇発作と脳出血の発作は明らかに違う、と言ってましたけどね・・・。まぁ、よくわかりません。

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大淀事件 21 / 溝 3 / さじ医師資料

Posted by guideboard on 2007/07/11/Wed

» 大淀事件 21 / 溝 3 ( 20061108 / 12:45 )

http://venacava.seesaa.net/article/25726867.html

医学処
2006年10月19日
分娩中の脳出血を、18病院が受け入れ拒否して死亡。

なんだ…大淀病院、脳外あるんだ…。じゃあ言い訳のしようがないかもなぁ。出血が判明したのなら、産婦人科では無理かもしれないけど、「うち(大淀病院)」なら脳外で対応できるじゃん。

内科医の指示に従ってCTをとっていればまた違ったかもしれませんね。子癇というのは妊娠中毒症によって起こる痙攣のことでして、痙攣が脳出血によって起こったものならば子癇とは言いません。陣痛促進剤による出血なのかどうかは分からないので何とも言えませんが。

奈良県立医科大学付属病院にはちょっと失望というか。まあ満床だったなら仕方ないことだけど、救急設備の整っている大学病院の救急科には恐らく私と同じように期待している人が多いはずです。少なくとも近隣の住人は。まず電話を入れた先が奈良県立医大病院というのは正しい選択だったと思います。そこから命のバトンは転がっていきました。リスクとか金銭面とかいろいろ考えちゃったのかもしれないですが、採算度外視で頑張ってほしかった。

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大淀事件 21 / 溝 3 / realmedicine101 医師資料

Posted by guideboard on 2007/07/11/Wed

» 大淀事件 21 / 溝 3 ( 20061108 / 12:45 )

米国在住の doctor of chiropractic の方と思われる。


http://blogs.yahoo.co.jp/realmedicine101/41378301.html

医学と病気・医療と健康
奈良・妊婦転送死亡事故で奈良県医師会産婦人科医会が見解発表、大淀病院見解と相違
2006/10/23(月) 午前 6:55

奈良県医師会産婦人科医会が、転送先の病院が長時間見つからなかった点を重視し、県に「総合周産期母子医療センター」の設置を急ぐよう要望書を出す方針を決めたことは理解出来るし、また必要なことだろう。

しかし、奈良県大淀町立大淀病院が既に17日の院長会見で「脳内出血を見抜けず結果として判断ミス」との見解を示しているにも拘らず、19日になってから奈良県医師会産婦人科医会の理事会を開き、理事会として「脳内出血との違いは難しいが、失神とけいれんが起こり、血圧が高かったことを考えると、産科医が子癇と判断して処置したことに問題はなかった」との見解で一致したとの見解を発表したことに違和感を覚える。

そして、当直内科医とコンピューター断層撮影(CT)を巡るやりとりがあった点についても「院内でかなりの移動が必要なため、搬送を優先させた」との担当医の説明を妥当としたのも納得することは困難である。

どうも今後同様の医療事故が起きた場合に、産科医が過失を問われることを恐れて、前例を作りたくない、こういった事故は仕方の無いものというように誘導したいという、思惑が見え隠れしているように思えてならない。

原因解明や再発防止には触れず、「産科医の判断は妥当だった」という見解を表明し、奈良県医師会産婦人科医会として20年前から周産期医療の整備を行政に陳情してきた事を前面に強調して、まるで「最善を尽くしてきた我々産科医には責任はありません」とでも言わんばかりのようだ。

勿論、行政の怠慢は許されないし、改善すべきは改善しなければならない。

だが、産科医が脳内出血を見抜けず、言わば誤診した状態で、院内での移動を理由に当直内科医のCTでの確認の進言を無視して、転院のための搬送を指示したこと、それによって患者が結果的に死亡したことを「妥当」と言えるその根拠は何なのだろうか?

産科医の自己保身の為の余計な横槍という印象が拭えない。

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大淀事件 21 / 溝 3 / shoirmsnb 医師資料

Posted by guideboard on 2007/07/11/Wed

» 大淀事件 21 / 溝 3 ( 20061108 / 12:45 )

外科医としての経験が十数年はあるとおっしゃる医師のご意見。


あなたの,読む胃薬

http://blogs.yahoo.co.jp/shoirmsnb/22399181.html

奈良妊婦死亡問題について 2006/10/24(火) 午前 4:21
<はじめに>
 この件に関しては,個人によっていろいろ意見が異なると思います.私なりに医師という立場から,意見を述べたいと思いますが,私の意見が全てではありませんので,よろしくお願い致します.

 医師としての常識で考えれば,深夜に意識消失した出産間近の妊婦さんの救急要請を受けられる病院は,限られていると思います.あまりに条件が悪すぎます.
 それなのに19以上の施設が要請を断ったことを問題として取り上げていることが,このケースを複雑にしている一因だと思います.医師であれば全ての疾患に自信がある訳ではありませんし,たまたま相談を受けた時に他の患者さんを治療している場合だってある訳です.
 だから複数の施設の受け入れ拒否を,大々的に取り上げて報道しているメディアの姿勢には疑問を抱かざるを得ません.出来ることなら断った病院に出てきてもらって,その妥当性を説明してもらいたいですが,現在の公平性を欠いた報道の仕方では,それをしたところで悪者にされてしまうだけでしょうけど… 

 また近隣の3次救急病院の県立医大は,満床のため断ったそうですが,そういったことは通常でも良くあることです.これは各病院がベッド稼働率を上げるために,空きベッドを極力減らす経営努力を余儀なくされているためで,私は社会全体の問題だと思っています.
(まして大学病院とはその性質上,救急対応には難点もあります.各科の敷居が高いというか,連携が悪いため複数科にまたがる患者さんの治療は苦手なのです.しかし病院とは,決して万能ではありません.各々の病院に,その個性と役割があるのです)

 60Km離れた病院に搬送されたことも,出来れば避けたいけれど,受け入れ病院が無ければ仕方がありませんし,そういう地域だって,現に日本のどこかには有るかも知れません.

 それよりもむしろ大事なことが報道されていない訳ですが,まず死因が脳内出血でよいのかということです.そして脳内出血だった場合,どこの部位の出血だったのか?あるいは搬送先の病院で緊急手術を行った8日後に亡くなったとのことですが,何の手術をしたのか?
 これは脳内出血の部位によっては,助けることが困難だからです.時間の遅れがどの程度致命的であったのかが,報道では不明なのです.
 それこそが,私が指摘した報道の公平性の欠如の理由なのです.

 私の経験ですが,数ヶ月前にある病院で当直をしていた時,30歳代の頭痛の患者さんが救急車で搬送されてきました.その方は見るからにただの頭痛には見えないのです.のたうち回って,嘔吐して…
 私は,救急隊を叱責しました.何故うちに運んできたのかと.脳外科医のいる病院に搬送するべきではないかと…
 すると3次救急病院の医師は,まず2次救急病院で診断してもらえと言ったそうです.
 結局,技師を呼び出し,CTを施行し脳内出血を確認し3次救急病院に搬送しましたが,新たに収容されるまで小一時間は掛かったことでしょう.そしてその患者さんは,搬送先で亡くなったそうです…
 つまり教訓として,頭痛の原因を脳だと限定すれば,専門医に受けてもらい易くなる訳です.そしてもう一つの教訓として,たとえ迅速に対応しても,専門医に任せても,救えないケースも在ると言うことです…

 そういう意味で今回の問題点は,既に指摘されているかも知れませんが,子癇発作として思いこんでしまった産科医の判断が,一番の問題だと思われます.相談された内科当直医が再三CTを勧めたのに,それを受け付けなかった.それが問題なのです.
 私は産科医ではありませんから,子癇は知りませんし,専門外のことをとやかく言うつもりはありませんが,もしも自分で最後まで責任を持って患者さんを見続ける気位がないのであれば,CTを施行して脳の異常を否定しておくべきだったでしょう.それが紹介先の医療スタッフへのせめてもの配慮でもあるのです.
 また子癇発作という情報によって,救急センターが産科を中心に搬送先を探していたことも,結果的にマイナスだった訳です.

 最後に,奈良県産婦人科医師会の会見で
「今回の一連の治療には問題がなかった」
は,いただけませんね.病院長が会見で鑑別診断に問題があったかも知れないと述べているのに,あれでは世間に開き直っているような印象しか与えないし,信用を得られないでしょう.
 新たに謝罪会見を開かねばならない状況にならないといいのですけど…

コメント(42)
…..
分からないのはしょうがないです.私も子癇なんて分かりませんから.でも内科医に相談しておきながら,勧められたCTをしなかったのは,責められても仕方が無いのかなぁと…まして最後まで責任を取って患者を診るわけでなく,他院へ転送ですからね.ちょっと…です.
2006/10/24(火) 午後 7:09 [ shoirmsnb ]

医療過誤や医療ミスと,医師の能力の限界に依存する事故とは区別すべきですよね.前者は未然に防ぐ努力が必要ですが,後者は努力しても防げません.この違いを世間でごちゃごちゃにして議論するから,話がややこしくなっているのだと思っています.その理論で行くと福島産科医のケースは医療ミスではありません.
2006/10/26(木) 午前 11:23 [ shoirmsnb ]

割り箸の件も今回の件も,症例自体難しい症例だと感じています.むしろそれに応対した医師の態度や姿勢が問題視されているのだと思います.誠意を尽くし,患者さんやその家族の意見にも耳を貸して,真摯に対応していれば,こんな問題にはなっていないのではないでしょうか.専門でなくても能力がなくても,医者として出来ることをすれば,きっと分かってもらえたと思うのです.それでも失った人は,取り戻せませんけど…
2006/10/26(木) 午前 11:29 [ shoirmsnb ]

一般の方の発想が,どんどん短絡思考になっているような気がします.とりあえずコンビニ行っとこうかな,みたいな… でもコンビニに行っても揃わない物があるように,医者と言っても全ての医療に通じている訳ではないのですけど… 昔の医者が知ったか振りをして,行っていた曖昧な診療を期待しているのならやるけれど,責任を感じる故,分からないものを正直に分からないと,私は敢えて言っているつもりです.
2006/10/26(木) 午前 11:49 [ shoirmsnb ]

救急や地方の現状を体感している医療関係者の感想は,仕方がないというものが多いようです.私もそういう思いを持っています.この記事の後に子癇を見たことがある同僚と話した時にも,脳内出血だとは思えないだろうと言っていました.ただこの件が5ヶ月も後から報道されることになった詳しい経緯は分かる術もありませんが,ご遺族の一連の診療に対する不審,不満が背景にあるのでしょう.いかなる状況で勤務していようと,患者さん側が満足していなければ結果が最悪であった以上,致し方がないのかなと思います.
2006/10/28(土) 午前 8:28 [ shoirmsnb ]

CTは簡便だし,今はヘリカルが入っている病院も多いので,数分で取れる訳だし,ちょっと疑問点が多いですよね.私は緊急時はCTの読影も技師さんに相談しながらしています.一人で全ての判断をするのは,厳しい時もありますから…
2006/11/5(日) 午前 7:52 [ shoirmsnb ]

脳の状況も調べないで,脳外科に相談出来ないでしょう.実際脳外科に相談していないじゃない.CT撮影程度の移動が問題なら,救急車で搬送なんてもっと無理じゃない.私もその場にいた訳では無いけど,あなただって当事者からの話なんて聞いていないでしょ.そんなに不満ならメディアに,あの医師の対応は正当だと反論すればいいじゃない.私は緊急時にCT撮って,文句言われたことはないよ.
2006/11/7(火) 午前 11:01 [ shoirmsnb ]

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大淀事件 21 / 溝 3 / 今泉清保氏資料

Posted by guideboard on 2007/07/11/Wed

» 大淀事件 21 / 溝 3 ( 20061108 / 12:45 )

http://ameblo.jp/anabanashi/entry-10018589939.html

きょうのいまいずみ ~アナ話~
2006-10-17 23:59:58
妊婦のたらい回しに思う

奈良県で、分娩中に意識不明になった女性が、19もの病院をたらい回しにされた挙句亡くなった事件。

もちろん、脳内出血を見逃した担当医のミスは大きい。ただ、この医師や、受け入れなかった多くの病院だけを責めていては何も解決しない。こういう医療過誤はどこでも起こる可能性があり、その責任は国にあると思っている。

最近書店で平積みになっている「医療保険は入ってはいけない!」という本がある(内藤眞弓著 ダイヤモンド社)。医療保険は入れば安心という単純なものではないし、基本的には医療保険よりも貯蓄を優先するという著者の考えには賛成だ。貯蓄も無いのに毎月高い保険料を払うよりも、公的な保険制度をちゃんと理解して使うことが大切だというのも、まったくその通りだと思う。

その「公的医療保険」について書かれている章に、こんな記述がある。

OECDが2005年に発表したデータでは、国内総生産(GDP)に占める医療費の割合は18位に過ぎません。決して高くない医療費で大きな成果をあげているといえます。

ちなみにOECDは経済協力開発機構のこと。「大きな成果」の根拠として内藤さんが挙げているのは、世界保健機構(WHO)が2000年に発表したデータで「健康寿命、5歳未満時の死亡率の地位格差など5つの指標による保健システムの達成度で総合1位に評価されている」ことだ。

これも見方のひとつであろう。この「国民総生産に占める医療費の割合」を別の観点から見てみる。「大病院はどこまで『あて』にできるか」という本(柳瀬義男著 講談社+α文庫)にこんな記述がある。

わが国の医療福祉関係の経費すなわち、社会保障給付費(医療・年金など)が国民所得に占める比率は、欧州先進国に比べて著しく低い。日本では17.4%、アメリカ18.0%に対して、ドイツ37.7%、そしてスウェーデン45.9%である(アメリカは1995年度、他の国は96年度のデータ)。

引用した部分については、前者が医療費で後者が社会保障給付費だから比較の対象が違う。でも著者の柳瀬さんは別項で、

国や一部の経済評論家は、国民医療費が増大しているのは放置できないなどと繰り返しているが、医療費の対GDP比率で見ると先進国中日本は18位で、かなり下位に甘んじているありさまである。

と医療費についても触れている。要は、国がもっと医療にお金を使うべきだ、と言っているのだ。

柳瀬さんは札幌の夜間急病センターに勤務する現役の医師だ。医師という立場だからぜいたくな主張をしていると思う人もいるかもしれない。この本では、現場の医療費の実態が書かれていて、その現実に驚いてしまう。

夜間の急病センターには、泥酔した人や薬物を大量に飲んだ人などが運ばれてくる。急性アルコール中毒であり薬物中毒なので胃洗浄を行うことになる。医師が胃にカテーテルを挿入し、看護師2人が医師の介助や患者の看護にあたる。技術としてそれほど難しいものではないとはいえ、3人がかりの胃洗浄の診療報酬点数は250点。1点が10円なので、病院の収入は2500円。しかもカテーテルやガウンの実費は認められない。救急病院で、3人がかりで酔っぱらいの胃洗浄をして、その収入が2500円ということだ。

胃洗浄でこうなので、他の医療行為は推して知るべしだ。盲腸の手術(虫垂切除術)の点数は、純粋な手術のみで6900点(6万9千円)だが、ニューヨークでは70万円、パリで22万円、シンガポール10万円、香港18万円だそうだ。ニューヨークが高いのは医療制度が違うからだが、その他と比べても安い。

驚いたのは心臓マッサージの点数だ。手術中に心臓が停止して、医師が胸の上から心臓マッサージをした場合、30分までで250点(2500円)。確かに何の器具も使っていない。でもしなければならない緊急処置だ。やらなければ心臓が止まってしまう。それが30分2500円とは。

国立病院の多くが赤字だということで、病棟の削減が行われたり再編されたりした。国立大学の付属病院は独立行政法人になった。民間の病院ならともかく、国や自治体の病院が赤字ではいけないというのはどういうことだろう。会社じゃない、病院なのだ。大体にして、国が作った病院ですら経営ができないというのなら、それは医療報酬制度そのものが間違っている。

一方で、患者の自己負担の割合は増えた。医療費だけでなく、入院時の給食費の一部なども自己負担だ。この増えた自己負担分について、柳瀬さんはこう書いている。

乳幼児や重度心身障害者に対しては、かなりの数の自治体が医療費の自己負担分を助成してきた。この中には、弱者に対する病院給食費の助成も含まれている。
ところが厚労省は、こうした助成は「負担の不平を確立するという制度の趣旨に反するもので、不適切である」という通達を各自治体に出した。それでも東京都など20以上の自治体が助成を続ける方針を表明したが、過半数の自治体はこの通達によって助成をストップした。

東京都では小学校入学前の乳幼児について、自己負担分を都と区市町村で全額補助しているが、区によっては中学生まで補助を拡大している。この格差を無くすため、都では来年度から、世帯収入によって制限を設けるものの、小中学生にも1割の補助をするそうだ。

「負担の不平を確立」というなら、都がやっているように、国が助成をして公平にするのが本当だろう。国がやらないから都がやるわけだが、それは都にお金があるからできることで、やれない自治体の方が多い。その格差については国は何も言わない。

GDPに占める医療費の割合が世界で18位というのなら、もっと医療にお金をかけるべきだと思う。「決して高くない医療費で大きな成果をあげている」のは現場の医療関係者の努力によるもので、決して国のシステムが優秀なのではない。そこは絶対に間違えてはいけない。医療を収支でや経営だけで考えてはいけない。

すでにひずみは出ている。亡くなった奈良の妊婦が18もの病院に受け入れを断られたのは、それぞれの病院の怠慢ではない。産婦人科はどこも人手不足だ。どの病院もベッドに空きが無かったのは、医師や看護師が足りないということである。出産には確実に人手が要る。たとえベッドが空いていても、人手が無ければ受け入れることはできない。

街中にある産婦人科は高齢化が進み、婦人科検診はしても「分娩はやりません」というところが増えた。ということは、産婦人科の開業医は減っているということだ。一方で、昼夜を問わない勤務のために、産婦人科を志望する医師も看護師も減り続けている。ましてや助産師は圧倒的に足りない。

その助産師が足りない状態を埋めるために、看護師が助産行為をしていた病院のことが先日報じられた。私はそれを責めることができない。助産師がいないから患者を受け入れられません、と全ての産婦人科が言い切ってしまったら、出産できる病院そのものがかなり限られてしまう。

出産は病気ではなく自由診療だ。受け入れられなければ家で勝手に産んで下さいということになる。そんなの無理だろう、と思うけれど、現状のシステムではそうなっている。

大変でリスクが大きいのに、診療報酬上技術は規定通りにしか認められないし勤務時間は不規則で休みが無い。産婦人科に関わろうとする医療関係者が減るのは仕方が無い気がする。

同じことは小児科にも言える。小児科は相手が子供故に医療行為そのものがとても大変だが、診療報酬が低く薬価も低いので(同じ薬でも量が大人より少ないから)診療科としては儲からない。そして産婦人科と小児科は、患者の年齢が若いので、訴訟になる割合がどうしても多くなる。

少子化に乗じて小児科を縮小する病院もあるし、小児科の開業医は減る一方だし、医師免許を取得して小児科を選ぶ人はとても少ないそうだ。

医療ミスを無くするためにまずできることは、人手を増やすことなのだが、現状はまったく逆。

子供を産む人が減っている以上に、子供を産める病院が減っている。子供が通える病院が減っている。産婦人科と小児科がどんどん減っていくのが今の日本の現状なのだが、こんな国は美しい国になれるのだろうか。

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大淀事件 21 / 溝 4 / 各社社説資料

Posted by guideboard on 2007/07/10/Tue

» 大淀事件 21 / 溝 4 ( 20061108 / 22:03 )

産經新聞主張 2006.10.24

【主張】病院たらい回し 患者本位の基本忘れるな

分娩(ぶんべん)中に意識不明に陥った妊婦が、19カ所もの病院に次々と転院を断られ、やっと収容された病院で脳内出血と帝王切開の緊急手術を受け、男児を出産した。だが、8日後に亡くなってしまう。問題は病院の「たらい回し」である。

残された夫は「妻の命をもっと大切にしてほしかった」「今後、同じことが起きないよう妊婦の搬送システムを改善してほしい」と訴えている。

妊婦は8月7日、奈良県大淀町立大淀病院に入院し、翌日午前0時過ぎ、頭痛を訴えて意識を失った。適切な処置ができないと判断した大淀病院は受け入れ先を探したが、満床や専門医不在を理由に断られ、6時間後、約60キロ離れた国立循環器病センター(大阪府吹田市)に運び込まれた。受け入れを打診した20カ所目の病院だった。

患者を医療設備と専門スタッフのそろった病院に搬送するシステムの欠如がまず問題だ。

奈良県では高度な医療や緊急治療の必要な妊婦の40%近くが県外に転送されている。厚生労働省が進めているお産を扱う周産期医療をネットワーク化するシステムの導入も他の自治体に比べ、遅れたままだ。

重体の患者を引き受け、面倒な医療訴訟を起こされる事態を避けたがる受け入れ側の病院の体質もあるだろう。厚労省によると、周産期医療は訴訟が多く、医療ミスや医療事故の12%は、産婦人科医が当事者だという。

妊婦が最初に入院した大淀病院の誤診の問題も、忘れてはならない。大淀病院は容体の急変後、妊娠中毒症の妊婦が分娩中に痙攣(けいれん)を引き起こす「子癇(しかん)発作」と判断し、痙攣を抑える薬を投与した。当直医が脳の異常の可能性を指摘し、CT(コンピューター断層撮影法)の必要性を主張したが、受け入れられなかった。

脳内出血と正確に診断されていれば、搬送先の幅が広がり、早く受け入れ先が決まっていた可能性は高い。

奈良県警は業務上過失致死の疑いもあるとみて捜査に乗り出した。

患者を救うのが、病院や医師の義務である。患者中心の医療の基本を忘れているから患者をたらい回しにし、患者不在となる。

もう一度、医療とは何かをしっかり、考えてほしい。

———-

神戸新聞 2006.10.20

妊婦死亡/医療の現実に目向けよう

出産中に重体に陥った妊婦が、病院のまずい対応や、転院先の受け入れ拒否などが重なり死亡していたことがわかった。

奈良県大淀町の町立病院で、八月に起きた。主治医が最初に症状を適切に判断していたら、転院がもう少し早ければ…と、いくつも悔いの残るケースだった。

背景に、産科医療の厳しい実態と、そのことを踏まえて医療機関が相互に連携していなかったことがある。なぜ、妊婦の死を防げなかったのか。検証と再発防止に向けた取り組みが欠かせない。

病院などの話によると、女性は出産中の夜中、頭痛を訴え、意識不明になった。主治医は、分(ぶん)娩(べん)中に時々みられる発作と判断し、けいれんを和らげる薬を投与した。その後、県立医大病院に受け入れを要請したが、満床を理由に断られた。

大阪府内の病院にも転送を打診した。それも拒まれ、やっと二十カ所目で国立循環器病センター(吹田市)が応じた。

女性が病院に到着したのは意識不明になって約六時間が経過した後だった。

女性は脳内出血と診断され、手術で男児を出産したが、約一週間後に亡くなった。男児は元気にしている。

町立病院はミスを認めている。妊婦の意識喪失を失神と判断した▽別の病気によるものと診断した結果、脳内出血と見抜けなかった▽そのため脳内の撮影をせず、脳外科治療を優先しなかった-などだ。

内科医が、脳に異常のある可能性を指摘していた。主治医が聞き入れて検査し、専門医の協力を仰いでおれば、あるいは最悪の事態は防げたかもしれない。

ただ、病院や主治医に責任を求めるだけでは問題の本質が見えなくなるだろう。

事故が起きたのは、深夜から未明にかけてという、病院の体制が最も手薄になる時間帯だった。夜間の不安は、現在の医療が等しく抱える問題である。

とりわけ、お産は待ったなしだ。全国で産科医不足が問題視されるのは、深夜の体制を確保できず、安全なお産を提供できなくなったことが大きな理由である。

特に奈良県は、症状が差し迫った妊婦への対応に課題を残してきたとされる。一方で母体・胎児の集中管理が必要なケースは少なくない。高度な医療機関を整備することと、そうした基幹施設を核に地域全体で協力体制を確立することが欠かせない。

同じことは医療全般にいえる。住民が求める医療と実際の医療が大きく開き始めている。その差を埋める努力を重ね、「安全・安心」につなげなければならない。

———-

中国新聞 2006.10.19

奈良妊婦死亡 お産の場整備に本腰を

何とも痛ましい。奈良県の妊婦が分娩(ぶんべん)中に意識を失い、受け入れを断られ続けた末に亡くなった。

法体系が想定しない最先端の生殖医療が論議になる一方で、お産の受け皿が不十分な現実を突きつけられた。国全体で少子化対策に取り組む中、産科医療現場の環境改善は最優先の課題である。

町立病院に入院していた妊婦は頭痛を訴え、意識不明となった。担当医はけいれんと判断し、拠点病院に受け入れを打診。拠点病院は満床だったため搬送先を探し、約二十病院に断られた。約六時間後に大阪府の国立医療施設に着いて脳内出血とわかり、緊急手術と帝王切開を実施。男児は生まれたが、母親は八日後に死亡した。

町立病院で別の医師がコンピューター断層撮影(CT)を勧めたのに、担当医は聞き入れなかったという。脳の異常を疑っていれば、他施設の対応も違っていたかもしれない。病院は判断ミスを認めた。奈良県警は業務上過失致死の疑いもあるとみて調べを始めた。

晩婚の影響などでリスクの高いお産は増えている。緊急で高度な治療に対応するため、国は各都道府県に来年度までに総合周産期母子医療センターを指定するよう通知している。奈良は未整備の八県の一つで、緊急治療が要る妊婦の三割以上を県外に委ねている。

中国五県は今年初めまでに体制を整えた。広島県の場合、センターである県立広島病院に加え、新生児集中治療室を持つ九つの地域センターがある。妊産婦の死亡数は二〇〇〇年から五年間で一人、妊娠二十二週以降の死産と生後一週未満の周産期死亡率も全国平均を下回り、優等生である。

だが実情は産科医師の献身的で過酷な努力があってこそという。

産科は二十四時間態勢のうえ、トラブルが訴訟につながる可能性も高い。全国の医師の年齢を見ると、六十歳以上は全体で20%に対し、産科は26%と高齢化は深刻だ。二十歳代に限ると七割が女性で、子育てのため職を離れる人も多い。「地元で産めない」は過疎地だけの問題ではない。

クリニックが健診、拠点病院がお産を役割分担するシステムを県立広島病院が導入するなど医療施設側の工夫も始まっている。多様な働き方の実現、医師の偏在を促した臨床研修制度の見直し…。現場だけに負担を強いない多角的な取り組みが必要だ。若い医師が志望しやすい職場であってこそ、妊婦も安心して出産できる。

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大淀事件 21 / 溝 2 / 無名氏資料

Posted by guideboard on 2007/07/10/Tue

» 大淀事件 21 / 溝 2 ( 20061108 / 11:09 )

http://switch101.blog38.fc2.com/blog-entry-294.html

opinion
社説【周産期医療 奈良県で出産しようと思いますか?】

【前書き】
 「産む苦しみ」とは女性特有のもの。男性だと出産の激痛に耐えることができない、という話もきいたことがある。今回は、周産期医療について「これだけは言わせて!!」。
 
【産経新聞より】
【今回のテーマ】
・【分娩(ぶんべん)中に意識不明に陥った妊婦が、19カ所もの病院に次々と転院を断られ、やっと収容された病院で脳内出血と帝王切開の緊急手術を受け、男児を出産した。だが、8日後に亡くなってしまう。】

【死亡原因�】
・【適切な処置ができないと判断した大淀病院は受け入れ先を探したが、満床や専門医不在を理由に断られ、6時間後、約60キロ離れた国立循環器病センター(大阪府吹田市)に運び込まれた。受け入れを打診した20カ所目の病院だった。】

【死亡原因�】
・【妊婦は8月7日、奈良県大淀町立大淀病院に入院し、翌日午前0時過ぎ、頭痛を訴えて意識を失った】
 ↓
・【大淀病院は容体の急変後、妊娠中毒症の妊婦が分娩中に痙攣(けいれん)を引き起こす「子癇(しかん)発作」と判断し、痙攣を抑える薬を投与した】
 ↓
・【当直医が脳の異常の可能性を指摘し、CT(コンピューター断層撮影法)の必要性を主張したが、受け入れられなかった。脳内出血と正確に診断されていれば、搬送先の幅が広がり、早く受け入れ先が決まっていた可能性は高い。】

【親族の訴え】
・【残された夫は「妻の命をもっと大切にしてほしかった」「今後、同じことが起きないよう妊婦の搬送システムを改善してほしい」と訴えている】

【奈良県の事情】
・【奈良県では高度な医療や緊急治療の必要な妊婦の40%近くが県外に転送されている。厚生労働省が進めているお産を扱う周産期医療をネットワーク化するシステムの導入も他の自治体に比べ、遅れたままだ。】

【周産期医療の現状】
・【重体の患者を引き受け、面倒な医療訴訟を起こされる事態を避けたがる受け入れ側の病院の体質もあるだろう。厚労省によると、周産期医療は訴訟が多く、医療ミスや医療事故の12%は、産婦人科医が当事者だという。】

【産経新聞の見解】
・【患者を救うのが、病院や医師の義務である。患者中心の医療の基本を忘れているから患者をたらい回しにし、患者不在となる。もう一度、医療とは何かをしっかり、考えてほしい。】

【後書き】

現在、Drコトー診療所2006がドラマで放送されています。録画はしていますが、全く見ていない状況。前作や2004には感動しましたね。吉岡秀隆のイメージ通りの配役にほのぼのしつつ、涙を誘うドラマです。その他、個性派俳優として、泉谷しげるや筧利夫、私としては時任三郎も好きですね。窮屈な現代社会だからこそ、こういう温かいドラマは受けがいいのかもしれない。

現実の医療現場では、五島(コトー)先生のように手厚く見守ってくれることは少ないと思わざる得ない…。そういう事故でしたね。妊婦は脳内出血により重体だったが、19ヶ所の病院をたらい回しにされ、男児を出産するもその数日後死亡している。何が問題だったのか。

まずは、産科医について。今年2月、福島県大野病院で帝王切開の手術中に胎盤をはがし、妊婦は大量出血の末に死亡した事故があった。業務上過失致死で逮捕・起訴された30代の執刀医は、年間200件もの分娩を1人で担当していた。今回の大淀病院でも、60代の常勤医が奈良県立医大から非常勤医の応援により、月数十件の分娩を扱っていた。更に、宿直勤務は週三回行っていたという。

大淀病院の主治医(常勤医)は、頭痛を訴え意識を失った(その1時間半後に痙攣を起した)妊婦が妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)による「子癇(しかん)の発作」と判断していた。当直医は、脳の異常を考えCT検査を訴えていたが何故却下されたのだろうか。ただ、妊娠中の脳出血のリスクは高いものの、出産中に脳内出血を起すのは1万人に1人とも言われる。複数の医師から診断を受けることができず、自分独りの経験に頼った結果の事故だったと言える。医師不足を解消しなければ、この状況は簡単には変わらないでしょう。

次は、奈良県について。産経新聞には「奈良県では、高度医療や緊急治療が必要な妊婦の4割が県外に転送されている」とある。これを読んだだけでも、奈良県の医療の遅れを感じてしまう。

そんな緊急かつ高度な治療が必要な母子への対応を目的とした「総合周産期母子医療センター」を全都道府県で整備するように国が指導(子ども・子育て応援プラン)している。2008年の整備完了を目指しているが、未だ8県の整備が未定な状況にある。その内訳は、秋田県、山形県、岐阜県、奈良県、佐賀県、長崎県、宮崎県、鹿児島県。

その他、今回の死亡事故に至った理由として【重体の患者を引き受け、面倒な医療訴訟を起こされる事態を避けたがる受け入れ側の病院の体質もある】ではないだろうか。本当に救いたい気持ちがあれば、19ヶ所もたらい回しにされなかったと思う。受入拒否した病院は、満床や専門医不在が理由だった。専門性が重視されがちな医師だが、基本的にどの医療分野でも学んでいるのだろうから、全く対処法が分からないというのは怠慢に近いと思う。確かに専門医不在であれば医療事故のリスクを背負うことになるが、受入拒否というのは見殺しにしたことに変わりはない。そして、満床というのは理由になるのだろうか。自分が妊婦の立場で「満床」という理由だけで断られたとしたらどう思うのか考えて欲しい。

「先生」と呼ばれる職業は幾つかある。政治家、弁護士、教師、そして医師。人間だからミスもあると言えばそれまでだが、人の命を預かる医療現場ではミスが許されないのが当り前だ。そんな過酷な職業であることは就く以前から分かっていたはず。自分の名誉の為に、患者を見殺しにするくらいなら医師である必要はないと思う。自分に都合の良い患者だけ選別しているような病院には絶対に世話になりたくない。

【参考資料】
産経新聞 10月24日主張【病院たらい回し 患者本位の基本忘れるな】

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大淀事件 21 / 溝 2 / その他大勢資料

Posted by guideboard on 2007/07/10/Tue

» 大淀事件 21 / 溝 2 ( 20061108 / 11:09 )

http://blogs.yahoo.co.jp/doctorpack/41475690.html

風俗孃氏
2006/11/4(土) 午後 1:10
人が死んで僕のせいじゃない、責任は果たした、なんて言い訳してる時点で人の命は預かれないでしょ。医者はやっぱりお金目当てですか? ブラックジャックなら、医療ミスうんぬんよりも、救えないことに憤りを感じるはずです。 色んな方がしょうがない、頑張った、お前はできるのか?なんていい加減な事書いてますが、その患者がみなさんの身内でも同じこと言わないといけませんね。医者にはモラルがない・・。

ななっち氏
2006/10/23(月) 午前 3:38
この件、ホント「論外」ですよね。何で認められないんでしょう?こういうのを認めていかない限り・・・何も解決しないですよね。ホント、自分のプライドを維持するだけの事で、人の命を左右するなんて、、、あっていいんでしょうかね。何だか荒んだ世の中になったものです。主張だけ、アメリカ人なっても、法律が追いついてないですからねぇ〜。結局、弱者だけが、犠牲になるんですね。

———-

http://belena.blog70.fc2.com/blog-entry-215.html

tee 氏 2006/11/06
判断ミスの正当化は医者にとって、最低だ。子癇、脳内出血の2つの可能性があることを知っていたのなら、死んでしまうことも予想できただろう。
医者しかわからないことを医者が正当化するのは簡単なことだけど、人一人の命に対しての責任がない。。一般人は医者以外に誰を信用したらいいのか。

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http://tensinohanewohiroget.blog69.fc2.com/blog-entry-89.html

さくらんぼ通信♪防犯と教育編♪
奈良・妊婦転送死亡19病院受け入れ拒否  

奈良・妊婦転送死亡:19病院以上、 拒否か 大淀病院「判断ミスあった」

奈良県大淀町立大淀病院で意識不明となった妊婦が、
緊急転送された大阪府の病院で死亡した問題で、
大淀病院の原育史(やすひと)院長が17日、会見した。
原院長は「(死因となった脳内出血ではなく)
子癇(しかん)発作の疑いとした点で、判断ミスがあった」
と述べた。県立医大に依頼した転送先の紹介とは別に、
独自に複数の病院に受け入れを打診していたことも明かし、
受け入れを拒否した病院は18カ所を上回る可能性も出てきた。

原院長は、当直の内科医らが脳の異状の恐れを訴えたのに、
主治医の産科医が子癇発作との判断を変えなかった事実を認め、
「CT(コンピューター断層撮影)を撮っていれば、
脳内出血を診断できた。命を救えた可能性があったと思う」と話した。

一方で、病院の責任については「非常に難しい問題」。
遺族への謝罪についても「検討中」と述べ、
「弁護士も含めて検討した対応を文書で提出する予定」と話した。

−毎日新聞より−

完全な医療ミス!
頭が痛いと頭痛を訴え、何度も吐いた、始めに診療した内科医は脳神経外科などでCT検査をと促したにもかかわらず
産婦人科医は、『妊娠中毒症と診断』しかし・・・
脳内出血を起こしていた。適切な処置をされないまま、
様態が急変『うちでは診れない、手に負えない』と受け入れ先を探すものの
19の医療機関への受け入れを拒否され、6時間の間適切な処置を
せず産婦人科医はその間仮眠していた。
最後にやっと受け入れてくれた60キロ離れた、
大阪の医療機関で死亡した。
おなかの赤ちゃんは帝王切開で無事生まれたが、
一度もわが子を抱くことなく、この世を去った。。。

緊急時の母子搬送システムが

奈良県にはない

出産時の緊急事態に対応できる搬送システムがきちんと整っていない

緊急時に産科的な問題ではなくきちんと脳内出血と
いうことが伝えられていたら、受け入れ先はあった。

出産時の緊急事態に対応できる

医療機関の確保と搬送システムの充実を!

さくらも、8万人に1人の薬物アレルギー患者という事で、
一般の個人などでの医療機関では、診療を拒否されることがあります。
その理由は『緊急事態時に適切な対応をする事ができない』というものです。
毎回思うことは、『緊急時に対応できる医療機関を増やしてほしい』
適切な治療を受けることができずに、亡くなって行く患者の数は、
いったいいつになったら0になるのだろう。

事件や事故が起きたときに

必ず対応できる場所を作ること!

いじめ問題での自殺事件にしても、
今回の医療ミスでの死亡事故にしても、何が一番の問題なのか?
いざという時に、本当に関わってくれる人がいないことが一番の問題ではないかと思う。
この産婦人科のドクターの前に診察した、外科医が産婦人科の
ドクターに患者を引き継いだ後に、もしもその後の確認という行為をしていたら、何もなされないまま放置されている患者を診ていたら、どうだったであろうか?
少なくとも、これはただ事ではないということに、
産婦人科のドクターよりも早く気がつけたのではないでしょうか?
もし、スタッフ同士のこういった連携・お互いが関わり続けることを
していたら、またはそういった連動して関わることができる
医療体制を整えていくことができたら、
こういった死亡事故は少なくなるのではないだろうか。

また、関わるという機関を増やすことによって緊張感を持ちながら、
環境改善に努めることができるのではないか。。。。。

さくらはそう思う。

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http://komiyama-fnews.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_b724.html

一筆入魂

2006年10月18日 (水)

病院たらい回し

奈良で起こった妊婦のたらい回し事件をご存知と思います。緊急を有する事態に各病院の取った行動はどんな事情があるにせよ許されるものではない。19件目の病院で妊婦は死亡・・・なんと残酷な仕打ちだろう。緊急を要する患者を何時間も放置し、自分の処置のみで他の症状を診察出来ない医者など辞めてしまえ・・・人命の尊さを解っているのか・・・この医者は・・・各病院もどうなっているのか・・・医は仁術なり・・・私の父親も田舎の開業医をやっていましたがそれは土曜日も日曜日もない毎日でした。それでも快方に向かう患者の顔を見ると・・・金儲けの下手な・・・赤ひげ医者でした。その父も他界して30年・・・世の中の医者ども・・・少し真剣に患者のこと、地域病院の連携システム等・・・真剣に考えろ・・・生まれて来た乳飲み子は何を考えているのだろうか・・・

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http://blogs.dion.ne.jp/sakura348101/archives/4384396.html

トン太のみちくさ日記
2006年10月21日
たらい回し

例文 患者さんをたらい回しにする
意味 ひとつの物事を責任を持って処理せずに次々と送りまわすこと
もともとは足でたらいを回す曲芸がありその廻すさまからたらいまわしと言う言葉が出来たそうです
たらいと言う言葉は手洗いの約で水や湯を入れて使うものの総称のこだそうです

暇なので世間を騒がしてる言葉の語源を調べてみました
以上で終わりです

奈良の妊婦さんの事件ですが素敵なお母さん&奥さんだったのに亡くなられて残念です
病院側のあの態度は許せません
あれが有名人だってもあの病院はあんな態度を取るのでしょうか?
人に命の重さは同じです
どの命にも精一杯の治療をして下さい
これだってれっきとしたいじめです
金持ちが引き起こした弱い者いじめです

Posted by うさぎ at 11:42

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http://www.queserastyle.com/free/tsubuyaki/ikari/52476/

奈良の妊婦死亡事件
あんこ 44歳 2006/10/18

急変して意識不明になっているのに18件もの病院に拒否され6時間もたらい回しにされ挙句の果てに我が子を1度も抱く事もなく逝ってしまった母・・・・会見で旦那さんが心の底から絞り出すような声で語っている姿は痛ましい以外の何者でもありません。

私は関わった医療関係者総てがグルの殺人と言っても過言ではない気がします。

これから赤ちゃんが生まれ家族が増え沢山の思い出を綴る事を楽しみにしていたであろう若い夫婦の未来を奪ってしまったのです。

満床・・・それは本当かもしれないが せめてやるべき手当を施し後から入院先を考えてもよかったのでは?内科医がCTを撮った方が良いと進言してるのに勝手な思い込みで拒否した医者、許せない気持ちです。

他人の私でさえこんな感情を抱くのだから当事者の苦しみは計り知れません

ご主人の語った『医者から見ればただの患者の一人かも知れないけど私達には大切な家族なんです』『病院って命を助けてくれる所じゃないんですかね?』という言葉が胸に刺さりました。

三重県の鳥羽の方でも産科医がいなくて出産をするには伊勢まで行かなくてはならないとニュースで言っていました。

少子化対策を唱えるのはいいけれど その前に設備を整えて安心して子供が産める環境を作った方がいいのでは・・・と思いました。

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http://otokogokoro21.iza.ne.jp/blog/entry/58528/allcmt/

ながら記
2006/10/17 13:27
残酷な奈良県病院

奈良県には残酷な病院しかないんだね。
たった一人の妊婦の急変に対応もできないなんて、
さぞぎゅうぎゅう状態の病院ばかりだったんでしょう。
一人くらいなら、病院はなんとかするもんだと思って
ましたが。

後から検証してみたら、空きベッドはありましたなんて
病院がいくつも発覚したら、それこそ殺人病院群ということになりますね。

交通事故に遭っても、病院をたらい廻しされて、気がついたらあの世に逝ってましたなんて、そうなりかねないのが奈良県なんですね。

2006/10/17 17:36
Commented by 飯瀬
信じられないですね、18もの病院がですよ。意識がなくなってから6時間後、初めの病院に打診してから4時間後、なんと60kmも離れた病院がやっと受け入れてくれたなんて。事が大変そうだから受け入れないの? 命は重いのに・・・。

2006/10/17 23:57
Commented by 無精ヒゲ
国家から資格を認定された立場の医師、看護師たちが
患者の面倒を観ないというのは、国家が国民の生命を
保障していないという解釈もできますね。
国家資格の重さを認識してもらわないと。

———-

http://d.hatena.ne.jp/satox/20061018/p1

SATOXのシテオク日記
奈良県18病院が拒否、妊婦死亡

これは酷い話。
奈良県で出産中の妊婦が重体になり、受け入れ先の病院を探したがなんと18の病院が拒否、妊婦は亡くなってしまったという……。
まず、病院側のシステムに欠陥があると思う。
わざわざ問い合わせずとも、急患を受け入れられる病院が検索できるシステムを構築するべきだ。
また、本当にその病院が受け入れられない状態だったのか。
そのときの病院の状態をチェックし、ウソだとすればそのときの責任者を処分すべき。これは重大な過失だ。
「人事不足」で人が死ぬようじゃ、発展途上国と大差ない。
奈良県大淀町の町立大淀病院で今年8月、出産中の妊婦が意識不明の重体に陥り、受け入れ先の病院を探したが、同県立医大付属病院(同県橿原市)など18病院に「ベッドが満床」などと拒否されていたことがわかった。妊婦は約6時間後に約60キロ離れた大阪府吹田市の国立循環器病センターに搬送され、男児を出産したが、脳内出血のため8日後に死亡した。

asahi.com:奈良の妊婦が死亡 18病院が転送拒否-社会

最後に。
少なくとも奈良県で出産するのは危険そうですよね。県内で人1人が救えないんですから。
拒否した病院名も公開するといい。本当に病院側が本当に一生懸命ならば公表できるはずだ。

———-

http://blog.so-net.ne.jp/naitou_sou/2006-10-20

ないとうの気ままな(?)日常

分娩中の妊婦が意識不明になり、病院をたらい回しされた末に亡くなったという、非常に痛ましい出来事があったそうです。

18病院たらい回し…意識不明妊婦、出産後死亡(イザ!)

奈良県大淀町の町立大淀病院で今年8月、分娩(ぶんべん)中に意識不明に陥った妊婦が、同県内の県立病院など18病院から「満床」などを理由に次々と受け入れを拒否され、最終的に、大淀病院から約60キロ離れた大阪府吹田市の国立循環器病センターまで搬送されていたことが17日分かった。女性が同センターに搬送されたのは、意識不明になってから約6時間後で、最初の奈良県内の病院への受け入れ打診から約4時間が経過。緊急手術で男児は無事に出産したが、本人は出産後も意識が戻らず8日後に死亡した。
大阪の病院に運ばれるまで、実に18軒の病院をたらい回しにされた妊婦さん。
手術の甲斐あって、子供は出産されたものの、意識が戻ることなく、この世を去ってしまったそうですが…
受け入れを拒否した病院の理由の多くが、「ベッドの満床」だとか。
拒否した病院側の意図がわかりません。

2006-10-20 16:12  nice!(0) コメント(5) トラックバック(3) 共通テーマ: ニュース nice! 0

コメント 5

失礼ですが、今回の件は「たらい回し」ではありません。ニュースをよく読んでみてください。
またマスコミ報道は6時間放置から1時間20分にかわっています。
あなたはどの時点で、何を信じてコメントしているのしょうか。
by glico (2006-10-22 01:18)

ご指摘ありがとうございます。
引用した記事が少し前のものだったのと、私の勉強不足が原因で誤解を招く結果になってしまったみたいです。
今後はこのようなことがないように努めます。
by naitou-sou (2006-10-22 03:08)

お詫びされているところまことに申し訳ないのですが、一言だけ言わせてください。
ベッドの満床で搬送を断ることは当然です。
ベッドが満床ということは、観察する看護師も、医師も、既に病院全体の能力を最大限使いきっているという証です。不用意にそのような状態で患者様を経過観察するベッドもないのに受け入れることは現実にはありえない無責任な行動になります。
自分の病院の能力を上回った受け入れをして、結局最も迷惑をこうむるのは受け入れられた患者様ご自身になります。
今回の場合、最も責められるべきは、救急医療に予算を割かなかった自治体・ひいては国といった行政であると考えますがいかがでしょうか。
by 医療者 (2006-10-22 06:28)

直接事件とは関係ないですけど私も知らなかった衝撃の事実があります。
日本の産婦人科医の総数は1万人程度その平均年齢は・・・65歳!
4割以上が60歳以上!
年平均当直回数は123日!
http://usmletoer.exblog.jp/43 82262
by 医籍の末端 (2006-10-22 16:55)

上記のお二人様のご指摘、本当にありがとうございます。
産婦人科関連のことはまったく知らないことゆえ、興味本位でこの話題を取り上げたことで、関係者各位に誤解を招きかねないことを発言したことをお詫び申し上げます。
後ほど、訂正したと思われる記事を挙げておきます。
by naitou-sou (2006-10-22 22:51)

———-

http://kyounosinbun.cocolog-nifty.com/syasetu/2006/10/post_e7d2.html

あちら側とこちら側の日常

2006年10月19日 (木)
18病院たらい回し出産後妊婦死亡事件を見て、リスクを背負わない医療の体質を考える

ニュースでも大きく報道されていましたが、以下のニュースがありました。

奈良県大淀町の町立大淀病院で今年8月、分娩(ぶんべん)中に意識不明に陥った妊婦が、同県内の県立病院など18病院から「満床」などを理由に次々と受け入れを拒否され、最終的に、大淀病院から約60キロ離れた大阪府吹田市の国立循環器病センターまで搬送されていたことが17日分かった。女性が同センターに搬送されたのは、意識不明になってから約6時間後で、最初の奈良県内の病院への受け入れ打診から約4時間が経過。緊急手術で男児は無事に出産したが、本人は出産後も意識が戻らず8日後に死亡した。
18病院たらい回し…意識不明妊婦、出産後死亡-話題!ニュース:イザ!

私は、最初朝のニュースでたらい回しにされたという話だけを聞いたときは、病院の対応に憤りを覚えましたが、今日ブログで医師の立場からの意見を読み考えを少しかえました。
まず、この場合は、母子ともに救おうと思えば、脳外科手術と、帝王切開を行わねばならず、そんなブラックジャックや、スーパードクターKみたいな真似が出来る医者なんていませんし、産婦人科医、脳外科医、麻酔科医、小児科医スタッフとして必要です。
母子ともに死亡する可能性が高いだけでなく、以下のようなリスクがあります。

新小児科医のつぶやき – その日が来たか・・・
“さらに受け入れ病院には非常に重い十字架が架せられています。最近の医療では不十分な体制で受け入れる事も非難される時代になっています。義侠心を出して手薄な体制で引き受け、結果として不幸な転帰を取った時には「引き受けた方が悪い」と非難の的になります。「なぜもっと万全の体制の医療機関に送らなかったのか」の厳しい批判です。批判は単なる言葉だけの問題ではありません。莫大な賠償金付きの訴訟が待っています。訴訟が起されればマスコミからのリンチのような社会的制裁が待っています。そんなものを受ければ病院の存亡に関わる事態になりかねませんし、担当した医師は医師生命を断たれてしまいます”

このあたりの下りをみると、医者が患者を引き取りたがらないのも、よく分かります。
命を預かるのが医者である以上、リスクを抱えているのは仕方がありません。
とはいえ、上記のように、かなりの確率で、母子の命が失われる時、医者が抱えるリスクが、医者生命、病院存続の危機となれば、割に合わないとおもうのも理解できます。
医療行政の問題もありますが、日本のマスコミがこのような風潮を作ってきた面も否めません。今回も朝のニュースを見る限り、なぜそうなったのかという背景を説明するときには、マスコミによる社会的バッシングも入るわけですが、そんなことをマスコミが報道するはずがありません。
朝のニュースを見たときも、生まれたばかりの子供を抱えたご主人がインタビューを受け、カメラは赤ん坊をずっと写していました。
いかにも病院が悪い(確かに悪いんですが)といわんばかりです。
かわいそうだと思う一方、事件が起きる度に、こういうマスコミの一方的な報道にも疑問を常々感じます。
緊急医療となれば、患者は医者にまかせるより仕方がありません。
患者側は、誤診や、医療技術の低い医師に当たるというリスクを背負わねばならないわけですし、医者側も、患者の命という最大のリスクを背負っているわけです。それ以上の責任を、治療側に求めるのも酷な話だと思います。
とはいえ、患者は医者に命を預けるのだから、医者も命をかけて患者の治療に当たってもらいたいと思います。
「ブラックジャックによろしく」の主人公が、まさにマンガで終わらないためにも。
投稿者 きょうの 時刻 20時36分

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大淀事件 21 / 溝 2 / blogId=10000276585 氏資料

Posted by guideboard on 2007/07/10/Tue

» 大淀事件 21 / 溝 2 ( 20061108 / 11:09 )

「先ず、読んで見ろ!!  これからだー、!」。

http://m.ameblo.jp/m/blogTop.do?blogId=10000276585

2006.11.1
「医者は、一律に基本を学べ!!」、

http://m.ameblo.jp/m/blogArticle.do?articleId=10019225962

<藪医者達の特権か?>、
少し前に、20ヶ所近くも病院を探してやっとの思いで出産して、赤ちゃんを無事産み落としたはいいが、そのおかぁさんが亡くなられたと言うニュースがあった。
思うに、医者も平気で患者や緊急事態を考慮せずによくぞタライ回しに出来るものだと呆れてしまった。
あるいは、中には「産婦人科」と言う特殊な医療の垣根があって止むを得ず断った医療機関もあったであろう。

専門でなければ、扱い無いと言う医者であって医者ではない緊急事態を認識しない、藪医者たちだったのだろうか?
ところで、これはポーランドのワルシャワでのことであったが、路面電車の中で急に産気づいた36歳の女性の方がいた。
市民が気がつき、即刻病院に運ぼうとしたがその余裕がなく止む無く電車の中で女の子を無事出産した。
当然ながら、この赤ちゃんは報道陣達からカメラのフラッシュを浴びたことは言うまでもない。
生まれてすぐに、大スター並の扱いを受けたと言う。

そればかりではない、病院に担ぎ込まれたおかぁさんに市長が訪れたと言う破格の待遇を受けたなそうである。
なお且つ市当局は、路面電車は無論のこと公共交通機関を一生無料で利用できる権利を与えるべく検討中とのことである。
まさに、粋な計らいである。
確かに、不特定多数の面前での出産とは羞恥の極限に達したことであったろう。
問題は、この出産に温かい市民の手が差し伸べられたと言う行為にある。
もしも仮に、日本の都市のド真ん中での事態となったならどうなったであろうか?

仲間や知人であったなら、当然ながら戸惑いながらも何とかしょうとするであろうが、赤の他人であったならば「関係したくわ、誰かがやるわ」となるのではなかろうか?
と言うのも、これはそれほどまでの緊急を要することではなかったが、いつぞや秋葉原の駅構内においてのことだった。
一人の若い女性が、凄まじい人の流れの朝の出勤ラッシュ時に、駅の改札近くで何かを要請するかのように誰彼と無く声を掛けているようだった。
私は急ぐ立場ではなかったので、アフリカの川を渡ろうとするバッファローの一群のような人たちを見送りながら、ベンチ端で新聞を読んでいた。

どう見ても不自然に思いたので、その一人の女性を眺めて見た。
彼女は、右手を肩越しに自分の背中に向けていた。
だが、誰一人彼女の要請に答えようともせずに改札口を流れた行った。
「もしかして?」と思い、私が近づいて見た。
ワンピースの、後ろのチャックが全開して外れていた。

このチャックを、首の後ろまで上げて欲しかったのだった。
たったこれだけのことに、都会人は見向きもせずに平気な顔をして通り過ぎて行くだけだった。
当然私が、直してやった。その感謝された顔を、今でも忘れない。
こんな所にも、都会には「無関心」と言う恐ろしい落とし穴が存在することに愕然とした。
これとは違い、日頃から患者を扱っている仮にも医者である。

源である生命の誕生と言う、輝かしい次世代を担う尊い命を宿しているにもかかわらず、診療拒否とはどう言う理由の元でのことだったのだろうか?
仮に耳鼻咽喉科なり神経外科であれ、また普通の外科であれ内科であれ仮にも医者であろう。
この生命の誕生により、どの関係の医者であれ将来に於いては飯の種になる尊い患者ではないのかと、まことに腹が立ってしまった。
専門以外だと言うのであれば、どの科の医者であれ出産だけは助産婦程度には出来るという、条件を新たに設けて医者の免許を与えるべきだと思った。

何故なら、生命あってこその各科の医者であるからである。
生まれ出ない者や、死んだ者から診療代を取れるわけが無いからだ。
である以上、先ず基本である赤ちゃんの出産取り出しぐらいは学んでおけと言いたい。これは、全ての医者の卵たちに必修として課すべきだと思った。
医者は、常に所得番付の上位に位置している。
この程度の、助産婦的な医療行為の出来ない者を医者として認めることに、甚だ疑問を呈して反省を求めたい。
生命の維持や、その苦痛を治療するために医者が存在するのではなかろうか?

産婦人科以外の医師に、専門外と言う言い訳を与えている医学会が問題なのであろうか?
弁護士は、あらゆる法の下で訴訟行為を行っている。
確かに、その中の民事あるいは刑事事件などと言う専門分野的な面を得意とする弁護士はある。
だが、頼まれればここ一番に労働訴訟であれ憲法訴訟であれ彼らはやり遂げるのである。
これと、何ら免許に於いては変わらはないはずである。

産婦人科以外の医師に、専門外と言う言い訳を与えている医学会が問題なのであろうか?
弁護士は、あらゆる法の下で訴訟行為を行っている。
確かに、その中の民事あるいは刑事事件などと言う専門分野的な面を得意とする弁護士はある。
だが、頼まれればここ一番に労働訴訟であれ憲法訴訟であれ彼らはやり遂げるのである。
これと、何ら免許に於いては変わらはないはずである。

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大淀事件 21 / 溝 2 / 佐藤素心氏資料

Posted by guideboard on 2007/07/10/Tue

» 大淀事件 21 / 溝 2 ( 20061108 / 11:09 )

奈良県吉水神社

http://www.yoshimizu-shrine.com/

http://ja.wikipedia.org/wiki/吉水神社

奈良県吉野郡吉野町吉野山

宮司のblog(ブログ)を公開中…

http://blogs.yahoo.co.jp/yoshimizushrine/

世界遺産の吉水神社から「ニコニコ顔で、命がけ!」
「一燈を提げて、暗夜を行く。暗夜を憂うること勿れ。ただ一燈を頼め」言志晩録

http://blogs.yahoo.co.jp/yoshimizushrine/41158780.html

毒舌集「言わしてもらうと!」

分娩中意識不明に陥った妊婦を、大淀病院は、適切な措置もせず・・・18以上の病院が受け入れ拒否し出産し死亡した!あまりにも無責任な病院に怒り!
医療現場は今・・・(18病院が受け入れ拒否)に思う
2006/10/18(水) 午後 5:26

奈良県吉野郡、「大淀病院」での、妊婦が意識不明となり、その原因の検査もされず・・他の病院にたらい回しされて、18の病院が病床がないとかで受け入れを拒否して、妊婦は失わずともいい命を失なった。医療機関は「危ない患者を受け入れまいとする体質が露見した」。大淀病院の院長の言い訳がましい対応に、腹立たしさを感じた。その意識不明で苦しむ患者や家族を置いて、仮眠していた医師も医師だが、「動かしてはいけないので頭のCTスキャンも撮影出来無い状況」だったと弁明。だったら、他の病院に転院も出来ないのではないか?言ってることが責任転換で、自分の病院は責任が無いという。・・果たして初動的措置に誤りがなかっただろうか?議員先生やくざや特別な権力者が頼めば、直ぐに特別室を解放するくせに。

最近、よく奈良県では救急車で運ばれても、各病院が受け入れ拒否をしていると聞く・・もしもベットが無いという理由であれば・・・・何故議員さんに頼んだら直ぐにベットが用意されるのだろうか?もしも
ベットが無くとも・・オペだけでもする医者の命の「仁術」は、何処に消えたのか。今、日本の高収入でセレブは、ほとんど医療関係者であることは、皆が知っている。五条市に住む、高橋実香さんが入院して直ぐに頭痛を訴えた・・その際の措置から、あらゆることを想定して検査するべきであった。今回の病院側の対応には嘘と、責任逃れの無責任さが見え隠れして背筋が寒くなる。

病院側は、医師の医療ミスではなく、妊婦が「子癇(しかん)発作」と判断して措置したと、遺族に弁明しているが、当直の内科医が脳の出血も考えてCTの検査を言ったが、産婦人科医師は、これを拒絶し休憩していた。医療の現場は、今・・・恐ろしく無責任で金儲けに走りすぎている。

何故、大淀病院は、医療ミスをしたか?明らかに、院内の脳外科、内科、産婦人科の横の連携がなされず,しかも平素、緊急時の他の病院との連携も出来ていないことももんだいである。ただ、一人の産婦人科医師の判断ミスが、妊婦の命を亡くさせた。直ちに、大淀町は、院長とこの産婦人科担当の医者の処分と、被害者の補償をしなければ成らないと思う。
今回の総合的判断がなされないまま・・無責任に他の病院に振った・・だが奈良県の病院は救急でも有名なたらい回しの常習である・・・大阪の吹田循環器センタ-がやっと受けてくれたが、こんな馬鹿な、奈良県の医療の貧しさに腹立たしさを感じる・・責任者出て来い。・何故!そんなに宮司さん怒るんだと言わないで下さい・・・何故なら、わが娘が妊娠して、この「大淀病院」で出産したからである。わが娘が同じ措置をされたら許せないから、二度とこの病院では産ませないと誓う。

奈良医師会の産婦人科医会は、「何ら問題ない」と判断として打ち消しにやっきになっている。医者の常識と世間の常識に大きなずれがあるようだ。たった一人の命よりも保身が、大切だとする医者の驕りが医療ミスの温床かもしれない。

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大淀事件 21 / 溝 2 / doctorpack 氏資料

Posted by guideboard on 2007/07/10/Tue

» 大淀事件 21 / 溝 2 ( 20061108 / 11:09 )

医者になる君へ、医者になった君へ

http://blogs.yahoo.co.jp/doctorpack/

問題ないわけないだろう!

http://blogs.yahoo.co.jp/doctorpack/41475690.html

2006/10/23(月) 午前 0:30

この事件は全国的に報道されたので皆さんご存知だと思いますが、事の成り行きを聞いたところによるとどんなに贔屓目に見てもこの産婦人科医の判断は正しかったとは言えませんね。患者さんのおばあちゃんが元看護師で様子が変だから頭のCTをとらなくていいのかと医者に聞いたにもかかわらずこの医者は「必要ない」と突っぱねており、同じ病院の内科医が同様の助言をしたにも関わらずまたもや必要ないと言ったというのです。我々医者にとって最も怖いのは思い込みと意固地になる事なんですがどうやらこの産科医はそのいずれの落とし穴にもはまり込んでいたようです。この報道を私は同じ病院の先生たちと見ていたんですがみんな『CTをとってくれと言われたら撮ればいいのにねぇー』と口を揃えていっていました。医者の変な意地が正しい判断を遅らせてしまったのでしょう。悲しい事です。よい医者というのは患者さんの話しを聞く医者です。そして謙虚な人です。自分のプライドは患者さんの何よりも優先する事はありません。テレビ番組ではしたり顔の○○評論家たちが『これは完全にシステムの問題です』などとわかったような事を言っていましたが、この事件の本質はシステムなんかじゃないんです。悲しい事に一人の医者の判断ミスです。困った事に、県の産婦人科医会は病院の処置に間違いはなかったなどとトンチンカンなとこを言っています。当の病院が判断ミスを認めているというのにですよ!呆れてものが言えません。

—–

問題をすり替えるな!

http://blogs.yahoo.co.jp/doctorpack/41492177.html

2006/10/23(月) 午後 2:11

再び前回と同じ事件についての私の意見です。前回述べたようにこの事件は基本的な医師としての役割を果たさなかった産科当直医の責任です。それは、患者さんの容態と家族とのやりとり、同じ病院の内科医とのやり取りからも明らかです。脳内出血を除外できない状況にありながら、何の根拠もないのに脳のCT検査を敢えて行わなかったこの産科医は責任を問われてしかるべきであり病院側も大筋でその不手際を認めています。

それなのに、それなのにですよ!なんで事件の様子を間接的にしか聞いていないはずの県の産婦人科医会が上のように「判断ミスというには酷」などと言えるのでしょうか?そう言えるとしたらその根拠を細かく開示してほしいものです。その上この事件の問題点を患者搬送のシステムの欠陥にあると述べて問題の本質をすり替えようとしているのです。言語道断です。今我々医療界が何を求められているのかという事を県の産婦人科医会のお偉方は全くわかっていないようです。事件をなるべく穏便に済ませようと言う意図が見え見えでありまったく患者を始めとする世間をバカにしているとしか言いようがありません。医療の細かい事は医者の判断なのだから素人は黙っていろとでも言うのでしょうか。とんでもありません。

こうした医療サイドの態度が医療不信を助長している事がわからないのでしょうか?悲しい事です。私の専門は内科ですがこういう問題は内科も産科も変わりはありません。医者と患者との関係はどの科でも同じなのです。医師の責任をきちんと認めた上で行政のシステム云々を言う資格があるというものです。

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大淀事件 21 / 溝 4 ( 20061108 / 22:03 )

Posted by guideboard on 2007/07/10/Tue

本記事は、2006 年 11 月 8 日、午后 10 時 3 分、http://sword.txt-nifty.com/guideboard/ にオリジナルの記事 ( 奈良産科転送事件続報 17 / 溝 4 ) がアップされたものである。原典は削除された。


キーワード
奈良県、大淀町立大淀病院、産科、妊婦、転送、搬送、受け入れ、拒否、死亡、意見、世論、ブログ、報道、マスコミ、マスメディア

社説で本件問題を取り上げた産經新聞、神戸新聞、中国新聞の論調を見てみる。

産經新聞主張 2006.10.24
【主張】病院たらい回し 患者本位の基本忘れるな
患者を救うのが、病院や医師の義務である。患者中心の医療の基本を忘れているから患者をたらい回しにし、患者不在となる。
もう一度、医療とは何かをしっかり、考えてほしい。

神戸新聞 2006.10.20
妊婦死亡/医療の現実に目向けよう
特に奈良県は、症状が差し迫った妊婦への対応に課題を残してきたとされる。一方で母体・胎児の集中管理が必要なケースは少なくない。高度な医療機関を整備することと、そうした基幹施設を核に地域全体で協力体制を確立することが欠かせない。
同じことは医療全般にいえる。住民が求める医療と実際の医療が大きく開き始めている。その差を埋める努力を重ね、「安全・安心」につなげなければならない。

中国新聞 2006.10.19
奈良妊婦死亡 お産の場整備に本腰を
実情は産科医師の献身的で過酷な努力があってこそという。
産科は二十四時間態勢のうえ、トラブルが訴訟につながる可能性も高い。全国の医師の年齢を見ると、六十歳以上は全体で20%に対し、産科は26%と高齢化は深刻だ。二十歳代に限ると七割が女性で、子育てのため職を離れる人も多い。「地元で産めない」は過疎地だけの問題ではない。
…..
多様な働き方の実現、医師の偏在を促した臨床研修制度の見直し…。現場だけに負担を強いない多角的な取り組みが必要だ。若い医師が志望しやすい職場であってこそ、妊婦も安心して出産できる。

三社並べてみて頂きたい。上から下へ、私がよしとする方向になるように並べている。

産經新聞は、現場医師の心の問題のレベルに留まっている。神戸新聞はシステムに問題がある事に気付いている書き方だ。中国新聞はより現実を認識して問題点を探る動きである。

これら以外の各社の報道記事を見て、他の医療に関連する問題を扱った記事を見て、いつも思うことがある。

1. 政府の医療費抑制政策の問題に触れていない。
2. 医療は未だ不確実なものという基本的な概念が忘れ去られている。

現場の医師を疲弊させているさまざまな因子も、元をたどれば、この 2 点に行き着くかも知れない。この 2 点は、医師にいつも医学医療の限界と目の前の現実との差を思い知らせてくれる、決して忘れる事のないポイントだ。

これも深くて広い溝なのだ。

———-

以下、参考資料

大淀事件 21 / 溝 4 / 各社社説資料 | 旧 奈良産科転送事件 17 / 各社社説資料

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大淀事件 21 / 溝 3 ( 20061108 / 12:45 )

Posted by guideboard on 2007/07/10/Tue

本記事は、2006 年 11 月 8 日、午后 0 時 45 分、http://sword.txt-nifty.com/guideboard/ にオリジナルの記事 ( 奈良産科転送事件続報 17 / 溝 3 ) がアップされたものである。原典は削除された。


キーワード
奈良県、大淀町立大淀病院、産科、妊婦、転送、搬送、受け入れ、拒否、死亡、意見、世論、ブログ、今泉清保

このシリーズの前 2 件の記事 ( 大淀事件 21 / 溝 ( 20061108 / 09:02 ) | 旧 奈良産科転送事件続報 17 / 溝、大淀事件 21 / 溝 2 ( 20061108 / 11:09 ) | 旧 奈良産科転送事件続報 17 / 溝 2 ) で、様々なご意見を紹介させて頂いた。ここでは、立場とご意見が、相反する二つの集団に属する方々のブログを参照し検討する。

—————————————-

外科医としての経験が十数年はあるとおっしゃる医師のご意見。この記事は、2006 年 11 月 7 日深夜には見ることができたが、11 月 8 日午前 8 時過ぎには見れなくなっていた。

あなたの,読む胃薬

http://blogs.yahoo.co.jp/shoirmsnb/22399181.html

Google cache
奈良妊婦死亡問題について 2006/10/24(火) 午前 4:21
子癇発作として思いこんでしまった産科医の判断が,一番の問題だと思われます.相談された内科当直医が再三CTを勧めたのに,それを受け付けなかった.それが問題なのです.

コメント

脳の状況も調べないで,脳外科に相談出来ないでしょう.実際脳外科に相談していないじゃない.CT撮影程度の移動が問題なら,救急車で搬送なんてもっと無理じゃない.私もその場にいた訳では無いけど,あなただって当事者からの話なんて聞いていないでしょ.そんなに不満ならメディアに,あの医師の対応は正当だと反論すればいいじゃない.私は緊急時にCT撮って,文句言われたことはないよ.
2006/11/7(火) 午前 11:01 [ shoirmsnb ]

救急医療の現場をよくご存知の方のご意見だが、このブログ記事を書かれた時点で、まだ、充分な情報に触れていらっしゃらなかったか。しかし、当ブログで取り上げたように ( 大淀事件 08 ( 20061021 / 15:22 ) | 旧 奈良産科転送事件続報 5 )、10 月 21 日の午後の時点で、かなり正確な情報を、報道機関以外から収集することができていた。
» 大淀事件 08 ( 20061021 / 15:22 ) | 旧 奈良産科転送事件続報 5

この方は、その後の情報に触れても、本件産婦人科医への批判を変えなかった。それ以外の、救急医療の現場に関するご意見は、他のブログのコメント欄でもその発言を拝見できたが、当事者としてご苦労された方とよく分かる、常識的なものだった。炎上したブログ記事を削除したのだろう。

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次は、米国在住の doctor of chiropractic の方と思われる。

http://blogs.yahoo.co.jp/realmedicine101/41378301.html

医学と病気・医療と健康
奈良・妊婦転送死亡事故で奈良県医師会産婦人科医会が見解発表、大淀病院見解と相違
2006/10/23(月) 午前 6:55
原因解明や再発防止には触れず、「産科医の判断は妥当だった」という見解を表明し、奈良県医師会産婦人科医会として20年前から周産期医療の整備を行政に陳情してきた事を前面に強調して、まるで「最善を尽くしてきた我々産科医には責任はありません」とでも言わんばかりのようだ。

遠い異国のまったく異なった医療の世界から見ると、こう映るのかとも思う。本件産婦人科医の誤診と、それを隠蔽しようとする産婦人科医会、という図式を描きたいのだろう。この方がこの記事を書いた時点で、全くの部外者である私にもかなりの情報が伝わっていたし、奈良県医師会産婦人科医会は、私よりもっと確度の高い情報を基に判断しているだろう。

先入観、というものがあるのかもしれないと思える例である。

———-

ブログのプロフィール、他の記事等から医師と思われる方。検討が少ない。

http://venacava.seesaa.net/article/25726867.html

医学処
2006年10月19日
分娩中の脳出血を、18病院が受け入れ拒否して死亡。
なんだ…大淀病院、脳外あるんだ…。じゃあ言い訳のしようがないかもなぁ。出血が判明したのなら、産婦人科では無理かもしれないけど、「うち(大淀病院)」なら脳外で対応できるじゃん。

医師として不特定多数に情報意見を発信する場合、読み手のことを推し量った注意をした方がよいかもしれない。

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本件に関連した医療機関の医療関連職種の方と思われる方のご意見も拝見させて頂いた。

http://blue.ap.teacup.com/er_msw/280.html

救命医療ソーシャルワーカーの奮戦業務日誌
2006/10/20
「奈良妊婦19病院拒否」
かなり主観的な感情としては、大淀病院の産科医は逮捕じゃないか? なんて思ってます。1時間以上放置したあげく、病院探しを大学病院に任せ、内科当直医からの「CTを撮ったほうがいいのでは?」という助言を無視し、自分は仮眠していたそうですから。
最初からCT撮っていれば受け入れ病院がもっと早く決まったのに、という声が出始めましたが、逆に産婦人科学会は「擁護」論が多数派のようです。「子癇の発作と脳出血の痙攣発作は区別がつかないし、自分でもそうしたと思う」とのことだそうです。しかし、区別がつかないのであれば、可能性が低いとしてもCTを撮って脳出血の除外診断をするべきではなかったのでしょうか?
逆に言えば、子癇発作は安静にしたほうがいい、というのを守るためには数%の脳出血死亡はやむを得ない、と言うのでしょうか?
そういうとこ、甘いんじゃないかな? なんて感じてしまいます・・・。

この方がブログを書かれた時点では、事実の把握に無理があった部分がある。ソーシャルワーカー個人の方のご意見と、多数の産婦人科医の意見が相反している。

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フリーアナウンサー、今泉清保氏のブログを拝見させて頂いた。本件の背景によく調査、検討が及んでいる。マスコミの世界にもこういう方がいらっしゃった事が驚きであるし、喜ばしい。

http://ameblo.jp/anabanashi/entry-10018589939.html

きょうのいまいずみ ~アナ話~
妊婦のたらい回しに思う
この医師や、受け入れなかった多くの病院だけを責めていては何も解決しない。こういう医療過誤はどこでも起こる可能性があり、その責任は国にあると思っている。
…..
医療ミスを無くするためにまずできることは、人手を増やすことなのだが、現状はまったく逆。
子供を産む人が減っている以上に、子供を産める病院が減っている。子供が通える病院が減っている。産婦人科と小児科がどんどん減っていくのが今の日本の現状なのだが、こんな国は美しい国になれるのだろうか。

医師、医療関連職種の方々にも、情報の収集、検討において、様々な差が存在し、やはり情報を判断分析する事に先入観とでも言うべきものがあるようだ。

情報は、能力ある人が自分で調べ、自分でよく検討し、はじめて生きたものになるのかもしれない。私はもっと精進が必要だ。

———-

以下、参考資料、前記事

奈良産科転送事件 17 / 今泉清保氏資料 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/11/_17__c8dc.html
奈良産科転送事件 17 / shoirmsnb 医師資料 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/11/_17_shoirmsnb__cf01.html
奈良産科転送事件 17 / realmedicine101 医師資料 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/11/_17_realmedicin_cf87.html
奈良産科転送事件 17 / さじ医師資料 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/11/_17__6198.html
奈良産科転送事件 17 / 救命医療ソーシャルワーカー氏資料 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/11/_17__5d76.html

大淀事件 21 / 溝 ( 20061108 / 09:02 ) | 旧 奈良産科転送事件続報 17 / 溝
大淀事件 21 / 溝資料 | 旧 奈良産科転送事件続報 17 / 溝資料

大淀事件 21 / 溝 2 ( 20061108 / 11:09 ) | 旧 奈良産科転送事件続報 17 / 溝 2

大淀事件 21 / 溝 2 / doctorpack 氏資料 | 旧 奈良産科転送事件 17 / doctorpack 氏資料
大淀事件 21 / 溝 2 / 佐藤素心氏資料 | 旧 奈良産科転送事件 17 / 佐藤素心氏資料
大淀事件 21 / 溝 2 / blogId=10000276585 氏資料 | 旧 奈良産科転送事件 17 / blogId=10000276585 氏資料
大淀事件 21 / 溝 2 / その他大勢資料 | 旧 奈良産科転送事件 17 / その他大勢資料
大淀事件 21 / 溝 2 / 無名氏資料 | 旧 奈良産科転送事件 17 / 無名氏資料

大淀事件 08 ( 20061021 / 15:22 ) | 旧 奈良産科転送事件続報 5

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大淀事件 21 / 溝 2 ( 20061108 / 11:09 )

Posted by guideboard on 2007/07/10/Tue

本記事は、2006 年 11 月 8 日、午前 11 時 9 分、http://sword.txt-nifty.com/guideboard/ にオリジナルの記事 ( 奈良産科転送事件続報 17 / 溝 2 ) がアップされたものである。原典は削除された。


キーワード
奈良県、大淀町立大淀病院、産科、妊婦、転送、搬送、受け入れ、拒否、死亡、意見、世論、ブログ

前記事 ( 大淀事件 21 / 溝 ( 20061108 / 09:02 ) | 旧 奈良産科転送事件続報 17 / 溝 ) で、ブログの世界の様々なご意見を数でお示しした。

結構な数の方々が本件に目を向けていらっしゃることが分かった。約半数くらいの方は、当事者を非難していらっしゃる。そこには、思慮が働いたさしたる形跡は見られない。約 1/4 の方は、事件の背景を考察したり、事件が及ぼす影響に言及している。
» 大淀事件 21 / 溝 ( 20061108 / 09:02 ) | 旧 奈良産科転送事件続報 17 / 溝

まずは、現場の医療を非難する声の例を拾ってみる。ブログの世界で半数がこうなのだ。テレビでしか情報を得ない、その他のほとんどの日本人は、これまでに本件でのテレビ報道の問題点を示したように、現場の医療を非難する傾向がより高くなると推測される。医療が崩壊してしまう前に、これらの方々の中のかなりの数の方に、ご理解をいただかなければならない。
» 大淀事件 20 ( 20061105 / 23:53 ) | 旧 奈良産科転送事件続報 16

以下、具体例を示す。一言集のように並べると、見るに耐えない。それぞれは発言者、執筆者の元のブログ記事を参照して頂きたい。
» 大淀事件 21 / 溝資料 | 旧 奈良産科転送事件続報 17 / 溝資料

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・これは重大な過失だ
・完全な医療ミス!
・犯罪ではないんでしょうか
・明らかに産科の判断ミス
・誤診したヤブ医者
・業務過失致死罪ではなく殺人罪
・県警が動いたのはよかった
・バカな医者のせい
・バカか──、というほかない
・医師の判断ミス
・産科医は逮捕じゃないか?
・変な医者
・担当医の無能ぶりも腹立たしい限りだ
・脳出血の緊急手術と帝王切開、そんなに難しい手術とは思えない

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次に意見を主張するパワーが強そうに思えた方々の具体例を参照する。いずれも本件について自身のブログで言及論評しているものである。また各ブログのコメント欄のものも拾ってみた。

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医者になる君へ、医者になった君へ

http://blogs.yahoo.co.jp/doctorpack/

問題ないわけないだろう!

http://blogs.yahoo.co.jp/doctorpack/41475690.html

この事件の本質はシステムなんかじゃないんです。悲しい事に一人の医者の判断ミスです。困った事に、県の産婦人科医会は病院の処置に間違いはなかったなどとトンチンカンなとこを言っています。当の病院が判断ミスを認めているというのにですよ!呆れてものが言えません。

世界遺産の吉水神社から「ニコニコ顔で、命がけ!」

http://blogs.yahoo.co.jp/yoshimizushrine/

毒舌集「言わしてもらうと!」

http://blogs.yahoo.co.jp/yoshimizushrine/41158780.html

医療の現場は、今・・・恐ろしく無責任で金儲けに走りすぎている。

「先ず、読んで見ろ!!  これからだー、!」。

http://m.ameblo.jp/m/blogTop.do?blogId=10000276585

「医者は、一律に基本を学べ!!」、

http://m.ameblo.jp/m/blogArticle.do?articleId=10019225962

専門でなければ、扱い無いと言う医者であって医者ではない緊急事態を認識しない、藪医者たちだったのだろうか?

http://blogs.yahoo.co.jp/doctorpack/41475690.html

風俗孃氏
人が死んで僕のせいじゃない、責任は果たした、なんて言い訳してる時点で人の命は預かれないでしょ。医者はやっぱりお金目当てですか?
ななっち氏
自分のプライドを維持するだけの事で、人の命を左右するなんて、、、あっていいんでしょうかね。

http://belena.blog70.fc2.com/blog-entry-215.html

tee 氏
判断ミスの正当化は医者にとって、最低だ。

http://komiyama-fnews.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_b724.html

一筆入魂
なんと残酷な仕打ちだろう。緊急を要する患者を何時間も放置し、自分の処置のみで他の症状を診察出来ない医者など辞めてしまえ・・・

http://blogs.dion.ne.jp/sakura348101/archives/4384396.html

トン太のみちくさ日記
病院側のあの態度は許せません
あれが有名人だってもあの病院はあんな態度を取るのでしょうか?

http://www.queserastyle.com/free/tsubuyaki/ikari/52476/

奈良の妊婦死亡事件
あんこ 44歳
私は関わった医療関係者総てがグルの殺人と言っても過言ではない気がします。

http://otokogokoro21.iza.ne.jp/blog/entry/58528/allcmt/

ながら記
奈良県には残酷な病院しかないんだね。

( doctorpack 氏は医師ではない可能性があるのでここで取り上げた。医師による意見は続編で言及する。 )

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以上見たような具体的な怒りの声だけでなくても、テレビ報道をご覧になられた多くの日本人の意識には、本件に関わった医師、医療機関に対するネガティブなイメージが刷り込まれたであろう。

安倍内閣に社会保障の充実を最も希望して、内閣支持率が 60% を超えているのに、安倍内閣は社会保障費削減を掲げている。こういう現象を引き起こす事が可能なのが、日本人のメンタリティなのか。

本件テレビ報道が医療側を叩くのに終始したため、本件報道を見聞きした人の中で上記の例のような印象を持たれた方々は、半数未満とは思えない。

また、以下に紹介する方のように、いろいろ考察を巡らすのだが、最初に非難したいという感情をお持ちになっていたような方をお見受けする。これだと結論が決まっている。

報道記者やジャーナリスト、テレビキャスター、コメンテーター、評論家、こういう方々ですら、よく考えも調べもせずに、感情に任せた発言しかしていないのにも、同じ病理を見ることができる。

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http://switch101.blog38.fc2.com/blog-entry-294.html

opinion
社説【周産期医療 奈良県で出産しようと思いますか】
専門性が重視されがちな医師だが、基本的にどの医療分野でも学んでいるのだろうから、全く対処法が分からないというのは怠慢に近いと思う。確かに専門医不在であれば医療事故のリスクを背負うことになるが、受入拒否というのは見殺しにしたことに変わりはない。そして、満床というのは理由になるのだろうか。

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こういう方々に真実に近づいて頂くにはどうすればよいのだろうか。

以下に紹介するブログ執筆者の方々は、最初、医療側を非難していたが、情報に触れていくに連れ、考え方を変えている。

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http://blog.so-net.ne.jp/naitou_sou/2006-10-20

ないとうの気ままな(?)日常
受け入れを拒否した病院の理由の多くが、「ベッドの満床」だとか。
拒否した病院側の意図がわかりません。

産婦人科関連のことはまったく知らないことゆえ、興味本位でこの話題を取り上げたことで、関係者各位に誤解を招きかねないことを発言したことをお詫び申し上げます。
後ほど、訂正したと思われる記事を挙げておきます。

http://kyounosinbun.cocolog-nifty.com/syasetu/2006/10/post_e7d2.html

あちら側とこちら側の日常
私は、最初朝のニュースでたらい回しにされたという話だけを聞いたときは、病院の対応に憤りを覚えましたが、今日ブログで医師の立場からの意見を読み考えを少しかえました。
まず、この場合は、母子ともに救おうと思えば、脳外科手術と、帝王切開を行わねばならず、そんなブラックジャックや、スーパードクターKみたいな真似が出来る医者なんていませんし、産婦人科医、脳外科医、麻酔科医、小児科医スタッフとして必要です。

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このように、理性的な理解が得られる方ばかりだとよいのだが、現実には、感情的な意見に終始する方が多い。こういう方々のご理解を得ていくのも、情報戦略なのだ。

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以下、前記事、参考資料

大淀事件 21 / 溝 ( 20061108 / 09:02 ) | 旧 奈良産科転送事件続報 17 / 溝
大淀事件 21 / 溝資料 | 旧 奈良産科転送事件続報 17 / 溝資料

大淀事件 21 / 溝 2 / doctorpack 氏資料 | 旧 奈良産科転送事件 17 / doctorpack 氏資料
大淀事件 21 / 溝 2 / 佐藤素心氏資料 | 旧 奈良産科転送事件 17 / 佐藤素心氏資料
大淀事件 21 / 溝 2 / blogId=10000276585 氏資料 | 旧 奈良産科転送事件 17 / blogId=10000276585 氏資料
大淀事件 21 / 溝 2 / その他大勢資料 | 旧 奈良産科転送事件 17 / その他大勢資料
大淀事件 21 / 溝 2 / 無名氏資料 | 旧 奈良産科転送事件 17 / 無名氏資料

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大淀事件 21 / 溝資料

Posted by guideboard on 2007/07/10/Tue

» 大淀事件 21 / 溝 ( 20061108 / 09:02 )

以下は、この検討に取り上げさせて頂いたブログである。それぞれの執筆者の意見を述べていると思われる部分を抽出し、参照、引用させていただいた。

http://fukuma.way-nifty.com/fukumas_daily_record/2006/10/post_25d9.html

Fukuma’s Daily Record
2006.10.22
気になっているのは報道内容とネット上の情報に大きな隔たりがあるためだ。

http://hiepita.blog51.fc2.com/blog-entry-651.html

小さな魚と約束
2006.10.19
今朝は妙に早起きでTBSの朝ズバ!を観ていた。みのもんたはあいかわらず叫びまくっている。
医療ミスだっ
バカ評論家の木元教子が断言する。
医療ミスだっ
医療ミスと断言する根拠がわからない。

http://bloglive.blog16.fc2.com/blog-entry-192.html

ブログライブ
2006.10.24
命っていうのは、どんなにお金をかけたって、医者が治療したって、救えることもあれば、救えないこともある。その当然の事の認識が必要だと思う。医者だから、絶対ミスはないというのも、ありえないと思う。

http://d.hatena.ne.jp/satox/20061018/p1

SATOXのシテオク日記
2006.10.18
本当にその病院が受け入れられない状態だったのか。
そのときの病院の状態をチェックし、ウソだとすればそのときの責任者を処分すべき。これは重大な過失だ。

http://belena.blog70.fc2.com/blog-entry-215.html

London bridge
2006.10.22
ネットを見渡せば「真相」らしきもののコピペが流れている。

http://tensinohanewohiroget.blog69.fc2.com/blog-entry-89.html

さくらんぼ通信♪防犯と教育編♪
2006.10.18
完全な医療ミス!

http://backy.blog.ocn.ne.jp/kazu/2006/10/post_fe5a.html

ナゴヤ人伝説。税理士バッキーの日記帳
2006.10.17
冷静に考えれば、受入先が見つからなければ患者を移送出来ない訳だから、結果は同じですね。
最初の大淀病院では、適切な処置が出来なかったでしょうか? 町立の小さな病院では精一杯だったのでしょうか?

http://www.kodomo.pref.nara.jp/blogtown/detail41_877.html

親バカ放浪日記 Part2
2006.10.19
不幸な症例に遭遇した産科医師をバッシングするよりもやるべきことがあるはず。

http://shachou.seesaa.net/article/26084894.html

徒然なるままに、翁覚書
2006.10.24
主治医の責任を問題にする前に行政の責任を問う問題だと思います。

http://honbaka.seesaa.net/article/25677159.html

本を読んでも賢くはなれない
2006.10.18
元検弁護士さんのブログに寄せられた医療現場を知る方々のコメントを読んでいくうちに、いろいろ納得が出来た。
…..
こういう意見を聞くと、今回の事件は、医療ミスとは言えないと思う。

http://www.doblog.com/weblog/myblog/18917/2623696#2623696

お魚と山と琵琶湖オオナマズの日々
2006.10.23
記事中では「医師は年間200件余の分娩を1人で担当していたとされる。」 という記述がありますが、これは肉体的にも精神的にも大変なことだと思います。
こういう状態から事故が生まれてくるわけで、このあたりの問題点を明らかにして、その対策を取っていくことが、犯人捜しより重大な課題ではないかと思います。

http://blog.canpan.info/jitou/archive/907

腹式呼吸カウンセリング
2006.10.24
奈良県は救急搬送体制の整備が遅れていることも原因らしく、どちらがわにも、同情すべき点があって、悲しいことです。

http://blogs.yahoo.co.jp/mikitylove60/22024655.html

熟ママ徒然
2006.10.18
ひとつでも、何とかしようという病院がなかったことはぞっとします。
犯罪ではないんでしょうか。

http://ironyt.exblog.jp/tags/奈良妊婦死亡事件/#4801245

空の森
2006.10.25
深刻な産婦人科医と小児科不足。ここが一番のネックなのに、問題意識のない政治家には、産むことに不安を抱く心理が、理解できない世界なのでしょうね。

http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2006/10/post_6ef3.html

極東ブログ
2006.10.31
問題の構図は毎日新聞の当初のスクープの構図でよいのか、検証のプロセスが必要になっているのだろうとは思う。

http://urenaiconsul.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/19_8b56.html

売れない経営コンサルタントのブログ
2006.10.20
朝日新聞の記事に奈良県の産科医療状況が手薄であることが書かれています。これが根本問題であり、奈良県だけの状況かという点です。
多くの医師の方は、医療は崩壊に向かいつつあると考えておられます。懸命に努力をして朝日新聞-奈良県警が業務上過失致死容疑で捜査へ 妊婦死亡問題となるのですから。そして、マスコミにたたかれたら逃げ出したくなる。
医療サービスが低下すると困るのは誰でしょうか?国民のはずです。困らないのは誰か?金持ちは困らないでしょう。医療が全て無くなるわけではないし、国外で医療を受けることも可能です。格差社会が医療にはいることは悲しいことだと思います。

http://tinymouse.cocolog-nifty.com/log/2006/10/post_9fe1.html

Tiny Mouse’s Log
2006.10.18
この事故についても、ウェブのあちこちで言及されていた。医者が書いた記事もあり、その中で気になったものにこんなものがあった。
新小児科医のつぶやき – その日が来たか・・・

http://hashibamaminosuke.blog76.fc2.com/blog-entry-29.html

ニュース一般
2006.10.18
町立大淀病院の対応の悪さもそうですが病院から搬送の依頼が来るくらいだから命に関わるかもしれないと思ってとりあえず診るだけでも診るということはできないんですかね…。

http://sakanyago.seesaa.net/article/25781323.html

坂の上の猫
2006.10.20
単純に考えれば、「病院なにやっとんじゃ」なわけですが、この事件はそれだけでは済まない日本の医療システムが抱える問題点を反映している気がします。

http://blog.so-net.ne.jp/blue_rafeet/archive/20061022

観劇とゲームと日々の記録
2006.10.22
奈良って緊急の受入体制自体がちゃんと整備されていないのが一番の問題なんじゃないかと。

http://wada.no-blog.jp/pan/2006/10/post_55ec.html

自由人のきままな生活
2006.10.19
医師に使命感がなくなり医療現場が崩壊していると感じる。

http://ch11120.kitaguni.tv/e304105.html

ようこそ!ももじ太郎商店
2006.10.18
何も罪のない人が、奈良県の怠慢のせいで、もう一生子供にも家族にも会えなくなってしまった。

http://tayumani.blog26.fc2.com/blog-entry-2421.html

日々の徒然
2006.10.19
確かに病院側の不備もあるのかもしれませんが、格差社会の現れ。医者の偏在の問題が潜在している気がする。

http://utton.at.webry.info/200610/article_12.html

語る!語る!うっとん
2006.10.18
人の命を預かっているんだいう気持ちが欠けてはいませんでしたか??

http://koutapuripuri.jugem.jp/?eid=53

うきはの嫁ごん、のほほん育児ブログ
2006.10.18
お医者さんがその患者さんの症状をどのようにご家族の方に伝えたか、誠意がどれだけ伝わったか

http://2.suk2.tok2.com/user/cherrygirl/?flg=1&y=2006&m=10&d=26&a=0

まりっぺのつぶやき
2006.10.26
明らかに産科の判断ミス

http://blog.kansai.com/bbrsun/750

BBRの雑記帳
2006.10.21
この本質的な問題をどうにかしようとせずに当事者たる病院の医師に刑事責任を負わせることが先行する(本件の遺族には訴訟を起こす意思はないような報道もありました)ようでは、そりゃ地方の病院から医者が逃げますって。

http://kerotankerokero.blog60.fc2.com/blog-entry-361.html

けろけろけろたんのつぶやきぼやきエトセトラ
2006.10.29
この事を教訓に、医療に携わる側もだけれど患者も医療について色々考えるべきなのではないんだろうか?とか思ったり。

http://takashidayo.blogzine.jp/takashidayo/2006/10/post_b3fc.html

猫と彼女と電気と資格
2006.10.20
誰に責任があるのでしょうか?県警は捜査するらしいですが、誤診したヤブ医者なのか、受け入れを断った病院なのか・・・。厚生労働省はどう考えてるのか。

http://sekaisimin.blogmin.jp/defaultService.asp?aIdx=92671

他事草論
2006.10.18
本来、人の命を救うべき病院にプロ意識があるのか??
一部報道によると、意識不明に陥った患者がいるのに仮眠していた医者までいるとか・・・
もしこれが本当なら業務過失致死罪ではなく殺人罪(法律上どうかわかりませんが・・)でしょう。

http://thunder.boo.jp/blog/archives/2006/10/post_360.html

できるビジネスマンになりたい!
2006.10.20
医療知識の無いマスコミが、遺族側の視点で「たられば」を語るのはどうなんだろう。
そしてそれらを取り締まる警察もしかり。

http://diarynote.jp/d/79127/20061019.html

デジタル・フラワーズ
2006.10.19
何よりも県警が動いたのはよかった。

http://momoking.sblo.jp/article/1492223.html

サラリーマン藤安宗一のNEWSをぶった斬る
2006.10.20
本当に人の命を何だと思っているんだろう?
子供を一度も抱けずに、バカな医者のせいで無くなった母
あまりにもむごい

http://anou.mo-blog.jp/koan/2006/10/post_ed1d.html

白鑞金’s 湖庵
2006.10.20
「子癇発作」
と診断する場合の根拠と第一選択肢とについて、医療サイドの証言が放映されていた。
バカか──、というほかない。
第二・第三選択肢はどうした。知らないとは言えない立場だろう。素人でも知っている。

http://xihuan.exblog.jp/4538268/

こどもたちとだんなとわたしと
2006.10.20
なぜ?なぜこのようなことが起こってしまったのか、ほんとうに悔しいと思います。

http://kisaragiayaka.at.webry.info/200610/article_4.html

如月の説教部屋
2006.10.20
「奈良県は母子に優しくないところ」という印象を持ちました。

http://umuumunet.jugem.jp/?eid=48

うむうむネット  〜お産を語る会〜
2006.10.17
医師の判断ミス
結果的にはたすけられなかったという釈明
不十分な受け入れ態勢

http://www.geocities.co.jp/Playtown-Spade/2177/

斑猫のペぇジ
2006.10.26
この件についてははっきり産科医の肩を持つ。日本の産科を崩壊させたい方はこの産科医を中傷すればよいのではないかね。

http://sea.ap.teacup.com/applet/dolphin_ring/281/trackback

ちとせちんちの赤ちゃんが産まれるまで
2006.10.18
せめて世の中がもっと、安心して出産できる環境や安心して子作りを任せたいなっていう環境に変わるといいなぁ

http://yutaka11.blog27.fc2.com/blog-entry-132.html

負け犬男の赤裸々1000万円貯蓄計画
2006.10.18
最後に今回の件に関して、コメント欄に医師の意見とか、いろいろな方の
見地からの意見がのっているブログを紹介させていただきます。
今回の事件を理解するための参考にしてみてはいかがでしょうか。
元検弁護士のつぶやき

http://blue.ap.teacup.com/er_msw/280.html

救命医療ソーシャルワーカーの奮戦業務日誌
2006.10.20
かなり主観的な感情としては、大淀病院の産科医は逮捕じゃないか? なんて思ってます。1時間以上放置したあげく、病院探しを大学病院に任せ、内科当直医からの「CTを撮ったほうがいいのでは?」という助言を無視し、自分は仮眠していたそうですから。

http://430-1219.at.webry.info/200610/article_19.html

酔語酔吟 夢がたり
2006.10.18
警察も業務上過失致死罪の容疑で捜査に入るらしい。
この際キッチリ究明して欲しい。
昨今、医者不足が騒がれているが、医者不足が解消されても、変な医者と医療体制の現状がこの有様では、なんとも心もとない。
日本はどうも、先生と呼ばれるお方の荒廃が酷いみたいだ。

http://rei-kotonoha.seesaa.net/article/25700795.html

日々、ことのはを綴る。
2006.10.18
確かに産科医の判断ミスはあった。ミスを犯さないで済んだ道も実際あった(内科医の助言)のに、彼はそれを選択しなかった。それはミスと言える。しかし、そのミスは彼一人の責任に帰すものだろうか。人為的ミスとシステムの不備、医学界の社会・文化的要因、いろいろなものの相互連関の中で起こったのが、この事件ではないか。CTを撮らず、より高度な設備のある病院に転送することに終始した、そのことを最終決定した責任者としての罪はあるにせよ、彼個人の責任だけに問題を押し付けることがあってはならないと思う。遺族の想い、他の患者たちの想いとしては警察の介入は望ましいのかもしれないが、医学界の側から見たとき、その医師一人に刑事罰という責任を被せることで、実は医療システム全体が責任回避できてしまう、というレトリックに、私たちは気づくべきだと思う。

http://don138.seesaa.net/article/26370413.html

2006.10.28
書く語り記
道標 Guideboard 『奈良産科転送事件続報 5』
ある町医者の診療日記 『奈良妊婦転送拒否事件>毎日新聞記事のむごさ』
を読むと印象が大きく変わるね(・∀・)
ワタクシは医療関係者じゃないので細かく語ることはできないのですが、
もし医者が瞬時にすべてを判断できなければ業務上過失となるのであれば、
ワタクシが通っている内科の医者は3年前に逮捕されてなければならなくなる。

http://blogs.dion.ne.jp/clavis/archives/4369920.html

闇夜にクラヴィス。
2006.10.18
一番直接的な問題は、搬送先の病院がなかなか見つからなかったことよりも担当医が脳内出血の兆候を見逃したことのような気がするが、地域医療の崩壊・・・

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このブログの執筆者は、一旦書いたものを後日書き直している。Google のキャッシュがそれを拾ってくれている。こういう方もいらっしゃるのだという例を考えるために、参照、引用させて頂く。

http://ranimo.at.webry.info/200610/article_19.html

猫のように生きてみたい
奈良県 妊婦死亡問題に思う。
2006.10.18

http://72.14.235.104/search?q=cache:hwg0pkWFBsAJ:ranimo.at.webry.info/200610/article_19.html+奈良 妊婦 死亡&hl=ja&ct=clnk&cd=103&lr=lang_en|lang_ja&inlang=ja

女性が妊娠をして出産をするのは、当たり前で、おめでたい事とのみ思いがちだが、危険を伴うものであることを改めて思った。
担当医の無能ぶりも腹立たしい限りだ。
ある記事によると、当直の内科医がCTを撮るよう、担当医に助言したにも拘らず聞き入れなかったらしい。
自分の力を過信し、妊婦さんの症状を軽く診たこの担当医は、何様のつもりであったのか?
人の命を預かるだけではなく、新たな命の誕生に日々係わっていながら、どうして人として謙虚になれなかったのか、残念でならない。

命がけで産まれてきた男の子が、健やかに育たれることを願っています。

http://ranimo.at.webry.info/200610/article_19.html

女性が妊娠をして出産をするのは、当たり前で、おめでたい事とのみ思いがちだが、危険を伴うものであることを改めて思った。

命がけで産まれてきた男の子が、健やかに育たれることを願っています。

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医療をこのように考えて下さっている方もいらっしゃる。医療が早い、安い、うまいのは、本来、いい事だ。

http://43tabibito.cocolog-nifty.com/tatuo/2006/10/post_9b54.html

旅人
2006.10.17
最初に入院した大淀病院の院長は「出来るだけのことはやった」と説明しているが、本当だろうか。町立大淀病院は病床数275床の、脳外科を備えた地域での中核総合病院なのでは、その病院でなぜと言う疑問が残る。当直の内科医が脳出血の疑いを指摘したが、なぜか産科医はこれを受け入れなかったという。妊婦が頭痛を訴えた時点で適切に対応できていたら、転院をしなくても大淀病院で処置できたのではないのか。脳出血の緊急手術と帝王切開、そんなに難しい手術とは思えないのですが。

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力作だ。たとえ話がよい。

http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/458472a43af1f6ce78cdb989fa479fb9

http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/e2dbaa7d21f2a9c765f543bb4ad49a26

いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」
2006.10.23
今回の一連の報道について、初めに述べておきたいと思いますが、報道とは何か、何をどのように報ずるべきか、そういう視点が全く欠けていると言わざるを得ません。
…..
山小屋には大きな風車が回っています。内部の天井に上がって巨大な歯車なんかが回っているのを2人で見ていました。その時です。最愛の人が右腕を大きな歯車に挟まれました。ぐちゃぐちゃに潰れてしまっています。でも、挟まったままで今度は体が歯車に向かって引き込まれていきます。既に肘がつぶされる所まできました。このままでは、巨大な歯車に全身を巻き込まれてしまいます。どうしますか?
歯車は強力で、物理的な力では止めることができません。山小屋には斧があって、右腕を切断し体を引き離せば助けられるかもしれません。一か八かやってみますか?仮に切断したとしても、その後大量出血でやはり助からないかもしれないし、外傷性ショックで死亡するかもしれませんけど。もう時間はありませんよ。決断せねばなりません。さあ、どうしますか?もう肩が歯車に近づいていますよ。切断部位が体に近づけば、切断そのものができなくなりますよ?巻き込まれるのをじっと待って見ていますか?
大袈裟なシチュエーションだというのは判っています。しかし、多くの人々が医師に求めているのは、こうした状況下であっても、100%完璧に対応し、全部を救ってくれ、ということなんですよ。人間なのですよ、医師も。ギリギリの状況なんていくらでもあると思いますよ。でも、決断しなければならない。どうにか決めて、何かをやらねばならんのですよ。
歯車を止めようとして、間に合わなかったら、結果は最悪の死ですよね。「何故腕を切断しなかったんだ?」とか後から言うのですよ、みんなは。「風車を止めに行く」という決断をしたのが誤りであった、とかを追及され、刑事責任を負わされることになるんですよ。或いは、切断した結果、外傷性ショックで死亡したら、「何故風車の連結部かベルトを探し出して止めなかったんだ。切断したら大量に出血することくらい予測できただろ?オマエが殺したようなもんだ」とかバッシングに晒されるのですよ。そうして捜査当局を後押しして、逮捕に至ってしまうのです。

—–

本事件を複数の記事にわたって分析している。各所で引用されている、優れた論述である。ここに上げた記事にはちょっとしか書かれていないが、全ての関連記事を通してご覧になられる事をお勧めする。

http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2006/10/26_9830.html

天漢日乗
2006.10.27
奈良県警、立件したら、えらいことになりますよ。

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大淀事件 21 / 溝 ( 20061108 / 09:02 )

Posted by guideboard on 2007/07/10/Tue

本記事は、2006 年 11 月 8 日、午前 9 時 2 分、http://sword.txt-nifty.com/guideboard/ にオリジナルの記事 ( 奈良産科転送事件続報 17 / 溝 ) がアップされたものである。原典は削除された。


キーワード
奈良県、大淀町立大淀病院、産科、妊婦、転送、搬送、受け入れ、拒否、死亡、意見、世論、ブログ

対象がブログ開設者に限られるが、世間の方々の意見を拾って検討する。

Google 日本語版にて、2006 年 11 月 7日、午後 9 時頃から午後 12 時頃までの間に、「奈良」and「妊婦」and「死亡」のキーワードによる検索でリストアップされた 200 位までの URL から、個人のブログを抽出し、そこから明らかに医師の手によるものと判断できるものを除いた 49 件のブログを検討した。

以下の各項目に該当するブログ件数を計数した。区分分けは、私の主観である。なお、重複がある。

—–

1. 各レベルでの医師への非難

大淀病院産婦人科部長のミスと断ずる、または、非難するもの : 16 ( うち、馬鹿、薮、無能など明らかにののしっているもの : 4、マスコミが当該産婦人科医をもっと糾弾すべきとしたもの : 1 )
大淀病院の記者会見を非難するもの : 2
奈良県産婦人科医会を非難するもの : 0
奈良県で受け入れを拒否した病院を非難するもの : 0
受け入れを断った病院全てを非難するもの : 6
不特定の医師を非難するもの : 4

2. システムへの非難

大淀病院のシステムを非難するもの : 5
奈良県の医療システムを問題視するもの : 8
周産期救急医療体制、国の政策を問題視するもの : 12

3. 感情的な意見

警察の介入を歓迎するもの : 4
事件を悲しむだけのもの : 2

4. 問題意識が現れているもの

医療や社会への漠然とした不安を感じているもの : 2
医療問題を考え始めたところのようなもの : 1
事件を冷静に見ている、または、問題点を分析しようとしているもの : 11
マスコミ報道を問題視するもの : 10
警察の介入、または、業務上過失による立件について危惧しているもの : 7
医療崩壊にまで思慮を巡らし危惧しているもの : 7

5. その他

医師全般を擁護する意見のもの : 3

———-

以下、本検討の参考資料

大淀事件 21 / 溝資料 | 旧 奈良産科転送事件続報 17 / 溝資料

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大淀事件 20 ( 20061105 / 23:53 )

Posted by guideboard on 2007/07/08/Sun

本記事は、2006 年 11 月 5 日、午后 11 時 53 分、http://sword.txt-nifty.com/guideboard/ にオリジナルの記事 ( 奈良産科転送事件続報 16 ) がアップされたものである。原典は削除された。


キーワード
奈良県、大淀町立大淀病院、妊婦、転送、搬送、受け入れ拒否、たらい回し、脳出血、死亡、MBS

このテレビ報道では、医師の判断ミスと簡単に断定している。そしてそのインタビューに答えた医師たちのコメント。

2006.11.2 MBS ( 大阪毎日放送 ) 特集 妊婦の命は救えなかったのか

末原則幸大阪府立母子保健総合医療センター産科部長
脳出血であれば大学で脳外科のある病院や救命救急センターを中心にさがしますのでもう少し早く見つかった可能性はあります。

打出喜義金沢大学産科婦人科学講師
産婦人科の病棟が満床でも病院全体の中で少しどこかに空きがあったらやはり … その … 引き受ける … というか … ことはできたんじゃないかなって思いますけど。

大阪毎日放送には、ミスという言葉を、その本来の意味からは超越した次元で用いて事象を表現する能力を備えているか、ミスと判断できる神懸かり的な能力を持った報道記者がいらっしゃるのだろう。

脳出血というさらに厳しい条件がつけば、さらに受け入れる敷居が高くなるのではないだろうか。

満床とは、ベッドが空いているいないの物質的な状態だけを指しているのではない。満床の入院患者さんの診療に対応するスタッフが手一杯という事も同時に存在しているのだ。特に ICU、NICU では、一人患者さんが定床をオーバーするだけでスタッフへの負担は何割か増え、全ての患者さん危険度が増す。

( 以下、参考までに。病床数に対する医師や看護師の定数は、現在の日本の法定数でみると、現実的には足りないマンパワー、すなわち日本の病院は、先進諸国より、病床一床あたり、少ないマンパワーである。そこへ夜間緊急でハイリスク分娩の患者さんが入って来たら、既に病床にいる患者さんも搬入されようとするハイリスク分娩の患者さんも、より危険度が増す。)

本件では、複数の産科医、複数の脳神経外科医、麻酔科医、小児科医が待機していて、手術室をすぐに稼働できる設備と手術室スタッフと、ICU、NICU の物理的な空床と、さらにそこへ重篤な患者さん二名 ( 母児 ) を受け入れることができる ICU、NICU のスタッフが必要なのだ。廊下の隅で処置をして、というレベルは、たとえその時、患者さんやそのご家族が希望されたとしても、決して許されるものではないだろう。

———-

参考リンク

2006-11-02 「マスコミたらい回し」とは? (その30) 大阪のMBS、今日になっても「医療ミス」を主張 大淀病院産婦死亡事例の資料集(ビデオキャプチャ画像→クリックすると拡大します) →追記あり

以下、参考資料

大淀事件 20 資料 / MBS 20061102
2006.11.2 MBS ( 大阪毎日放送 ) 特集 妊婦の命は救えなかったのか ( LIVEJOURNAL )

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大淀事件 19 資料 / 神戸新聞・共同通信 20061030

Posted by guideboard on 2007/07/08/Sun

» 大淀事件 19 ( 20061030 / 20:49 )


神戸新聞 2006.10.30 朝刊
この下に紹介する共同通信のものとほぼ同じ。この記事は共同通信配信のものであることが分かる。

危うい「安全な出産」
奈良の妊婦転送拒否、死亡
病院連携や情報に不備

奈良県の大淀町立大淀病院で分娩中に意識不明になった高崎実香さん ( 32 ) が、約 20 の病院に受け入れを断られ、その後死亡した。産科医不足の中、病院のネットワークが不十分で、安全な出産を支える仕組みが危うい現実を浮き彫
りにしている。

「バイタル安定」

「頭痛と血圧上昇。子癇発作がある。バイタルサインは安定」。八月八日午前二時半ごろ、大淀病院からの依頼を受けた奈良県の中核病院、県立医大病院から、大阪府立母子保健総合医療センターに患者受け入れ打診の電話が入った。

子癇発作は、けいれんが起き高血圧などの症状がある重い妊娠中毒症。

大阪の基幹病院で百床のベッドがある同センターも満床のため受け入れられなかった。最終的に国立循環器病センターに転送されたのは午前六時すぎ。高崎さんは「脳内出血」と診断され、手術を受けて男児を出産したが、意識不明のまま八月十六日に死亡した。

ベッドとスタッフ

問い合わせを受けた病院のうち、少なくとも八病院は満床だった。

大阪市立総合医療センターは、九床の新生児集中治療室 ( NICU ) が満床で、重症の新生児がいたため、さらに予備ベッドも使っていた。「常に七、八床埋まっている状態」という。

堺市のベルランド総合病院は高リスクの一人を含む三人が分娩予定で、さらに帝王切開の妊婦も入院したため、当直医のほか産科部長も呼び出されていた。「医療スタッフにこれ以上余裕はなかった」。ベッド、スタッフ。対応できる病院はなかなか、なかった。

重複して打診

大淀病院の担当医は脳内出血を疑わず、CT 検査をしていなかった。脳内出血をうかがわせる情報はなく、「容体は安定」という情報が伝わっていた。

ある病院の医師は、満床を理由に断ったが「子癇発作なのに容体が安定しているという情報は不自然だった。意識消失と聞いたが、一時間以上続いているとは分からず、状態が具体的ではなかった」と指摘する。

同時に病院を探した県立医大病院は十九、府立母子保健総合医療センターは八の病院に患者受け入れを打診、どちらも「最終的に循環器病センターから了解を得た」と説明する。重複して打診があった病院もある。受け入れ先をもっと早く見つけることはできなかったのか。奈良県が調査する予定はない。

遺族「真実知りたい」

死亡した高崎奥書さんの遺影の前で長男を抱く夫の晋輔さん = 奈良県三郷町

「死が無駄にならないよう、こうしたことが二度と起きないようにしてほしい」。高崎実香さん(三ニ)が産んだ奏太ちゃんを抱いて、夫晋輔さんは ( 二四 ) 訴える。

八月十六日に実香さんが亡くなった直後から大淀病院に説明を求めたが、応じたのは約一カ月後。二回目に病院側弁護士は「百パーセント過失はない」と断言した。問題が報道された十月十七日、病院は「結果的に判断ミスだった」と記者会見で認めたが、その二日後、奈良県産婦人科医会は「判断に問題はなかった」と発表した。

晋輔さんの父憲治きん ( 五二 ) は「補償や誰かの処罰を望んでいるわけではない。本当のことを知りたいだけ」と話す。

施設なく、過酷労働 奈良の母子医療

奈良県は妊婦の救急患者の約四割を大阪府の病院に搬送している。リスクの高い母親と新生児の両方をケアできる施設として厚生労働省が都道府県に整備を求めている「総合周産期母子医療センター」は八県で未整備。奈良はその一つだ。

三月現在で、県内の新生児集中治療室 ( NICU ) は計四十床だが、県医療審議会作業部会の試算では百十九床必要。だが「医師や看護師の確保は容易でない」(県医務課)。

県立奈良病院は産科医六人で当直は月五回。手術待機も多く、労働条件が過酷すぎ一時は分娩の予約を大幅に減らした。

大阪側も余裕はない。二〇〇五年の救急搬送は〇二年の一・五倍の約千八百件。他県から受け入れも多い。四十三の病院が参加、空きベッドなどの状況を公開したシステムを導入しているが、搬送先が見つからない場合もある。


共同通信 2006.10.30

出産支える仕組みに危うさ 病院連携、情報伝達に課題 「特集」奈良の妊婦転送拒否 -1-

奈良県の大淀町立大淀病院で分娩(ぶんべん)中に意識不明になった高崎実香(たかさき・みか)さん(32)が約20の病院に受け入れを断られ、その後死亡した問題は、産科医不足の中、病院のネットワークが不十分で、安全な出産を支える仕組みが危うい現実を浮き彫りにした。

▽「バイタル安定」

「頭痛と血圧上昇。子癇発作がある。バイタルサインは安定」。8月8日午前2時半ごろ、大淀病院からの依頼を受けた奈良県の中核病院、県立医大病院から、大阪府立母子保健総合医療センターに患者受け入れ打診の電話が入った。

子癇発作は、けいれんが起き高血圧などの症状がある重い妊娠中毒症。

大阪の基幹病院で100床のベッドがある同センターも満床のため受け入れられなかった。最終的に国立循環器病センターに転送されたのは午前6時すぎ。高崎さんは「脳内出血」と診断され、手術を受けて男児を出産したが、意識不明のまま8月16日に死亡した。

▽ベッドとスタッフ

問い合わせを受けた病院のうち、少なくとも8病院は満床だった。

大阪市立総合医療センターは、9床の新生児集中治療室(NICU)が満床で、重症の新生児がいたため、さらに予備ベッドも使っていた。「常に7、8床埋まっている状態」という。

堺市のベルランド総合病院は高リスクの1人を含む3人が分娩予定で、さらに帝王切開の妊婦も入院したため、当直医のほか産科部長も呼び出されていた。「医療スタッフにこれ以上余裕はなかった」。ベッド、スタッフ。対応できる病院はなかなか、なかった。

▽情報伝達不備

大淀病院の担当医は脳内出血を疑わず、CT検査をしていなかった。脳内出血をうかがわせる情報はなく、「容体は安定」という情報が伝わっていた。

ある病院の医師は、満床を理由に断ったが「子癇発作なのに容体が安定しているという情報は不自然だった。意識消失と聞いたが、1時間以上続いているとは分からず、状態が具体的ではなかった」と指摘する。

別の病院の医師は「脳内出血を疑う情報があれば、救命救急センターで対応するなど別の方法を探したかもしれない」と話す。

同時に病院を探した県立医大病院は19、府立母子保健総合医療センターは8の病院に患者受け入れを打診、どちらも「最終的に循環器病センターから了解を得た」と説明する。重複して打診があった病院もあるが、奈良県が調査する予定はなく、受け入れ先をもっと早く見つけられなかったかは不明だ。

体制未整備、過酷勤務 奈良の母子医療、大阪依存 「特集」奈良の妊婦転送拒否 -2-

奈良県は妊婦の救急患者の約4割を大阪府の病院に搬送している。リスクの高い母親と新生児の両方をケアできる施設として厚生労働省が都道府県に整備を求めている「総合周産期母子医療センター」は8県で未整備。奈良はその1つだ。

3月現在で、県内の新生児集中治療室(NICU)は計40床だが、県医療審議会作業部会の試算では119床必要という。だが「医師や看護師の確保は容易でない」(県医務課)と実現には課題がある。

県立奈良病院は産科医6人で当直は月5回。手術待機も多く、労働条件が過酷すぎミスしないようにと、一時は分娩(ぶんべん)の予約数を大幅に減らした。

頼みの大阪側も余裕はない。2005年の救急搬送は02年の1.5倍の約1800件。他県から受け入れも多い。43の病院が参加、空きベッドなどの状況を公開したシステムを導入しているが、搬送先がなかなか見つからない場合もある。

基幹病院の府立母子保健総合医療センターの末原則幸(すえはら・のりゆき)産科部長は「奈良県内で受け入れる施設を整備し、搬送をコーディネートする人がいないと今回のような患者は救えないのではないか」と話している。

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大淀事件 19 ( 20061030 / 20:49 )

Posted by guideboard on 2007/07/08/Sun

本記事は、2006 年 10 月 30 日、午后 8 時 49 分、http://sword.txt-nifty.com/guideboard/ にオリジナルの記事 ( 奈良産科転送事件続報 15 ) がアップされたものである。原典は削除された。


キーワード
奈良県、大淀町立大淀病院、産科、産婦人科、妊婦、転送、搬送、受け入れ、拒否、死亡、脳内出血、子癇、搬送システム、連携システム、医師叩き、医者叩き、犯人探し

ネット上でいろいろな情報が明らかになってくると、マスコミも、いつまでもでたらめな報道で医師を叩いていられなくなった。

医療の現場に犯人を見つけ出して、そこを断罪したい。そういう意図が、本日の報道にも感じられる。システムの問題と言いつつ、個人に責任を求めてしまう。現在のところ、マスコミも世論も、ここをまだ乗り越えることができていないのだ。

最初の診断、転送を依頼する依頼の仕方、そこに問題ありとして、追求を続けている。子癇だがバイタルサインは安定、そういう事態があって何の不思議もない。マグネゾール投与で子癇の症状が一時落ち着いたという評価を伝えたことに、何か過誤があるというのだろうか。マスコミは、まだ個人の責任追及を忘れていない。

神戸新聞 2006.10.30 朝刊
危うい「安全な出産」
奈良の妊婦転送拒否、死亡
病院連携や情報に不備
「頭痛と血圧上昇。子癇発作がある。バイタルサインは安定」。八月八日午前二時半ごろ、大淀病院からの依頼を受けた奈良県の中核病院、県立医大病院から、大阪府立母子保健総合医療センターに患者受け入れ打診の電話が入った。
子癇発作は、けいれんが起き高血圧などの症状がある重い妊娠中毒症。
…..
ある病院の医師は、満床を理由に断ったが「子癇発作なのに容体が安定しているという情報は不自然だった。意識消失と聞いたが、一時間以上続いているとは分からず、状態が具体的ではなかった」と指摘する。

この医師が、報道機関のインタビューにどう答えたのか、正確なところが分からないのが残念だが、こういうコメントが活字になり、転送依頼の仕方に問題があった、初療医の判断や言葉に問題があったという流れに使われる事を危惧する。

———-

以下、参考資料

大淀事件 19 資料

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大淀事件 18 資料 / 大阪府保険医協会声明 / 各社報道 20061027

Posted by guideboard on 2007/07/08/Sun

» 大淀事件 18 ( 20061027 / 11:19 )


asahi.com 関西 2006.10.27

県警、病院関係者から一斉聴取 因果関係捜査 妊婦死亡

奈良県大淀町の町立大淀病院で8月、意識不明の重体になった妊婦が県内外の19病院に受け入れを断られた末、出産後に死亡した問題で、県警が大淀病院の主治医や院長、搬送先の病院から一斉に任意で事情を聴いていることがわかった。県警は業務上過失致死容疑で同病院を捜査しており、死亡と病院側の診断・処置との因果関係を調べる。

県警は、大淀病院からすでにカルテと看護記録などの任意提出を受けており、遺族からも話を聴いていた。

妊婦は8月8日午前0時ごろ、分娩(ぶんべん)中に頭痛を訴えて意識を失ったが、単なる失神と判断され、約1時間20分、治療されなかったとされる。その後、激しいけいれんを起こしたが、主治医は「子癇(しかん)」の発作と判断し、CT(コンピューター断層撮影)で脳の検査をしなかった。妊婦は搬送先の大阪府内の病院で脳内出血と診断され、8日後に亡くなった。


奈良新聞 2006.10.27

院内連絡態勢を強化-妊婦死亡の大淀病院

入院中の妊婦が意識を失い、転送先の病院で死亡した問題で、大淀病院は院内に安全委員会を設置、注意が必要な患者に対する処置検討を徹底する取り組みを進めていることが26日、分かった。横沢一二三事務局長は「二度とこのようなことが起きないように」と、院内の連絡体制を強化する姿勢を示している。

同病院はこれまで、特に処置の検討が必要な患者について月初めの土曜日に院長や医師による検討会議を開催していたが、今回の問題を受けて院長、医師、看護師長、薬剤部長、事務局員らで構成する安全委員会を設置、今月17日以降は日曜日を除く毎日、同委員会を開いているという…


大阪府保険医協会

奈良県町立大淀病院問題で「声明」を発表
☆保険医協会は10月27日、奈良県町立大淀病院問題で、以下の「声明」を発表しました。

声明
政府や自治体は公的責任により地域の産科医療体制を直ちに整備することを要求する

大阪府保険医協会 理事会
闘争本部委員会
産婦人科部会

■まずはじめに、亡くなられた患者さまに深い哀悼の意を表し、ご遺族の方々には謹んで心からお悔やみ申し上げます。

■奈良県の町立大淀病院で今年8月、出産中に意識を失い痙攣を起こした妊婦が、受け入れを要請された19の病院に断られ、約6時間後に運び込まれた大阪の病院で脳内出血のため死亡されました。これについて奈良県警は業務上過失致死の疑いで捜査を行なっています。しかし、産婦人科医師個人の「医療ミス」として処理するような現状を漫然と放置すれば、今日明日にも再び不幸な「産科医療事故」が起きることを私たち現場の医師は実感しています。

■奈良県は近畿・西日本では唯一「総合周産期母子医療センター」の設置を怠っており、地域における産科救急体制の不備からこの不幸な事件は起こりました。現場での過酷な産科医療を担ってきた医師の自己犠牲的な職業倫理に裏打ちされた精神に依存し、周産期医療体制の整備を軽視し続けた奈良県、また行政改革の名で推し進められている政府の財政優先の国民医療切捨て政策が招いた不幸な結果であると考えられます。

■医師として、リスクを最小限に留めることは当然のことですが、現場医療の不確実性を何ら考慮することなしに、医療判断として行った行為を、事故の発生後、結果のみを前提に刑事犯罪として糾弾や立件することは、問われるべき医療における公的責任を背後に追いやり医師個人の責任に転嫁するものであり、結果として医療水準の低下を招くものであることは明らかです。なお医療事故については、公正な判断と事故の発生予防・再発防止を図る中立的な第3者機関の設置を急ぐべきです。

■我々はあらためて、荒廃しつつある産科救急医療の改善に向けて、社会保障を充実させるべき責任を負っている政府や自治体が一刻も早く対策をとることを強く要求します。

2006年10月27日

Date: 2006/10/27

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大淀事件 18 ( 20061027 / 11:19 )

Posted by guideboard on 2007/07/08/Sun

本記事は、2006 年 10 月 27 日、午后 11 時 19 分、http://sword.txt-nifty.com/guideboard/ にオリジナルの記事 ( 奈良産科転送事件続報 14 ) がアップされたものである。原典は削除された。


キーワード
奈良県、大淀町立大淀病院、産科、妊婦、転送、搬送、受け入れ拒否、死亡、脳内出血

本日の続報をいくつか紹介する。朝日新聞、奈良新聞、大阪府保険医協会から。

今や、医師は全て、救急に応需している場合は特に、罪人との紙一重の所に立たされているのだ。

救急応需の要請や搬送依頼の電話に出たら、受け入れて何かあったら、受け入れずに断ったら、とにかく何かあったら刑事捜査の対象だ。任意で事情を聞くとは、刑事さんが病院にやって来て、応接室で、医師の説明を丁寧な物腰で聞いてくれる、という光景ではない。

これでは辞めたくなる医師が出ても、それを責めることはできない。医師は犯罪者の烙印を押される覚悟で、劣悪な待遇で、奉仕せよ、というのだ。

asahi.com 関西 2006.10.27
県警、病院関係者から一斉聴取 因果関係捜査 妊婦死亡
奈良県大淀町の町立大淀病院で8月、意識不明の重体になった妊婦が県内外の19病院に受け入れを断られた末、出産後に死亡した問題で、県警が大淀病院の主治医や院長、搬送先の病院から一斉に任意で事情を聴いていることがわかった。県警は業務上過失致死容疑で同病院を捜査しており、死亡と病院側の診断・処置との因果関係を調べる。

大淀病院では、以下の報道のような対処をとることになった。安全委員会の設置と院内連絡体制の強化。それを毎日やる。通常業務は縮小しているのだろうか。事務職員や院長が考える事はこういう事なのだ。

こういう取り組みが不要とは言わないが、院内連絡体制がいかほどのものであっても、今回の事件は起きていた。何せ、院外に大きな問題があったからだ。しかも正常妊娠の分娩中の突然の脳内出血。いくら安全体制を敷いていても防ぎようがない。

奈良新聞 2006.10.27
院内連絡態勢を強化-妊婦死亡の大淀病院
入院中の妊婦が意識を失い、転送先の病院で死亡した問題で、大淀病院は院内に安全委員会を設置、注意が必要な患者に対する処置検討を徹底する取り組みを進めていることが26日、分かった。横沢一二三事務局長は「二度とこのようなことが起きないように」と、院内の連絡体制を強化する姿勢を示している。

大阪府保険医協会が声明を出した。医師個人に責任を負わせようとする原育史大淀病院長、マスコミに対する抗議の意思が込められている。

大阪府保険医協会
政府や自治体は公的責任により地域の産科医療体制を直ちに整備することを要求する
…..
産婦人科医師個人の「医療ミス」として処理するような現状を漫然と放置すれば、今日明日にも再び不幸な「産科医療事故」が起きることを私たち現場の医師は実感しています。
…..
現場医療の不確実性を何ら考慮することなしに、医療判断として行った行為を、事故の発生後、結果のみを前提に刑事犯罪として糾弾や立件することは、問われるべき医療における公的責任を背後に追いやり医師個人の責任に転嫁するものであり、結果として医療水準の低下を招くものであることは明らかです。

報道各社の論調や、インターネット上に散乱している医療関係者ではない方々のご意見を拝見すると、次のような声が聞こえてくる。

これからは、CT をスタンバイして、脳神経外科医が必ず立ち会って、救急車を待機させ、救急搬送先を確保した上で、正常分娩を含めた全ての分娩を行わなければ、世間も、司法も許さない。

こういう時代になっていくのだろうか。

———-

以下、参考資料

大淀事件 18 資料

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大淀事件 17 資料 / 近県者情報 5

Posted by guideboard on 2007/07/08/Sun

» 大淀事件 17 ( 20061027 / 22:20 )

2006.10.27 ( 金 ) 2:00 a.m. 過ぎまでには、某所複数箇所 ( m3.com, 2ch ) に掲示されていた情報。


ここ2,3日で私自身が知りえた事を書きます。たぶんこれ以上はもう解らないと思います。

妊娠中

(1)最終月経は平成17年10月23日より5日間。近くの開業医で妊娠と診断され、同年12月20日大淀病院産婦人科初診。

(2)初診時子宮の後壁に28*18の筋腫核指摘。既往歴、家族暦には特記すべきことなし。

(3)同年12月31日、感冒症状あることと、悪阻強く、何度も嘔吐するため、本人より病院に電話があり、点滴を希望される。当直医指示により点滴を行う。この悪阻症状は2月まで続き、そのため時々点滴を受けた。

(4)妊娠経過中はきっちり指示どおり来院、同病院で行われた母親学級も3回きっちり受講した。妊娠経過は順調で血圧も高くなく、96-118/50-60mmHgで経過しPIHの所見もなかった。他の検査、超音波やX-ray filmによるpelviometryも行われたが新しい筋腫核がもうひとつ見つかったぐらいで、ほとんど異常なく経過した。また分娩は夫立会いを希望し、所定の承諾書に署名捺印を行った。

(5)同年7月(妊娠37週)の外来受診時、時々ひどい嘔吐があることを訴える。

(6)妊娠40週頃2回行われたnon-stresstestもreactiveであった。

入院以後

(1)妊娠41週超で誘発目的にて入院。失神に至るまでは、おおむね今までの書き込みの通りである。誘発開始

(09:40)よりPGE服用終了
(14:45)まで産科病棟師長で助産師である経験31年近い助産師がベッドサイドに付き添い刑事的に内診、バイタルチェック、CTGのチェックを行い看護記録に記載あり。

(2)(17:00)準夜勤務の助産師(経験20年)に交代。陣痛は2分おきと患者応答あり。子宮口3cm開大。
(3)(17:20)入院以来最初の嘔吐あり。(胃液様)show(+)
陣痛間歇2分、発作20〜30秒。助産師より呼吸法を指導す。fetalwellbeing良好。患者「痛い、痛い」と声を出している。

(4)陣痛と悪心、嘔吐あるため夕食摂取せず。かわりにポカリスエットを十分摂取している。

(18:00)CTGで異常所見なし。あいかわらず「痛い、痛い」と訴えあり。

(5)(21:30)胃液様嘔吐あり。ポカリスエットを摂取してはいるが、嘔吐が何回もあるので、ルート確保も兼ねて、5% glucose 500ml点滴開始。

(21:40)子宮口4cm開大。児心音良好。

(6)(22:00)胃液様嘔吐あり。(23:00)発汗多い。「もういや、家に帰りたい」との訴えあり。血性帯下を認める。
児心音良好。

(7)(0:00)こめかみが痛いとの訴えあり。発汗を認める。脱水気味。BP 155/84 HR 74/min.。産婦人科医師に報告。点滴をnormal saline 500mlに変更指示あり。

(8)(0:10)胃液嘔吐あり。産婦人科医師に報告。プリンペラン1A側管より投与の指示あり。よびかけに応答があり、開眼する。

(9)(0:14)突然の意識消失、応答に返事なし。SPO2 97%,
産婦人科医師に報告、すぐ来室。BP 147/73 HR 73/min.
産婦人科医師の診察。瞳孔、左右差なし。対光反射もあり偏心も認めない。血圧も安定し呼吸も安定。痛覚刺激に顔をしかめて反応。念のため内科当直医(経験6年の循環器内科医)に診察を依頼。

(10)内科医師すぐに来室、患者の概略を説明のうえ、ヒステリー発作の可能性も含めての診察依頼。内科医師は一通りの診察を行い、「失神発作でしょう」と答えた。この記載はカルテの医師記載欄および看護日誌にも記載あり。ここで産婦人科医は内科医に「頭は大丈夫?」と質問した。内科医は肯定も否定もしなかった。(おそらく頷くか何かのジェスチャーをしたのではないか。これは推測)バイタルサインもよいので経過観察ということで意見一致。

(11)産婦人科医はここで陣痛と家族の期待に対する精神的負担による失神かと考えたので、主人に「今までこんな失神のような事なかったか」と質問すると、「なかった」と主人答える。尿失禁を認めるも、全身状態安定。産婦人科医が主人に「全身状態が良いのでこのまま様子を見ます」と伝えた。

(0:25)BP 148/69mmHg, sPO2 97% ここで一旦、産婦人科医と内科医が分娩室をでて、当直室に帰る。

(0:30)BP 156/71mmHg, 顔色は良い。

(0:40)CTG再装着。児心音良好。バイタルサイン良好。

(1:00)BP 152/84mmHg, SPO2 97-98% 呼びかけに対し、眠っているのか、返事がない。呼吸は平静でイビキも認められない。陣痛発作時は四肢を動かしたり、顔をしかめたりする。

(1:30)CTG異常所見なし。呼びかけに対し応答なし。よく眠っている様。顔色良好。

(1:37)突然の痙攣発作出現。当直室の産婦人科医を呼ぶ。BP 175/89mmHgと上昇、水銀血圧計でBP 200/100mmHg。SPO2 97%、いびきをかき始める。強直性の様な痙攣を認める。産婦人科医は強直性の様な痙攣と血圧の上昇から子癇発作と診断、すぐにマグネゾール20ml 1A側管より静注すると痙攣はおさまった。引き続き微量注入装置を使用し、マグネゾールを20ml/hr.のスピードで点滴を始めた。

(1:50)内科当直医を呼び出し、循環器系の管理を依頼するとともに、バイトブロックを咬ませ、口腔内と鼻孔を吸引した。バルーンカテーテルも挿入した。この時点で、母体搬送を決断し、奈良医大付属病院に連絡し、当直医を呼び出して搬送を依頼した。

(2:00)BP 148/75, HR76/min. SPO2 97%, R 26/min.痙攣発作は認めない。二回目のBP 144/71, HR96/min.瞳孔散大。搬送用紙、紹介状を作成。奈良医大当直医より満床の返事あり。こちらに人手がないため、奈良医大の方で引き続き奈良医大での再検討もふくめ、他の受け入れ施設を探してくれるように依頼。また奈良医大よりのパート医師で、当患者をずっと外来で診察していた医師を電話で呼び出したが連絡がつかない。

(2:15)患者に痛覚反応を認める。ここで内科医と産婦人科医が話し合い、頭部CTスキャンを検討したが、今の時間ではもし奈良医大が引き受けてくれたなら、ここから15分程度で奈良医大着くだろう、(距離にして15kmで一般道だが一部四車線区間もあり、奈良にしては比較的整備されている区間)いつ母体搬送受け入れの返事がくるかもわからないし、いま移動する事による母体、胎児への悪影響を考えると、高次病院での検査、診断、処置が最善と判断した。その後内科医は、母体搬送を送り出すまで全身管理を手伝ってくれた。

(2:30)産婦人科医師が患者家族への説明を行う。「子癇の疑いがあり、現在薬剤で対処しているが、これ以上の当院での対応は無理なので、現在奈良医大のネットワークを通じて受け入れ病院を探しているので、返事を待って欲しい」マグネゾールを25ml/hr.に増量指示。
産婦人科医師は、とりあえず内科医当直医に患者のベッドサイドについてくれるように頼み、当直室で電話をかけ、電話を待ちつづけた。
その後(時間不詳)内科医と交代で患者ベッドサイドへ。主人をふくむ家族が患者を触るたびに血圧上昇を認めるので、触らないように指示。
時間が流れるうち、国立循環器病センターが受け入れ可との連絡あり。

(4:30)呼吸困難状態発生。気管内挿管。

(4:50)救急車へ移送。大阪へ。

長文になり申し訳ありません。

実はこの経過の文章のうち、95パーセントはカルテに書いてある事なのです。彼らはコピーを持っていながら、医師の記載欄や看護記録のtechnical termが理解できないから、あんな記事になったのでしょう。この文章はカルテのコピーを見ながらまとめました。コピーはもう返却しました。

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大淀事件 17 ( 20061027 / 22:20 )

Posted by guideboard on 2007/07/08/Sun

本記事は、2006 年 10 月 27 日、午后 10 時 20 分、http://sword.txt-nifty.com/guideboard/ にオリジナルの記事 ( 奈良産科転送事件続報 13 ) がアップされたものである。原典は削除された。


キーワード
奈良県、大淀町立大淀病院、産科、妊婦、転送、搬送、受け入れ拒否、死亡、脳内出血、マスコミ、カルテ

関係者と思われる方からの、詳細な情報提供があった。2006.10.27 ( 金 ) 2:00 a.m. 過ぎまでには、某所複数箇所に掲示されていた情報である。

ところが、この情報とほとんど同じもの、すなわちカルテのコピーを、大淀病院が記者会見を行ったときに、報道各社は配ってもらっていたのだ。また、患者さんのご家族かご親族で元大淀病院の看護師というような方から報道各社に、大淀病院の看護記録かなにかの情報提供があったと伝わっている。毎日新聞はご家族に直接取材した。

それでいて、これまでに紹介して来たようなひどい報道がなされたのだ。意図があってやったと言わざるを得ない。

—————————————-

妊娠中

(1)最終月経は平成17年10月23日より5日間。近くの開業医で妊娠と診断され、同年12月20日大淀病院産婦人科初診。

(2)初診時子宮の後壁に28*18の筋腫核指摘。既往歴、家族暦には特記すべきことなし。

(3)同年12月31日、感冒症状あることと、悪阻強く、何度も嘔吐するため、本人より病院に電話があり、点滴を希望される。当直医指示により点滴を行う。この悪阻症状は2月まで続き、そのため時々点滴を受けた。

(4)妊娠経過中はきっちり指示どおり来院、同病院で行われた母親学級も3回きっちり受講した。妊娠経過は順調で血圧も高くなく、96-118/50-60mmHgで経過しPIHの所見もなかった。他の検査、超音波やX-ray filmによるpelviometryも行われたが新しい筋腫核がもうひとつ見つかったぐらいで、ほとんど異常なく経過した。また分娩は夫立会いを希望し、所定の承諾書に署名捺印を行った。

(5)同年7月(妊娠37週)の外来受診時、時々ひどい嘔吐があることを訴える。

(6)妊娠40週頃2回行われたnon-stresstestもreactiveであった。

入院以後

(1)妊娠41週超で誘発目的にて入院。失神に至るまでは、おおむね今までの書き込みの通りである。誘発開始

(09:40)よりPGE服用終了
(14:45)まで産科病棟師長で助産師である経験31年近い助産師がベッドサイドに付き添い刑事的に内診、バイタルチェック、CTGのチェックを行い看護記録に記載あり。

(2)(17:00)準夜勤務の助産師(経験20年)に交代。陣痛は2分おきと患者応答あり。子宮口3cm開大。
(3)(17:20)入院以来最初の嘔吐あり。(胃液様)show(+)
陣痛間歇2分、発作20〜30秒。助産師より呼吸法を指導す。fetalwellbeing良好。患者「痛い、痛い」と声を出している。

(4)陣痛と悪心、嘔吐あるため夕食摂取せず。かわりにポカリスエットを十分摂取している。

(18:00)CTGで異常所見なし。あいかわらず「痛い、痛い」と訴えあり。

(5)(21:30)胃液様嘔吐あり。ポカリスエットを摂取してはいるが、嘔吐が何回もあるので、ルート確保も兼ねて、5% glucose 500ml点滴開始。

(21:40)子宮口4cm開大。児心音良好。

(6)(22:00)胃液様嘔吐あり。(23:00)発汗多い。「もういや、家に帰りたい」との訴えあり。血性帯下を認める。
児心音良好。

(7)(0:00)こめかみが痛いとの訴えあり。発汗を認める。脱水気味。BP 155/84 HR 74/min.。産婦人科医師に報告。点滴をnormal saline 500mlに変更指示あり。

(8)(0:10)胃液嘔吐あり。産婦人科医師に報告。プリンペラン1A側管より投与の指示あり。よびかけに応答があり、開眼する。

(9)(0:14)突然の意識消失、応答に返事なし。SPO2 97%,
産婦人科医師に報告、すぐ来室。BP 147/73 HR 73/min.
産婦人科医師の診察。瞳孔、左右差なし。対光反射もあり偏心も認めない。血圧も安定し呼吸も安定。痛覚刺激に顔をしかめて反応。念のため内科当直医(経験6年の循環器内科医)に診察を依頼。

(10)内科医師すぐに来室、患者の概略を説明のうえ、ヒステリー発作の可能性も含めての診察依頼。内科医師は一通りの診察を行い、「失神発作でしょう」と答えた。この記載はカルテの医師記載欄および看護日誌にも記載あり。ここで産婦人科医は内科医に「頭は大丈夫?」と質問した。内科医は肯定も否定もしなかった。(おそらく頷くか何かのジェスチャーをしたのではないか。これは推測)バイタルサインもよいので経過観察ということで意見一致。

(11)産婦人科医はここで陣痛と家族の期待に対する精神的負担による失神かと考えたので、主人に「今までこんな失神のような事なかったか」と質問すると、「なかった」と主人答える。尿失禁を認めるも、全身状態安定。産婦人科医が主人に「全身状態が良いのでこのまま様子を見ます」と伝えた。

(0:25)BP 148/69mmHg, sPO2 97% ここで一旦、産婦人科医と内科医が分娩室をでて、当直室に帰る。

(0:30)BP 156/71mmHg, 顔色は良い。

(0:40)CTG再装着。児心音良好。バイタルサイン良好。

(1:00)BP 152/84mmHg, SPO2 97-98% 呼びかけに対し、眠っているのか、返事がない。呼吸は平静でイビキも認められない。陣痛発作時は四肢を動かしたり、顔をしかめたりする。

(1:30)CTG異常所見なし。呼びかけに対し応答なし。よく眠っている様。顔色良好。

(1:37)突然の痙攣発作出現。当直室の産婦人科医を呼ぶ。BP 175/89mmHgと上昇、水銀血圧計でBP 200/100mmHg。SPO2 97%、いびきをかき始める。強直性の様な痙攣を認める。産婦人科医は強直性の様な痙攣と血圧の上昇から子癇発作と診断、すぐにマグネゾール20ml 1A側管より静注すると痙攣はおさまった。引き続き微量注入装置を使用し、マグネゾールを20ml/hr.のスピードで点滴を始めた。

(1:50)内科当直医を呼び出し、循環器系の管理を依頼するとともに、バイトブロックを咬ませ、口腔内と鼻孔を吸引した。バルーンカテーテルも挿入した。この時点で、母体搬送を決断し、奈良医大付属病院に連絡し、当直医を呼び出して搬送を依頼した。

(2:00)BP 148/75, HR76/min. SPO2 97%, R 26/min.痙攣発作は認めない。二回目のBP 144/71, HR96/min.瞳孔散大。搬送用紙、紹介状を作成。奈良医大当直医より満床の返事あり。こちらに人手がないため、奈良医大の方で引き続き奈良医大での再検討もふくめ、他の受け入れ施設を探してくれるように依頼。また奈良医大よりのパート医師で、当患者をずっと外来で診察していた医師を電話で呼び出したが連絡がつかない。

(2:15)患者に痛覚反応を認める。ここで内科医と産婦人科医が話し合い、頭部CTスキャンを検討したが、今の時間ではもし奈良医大が引き受けてくれたなら、ここから15分程度で奈良医大着くだろう、(距離にして15kmで一般道だが一部四車線区間もあり、奈良にしては比較的整備されている区間)いつ母体搬送受け入れの返事がくるかもわからないし、いま移動する事による母体、胎児への悪影響を考えると、高次病院での検査、診断、処置が最善と判断した。その後内科医は、母体搬送を送り出すまで全身管理を手伝ってくれた。

(2:30)産婦人科医師が患者家族への説明を行う。「子癇の疑いがあり、現在薬剤で対処しているが、これ以上の当院での対応は無理なので、現在奈良医大のネットワークを通じて受け入れ病院を探しているので、返事を待って欲しい」マグネゾールを25ml/hr.に増量指示。
産婦人科医師は、とりあえず内科医当直医に患者のベッドサイドについてくれるように頼み、当直室で電話をかけ、電話を待ちつづけた。
その後(時間不詳)内科医と交代で患者ベッドサイドへ。主人をふくむ家族が患者を触るたびに血圧上昇を認めるので、触らないように指示。
時間が流れるうち、国立循環器病センターが受け入れ可との連絡あり。

(4:30)呼吸困難状態発生。気管内挿管。

(4:50)救急車へ移送。大阪へ。

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関西テレビで報道されたニュースの画像を、インターネット上の某所で拝見することができたので保存しておく。報道機関がカルテか看護記録のコピーを持っていたことが分かる。上記の情報と一致する語句も見られる。

» 大淀事件 17 画像資料 ( LIVEJOURNAL )
» jpeg 16.4KB
» jpeg 13.5KB
» jpeg 15.3KB

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以下、参考資料

大淀事件 17 資料

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大淀事件 16 資料 / 毎日新聞 記者の目 2006.10.26

Posted by guideboard on 2007/07/08/Sun

» 大淀事件 16 ( 20061027 / 13:55 )

毎日新聞 2006.10.26

記者の目:「次の実香さん」出さぬように=青木絵美(奈良支局)

◇「人と予算」伴った対策を−−医師だけを問責するな

奈良県大淀町立大淀病院で今年8月8日、分娩(ぶんべん)中に意識不明になった高崎実香さん(32)が、19病院から搬送を断られた後、大阪府吹田市の国立循環器病センターで男児を出産し、8日後に亡くなった。私は取材を通じ、出産前後の医療システムについて考えさせられた。「財政難」を理由にその整備を怠ってきた奈良県と、深刻な医師不足で激務を強いられている医療現場双方が、「次の実香さん」を出さないよう、今こそ「人と予算」の伴った対策をとるべきだと言いたい。

取材は8月中旬、高崎さん一家の所在も分からない中で始まった。産科担当医は取材拒否。容体の変化などを大淀病院事務局長に尋ねても、「医師から聞いていない。確認できない」。満床を理由に受け入れを断った県立医科大学付属病院(同県橿原市)も個人情報を盾に「一切答えられない」の一点張りだった。

搬送先探しが難航した背景は根深い。取材を進めると、緊急かつ危険な妊婦を処置できる「総合周産期母子医療センター」は8県(秋田、山形、岐阜、奈良、佐賀、宮崎、長崎、鹿児島)で未整備だった。危険な母体を大阪府などに送る奈良の県外依存は、ここ数年3〜4人に1人の割合で推移する。県医務課の釈明は、「看護師不足や財政難がある」。ただ、新生児集中治療室(NICU)が40床あることを挙げ「この病床数は大都市を除いて多い」と、整備を急ぐ構えは感じられなかった。

「だったら、なぜ妊婦は県外に送られたのか」「遺族はこの現実をどう思うか」。実香さんの遺族にたどり着けたのは10月だった。義父の憲治さん(52)は当初、「実香ちゃんの死を汚す結果にはしたくない」と、取材への不安を口にした。「県内の実態を改善させるよう継続的に取材する」と伝えると、憲治さんの話は5時間以上に及んだ。

実香さんは頭痛を訴えた直後に意識不明に陥った。家族は脳の異状を疑い「CT(コンピューター断層撮影)を」と主治医にすがったが、分娩中にけいれんを起こす子癇(しかん)の判断は変わらず、搬送先探しが優先された。結局、死因は脳内出血。「担当の先生は、息子(実香さんの夫)も取り上げてくれた。『親子でお世話になれるな』と喜んでいた。病院の説明があったとき、事務局長に『誰のために働いてる』と聞いたら『町、病院のため』と答えたよ」。憲治さんの言葉には、信頼する医師の下で起きた事態へのやりきれなさがあふれていた。

その取材から3日後、実香さんの実父母、夫の晋輔さん(24)にも話を聞いた。「脳内出血の処置を受けているのに、母乳がたまっているのか胸が張ってね……」。意識のない中、実香さんは母であろうとしたのだ。その後、遺影の実香さんと、生後2カ月で愛くるしい笑顔の長男奏太(そうた)ちゃんに対面した。一家は考えた末、取材が殺到するのを「覚悟してます」と、実名と写真の掲載に同意した。

報道以降、多数のファクスやメールが届いている。「医師の能力不足が事態を招いた印象を与え、一方的だ。医療現場の荒廃を助長する」という医師の声も少なくない。だが、記事化が必要だと思った一番の理由は、医師個人を問題にするのではなく、緊急かつ高度な治療が可能な病院に搬送するシステムが機能しない現状を、行政も医師も、そして私たちも直視すべきだと思ったからだ。居住地域によって、助かる命と失われる命があってはならない。

NICUに9床を持つ県立奈良病院(奈良市)では、緊急処置の必要な妊婦受け入れに対応できるよう、正常分娩の妊婦を開業医に移す自助努力を重ねてきた。また、今回の問題を受け、県医師会の産婦人科医会も母体を産科以外で受け入れるなどの対策を打ち出した。医師の研修制度改正や産科医不足から、県内でも過去2年間で3病院が分娩を取りやめるなど影響は深刻だが、可能な限り、知恵を絞らねばならないと思う。

一方、県は医師会の対策をなぞるように、県内の民間2病院へ搬送受け入れを要請。だが、これは本来のセンター整備の遅れを補うに過ぎない。現時点で県は、人員確保を含めた体制作りを09年度中としているが、前倒しすることも検討すべきだろう。

初めて大淀病院に行った時、私は待合室で2カ月先まで分娩の予約が埋まっているとの張り紙を見た。「地域の妊婦がこの病院と医師を信じ、通っている」。憲治さんは「やがては実香ちゃんの死に意味があったと思いたい」と訴えた。失われた実香さんの命を見つめ、医療従事者、行政は同じ過ちを繰り返してはならない。

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「記者の目」へのご意見は〒100−8051 毎日新聞「記者の目」係へ。メールアドレスkishanome@mbx.mainichi.co.jp
毎日新聞 2006年10月26日 東京朝刊

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大淀事件 16 ( 20061027 / 13:55 )

Posted by guideboard on 2007/07/08/Sun

本記事は、2006 年 10 月 27 日、午后 1 時 55 分、http://sword.txt-nifty.com/guideboard/ にオリジナルの記事 ( 奈良産科転送事件続報 12 ) がアップされたものである。原典は削除された。


キーワード
毎日新聞、奈良支局、奈良県、大淀町立大淀病院、産科、妊婦、転送、搬送、受け入れ拒否、死亡、脳内出血、行政、システム

毎日新聞奈良支局からの続報である。産經新聞とは反対の方向への、これも豹変ぶりだ。

産經新聞の場合

大淀事件 09 ( 20061023 / 13:51 ) | 旧 奈良産科転送事件続報 6

産經新聞 2006.10.22
「判断、処置ミスない」
奈良県産婦人科医会が声明
問題の深さ浮き彫り
大淀病院の原育史院長 ( 63 ) が 17 日の会見で産科医の判断ミスを認めたが、奈良県医師会の産婦人科医会は 19 日の臨時理事会で「主治医の判断や処置にミスはなかった」との結論をまとめた。搬送先がすぐにみつかれば助かったのではないか -。遺族が医療ミスを疑うのも、ある意味当然のことだろう。しかし、現場の医師の抱える現状や診断の難しさを考慮に入れると、問題の深さが浮き彫りになってくる。



大淀事件 09-2 ( 20061024 / 22:33 ) | 旧 奈良産科転送事件続報 6-2

産經新聞 主張 2006.10.24
【主張】病院たらい回し 患者本位の基本忘れるな
重体の患者を引き受け、面倒な医療訴訟を起こされる事態を避けたがる受け入れ側の病院の体質もあるだろう。厚労省によると、周産期医療は訴訟が多く、医療ミスや医療事故の12%は、産婦人科医が当事者だという。
妊婦が最初に入院した大淀病院の誤診の問題も、忘れてはならない。大淀病院は容体の急変後、妊娠中毒症の妊婦が分娩中に痙攣(けいれん)を引き起こす「子癇(しかん)発作」と判断し、痙攣を抑える薬を投与した。当直医が脳の異常の可能性を指摘し、CT(コンピューター断層撮影法)の必要性を主張したが、受け入れられなかった。
脳内出血と正確に診断されていれば、搬送先の幅が広がり、早く受け入れ先が決まっていた可能性は高い。

産經新聞は、このように転落した。

毎日新聞奈良支局の場合。

大淀事件 / 毎日新聞 | 旧 奈良産科転送事件 / 毎日新聞

毎日新聞 奈良県版 2006.10.22
支局長からの手紙:遺族と医師の間で /奈良
今年8月、大淀町立大淀病院に入院した五條市の高崎実香さん(32)が容体急変後、搬送先探しに手間取り大阪府内の転送先で男児を出産後、脳内出血のため亡くなりました。
結果的には本紙のスクープになったのですが、第一報の原稿を本社に放した後、背筋を伸ばされるような思いに駆られました。
「もし遺族に会えてなかったら……」
というのは、今回の一件はほとんど手掛かりがないところから取材を始め、かなり時間を費やして事のあらましをどうにかつかみました。当然ながら関係した病院のガードは固く、医師の口は重い。何度足を運んでもミスや責任を認めるコメントは取れませんでした。なにより肝心の遺族の氏名や所在が分からない。



毎日新聞 2006.10.26
記者の目:「次の実香さん」出さぬように=青木絵美(奈良支局)
◇「人と予算」伴った対策を−−医師だけを問責するな
奈良県大淀町立大淀病院で今年8月8日、分娩(ぶんべん)中に意識不明になった高崎実香さん(32)が、19病院から搬送を断られた後、大阪府吹田市の国立循環器病センターで男児を出産し、8日後に亡くなった。私は取材を通じ、出産前後の医療システムについて考えさせられた。「財政難」を理由にその整備を怠ってきた奈良県と、深刻な医師不足で激務を強いられている医療現場双方が、「次の実香さん」を出さないよう、今こそ「人と予算」の伴った対策をとるべきだと言いたい。

医療現場は、現状でできるだけの事をしたのだ。これ以上の負担は、さらに医療の質を落とすことになる。医師のやる気を失わさせたら、医師の数、すなわち医療の供給の量も減る。毎日新聞をはじめ、マスコミ各社は、医療の整備をと言いつつ、医師個人を非難する。言っている事とやっている事が違うではないか。

小泉改革で、医療にかける公的負担は削減された。安倍新政権はさらに医療費抑制政策を採ると言っている。

毎日新聞は、医療現場にシステムをどうこうせよと言うのではなく、総理大臣、厚生労働大臣、奈良県知事を指弾すべきではないか。

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大淀事件 16 資料 | 旧 奈良産科転送事件続報 12 資料

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大淀事件 15 資料 / 毎日新聞 2006.10.26

Posted by guideboard on 2007/07/08/Sun

» 大淀事件 15 ( 20061027 / 09:49 )

毎日新聞 2006.10.26

緊急搬送体制に不安の声 医療現場の疲弊へ指摘も
奈良・妊婦転送死亡:緊急搬送体制に不安の声 医療現場の疲弊へ指摘も—-読者から

◇読者から反響

奈良県大淀町立大淀病院で意識不明となった妊婦が搬送先の大阪府内の病院で死亡した問題を毎日新聞が特報してから1週間が過ぎた。25日までに、読者から手紙やメール、電話などで約50件の反響があった。「母体・胎児の緊急搬送体制を早急に整えるべきだ」という意見のほか、「問題の背景には疲弊した医療現場の現状がある」との指摘もあった。

【今西拓人】

妊婦は今年8月、分娩(ぶんべん)中に意識不明になった。緊急搬送先を探したが、計19病院で受け入れられず、急変から約6時間後、国立循環器病センター(同府吹田市)に搬送。男児は生まれたが、妊婦は8日後に亡くなった。

緊急搬送体制の不備への不安の声は多く、奈良県の女性は「(打診され、受け入れなかった)各病院か、大淀病院か、奈良県のシステムか、どこに問題があるのか、はっきり知りたい」。一方、「医療が貧困な県に住むと、助かるはずが助からない事態に遭遇するのでは、と不安になる」(奈良市の読者)と、医療の地域格差があってはならないとの指摘もあった。

■責任の所在について

妊婦は脳内出血を起こしていたが、大淀病院は分娩中にけいれんを起こす「子癇(しかん)発作」と判断。原育史・同病院長は会見で「判断ミスがあった」と認めた。72歳の主婦は「その時の医者の出会いで寿命が決まるのは、ふびん」とメールに記した。一方、滋賀県の医師は「問題は、母子救急が満床になり、受け入れ不可能になってしまう状況だ」と訴える。

■問題の背景

ある読者は「産科医療の問題の根源は、産科医不足にある」と指摘する。大学の研究者は、今回の問題について「行政による経済的裏付け、病床数などのハード面と医師や看護師らのソフト面が十分でなく、現場が疲弊しきっている中で起きた」とし、医療現場の改善が急務だと訴える。

ある産婦人科医は「だれが出産は安全と、決めつけたのか」と疑問を投げかけた。この医師は「幸せな面ばかり強調しているが、一定の確率で合併症は起こりうる」と主張している。

……………………………………………………………………………

◇情報お寄せください

産科医療や医療全般に関する情報、意見をお寄せください。〒530-8251 毎日新聞社会部(住所不要)、ファクス06・6346・8187、メール o.shakaibu@mbx.mainichi.co.jp

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毎日新聞 2006.10.26

周産期医療拡充、奈良県知事に緊急要請 3団体が文書提出
奈良・妊婦転送死亡:周産期医療拡充、知事に緊急要請 3団体が文書提出 /奈良

大淀町立大淀病院で妊婦の搬送先がなかなか見つからず、大阪府の病院で死亡した問題で、県母親大会連絡会(山田トシエ会長)など3団体が25日、再発防止や周産期医療体制の拡充を求める緊急要請の文書を、柿本善也知事に提出した。

他の2団体は、新日本婦人の会県本部(田中千賀子会長)、県商工団体連合会婦人部協議会(岡本寿美子会長)。文書では、分娩が可能な施設が県北西部に集中している点や、母体・胎児の集中管理治療室(MFICU)が不足している現状を指摘し、県側の対応を強く求めている。

【中村敦茂】

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大淀事件 15 ( 20061027 / 09:49 )

Posted by guideboard on 2007/07/08/Sun

本記事は、2006 年 10 月 27 日、午前 9 時 49 分、http://sword.txt-nifty.com/guideboard/ にオリジナルの記事 ( 奈良産科転送事件続報 11 ) がアップされたものである。原典は削除された。


キーワード
奈良県、大淀町立大淀病院、産科、妊婦、転送、搬送、受け入れ拒否、死亡、脳内出血、行政、システム

毎日新聞の、現時点でのまとめだろう。

大阪の社会部からの出稿だ。突っ走った奈良よりは少し落ち着いていて、医療システムの問題を強調している。

毎日新聞 2006.10.26
緊急搬送体制に不安の声 医療現場の疲弊へ指摘も
奈良・妊婦転送死亡:緊急搬送体制に不安の声 医療現場の疲弊へ指摘も—-読者から
◇読者から反響
奈良県大淀町立大淀病院で意識不明となった妊婦が搬送先の大阪府内の病院で死亡した問題を毎日新聞が特報してから1週間が過ぎた。25日までに、読者から手紙やメール、電話などで約50件の反響があった。「母体・胎児の緊急搬送体制を早急に整えるべきだ」という意見のほか、「問題の背景には疲弊した医療現場の現状がある」との指摘もあった。

だが、残念な事は、事件あるいは事故と呼ぶかはともかく、本件の経過、その背景、それぞれを冷静に科学的に分析しなければならない、という考え方は、この記事には見えない。他の新聞各社の報道でもそうだ。現在の所、新聞記者の頭脳にはそういう思考をするメカニズムが要求されていないのだろう。

冷静な解析をと口にすると、ご家族ご遺族を思いやる気持ちはないのか、と攻撃してくる人が、医療の世界にも、医療関係者以外の所にも、そして報道機関にもいらっしゃる。患者さんやご遺族への哀悼の気持ちは、医師、科学者は別にちゃんと持っている。分析、検討は科学的、理性的になされないといけない。それを次につなげて、そして医学が進歩する。医学、科学はそうして発展してきて、現在、人々に福音をもたらしている。

情緒に流され、糾弾だけしていればいい人たちと、報道機関が、今のところ、同次元にいるのだ。

—–

本件の産婦人科部長、搬送受け入れを断った医療機関、この医師たちが糾弾を受けるべきかどうか。問題点は分析しないといけない。しかし、問題が医師の判断行動のどこかに見つかってとしても、それを糾弾してはいけない。

大淀病院産婦人科部長は、現場で、ぎりぎりの状況下で判断を迫られて、搬送を優先するという選択をした。搬送受け入れを拒否した病院の医師は、自院の状況を判断して、受け入れても助ける事が難しい、自院の患者に影響が出る、そういった、これもまたぎりぎりの状況下で迫られた判断を行った。

福島県立大野病院の産婦人科医師の判断も同じである。

その結果から責める事は、報道機関だけでなく、現在の日本の法律の世界ではそういう考え方をしても、少なくとも航空機パイロットと医師の集団は、その考え方を許容できない。

———-

以下、参考資料

大淀事件 15 資料 | 旧 奈良産科転送事件続報 11 資料

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大淀事件 14-2 資料 / 日刊スポーツ井上真記者

Posted by guideboard on 2007/07/08/Sun

» 大淀事件 14-2 ( 20061103 / 23:26 )

記者コラム「見た 聞いた 思った」 – nikkansports.com 2006.11.3

http://blog.nikkansports.com//nikkansports/writer/archives/2006/11/post_575.html

医療現場の声聞いて:井上真

厳しい意見をいただきました。前回、奈良の町立病院で妊婦が出産中に意識を失い、18病院が受け入れ不可能と判断、約6時間後に男児を帝王切開で無事出産も母親は死亡したことで、私は医療を批判しました。そして医療関係者から、実態を知らずに書いたことへの抗議と、現状を知らせるメールがたくさん届きました。

多くは「感情むき出しの批判の垂れ流し」との声でした。その通りです。改善策も示さず、感じたままを文字にしました。

医療がどれだけ混乱しているかを、どんな形であれ読んだ人に痛烈に、思い知ってもらいたいと思いました。主観を前面に、一方的な視点で言葉を投げることにしました。なぜなら、私のように無知でも、病院は救ってくれるんだと信じ、医者にすがるしかない人が、どれだけ深く絶望したかを、そのまま伝えたかったからです。読んですぐ忘れられてはいけないテーマと思い扱いました。読む人の心に石を投げ込むように書きました。

「知りもしないで」との声もありました。知る→書く、知らない→書かない。これは論理的なことです。我々の仕事は、知る→取材→書く→検証、の連続です。一方でこうしたコラムに臨む時、大きな驚きや失望に接した時「知らない」「取材していない」の理由で書かないことには疑問があります。問題が起きたその時に、伝えたいものがあるのなら、事実を踏まえてどれだけ提起できるか。これも求められると思います。

今回のケースは<1>産婦人科、脳外科、麻酔科、小児科などの医師、大勢のスタッフが必要な非常に難しい状態だった<2>地域に対応可能な高次医療機関の不足(社会保障への国、地方行政のあり方も関連)<3>度重なる訴訟で、助けられそうにない患者は引き受けない、いわゆる「防衛医療」への加速化、などが背景に考えられます。

訴えられるケースが増え、産科医、小児科医などへのなり手の減少もあります。病院の能力以上の患者を受け入れ、それ以前の入院患者への対応が不安視される時、病院は「引き受け不可能」と判断する。現場の生々しい言葉でした。

まるで診察をするように、私への感情を抑え、静かに真実を伝えようとする文章がありました。現場には「助けたい」と懸命に働く人が多いことも今さらながら十分に分かりました。

医療現場の病巣は深く、いつ、どこで、誰が同じ目に遭うか、不安はみんなが抱えています。知れば知るほど絶望します。「なぜ助けてくれないの」。私は弱い側のやり場のない悔しさを医療へ向けて投げました。そして「救いたくても救えないんだ」の声を聞いたその先に、強いはずの医療が実はもろく、その崩れ方を知らずに「助けてもらえる」と信じていた現実を知りました。

医療が命を救う、その根元が折れそうです。人は必ず医療の力を必要とします。例外なく誰もが、この混乱を「冷静」に見つめて行くしかないと自戒を込めて感じました。

November 3, 2006 11:57 AM

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大淀事件 14-2 ( 20061103 / 23:26 )

Posted by guideboard on 2007/07/08/Sun

本記事は、2006 年 11 月 3 日、午后 11 時 26 分、http://sword.txt-nifty.com/guideboard/ にオリジナルの記事 ( 奈良産科転送事件続報 10-2 ) がアップされたものである。原典は削除された。


キーワード
日刊スポーツ、井上真、恥を知れ、記者コラム、見た 聞いた 思った、医療現場の声聞いて、奈良県、大淀町立大淀病院、産科、妊婦、転送、搬送、受け入れ拒否、死亡、脳内出血、行政、システム

日刊スポーツ井上真記者の 2 本のコラムについて。

井上記者に、「恥を知れ」という言葉を返さなくてよかった。

» 日刊スポーツ
» 井上真記者 http://blog.nikkansports.com//nikkansports/writer/archives/cat512/
» 命を救ってこそ病院 http://blog.nikkansports.com//nikkansports/writer/archives/2006/10/post_565.html 2006.10.24
» 医療現場の声聞いて http://blog.nikkansports.com//nikkansports/writer/archives/2006/11/post_575.html 2006.11.3

10 月 24 日の同記者のコラム ( 命を救ってこそ病院 ) については、大淀事件 14 ( 20061027 / 12:36 ) | 旧 奈良産科転送事件続報 10 で論評したので参照の事。

その反響について、同じ記者氏の手による記事が出たので、再度拝見させて頂いた。

医療現場の声聞いて 2006.11.3 より参照。
…..
医療がどれだけ混乱しているかを、どんな形であれ読んだ人に痛烈に、思い知ってもらいたいと思いました。主観を前面に、一方的な視点で言葉を投げることにしました。なぜなら、私のように無知でも、病院は救ってくれるんだと信じ、医者にすがるしかない人が、どれだけ深く絶望したかを、そのまま伝えたかったからです。読んですぐ忘れられてはいけないテーマと思い扱いました。読む人の心に石を投げ込むように書きました。

10 月 24 日の時点でどれだけのことが分かっていたか。

当ブログの 10 月 19 日の記事、大淀事件 01 ( 20061019 / 01:11 ) | 旧 奈良産科転送事件から、10 月 23 日の記事、大淀事件 10 ( 20061023 / 21:42 ) | 旧 奈良産科転送事件続報 7 までをご覧頂ければ、報道機関に縁もなく、事件の現場から遠い私でさえも、かなりの確度の情報に触れ、それを発信することができていたことがお分かりいただけるだろう。私以外にも、複数のサイト、ブログで同様の情報は伝えられていた。しかも、報道機関にはカルテのコピーまで出回っていたというではないか。大淀事件 08 ( 20061021 / 15:22 ) | 旧 奈良産科転送事件続報 5 をご覧下されば、私が産經新聞と同程度の情報を産經新聞より 1 日早く、10 月 21 日に掲載していた事もご覧頂けるだろう。
» 大淀事件 01 ( 20061019 / 01:11 ) | 旧 奈良産科転送事件
» 大淀事件 08 ( 20061021 / 15:22 ) | 旧 奈良産科転送事件続報 5
» 大淀事件 10 ( 20061023 / 21:42 ) | 旧 奈良産科転送事件続報 7

井上真記者は、情報を収集する事をしていなかったか、収集した情報を理解できなかったのだろうか。それを無知な人がそのまま感じたであろう心情を記事にしたと言って、弁解している。素人として書くなら、新聞社や新聞記者と名乗らず、どこかの匿名掲示板で書いていればよい。

患者さんご家族、ご遺族が抱いている絶望、あるいは本件を知った人々が感じる絶望について書くなら、そういう事実があると書けばよいのではないだろうか。前の記事は、そういう書き方にはなっていない。医療システムの混乱について問題提起したというのでも、やはり前の記事はそういう問題提起になっていない。「無能ぶり」、「恥を知れ」という言葉は何なのだろうか。当事者を糾弾するものと受け止められる。システムを批判検証するのとは全く次元が異なる発言ではないか。

新聞社のサイトで新聞記者が書く以上、素人の振りをしたとしても、「無能ぶり」という用語に加え、記事の最後に「恥を知れ」とまで書いて、本件に関与した全ての医師を攻撃、侮辱した事実は、大変重い。

医療現場の声聞いて 2006.11.3 より参照。
…..
我々の仕事は、知る→取材→書く→検証、の連続です。一方でこうしたコラムに臨む時、大きな驚きや失望に接した時「知らない」「取材していない」の理由で書かないことには疑問があります。問題が起きたその時に、伝えたいものがあるのなら、事実を踏まえてどれだけ提起できるか。これも求められると思います。

今回のコラムについては、井上真記者は、ここでおっしゃっておられるような作業をしていない。取材をしていないことを記者が書いたら、「捏造」という言葉に近づかないだろうか。「事実を踏まえてどれだけ提起できるか」と言うからには、せめて 10 月 23 日の時点で分かっていた事を元にすべきである。その事実を踏まえるという作業すらすっ飛ばして、医療者を攻撃、侮辱する感情だけを発露させたのだ。事実を踏まえる作業を怠る事も、「捏造」とか「誤報」という言葉に近づきはしないだろうか。

恥を知る能力のない相手には、言っても無駄だ。井上真記者に対して、私から「恥を知れ」という言葉を投げかけなくて本当によかった。

—–

1 本目のコラムはである調なのに、2 本目のコラムはですます調だ。ちょっと気がついただけである。

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前記事

大淀事件 14 ( 20061027 / 12:36 ) | 旧 奈良産科転送事件続報 10

以下、参考資料

大淀事件 14 資料 | 旧 奈良産科転送事件続報 10 資料
大淀事件 14-2 資料 | 旧 奈良産科転送事件続報 10-2 資料

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大淀事件 14 資料 / 日刊スポーツ井上真記者

Posted by guideboard on 2007/07/08/Sun

» 大淀事件 14 ( 20061027 / 12:36 )

見た 聞いた 思った 2006.10.24 日刊スポーツ

http://blog.nikkansports.com//nikkansports/writer/archives/2006/10/post_565.html

命を救ってこそ病院:井上真

命にかかわる緊急事態で医師の治療が切迫しているのに、受け入れ病院が決まらず焦る。誰でもいいからすがり付きたい。わらにもすがる思いだ。

今年8月、奈良県大淀町の町立大淀病院で出産中の妊婦が意識不明の重体になった。受け入れ先の病院を探すも、18病院に「満床」を理由に拒否され、妊婦の高崎実香さん(32)は19カ所目の病院で脳内出血と診断された。緊急手術で男児出産も約1週間後に死亡。意識を失ってから処置を受けるまで6時間かかった。

激しい怒りが込み上げる。拒否した病院の無責任さ、受け入れ先を見つけられず手間取った病院の無能ぶりに対してだ。該当する18病院は高崎さんの死をどう受け止めるのか。「我々以外の17病院も拒否した。責任は18分の1だ」とでも言うのか。「18病院もが受け入れできなかったのだから致し方ない。非常に残念です」。そんな空々しいコメントが容易に想像できる。

後日、実は新生児集中治療室(NICU)が満床ではなかった病院の存在が明らかになった。その病院は切迫早産で入院中の妊婦のためベッド確保の必要があった、と説明している。理由はあるだろう、いくらでも。後から探せば何とでも言える。できない理由など100でも1000でも探せる。

難しくても急を要する患者を、厳しい条件下で受け入れ、でき得る限りの治療を施すのが医療人の使命であり義務だ。時間的余裕もあり誰でも治せて、助かる確率が高い患者だけを選んでいるのか? 18病院が受け入れの姿勢を見せていれば、助かる確率は19番目の病院到着時よりも高かった。その事実をどう思うか。

以前、家族が意識を失い救急車で搬送された。付き添った救急車の中で驚いた。受け入れ先が見つからない。1時間は待っただろう、家の前で。救急車は停車したままだ。隊員は困った表情で「ベッドがいっぱいで入院はできないそうです。どうしますか?」と、1病院ごとにこちらに判断を求めてきた。

精神的なゆとりはわずかにあったが、緊急搬送の実態を知って焦りは倍増した。「ベッドがどうかは気にしないでください。まず治療を受けられる病院に、それも一番近いところに運んでください」と伝えて、ようやく走りだした。

信号を無視して突っ走る救急車に乗りながら、ものすごく矛盾を感じた。「ここで急ぐことよりも、もっと根本のところが間違っている」。

18病院は大淀病院がどの順番で打診したかを知りたがるだろう。そして、早くに打診された病院は「我々に打診された時はまだ重篤ではなかったはず」と言い逃れ、最後の方の病院は「自分たちよりも前に打診された病院の責任が重い」と主張するだろう。

高崎さんが亡くなり、これだけずさんな実態があらわになった。死に至らないケースはもっとある。とても人を助けるどころじゃない。命を救うのが病院ではないのか。命を見捨てた18の病院に言いたい。恥を知れ。

October 24, 2006 11:46 AM

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大淀事件 14 ( 20061027 / 12:36 )

Posted by guideboard on 2007/07/08/Sun

本記事は、2006 年 10 月 27 日、午后 0 時 36 分、http://sword.txt-nifty.com/guideboard/ にオリジナルの記事 ( 奈良産科転送事件続報 10 ) がアップされたものである。原典は削除された。


キーワード
日刊スポーツ、恥を知れ、奈良県、大淀町立大淀病院、産科、妊婦、転送、搬送、受け入れ拒否、死亡、脳内出血、行政、システム

日刊スポーツは、時々、政治家の腐敗などに切り込む記事を載せ、メジャー紙とは異なる気概を見せてくれる。

ところが刀の振り回し方を間違えると、危険この上ない。以下に示す記事のように、この刀の振り回し方を見ると、これまでの政財界に切り込む記事も、結局は大衆迎合というスタンスでしかなかったのかと思える。残念だ。

しかも、この記事、ウェブに出た最初は、これだけ無記名だった。ウェブ上のあちこちで叩かれているうちに、いつの間にか、署名が入ったが。

署名のない記事は、社説をはじめ、その新聞社の意見である。すなわち、その新聞社の見識を示す。この新聞社はこの程度の記事しか書けないというわけだ。この記事が出た時点 ( October 24, 2006 11:46 AM ) で、産經新聞や朝日新聞はそれなりの情報を伝え、ウェブ上には、ここをはじめ、多数の情報が、信頼できる形で、掲載されていたのにだ。
» 大淀事件 09 ( 20061023 / 13:51 ) | 旧 奈良産科転送事件続報 6
» 大淀事件 12 ( 20061024 / 12:11 ) | 旧 奈良産科転送事件続報 8

署名が入ってさらにその意が強くなった。この記者氏はよく知らなかったのだ。知る術も知る能力も持っていなかったのだ。これからはよく勉強して頂きたい。私は、新聞記者氏に「恥を知れ」とは言わない。冷静に考えて、新聞記者の脳の働き方、精神構造について考察する方が、有益だ。

あまり個別の記事に突っ込みを入れたことはないが、これだけは突っ込みどころ満載なので、検討を加える。

—–

井上真(いのうえ・まこと)
90年入社。野球部で日本ハム、ヤクルト、横浜、西武などを担当。総務部に異動し、03年からスポーツ部で相撲を担当。東京出身。41歳。

見た 聞いた 思った 2006.10.24 日刊スポーツ

命を救ってこそ病院:井上真

» 病院は、人が死ぬ所である。日本人の 8 割は病院で死ぬ。病気は必ず治るというものではなく、人はいつか必ず死ぬ。ところが、この事実を日本人は忘れている。妊娠は安全という誤解もそうだ。このタイトルは、病院に命を救ってほしいという自然な願望とともに、その裏にある日本人の無知と甘えを表現している。それが医療者を攻撃する意図を含んだこのタイトルになる。

激しい怒りが込み上げる。拒否した病院の無責任さ、受け入れ先を見つけられず手間取った病院の無能ぶりに対してだ。

» できない事に手は出せない。一か八かでは困るのだ。直前まで正常な妊娠だった。脳出血を予見することはできない。ならばこの病院で分娩にかかる事に瑕疵はない。麻酔科医がいない。脳外科医と放射線技師はオンコールだ。その脳外科医も産婦人科医も一人ずつしかいない。この病院は、突発する脳出血に対して無力だっただけだ。搬送に手間取るのはこの病院が無能だからではない。

» 拒否した病院は無責任ではない。自院の他の患者を顧みずに受け入れていたら、自院の患者の助かるものが助からなくなる。例えば妊娠 24 週の早産進行中。これだけで病院の産科、小児科、麻酔科を挙げての対応が必要になる。一人の名医が妊娠 24 週の早産と分娩中に突発した脳出血の両方を、母児とも計 4 人を救う、という事は現実には有り得ない。物語の中での絵空事だ。

理由はあるだろう、いくらでも。後から探せば何とでも言える。できない理由など100でも1000でも探せる。

» 搬送依頼の電話を受けた時点で、理由があったから断ったのだ。さぼっていて断ったのではない。脳の髄から非難しか意識にない。この記者氏は、勉強し直したとしても、理解はできないだろう。

18病院が受け入れの姿勢を見せていれば、助かる確率は19番目の病院到着時よりも高かった。

» 分娩中の脳出血、または子癇、これだけで最大のリスクだ。いずれも産科だけの対応では死を招く可能性を考えなければならない。どれだけのスタッフと設備があれば助けられるのか、この記者氏は考えることができないのだ。この患者さんは、国立循環器病センターに最初に連絡を取って搬送されていても助かったかどうか。それを検証するのが科学であり、それも再発防止策につながる。国立循環器病センターだからこそ、赤ちゃんだけでも助かったとも言えるのだ。ただ、正常分娩中に突発する脳出血を助けるための再発防止策、国立循環器病センターで日本人全てのお産をしても、その不幸をゼロにする事はできない。

「ここで急ぐことよりも、もっと根本のところが間違っている」。

» そう思うのなら、小泉劇場などに喝采を送るのを止めたらどうか。安倍新政権は、さらに医療社会保障の縮小政策を採ると明言している。

18病院は大淀病院がどの順番で打診したかを知りたがるだろう。そして、早くに打診された病院は「我々に打診された時はまだ重篤ではなかったはず」と言い逃れ、最後の方の病院は「自分たちよりも前に打診された病院の責任が重い」と主張するだろう。

» これは全くの記者氏の想像だ。依頼を受ける時間の前後は、この場合、あまり関係なかろう。依頼を受けた時点で、自院と依頼して来た患者の状態とを、瞬時瞬時に判断している。医師なら、どんな患者さんのどんな事例でも、後から反省や検討はする。この言は、それとはかけ離れた次元のバッシングでしかない。

命を見捨てた18の病院に言いたい。恥を知れ。

» 搬送を断った病院は、自院でできる事をして、自院の患者さんを救う努力をしていたのだ。このことも、これ以上も、この記者氏に何を言っても無駄だ。正義の味方のつもりなのだ。

—–

この記者氏に「恥を知れ」とは、私は言わない。恥を知ることができる可能性がある人には、そう言っても何かの価値があるかもしれない。しかし、日刊スポーツ紙にはこの言葉は当てはまらない。

———-

以下、参考資料

大淀事件 14 資料 | 旧 奈良産科転送事件続報 10 資料

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» 感情は向けられるべき所がある トラックバック いなか小児科医
2006年10月26日 晴れ久しぶりに、映画のビデオを見ました。日本語タイトル「 [続きを読む]

http://swedenhouse-oita.cocolog-nifty.com/pediatrics/2006/10/post_9987.html

受信: 2006/10/27 18:49:00

» もう,がんばらなくていいのです トラックバック freeanesthe
重ね重ね,亡くなられた女性の冥福をお祈りする。 —————- [続きを読む]

http://anesthesia.cocolog-nifty.com/freeanesthe/2006/10/post_d155.html

受信: 2006/10/28 11:17:04

コメント

こんばんは
トラックバックいただきありがとうございました。

悲しいコラムです。救われないでしょう…
何を言ってもですね…

こちらからもトラックバックさせていただきました。

投稿 いなか小児科医 | 2006/10/27 18:51:03

いなか小児科医先生
こんにちは、または、こんばんは
こちらこそ有り難うございます。

こういう人が報道機関の大多数なのかも知れません。

インターネット上の情報を眺めていますと、医療関係者以外の方にもご理解をいただけるような方が、ちらほらですが、見受けられるようになってきました。

報道機関の方がまだまだです。

投稿 道標主人 | 2006/10/27 20:52:23

誠に申し訳ありません。
こちらの手違いでTBを2回送ってしまいました。
ひとつを削除していただければ幸いです。

投稿 freeanesthe | 2006/10/28 13:29:03

freeanesthe 先生

トラックバック有り難うございます。おっしゃって頂いたようにいたしました。

cocolog@nifty のトラックバックシステムのせいでしょうか。
私もうまく他所にトラックバックを送れない事態を経験します。

投稿 道標主人 | 2006/10/28 13:36:51

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大淀事件 8-2 資料 2 / 近県者情報 4

Posted by guideboard on 2007/07/08/Sun

» 大淀事件 8-2 ( 20061025 / 22:08 )

某所に 2006.10.24 の時点で出回っていた資料。誤字も原文のまま。


要点のみで失礼します。

一人医長のこの先生は、当日は朝8時ぐらいに出勤され、誘発したこの患者さんに軽い陣痛が起きて来たので、夜勤担当の助産師に経過を観察するよう指示し、食事のため、病院近くの自宅に一度帰宅したそうです。

食事を済ましたのち、夜11時前には分娩に備えるため産科病棟に帰ってきて、助産婦に当直室にいると連絡をいれた。その間は患者に特筆すべき異常はなく、助産婦からの連絡もなかった。

深夜0時すぎ、分娩室に分娩進行の様子を見に行った時、患者が頭痛を訴えたのち失神したので、自分自身でも簡単な内科的チェックを行い、念のため内科の当直医(循環器内科医)を呼び、その間に内診をして、子宮口が約4センチか医大している事を確認した。

内科当直医がきて内科的診察を行い、異常はないと思う、陣痛という痛みに対する反応ではないか(CTが必要などと言うアドバイスは決してしていない)と言ったので産科医も一応安心して、付き添っている助産婦に10分おきの内診と、パルトグラムとCTG(分娩監視装置)の装着と記録を指示し、いったん分娩室横の待機室か一階下の当直室(どちらか不明だが)に帰って待機していたところ、午前1時30分頃分娩室の助産婦より痙攣が始まったと言う連絡が入り、あわてて分娩室に引き返した。
その後は最初に書いたとおりです。

忘れていましたがこの先生は当日午前中は外来診察をされています。毎日オンコールで、平日週2回と土日は月2回は大学よりのアルバイトの先生が病院で当直してくれたそうですが、緊急の帝王切開があるときはすぐに駆けつけておられたという事です。分娩数は月約20から30、手術は月7から8例こなしていたと言っていました。細かい数字は確認していません。悪しからず。

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大淀事件 8-2 資料 / 毎日新聞 2006.10.25

Posted by guideboard on 2007/07/08/Sun

» 大淀事件 8-2 ( 20061025 / 22:08 )

毎日新聞 2006.10.25

9病院「満床」「処置中」で拒否 背景に医師不足
奈良・妊婦転送死亡:9病院「満床」「処置中」で拒否 背景に医師不足

奈良県大淀町立大淀病院で妊婦が意識不明となり、搬送先の大阪府内の病院で死亡した問題で、受け入れの打診を受けた同府内17病院のうち、9病院の断った理由が25日、分かった。大半が「満床」や「処置中」などを理由にしており、病床数不足や医師不足が背景にあるとみられる。全国トップレベルの周産期医療を誇る大阪府でも高リスクの患者の受け入れが厳しい状況になっている実態が浮き彫りになった。

【河内敏康】

緊急かつ高度な周産期医療に対応する同府の「産婦人科診療相互援助システム(OGCS)」加盟43病院のうち、受け入れを断った9病院に、理由などを聞いた。

大阪市立総合医療センターは、9床ある新生児集中治療室(NICU)を、さらに1床増やして対応中だった。八尾市立病院も、6床あるNICUが全部ふさがっていた。満床を理由に断ったのは計5病院だった。

また、ベルランド総合病院(堺市)は「リスクの高い妊婦の分娩(ぶんべん)が進行中だったことに加え、自宅待機の患者が帝王切開のため入院することになった」とし、高槻病院は「帝王切開の手術が重なっていた」—-など、2病院が分娩中で態勢的に難しかったことを理由に挙げた。

このほか、済生会吹田病院(吹田市)は「麻酔医が院外で待機中だったため、対応に時間がかかると判断した」、千船病院(大阪市)は「子癇(しかん)発作と聞き、母体の対応ができないと判断した」と説明した。

妊婦は奈良県と大阪府の計19カ所の病院で受け入れを拒まれた。同府は、産婦人科医会を中心に87年からOGCSを運用。母体・胎児の集中治療管理室の空き状況の情報などを加盟病院が共有し、24時間態勢で高いリスクのある妊婦や胎児に対応している。

しかし、OGCSを使って加盟病院に搬送された件数は、96年が963件だったのが、05年には1779件と2倍近く増え、対応に追われているのが実情だ。同府精神保健疾病対策課は「なぜ、これだけ受け入れ拒否が続いたのか、府としても検証しなければならない」と話している。

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大淀事件 8-2 ( 20061025 / 22:08 )

Posted by guideboard on 2007/07/08/Sun

本記事は、2006 年 10 月 25 日、午后 10 時 8 分、http://sword.txt-nifty.com/guideboard/ にオリジナルの記事 ( 奈良産科転送事件続報 5-2 ) がアップされたものである。原典は削除された。


キーワード
奈良県、大淀町立大淀病院、妊婦、転送、搬送、死亡、子癇、脳内出血

受け入れができなかった医療機関のいくつかについて、その理由が報道された。

満床を理由に断ったのは計5病院だった。

毎日新聞 2006.10.25
9病院「満床」「処置中」で拒否 背景に医師不足

大阪市立総合医療センター : 9 床ある NICU を、さらに 1 床オーバーして対応中だった。
八尾市立病院 : 6 床ある NICU が満床。
高槻病院 : 帝王切開の手術が重なっていた。
済生会吹田病院 : 麻酔医が院外で待機中だったため、対応に時間がかかると判断した。
千船病院 : 子癇発作と聞き、母体の対応ができないと判断した。

大淀病院の関係者からと思われる以下の情報が、複数箇所に出回っている。これまでと同じ提供者と思われる。内容は医師が書いたものとして矛盾無く受け入れられるものであり、信頼性が高いと判断できる。

これまでの内部からと思われる情報と、報道されている様子を総合すると、CT を撮るように産婦人科部長に申し入れたのは、ご家族かその類縁者だったようだ。内科医が最初の時点で脳内出血を疑って CT を撮るように強硬に主張したというようなことはなかったようだ。報道で伝わる限り、CT にご家族や報道がこだわるのは、ここに医師の過誤があるはずという論旨なのだろう。

…..
内科当直医がきて内科的診察を行い、異常はないと思う、陣痛という痛みに対する反応ではないか(CTが必要などと言うアドバイスは決してしていない)と言ったので産科医も一応安心して、付き添っている助産婦に10分おきの内診と、パルトグラムとCTG(分娩監視装置)の装着と記録を指示し …..

以下、参考資料、過去記事

大淀事件 8-2 資料 | 旧 奈良産科転送事件続報 5-2 資料
大淀事件 8-2 資料 2 | 旧 奈良産科転送事件続報 5-2 資料 2

大淀事件 08 ( 20061021 / 15:22 ) | 旧 奈良産科転送事件続報 5
大淀事件 08 資料 | 旧 奈良産科転送事件続報 5 資料

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大淀事件 13-2 ( 20061025 / 18:07 )

Posted by guideboard on 2007/07/08/Sun

本記事は、2006 年 10 月 25 日、午后 6 時 7 分、http://sword.txt-nifty.com/guideboard/ にオリジナルの記事 ( 奈良産科転送事件続報 9-2 ) がアップされたものである。原典は削除された。


キーワード
奈良県、大淀町立大淀病院、妊婦、転送、搬送、死亡、子癇、脳内出血、総合周産期母子医療センター

本日の続報である。奈良県は、やはり自分のところだけではできそうにないと気付いているようだ。

共同通信 2006.10.25
病院探し、大阪に協力要請 妊婦死亡受け奈良県
奈良県大淀町立大淀病院で分娩(ぶんべん)中に意識不明になった妊婦(32)が19の病院で受け入れを拒否され、その後死亡した問題を受け、奈良県は24日、大阪府の救急搬送ネットワークに協力を要請する考えを明らかにした。
ネットワークは大阪府内の43病院をインターネットで接続、設備や空き状況を24時間確認できるようになっている。奈良県は、県内の病院も情報を閲覧できるように協力を求める。

オンラインネットワークで情報確認、必要なことだ。だが最後はマンパワー。医師も看護師も、その他のスタッフも待機できるかどうかだ。直接電話で連絡を取って回る事には変わりない。

医療関係者や救急医療の現場に立った救急隊員などでなければ、このネットワークで救急受け入れ病院を登録表示するガイドシステムが如何に役に立たないか、理解できないだろう。

救急患者が出た。ではパソコンでガイドシステムにアクセスしたら、画面上に受け入れ可能病院のリストがツラツラッと表示されて、電話してすぐ搬送 OK。こういう情景を想像しているのではないだろうか。

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さらに奈良県はこういう手段に出た。医師を奈良県に呼び戻すという。

asahi.com 関西 2006.10.25
医療機関整備で県外派遣産科医の撤収へ 奈良・妊婦死亡
奈良県大淀町の町立大淀病院で19病院に搬送を断られた末、妊婦が死亡した問題を受け、同県立医大から大阪や和歌山など県外の病院に派遣されている産科医を引き揚げる方向で、県が検討を始めたことがわかった。高度な治療が必要な妊婦と新生児を受け入れる「総合周産期母子医療センター」を早急に整備するためだが、深刻な産科医不足の中、引き揚げによって「お産の空白地帯」に陥る恐れがある地域に、動揺が広がっている。
同センターは、厚生労働省が各都道府県に07年度中の整備を呼びかけているが、奈良を含む8県が未整備となっている。関係者によると、同センターは、県立医大付属病院(橿原市)の産婦人科が入る施設内に設置。母体・胎児集中治療室(MFICU)を現在の3床からセンター化の基準である6床に増床する。施設整備費は数千万円にのぼる見込み。

MFICU の増床分の看護スタッフはどうするつもりなのだろう。当然、医師の人件費の事など二の次だろう。日本の医療経済学では、下っ端医師の人件費が一番安価である。医科大学の奴隷スタッフとして呼び戻す、というわけだ。喜んで戻る医師は多いのだろうか。受け入れを断ったら刑事捜査を受ける奈良県。いや、次は全国どこででも同じことが起こるだろう。

だったらなおさら、戻ろうという医師は少ないだろう。計画通りにいくだろうか。逃散を加速しはしないだろうか。呼び戻された先、すなわち奈良県立医科大学での待遇次第では、退職して医局人事を離れる医師、開業する医師も出るだろう。大学のスタッフの待遇は、上記の通り、推して知るべし。

もしも引き上げに応じる医師が何人かいたとして、逃散する医師も出る。そうしたら、引き上げられたところ、あるいは、逃散されてしまったところは、そこがまた医療過疎地になる。連鎖反応、ドミノ倒し式に奈良県のさらに周辺で医療崩壊が起こるだけにならなければよいが。

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以下、参考資料

大淀事件 13 資料 | 旧 奈良産科転送事件続報 9 資料

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大淀事件 13 資料 / 各社報道 20061024 – 25

Posted by guideboard on 2007/07/08/Sun

» 大淀事件 13 ( 20061025 / 11:13 )

Sankei Web 2006.10.24

重症妊婦受け入れ 県が2病院に要請へ

大淀町立大淀病院で8月、分娩(ぶんべん)中に意識不明となった妊婦が19病院から転院を断られ、搬送先病院で後日死亡した問題を受け、県は、近畿大学医学部奈良病院(生駒市)と天理よろづ相談所病院(天理市)の民間2病院に対し、緊急時の重症妊婦の受け入れを今月中にも要請する方針を決めたことが23日、分かった。現在受け入れ可能な県立医大付属病院(橿原市)と県立奈良病院(奈良市)だけでは対応に限界があるためで、集中治療管理室の整備なども同時に要望する。

県によると、県内では現在、重症妊婦を受け入れる拠点病院は県立の2病院しかないうえ、厚生労働省が都道府県単位で整備を進めるよう求めている「総合周産期母子医療センター」についても、整備予定の県立医大付属病院には現在、重症妊婦に対応できる集中治療管理室が、同省が示す基準の半数にあたる3床しか設置されていない。

このため、今回の問題で大淀病院から最初に受け入れを打診された県立医大付属病院では、満床を理由に受け入れを断念。県立奈良病院にも断られた後は大阪府内で受け入れ先を捜すしかなく、転院先に運ばれたときには、最初の受け入れ打診から約4時間が経過していた。

今回の問題を受けて、県医師会の産婦人科医会は、子癇(しかん)発作や分娩時の大量出血など5つの重症症例を挙げ、こうした妊婦については原則、県立医大付属病院と県立奈良病院で受け入れることを県に要請していた。

しかし県では、両病院だけでは満足な対応ができないと判断。ほかの搬送先として、近畿大学医学部奈良病院と天理よろづ相談所病院にも協力を呼びかけることを決めた。

県によると、近大医学部奈良病院には救命救急センターがあり、重症の新生児を対象にした集中治療管理室もあるという。また、天理よろづ相談所病院も、民間の大手病院であることから候補に選んだ。

また、県では受け入れ要請と同時に、重症妊婦や新生児に高度医療を施せる集中治療管理室の整備についても要望する考え。

県医務課は「搬送時間を極力短縮するため、県内の医療体制の整備が早急に必要。そのためにも、早ければ今月中にも民間や大学の病院に協力を要請したい」としている。

(10/24 11:25)

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共同通信 2006.10.25

病院探し、大阪に協力要請 妊婦死亡受け奈良県

奈良県大淀町立大淀病院で分娩(ぶんべん)中に意識不明になった妊婦(32)が19の病院で受け入れを拒否され、その後死亡した問題を受け、奈良県は24日、大阪府の救急搬送ネットワークに協力を要請する考えを明らかにした。

ネットワークは大阪府内の43病院をインターネットで接続、設備や空き状況を24時間確認できるようになっている。奈良県は、県内の病院も情報を閲覧できるように協力を求める。

関係者によると、奈良県で救急治療が必要になった妊婦の約4割が大阪府などに搬送されているが、医師同士の個人的なつながりなどで情報を得ているのが現状という。

今回の問題で大淀病院から最初に受け入れを要請された県立医大病院は、県内の病院が満床だったため、大阪府内の17の病院に電話をかけ、受け入れ先が見つかったのは約2時間半後だった。

奈良県医務課は「少しでも受け入れ先を探す時間を短縮できるよう協力をあおぎたい」としている。

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asahi.com 関西 2006.10.25

医療機関整備で県外派遣産科医の撤収へ 奈良・妊婦死亡

奈良県大淀町の町立大淀病院で19病院に搬送を断られた末、妊婦が死亡した問題を受け、同県立医大から大阪や和歌山など県外の病院に派遣されている産科医を引き揚げる方向で、県が検討を始めたことがわかった。高度な治療が必要な妊婦と新生児を受け入れる「総合周産期母子医療センター」を早急に整備するためだが、深刻な産科医不足の中、引き揚げによって「お産の空白地帯」に陥る恐れがある地域に、動揺が広がっている。

同センターは、厚生労働省が各都道府県に07年度中の整備を呼びかけているが、奈良を含む8県が未整備となっている。関係者によると、同センターは、県立医大付属病院(橿原市)の産婦人科が入る施設内に設置。母体・胎児集中治療室(MFICU)を現在の3床からセンター化の基準である6床に増床する。施設整備費は数千万円にのぼる見込み。

同病院には産科医が15人程度配属されているが、増床などでさらに数人が必要になる見通し。全国的な産科医不足で新たな補充が望めず、同医大の医師派遣先となっている大阪府の東大阪市立総合病院や松原市立松原病院など、県外の関連病院約10カ所のうち、いずれかから引き揚げる案が県庁内では有力だ。

大学の医局に所属する医師の人事権は通常、医局の教授が実質的に握り、人的つながりのある関連病院に派遣されてきた。県幹部の一人は「派遣先の医師が現状を理解して医大に戻ってきてくれるはず」とみる。

一方で、関連病院の一つ、大阪府八尾市の八尾市立病院は4月、同医大から産科医4人の派遣を受けて昨年から中止していた分娩(ぶんべん)を再開。医大側も奈良からの急患を受け入れる県外の拠点として期待していたが、今回のケースで病院側は、新生児集中治療室(NICU)が満床との理由で受け入れ要請を断った。

周辺の公立や私立の病院が医師不足で次々と分娩の取り扱いを中止し、患者が同病院に集中。分娩数は月約60件と昨年までの2倍に達した。病院幹部は「ここは地域の拠点病院。医師が引き揚げられたら地元の救急搬送も受けられない」。

和歌山県新宮市の市立医療センターも医大から医師2人の派遣を受けている。地域で分娩できる唯一の病院で、年に約400件のお産を扱う。担当者は「都会と違って妊婦の転院ができない現状では、引き揚げの影響が大きすぎる」と漏らす。

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大淀事件 13 ( 20061025 / 11:13 )

Posted by guideboard on 2007/07/08/Sun

本記事は、2006 年 10 月 25 日、午前 11 時 13 分、http://sword.txt-nifty.com/guideboard/ にオリジナルの記事 ( 奈良産科転送事件続報 9 ) がアップされたものである。原典は削除された。


キーワード
奈良県、大淀町立大淀病院、妊婦、転送、搬送、死亡、子癇、脳内出血、総合周産期母子医療センター

奈良県のお役人は、現場の事を本当に知らないのだろうか。知っていても、何の権限も予算もなく、何もできないのだろうか。

以下の新聞報道は、ただのポーズのように見える。

Sankei Web 2006.10.24
重症妊婦受け入れ 県が2病院に要請へ
大淀町立大淀病院で8月、分娩(ぶんべん)中に意識不明となった妊婦が19病院から転院を断られ、搬送先病院で後日死亡した問題を受け、県は、近畿大学医学部奈良病院(生駒市)と天理よろづ相談所病院(天理市)の民間2病院に対し、緊急時の重症妊婦の受け入れを今月中にも要請する方針を決めたことが23日、分かった。現在受け入れ可能な県立医大付属病院(橿原市)と県立奈良病院(奈良市)だけでは対応に限界があるためで、集中治療管理室の整備なども同時に要望する。

奈良県では 2003 年の時点で周産期救急医療のネットワークを構築していたはずではなかったのか。

奈良県立医科大学附属病院周産期医療センターを設置 県政だより奈良 2003
県では、県立医科大学附属病院・県立奈良病院・国立奈良病院・天理よろづ相談所病院・近畿大学医学部奈良病院の五病院を周産期医療の基幹病院として、県内の産婦人科病院や診療所をコンピュータネットワークで結ぶ「周産期医療情報システム」を運用しています。

そのネットワークだが、本件の時点では、確認が取れているだけで、下記のような事情が重なっていて、県立医大、県立奈良の両病院しか、稼働できる状態ではなかったらしい。

しかも、その両病院は、フル稼働していたからこそ、本件の患者さんを受け入れることができなかったのだ。

天理よろづ相談所病院は年末まで改修のため救急外来は対応していないらしい。天理よろづ相談所病院2007年度卒後臨床研修プログラム ( PDF ) を見ると、産婦人科医は 5 名、うち指導医は 3 名という陣容だ。毎晩救急をやるにはとても足りないマンパワーと言える。

近畿大学奈良病院には産婦人科常勤医が 6 人、一人は病院長で、周産期担当は 2 名しかいない。地方都市病院の産婦人科と大差ない。夜間ハイリスク妊娠の救急はとてもできそうにない。

奈良県立医科大学産科婦人科学講座スタッフ紹介を拝見すると、医大には教授以下、大学院生まで入れて 14 人しかいない。この 14 人で救急だけをやっているのではない。医療関係者でない方は、14 人もいれば、毎晩 2 – 3 人が当直して ( 本当は夜勤と呼ぶべきだが ) 救急をすればよい、とお考えになるだろう。実際にそうしていたわけだ。本件の時は、4 名が深夜、緊急帝王切開手術に入っていた。しかしそれがぎりぎりのところでの努力だという事は、なかなか理解されないようだ。

県立奈良病院産婦人科の医師紹介では、産婦人科医は 6 名だ。これで周産期救急をまかなっていたのだ。6 名が交代で毎晩、当直とは呼べない夜勤をしていたのだ。労働基準法も地方公務員法も関係ない世界のようだ。当日は、妊娠 24 週早産進行中だった。これが母児共にどれだけ危険な事か、お産で人が死ぬという事を日本人が忘れてから久しいが、当夜は、県立奈良病院産婦人科のスタッフが必死で働いていた事だろう。

国立病院機構奈良医療センター婦人科は、国立奈良病院が独立行政法人化され、産科を閉鎖した状態のものである。しかも現在は婦人科も閉鎖になっている。奈良県は産婦人科医が足りないのだ。

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そこで奈良県は民間にお願いせざるを得なくなった、という事だ。民間だって、予算とマンパワーのぎりぎりでやっているのに。しかし、上記で見る限り、マンパワーのキャパシティはあまり無さそうだ。

その上、集中治療管理室の整備なども要望とは、奈良県は、地方自治体として、限界なのだ。お金を出さずに、なんとかしようと、言うだけで何もできない状態だ。これは奈良県だけが悪いのではない。国が医療費をケチり、箱もの作っても人を増やして来なかったつけなのだ。

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以下、参考資料

2006 年 8 月 8 日は火曜日

大淀事件 13 資料 | 旧 奈良産科転送事件続報 9 資料

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大淀事件 11 外伝 2 資料

Posted by guideboard on 2007/07/08/Sun

» 大淀事件 11 外伝 2 ( 20061025 / 08:57 )

大淀事件 11 外伝 資料 | 旧 奈良産科転送事件外伝資料から、プログ執筆者の方と医療関係者と思われる方お三方のコメントの抜粋。
吉野の宮司 ( ブログ執筆者の方 )
inakanougeka ( 医療関係者と思われる方 )
関東の外科医 ( 医療関係者と思われる方 )
関西の小児科医 ( 医療関係者と思われる方 )

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吉野の宮司 ( ブログ執筆者の方 )

奈良の救急医療全体の問題でしょうが、医者のおごりもあります。大淀病院の院長のコメントには、申し訳ない人命に対する反省が欲しいです。医者としての謙虚さが足りないコメントでしたね。
2006/10/18(水) 午後 9:52

本当に残念です。色々な事を見直していかないとこのようなことはまた起こると思います。とにかくひとつのことを無駄にしないでその教訓をしっかり活かして行かなくてはいけません。それでもやはり命を落とされてしまった方やご遺族は本当に無念だと思います。
2006/10/19(木) 午後 1:08 [ kaidaruma ]

kaidarumaさん、産婦人科に限らず、緊急時のたらいまわしは当分是正されないでしょう、もちろん死にそうな患者を受けて・・その病院が医療ミスを訴えられたくないという保身が働き、各病院がたらい回しするために次も起きることでしょう。医者の倫理観が薄れ、あるのは、一人二人の命であんまり騒がないで・・という医者の傲慢さでしょう
2006/10/19(木) 午後 3:57

自分の娘がと思うとたまりませんよ。確かに・・わが娘の出産の時も産婦人科の先生は事務的で微塵も妊婦にやさしくなかった気がしていました。
2006/10/19(木) 午後 4:38

端山さん、奈良県の場合救急医療の面では遅れているのです。とにかく無駄な税金の使われ方がしてあり、「非課税の施設が多いいのです、また特殊な所に補助が多く、いわゆる逆差別が常態化している県の悲しさです。
2006/10/19(木) 午後 6:53

きんぎょさん、そのとおり以前から何度も同じことで命が失われています。医療面だけでなくどこか閉鎖的でセクト主義で柔軟な危機管理面の立ち遅れを感じます。とにかくこの近辺では安心して子供は産めません
2006/10/19(木) 午後 6:57

くうさん、そのとおりですよ・・人命を大切に、最大限の努力をしCTで検査し出血を出し手入れば、確実に助かっています。人事を尽くせば神は救います。遺族もあれほど手を尽くして戴いたのにとあきらめも出来ます
2006/10/19(木) 午後 8:31

この際奈良県も、今回のことを踏まえて、知事をはじめ各種関係者が命の大切さを再認識し、他の行政以上に医療の緊急医療の対応を整備してもらいたい・・この妊婦の死を無駄にさせないためにも。騒がなくてはなるまい
2006/10/19(木) 午後 8:39

端山さん、奈良県は以前から救急車で運んで、直ぐに病院が決まらずたらいまわしが問題化していました。妊婦の死をどうせ手術しても助からないだろうと考えず最善の努力と医者の誠意があれば、我慢できるのです。 大阪まで1時間30分が命を奪うのですよ
2006/10/19(木) 午後 8:43

医療の問題点は、その地方自治体の最優先課題でしょう。私達は医者の判断が適切かどうかの専門的知識がありませんが、今回の場合は、どうせ死んでしまう命だから世間もマスコミも騒ぐなというコメントは、いけないと考える。努力し誠意を見せ、患者にか関わったかどうかだと信じる。コト-先生に拍手を送るのも不便さではなく、自分達に何が出来るかでしょうね
2006/10/19(木) 午後 9:14

同感です。何故頭痛を訴えた妊婦の大事をとってCTスキャンやMRI等の検査がなされなかったのか?夜間といえども、何故、麻酔や緊急手術体制がとれなかったのか?そして、産婦人科と脳外科の連係が何故無視されたのか?他の病院との緊急時の協力体制が取れないのか?数々の問題点を隠蔽することなく、真実を出し尽くし、今後このような事が無いようにしなければならないと思う。警察も検察もその点を捜査してもらいたい。 ただ警察は捜査しても原因を隠すのでまたうやむやになる
2006/10/19(木) 午後 11:38

マスコミの新聞テレビも確かにゆがんでいっも報道します。確かに母子ともに出産が望まれますが、今回は、大淀病院の夜間緊急体制と担当医者の判断ミスがありますよ。尽くすべき手を打ちそれでも、母の命が持たない場合もあります。ともちさん、医者の汗水たらした努力の結果命がなくなることにはこの夫も何も言いませんよ・・患者への愛情でしょう。今回はマスコミが大げさに取上げなければ奈良県の緊急医療はもっと恐いからです。医者のスタンスで見てはいけない、必ず患者のスタンスで見ていなければ成らないと思う。
2006/10/20(金) 午後 0:56

この事案はいしの判断ミスの氷山の一角です・・普通は医者のやることだから間違いは無いと思い、もしも死亡しても、寿命だとあきらめるのでしょうね。しかし今回は違う。医者が努力に努力した痕跡が無い。誰もが無念に思う事件です
2006/10/20(金) 午後 3:28

ともちさん、最近のマスコミの生地の捉え方は、朝日、日経、NHKやTBSなどマスコミが世の中をゆがんだ方向に、偏った報道をしていることは全国民が知っています。だから信頼できるのはブログや掲示板からの情報です。何故ならばマスコミ記者は会社の方針のままでしか記事がかけないのです。弱いものの立場での視点がずれることはしばしばです
2006/10/20(金) 午後 4:22

しかし、この大淀病院の患者への誠意や真心は欠けていたし、県内に沢山病院があり19もの病院がたらいまわしにしたことは事実です、それを報道することで知事が立ち上がることを望んでいるのです。あなたは単に医者の言い分もあるんだが・・というかもしれないが医者の言い分の問題は警察が調べます・・今後の緊急医療の問題ですよ・・・今後同じ事が無いために騒いでいるんですよ
2006/10/20(金) 午後 4:31

手術しても足すからなカッつたかどうかではなく、患者の夫は手術を望んでいた。さすれば例え手術後死んでいても、五条の夫は、納得がいくでしょうやらずにダメだろうと医者は言わないでしょう。やるかやらないか迷う時はやれば自分であっても納得出来るでしょう。
2006/10/20(金) 午後 10:12

今回の大淀病院の出来事は、産婦人科だけの問題ではない、医者をパッシングしていると考えるとさらに大きな事件が起きるわけで。まずは妥当な判断ではないとする謙虚さから進歩が生まれますが。何をぬかすか、ど素人がという驕りからは夜間の緊急体制の整備は遅れます。
2006/10/20(金) 午後 10:24

マスコミは何故この問題を大きく扱うかといえば・・産婦人科の先生のCTスキャンの検査や、転院先が皆拒絶した問題点も含んでいるわけです。田舎の病院だからこそ人の命を大事に考えねばならないんです。
2006/10/20(金) 午後 10:27

医者は、妊婦の命を救うための最大限の努力をしたかどうかは、警察の捜査に待たねば成りませんしかしまた明日にでも・・同じようなことがあれば、大事な命を失うわけで・・医者の処分とかの問題は我々に関係ないのです。
2006/10/20(金) 午後 10:31

医は仁術ですよ。孤島でも田舎でも出来る限りの医者が努力をし、誠意を持ち患者に接していたら、マスコミも患者関係者も許容できるのではなかったでしょうか。医者は大変な仕事であり尊い誇りの有る仕事です。
2006/10/20(金) 午後 10:45

医者が、全部歯医者や獣医や整形医師ばかりでも困ります。医療ミスの問題が多発するから、医師になりたくないというもので医師になるのでしょうか・・?そうではなく人の命を救いたいとみなさんは医者になられていると信じます。このような事案こそ、これからの反省と検討事項として、寧ろ艱難辛苦を超えて医者も、何故この事件がこれほど世間で問題とされるのかと思っていただければそれも大切でしょうね。医者が困難な脳外科を目指さないとは考えません。寧ろ「神の手」の誇りをもっ医者を尊敬します。
2006/10/20(金) 午後 11:01

宮司は、口に衣着せずに申し上げます。ただブログだからと、顔を見せず名前も伏せてただい痛いことを言うのではなく、何が正され、何がこれから問題となるのかを考えます・・例えば、無念な死に方ではなかったか?その魂がいまだ恨めしく浮遊していないかと考えます。だから今回の魂は無念ではなかったかと思うと涙が出るのです。どうぞいっでもおこし下さい。
2006/10/20(金) 午後 11:12

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inakanougeka ( 医療関係者と思われる方 )

事実関係の順序をよく把握した上で判断してください。内科医がCT撮影を主張したのは朝日新聞関西版↓によると他の病院への転送を待っている間のことです。大淀病院では麻酔科が居ないので頭と帝王切開の同時手術できない。CTがどんな結果でも転院の方針に影響しないと思います。

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200610170083.html

2006/10/20(金) 午後 9:28

わたしは素人蔑視じゃなくて 同じ土俵で議論してるつもりですよー 手術してたすかるかどうかじゃなくて 大淀病院での手術は無理ってことです。麻酔科医いないし設備もたぶん不十分ですよ。 >「まずは妥当な判断ではないとする謙虚さ」 これって謙虚というより決め付けじゃないでしょうか?「妥当か妥当でないかどっちなんだ?」というのが謙虚な姿勢だとわたしは思います。

2006/10/20(金) 午後 10:48

>「しかしまた明日にでも・・同じようなことがあれば」 そう!まさしくそこが大事。 報道によると発症から転送を決定するまでが1時間半 それから転送が決まるまでが二時間半 受け入れ態勢の不備の問題の方も相当重要ですよね 産科医の数がぜんぜん足らんのです。 問題は今回の報道や宮司さんのようなご発言で産科医が増えるか減るかですよね。「あーこりゃたいへんだ おれも産科医にならなきゃ!」と思うか「うわー こんな理不尽な叩かれ方するんなら産科辞めよー」と思うか。これって宮司さんには関係ないことでしょうか?
2006/10/20(金) 午後 10:49

吉野はわたしの先祖の墓もあるし いちど宮司さんとやたがらすでも呑みながら ゆっくり議論したいですね
2006/10/20(金) 午後 11:02

検討はもちろんせんといかんですよ。報道も含めて全面的に。隠蔽するなんてとんでもないです。これから追々詳細が明らかになっていくと思いますんで宮司さんもゼヒ長期的に観察してください。
2006/10/20(金) 午後 11:08

こまかい話ですんませんが歯医者は歯学部で獣医は農学部ですんで あんまりわれわれには関係ないです >「艱難辛苦を超えて」 修行の苦労ならなんぼでもしますけど 事情もわからんうちからバッシングではやる気なくしますよ たとえばこの事件が報道ミスだったらどうします?
2006/10/20(金) 午後 11:13

「医療ミス」はけしからん。ゼロにするのは不可能でも一件でも少ない方がいい。そのための努力は大事。これはまちがいない。これと同様に「医療ミスでないものを吊るし上げる」こともあってはならんことです。複雑な問題ですから結論は詳細がわかってからにしたほうがいいと思います。
2006/10/20(金) 午後 11:26

ベッドがないならナゼ買わない? 「ベッドが無い」のは家具屋で買って来るのを忘れたからではなく、対応する部屋や法律で定められた数の看護師や医師が足らないからです。数ヶ月でできる問題ではありません。奈良県では2年ほど前に大学病院の産科ベッドを増やしたと報道がありましたがそれ以上のスピードで産科をやめる病院医院が増えているので焼け石に水の状態です。全国的な現象ですが奈良県は重症な方です。
2006/10/21(土) 午前 0:16

ベッドが無いのに患者を受入れたら余計に危険です。患者の安全のためにはベッドは必要です。しかも規定数以上に患者を受入れたら病棟全体の患者の入院料を強制的に減額する厚生労働省の規則もあるのです。大学病院のある市には市民病院が無いので正常分娩の人も多数入院していると聞いております。
2006/10/21(土) 午前 0:19

今 入った情報によると 産婦人科主治医も内科医当直医もCTについて意見交換したことは無い、なぜそんな報道があるのかわからないと言っているとのことです。「内科医が主張」という情報の出所は夫ら遺族の証言だと思います。なお、CTを撮影するには技師を自宅から呼び出した上で電源を入れて暖まるのを待つので一時間程度必要、転送が決まって連絡待ちすぐにでも送りたい状況で最初から4時間待つ予定では無かったことも承知してください。CT室と病室は病院の正反対の端と端の位置関係だったそうです。
2006/10/21(土) 午前 1:04

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関東の外科医 ( 医療関係者と思われる方 )

他の病院にたらい回しされて、18の病院が病床がないとかで受け入れを拒否して 良く考えてから書いてください あなたがその体制に不備有りと(これはこれで現場を批判されるのは筋違いで本来行政に責任を問うべきものでしょう)する大淀病院でさえもこの地域では基幹病院だったわけでしょう。あなたが「たらい回し」と凶弾した18の病院のうち大淀病院より規模が大きく、体制が整った病院はどのくらいあるのでしょう?おそらく10以上は個人経営の小規模の施設または同程度であろうと推測されます。
2006/10/21(土) 午前 10:12

残りの施設でも夜間に、意識不明で子宮口開大の妊婦を速やかに処置できるところなど、2、3施設に絞られると考えます。即ち、「深夜帯で町立病院レベルが対応できなくなった患者を受け入れられる病院など殆どない」ということです。おそらくはこの担当医は県立医大で拒否された時点で絶望的な気持であちこちと手当たり次第に電話をかけていたものと推測されます。その結果が18という数になっただけのことです。その数の多さだけをセンセーショナルにあげつらう筋合いはありませんね。
2006/10/21(土) 午前 10:13

そして本来この妊婦さんを受け入れるべき規模体制の数病院については、なぜ受け入れができなかったかについて調査をすべきということに異論はありません。しかし、このような病院であっても、2名以上の産科医、2名以上の脳外科医、麻酔医、手術室スタッフおよび手術室の確保が「可及的速やかに、一つも欠けることなく」行われる必要があるわけです。未確認情報ながら県立医大は当時手術室使用中との話もあります(この時点で県立医大に搬送したらそれだけで過失を問われます)現在このような体制で医療がなされているところはありません。
2006/10/21(土) 午前 10:14

医療とは、刻々と変化する瞬間瞬間に、その都度、最適と思われる手段を選択していくものです。ある瞬間に最適と思われる手段も、その次の瞬間には禁忌となることも多々あります。例えば担当医は、意識不明になり、その原因が子癇>脳血管障害であると考え処置を行ったわけです。その判断過程には明らかに合理的な(此処では症状、バイタルサイン、発症頻度など)思考が存在します。残念ながら今回は可能性の低い脳血管障害であったわけですが判断過程に重大な誤りを見出せません。法律的に過失を問われる範囲にありません。
2006/10/21(土) 午前 10:37

—–

関西の小児科医 ( 医療関係者と思われる方 )

大淀病院の産科医師の診断と、多くの病院が受け入れできなかったこととは別に考えなければなりません。それを「命を軽視している医者」「金儲けにはしりすぎた医療界」とひとまとめにして医者、医療バッシングをしている宮司さんはあきらかにおかしい。あなたのような人が現場医師の士気を明らかに下げていることを認識してください。
2006/10/21(土) 午前 11:45

訴訟を恐れて受け入れを拒んだという証拠はどこにあるのでしょうか。「テレビのコメンテーターがそう言っていた」からですか?それとも「18もの病院が受け入れられないはずがない」という現在の医療環境を過信した考えからでしょうか。産科医師の診断が適切であったかどうかはこれから検証していく(警察が、ではなく医療の専門家が)必要があるでしょう。しかし宮司さんがもうひとつ問題としているいわゆる「たらい回し」、これは病院にも医師にも責任はありません。
2006/10/21(土) 午前 11:59

自分が勤務している病院の医療設備、マンパワーで対処できる病状かどうかを即座に判断するのも当直医の仕事です。たとえ空きベッドがあっても、判断の結果受け入れ不能とすることもあります。それは拒否ではありません。槍程度の装備で核弾頭に向かっていくようなことはできないでしょう。また今回の場合はベッドと一言で言っても一般病棟ではムリです。集中治療室でなければ対処できないのです。人工呼吸器やモニター類があって、なおかつ看護師が密に病状を監視できるところでなければ対応できません。そう考えれば18病院でうけいれできなくても、今の状況であれば何の不思議もないのです。宮司さんはそのようなことを検証して一病院、一医師をバッシングしていますか?
2006/10/21(土) 午後 0:11

感情論でものを言うことは簡単です。でも宮司さんのような「第三者」が今の医療を憂えてこのような記事を載せられるのなら、もっと深い思慮にたった発言をしていただきたい。「金儲けにはしりすぎている」とか、「高額所得者は医療関係で占められている」とか、そんなことは私たち実働部隊にはまったく無関係でむしろ心外です。医療界にコスト意識を強くもちこませたのは医師会でも一医者でもありません。小泉元首相です。官僚です。本当に今回の出来事から医療環境をかえようとお考えなら、もっと奥深く、根底の問題を見てください。何の力もない、一病院や一医師をつるしあげるようなことはやめてください。
2006/10/21(土) 午後 0:28

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大淀事件 11 外伝 2 ( 20061025 / 08:57 )

Posted by guideboard on 2007/07/08/Sun

本記事は、2006 年 10 月 25 日、午前 8 時 57 分、http://sword.txt-nifty.com/guideboard/ にオリジナルの記事 ( 奈良産科転送事件外伝 2 ) がアップされたものである。原典は削除された。


キーワード
奈良県、大淀町立大淀病院、産科、子癇、転送、搬送、受け入れ拒否

すでに消されてしまった以下のページのキャッシュから、プログ執筆者の方と医療関係者と思われる方お三方のコメントを拝見した。

考え方の溝は決して埋まらず、対立するまでもなく、全ては医師の怠慢、この事件の医師個人も無能で怠慢だし、こういう医療システムしか作っていない医師全てが怠慢で心を失っている。

….. という事のようだ。

—–

http://blogs.yahoo.co.jp/yoshimizushrine/41158780.html

このページは、Google で 2006年10月21日 17:32:57 GMTに保存された http://blogs.yahoo.co.jp/yoshimizushrine/41158780.html のキャッシュです。

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事例研究として、参照し保存しておく。

大淀事件 11 外伝 2 資料 | 旧 奈良産科転送事件外伝 2 資料
大淀事件 11 外伝 資料 | 旧 奈良産科転送事件外伝 資料

前記事

大淀事件 11 外伝 ( 20061023 / 23:16 ) | 旧 奈良産科転送事件外伝

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大淀事件 09-2 資料 / 産經新聞 主張 2006.10.24

Posted by guideboard on 2007/07/08/Sun

» 大淀事件 09-2 ( 20061024 / 22:33 )

産經新聞 主張 2006.10.24

【主張】病院たらい回し 患者本位の基本忘れるな

分娩(ぶんべん)中に意識不明に陥った妊婦が、19カ所もの病院に次々と転院を断られ、やっと収容された病院で脳内出血と帝王切開の緊急手術を受け、男児を出産した。だが、8日後に亡くなってしまう。問題は病院の「たらい回し」である。

残された夫は「妻の命をもっと大切にしてほしかった」「今後、同じことが起きないよう妊婦の搬送システムを改善してほしい」と訴えている。

妊婦は8月7日、奈良県大淀町立大淀病院に入院し、翌日午前0時過ぎ、頭痛を訴えて意識を失った。適切な処置ができないと判断した大淀病院は受け入れ先を探したが、満床や専門医不在を理由に断られ、6時間後、約60キロ離れた国立循環器病センター(大阪府吹田市)に運び込まれた。受け入れを打診した20カ所目の病院だった。

患者を医療設備と専門スタッフのそろった病院に搬送するシステムの欠如がまず問題だ。

奈良県では高度な医療や緊急治療の必要な妊婦の40%近くが県外に転送されている。厚生労働省が進めているお産を扱う周産期医療をネットワーク化するシステムの導入も他の自治体に比べ、遅れたままだ。

重体の患者を引き受け、面倒な医療訴訟を起こされる事態を避けたがる受け入れ側の病院の体質もあるだろう。厚労省によると、周産期医療は訴訟が多く、医療ミスや医療事故の12%は、産婦人科医が当事者だという。

妊婦が最初に入院した大淀病院の誤診の問題も、忘れてはならない。大淀病院は容体の急変後、妊娠中毒症の妊婦が分娩中に痙攣(けいれん)を引き起こす「子癇(しかん)発作」と判断し、痙攣を抑える薬を投与した。当直医が脳の異常の可能性を指摘し、CT(コンピューター断層撮影法)の必要性を主張したが、受け入れられなかった。

脳内出血と正確に診断されていれば、搬送先の幅が広がり、早く受け入れ先が決まっていた可能性は高い。

奈良県警は業務上過失致死の疑いもあるとみて捜査に乗り出した。

患者を救うのが、病院や医師の義務である。患者中心の医療の基本を忘れているから患者をたらい回しにし、患者不在となる。

もう一度、医療とは何かをしっかり、考えてほしい。

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大淀事件 09-2 ( 20061024 / 22:33 )

Posted by guideboard on 2007/07/08/Sun

本記事は、2006 年 10 月 24 日、午后 10 時 33 分、http://sword.txt-nifty.com/guideboard/ にオリジナルの記事 ( 奈良産科転送事件続報 6-2 ) がアップされたものである。原典は削除された。


キーワード
奈良県、大淀病院、産科、産婦人科、子癇、転送、搬送、放置、脳内出血、受け入れ拒否、死亡、医療崩壊、三大事件、医療事故、医療訴訟、刑事訴追、周産期救急医療、一人医長、周産期医療、搬送システム、産經新聞

産經新聞は、2006.10.22 に、折角 ( まあまあだが ) よい記事を掲載したのに、またダメになった。

産經新聞 主張 2006.10.24
【主張】病院たらい回し 患者本位の基本忘れるな
重体の患者を引き受け、面倒な医療訴訟を起こされる事態を避けたがる受け入れ側の病院の体質もあるだろう。厚労省によると、周産期医療は訴訟が多く、医療ミスや医療事故の12%は、産婦人科医が当事者だという。
妊婦が最初に入院した大淀病院の誤診の問題も、忘れてはならない。大淀病院は容体の急変後、妊娠中毒症の妊婦が分娩中に痙攣(けいれん)を引き起こす「子癇(しかん)発作」と判断し、痙攣を抑える薬を投与した。当直医が脳の異常の可能性を指摘し、CT(コンピューター断層撮影法)の必要性を主張したが、受け入れられなかった。
脳内出血と正確に診断されていれば、搬送先の幅が広がり、早く受け入れ先が決まっていた可能性は高い。

これまでの当ブログで収集した情報を見れば、私が何か自説を申し述べなくても、ご理解が頂けると思うが。

10 月 22 日の自紙の記事を、この記者は読んでいないのか。それとも 10 月 22 日の記事の方が誤報だったのか。

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受け入れを断った他の医療機関の事情は、単に嫌だから、ではない。判明しているだけで以下のようなものだったのだ。

奈良県立医大 : 帝切手術中
県立奈良病院 : 妊娠 24 週早産進行中
大阪府立母子保健総合医療センター : 満床
大阪市立総合医療センター : NICU が病床オーバー
ベルランド総合病院 : 人手不足、ハイリスク分娩待機中、他分娩 2 件待機中

施設の人的、物的キャパシティを超えているから、受け入れることができないのだ。ベッドが空いていない = 物理的にも、マンパワーからも、受け入れることができない、という意味なのだ。医師は、患者が目の前で増えても、医師の分身が現れるわけではない。医療は医師だけでするものでもない。看護スタッフ、NICU や手術室などでは医療工学技師なども増えないと、増えた患者に対応できない。ベッドがなければ廊下でいいから受け入れてほしかった、というのは、あくまでも医療関係者ではない当事者の、理性を超えたところでの心情の吐露なのだ。それをそのまま流してしまっては、正確な検証も、建設的な議論も何もできない。

その上で、各医療機関では、医師が労働基準法無視のぎりぎりのところで働いているのだ。そしてその努力が刑事訴追される時代になったから、現場の医師はこれ以上の無理はできないと思うようになったのだ。それでも現場の医師たちは、今でもなお、無理をしているのだ。

—–

子癇という診断が誤診かどうか、新聞社がどういう検証の末にこう決めるのだろうか。記者の早とちりか、だれか入れ知恵をする医療関係者がいるのだろうか。

脳内出血と分かれば、なお搬送先の条件が厳しくなる。そういう事が理解できないとは。これはどう考察すればよいのだろう。新聞記者でしかも社説などの論評を書く記者は経験があって優秀なはずだ。そういう人の頭脳が全ての方面において優れていると信じたいが、優れた頭脳が思考した結果がこれでは、文系の頭脳と理系の頭脳は構造が違うのか、科学的な思考をする脳と情緒的な思考をする脳との違いなのか。新聞記者の思考の構造は理解できない。

—–

2 日間で、情報量も増えているだろうに、この記事の「劣化」は、一体なんなのだろうか。報道各社、本件ではこういう報道方針で行くという、報道各社の暗黙の了解か協定か。警察からの情報操作、あるいはこれも国策なのか。

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以下、参考資料

大淀事件 09-2 資料 | 旧 奈良産科転送事件続報 6-2 資料

大淀事件 09 ( 20061023 / 13:51 ) | 旧 奈良産科転送事件続報 6
大淀事件 09 資料 | 旧 奈良産科転送事件続報 6 資料

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この記事へのトラックバック一覧です: 奈良産科転送事件続報 6-2:

» マスコミの理解力… トラックバック いなか小児科医
日付が変わりました。 2006年10月25日 産經新聞の記事です。いまだに、「C [続きを読む]

http://swedenhouse-oita.cocolog-nifty.com/pediatrics/2006/10/post_940e.html

受信: 2006/10/25 23:49:47

» 止まらない産科医療崩壊への負のループ トラックバック 斑鳩の箱庭
患者さんは大変お気の毒であったと思います。しかし、この話についてマスコミは事実を歪曲して報道しているように見受けられます。 [続きを読む]

http://blogs.dion.ne.jp/ikaruga/archives/4408873.html

受信: 2006/10/26 11:15:11

コメント

こんばんは
トラックバックありがとうございました。

唖然としてしまった社説でした。ホントに「国策?」と考えたくなります。

こちらからもトラックバックさせていただきました。

投稿 いなか小児科医 | 2006/10/25 23:52:03

いなか小児科医先生
こんにちは、または、こんばんは
まったく、あきれてしまいますね。

報道機関、記者の方々に、医療の問題を理解してくれと望む事は無理なようですが、せめて真実に近づくための思考の様式をとって頂きたいものです。

拙ブログにも報道機関の社内からと思われるアクセスがあります。私の言う事があてになるわけではありませんが、情報を収集し、検証し、分析する努力が必要だと言う事に気付いて頂きたいと思います。

投稿 道標主人 | 2006/10/26 0:10:24

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大淀事件 12 資料 / asahi.com 2006.10.23

Posted by guideboard on 2007/07/08/Sun

» 大淀事件 12 ( 20061024 / 12:11 )

asahi.com 2006.10.23

奈良の妊婦死亡、産科医らに波紋 処置に賛否両論

奈良県大淀町の町立大淀病院で、重体となった妊婦が19病院に搬送を断られた末、脳内出血で死亡した問題が、お産の現場に波紋を広げている。今回の処置をめぐっては賛否両論が渦巻くが、医師不足が急速に進む中、昼夜を問わずに地域の分娩(ぶんべん)と向き合う産科医の悩みは共通する。出産時の幸福感との落差があまりにも大きい医療事故にどう対応していくか。県警の捜査が進むのを横目に、「担い手の減少に拍車がかかる」との懸念も膨らむ。

■捜査に不安

「福島の事件とそっくり。複数の産科医がいれば診断ミスにつながらなかったかもしれないが、1人では体力、技術ともに限界がある」。関西の病院で常勤医が1人だけの「一人医長」を経験した産科医はこう明かす。

福島県立大野病院で今年2月、帝王切開の手術中に胎盤をはがした結果、妊婦が大量出血で死亡したとして、30代の執刀医が業務上過失致死容疑などで逮捕、起訴された。医師は年間200件余の分娩を1人で担当していたとされる。

大淀病院の場合も、60代の常勤医1人が奈良県立医大から派遣された非常勤の医師の応援を得ながら、月に十数件のお産を扱っていた。宿直勤務は週3回以上にのぼり、知人の医師らに「この年での宿直は相当きつい」と漏らしていたという。

奈良県内では3月にも、大和高田市立病院で出産直後の妊婦が大量出血で死亡し、産科医が同容疑で書類送検された。今回、妊婦の受け入れを打診されたが、満床を理由に断った病院の産科医は「担当医なりに一生懸命やった結果、立件されるようでは、ますます産科医をめざす若者がいなくなる」と漏らす。

■処置に賛否

死亡した妊婦は当初、頭痛を訴え、間もなく意識を失った。その1時間半後にけいれんを起こしたため、主治医だった常勤医は、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)によって起こる「子癇(しかん)」の発作と判断。脳の異常を疑わなかったとされる。「出産中に脳内出血を起こす例は1万人に1人程度。自分も子癇とみて治療を進めた可能性がある」と、奈良県内の50代の開業医は同情する。

一方で、妊娠中は脳出血やくも膜下出血のリスクが高まるとされる。大阪市内の産婦人科医は「昏睡(こんすい)状態の時間が異常に長く、子癇の典型的な症状とは違う。頭痛と意識消失が重なったのなら、もっと早く脳内出血を疑ってもよかった」。

前大阪大産婦人科教授の村田雄二・愛染橋病院長は「詳しい時間経過や症状、血圧の数値がわからないと医師の判断の是非は問えない。専門家の細かな検証が必要だ」と指摘する。ただ、脳卒中の専門医の一人は「重症の脳出血なら、早い処置でも救命できなかった可能性もある」とみる。

■行政への批判も

他県より遅れている救急搬送体制の整備を急ぐよう提言する産科医も多い。奈良の産科医療に詳しい医師は「県は救急搬送を大阪の病院に頼り、県内の搬送システムの整備をおざなりにしてきた。怠慢を認め、県民に謝罪すべきだ」と憤る。

同県五條市の開業医で、数人の妊婦を毎年、病院に救急搬送している後藤寛医師は「今回のケースで、どこも救急患者を受け入れないのでは、という不安がさらに高まった。高度な医療を必要とする妊婦と新生児を必ず受け入れてくれる総合周産期母子医療センターを一刻も早く整備する必要がある」と訴えた。

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大淀事件 12 ( 20061024 / 12:11 )

Posted by guideboard on 2007/07/08/Sun

本記事は、2006 年 10 月 24 日、午后 0 時 11 分、http://sword.txt-nifty.com/guideboard/ にオリジナルの記事 ( 奈良産科転送事件続報 8 ) がアップされたものである。原典は削除された。


キーワード
奈良県、大淀町立大淀病院、福島県立大野病院、産科、医療過疎

本件では毎日新聞 ( 奈良支局 ) がスクープとばかりに突っ走っているが、一昨日の産經新聞、そしてこの朝日新聞などには、問題に気付き始めた様子が見られる。

asahi.com 2006.10.23
奈良の妊婦死亡、産科医らに波紋 処置に賛否両論
前大阪大産婦人科教授の村田雄二・愛染橋病院長は「詳しい時間経過や症状、血圧の数値がわからないと医師の判断の是非は問えない。専門家の細かな検証が必要だ」と指摘する。ただ、脳卒中の専門医の一人は「重症の脳出血なら、早い処置でも救命できなかった可能性もある」とみる。

当日の産婦人科医の判断には慎重にコメントし、福島県立大野病院事件、奈良県大和高田市立病院事件にも言及している。

村田雄二愛染橋病院長のコメントは、至極妥当な事なのだが、やっとこういう意見が取り上げられるようになった。

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以下、参考資料

大淀事件 12 資料 | 旧 奈良産科転送事件続報 8 資料

大淀事件 09 ( 20061023 / 13:51 ) | 旧 奈良産科転送事件続報 6
大淀事件 09 資料 | 旧 奈良産科転送事件続報 6 資料

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大淀事件 / 人をうった人 2 資料

Posted by guideboard on 2007/07/08/Sun

» 大淀事件 / 人をうった人 2 ( 20061024 / 09:36 )

問題をすり替えるな!
2006/10/23(月) 午後 2:11

http://blogs.yahoo.co.jp/doctorpack/41492177.html

再び前回と同じ事件についての私の意見です。前回述べたようにこの事件は基本的な医師としての役割を果たさなかった産科当直医の責任です。それは、患者さんの容態と家族とのやりとり、同じ病院の内科医とのやり取りからも明らかです。脳内出血を除外できない状況にありながら、何の根拠もないのに脳のCT検査を敢えて行わなかったこの産科医は責任を問われてしかるべきであり病院側も大筋でその不手際を認めています。
それなのに、それなのにですよ!なんで事件の様子を間接的にしか聞いていないはずの県の産婦人科医会が上のように「判断ミスというには酷」などと言えるのでしょうか?そう言えるとしたらその根拠を細かく開示してほしいものです。その上この事件の問題点を患者搬送のシステムの欠陥にあると述べて問題の本質をすり替えようとしているのです。言語道断です。今我々医療界が何を求められているのかという事を県の産婦人科医会のお偉方は全くわかっていないようです。事件をなるべく穏便に済ませようと言う意図が見え見えでありまったく患者を始めとする世間をバカにしているとしか言いようがありません。医療の細かい事は医者の判断なのだから素人は黙っていろとでも言うのでしょうか。とんでもありません。
こうした医療サイドの態度が医療不信を助長している事がわからないのでしょうか?悲しい事です。私の専門は内科ですがこういう問題は内科も産科も変わりはありません。医者と患者との関係はどの科でも同じなのです。医師の責任をきちんと認めた上で行政のシステム云々を言う資格があるというものです。

コメント(10)
後医は名医と言いますが、「患者さんの家族はCTを撮ってくれと頼んだのに断った」というような単純な話ではないようです。当夜の当直は外科系は整形外科医、内科系は内科医、産婦人科は奈良医大から派遣の当直医。患者さんは午前0時に頭痛を訴えて失神、ただ痛みに対する反応(顔をしかめる)はあった。産婦人科当直医は念のため内科当直医に対診を依頼、内科医は「陣痛による失神でしょう、経過を見ましょう」ということになった。(つづく)
2006/10/24(火)午前0:00[私も内科医]
貴方はこのケースの詳しい経過をご存知なのでしょうか?ご存知ならそれはどこから入手したのでしょうか?新聞やテレビの報道からでしょうか?もし報道だけからなら、実際の経過とは違っているようですよ。私が、関係者にちかいところから知った経過と、新聞などの報道とはかなり違っています。もう少し、詳しく経過を調べてから発言されることをお勧めします。
2006/10/24(火)午前0:01[事情通]
しかしその後強直性の痙攣発作が出現し、血圧も収縮期が200mmHgになったので、子癇発作と判断、マグネゾールを投与しながら産婦人科部長に連絡した。部長は午前1時37分、連絡してから約15分程で病院に到着。以後二人で治療にあたったが、状態が改善みられないため、午前1時50分、母体搬送の決断を下し、奈良医大へ電話連絡を始めた。(つづく)
2006/10/24(火)午前0:02[私も内科医]
午前2時、瞳孔散大を認めるも痛覚反応あり。血圧は148/70と安定してきた。この時点で頭部CTも考慮したが、放射線技師は当直していないし、CT室が分娩室よりかなり離れたところにあること、患者の移動の刺激による子癇の重積発作を恐れ、それよりも早く高次医療機関をさがして搬送するほうがよいと判断、電話をかけ続けたが、なかなか搬送先がみつからない。(つづく)
2006/10/24(火)午前0:03[私も内科医]
午前2時30分、産婦人科部長が家族に状況を説明、そのあいだにも大淀病院の当直医や奈良医大の当直医は大阪府をふくめて心当たりの病院に受け入れ依頼の電話をかけつづけた。家族はここで「ベビーはあきらめるので、なんとか母体をたすけてほしい。ICUだけがある病院でもいい」と言ったので、NICUを持たない病院にまで搬送先の候補をひろげ、電話連絡をとろうとした。家族も消防署の知り合いを通じ、大阪府下の心当たりの病院に連絡をとって、受け入れを依頼した。(つづく)
2006/10/24(火)午前0:04[私も内科医]
この頃には産科病棟婦長(助産師)も来院、手伝いはじめてくれた。大淀病院看護師OGで患者さんの親戚も来院し、多くの人が集まり始めた。けれども受け入れてくれる施設が見つからない。担当医は当直室(仮眠室)から絶望的な気分になりながら電話をかけ続けたし、大学の当直医は大学の救命救急部門にまで交渉に行ったが子癇は産婦人科の担当で、我々は対処できないと言うことで受け入れ拒否された。(つづく)
2006/10/24(火)午前0:04[私も内科医]
午前4時30分、呼吸困難となり、内科医が挿管したが、その後自発呼吸ももどり、サチュレーションは98%と回復した。その後すぐに国立循環器病センターが受け入れOKと連絡してきたので、直ちに救急車で搬送した。患者さんは循セン到着後CT検査等で脳内出血と診断され、直ちに帝王切開術と開頭術をうけたが、生児は得られたものの脳出血部位が深く、結局意識が戻らないまま術後8日目の8月16日死亡された。(おわり)
2006/10/24(火)午前0:05[私も内科医]
なんで事件の様子を間接的にしか聞いていないはずのdoctorpackが「この事件は基本的な医師としての役割を果たさなかった産科当直医の責任です」などと言えるのでしょうか?そう言えるとしたらその根拠を細かく開示してほしいものです。
2006/10/24(火)午前0:13[あきれた]
それにしても、臨床やってて、マスコミ報道のおかしさに気づかなかったのだろうか。どこか前後の脈絡の不自然さ、どうしてそうなるのというような「風の息吹」(^^)を感じなかったですか?例のマスコミの医療たたきのひとつじゃないのかと。あ、臨床医ですよね?
2006/10/24(火)午前0:18[あきれた]
「私も内科医さん」へ。その情報は少し古く、その情報提供者の訂正が入っています。大淀病院の産科は一人部長です。この部長さんが一人で(大学からの応援もあるようですが)、月20から30の分娩と月7から8例の手術をこなし、さらに当直もやっていたのです。この日は当日の勤務をこなした上、この妊婦のために当直していたのです。まさに激務です。それをこの若造が、、、いや、やめておきます。
2006/10/24(火)午前0:35[あきれた]

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問題ないわけないだろう!
2006/10/23(月) 午前 0:30

http://blogs.yahoo.co.jp/doctorpack/41475690.html

この事件は全国的に報道されたので皆さんご存知だと思いますが、事の成り行きを聞いたところによるとどんなに贔屓目に見てもこの産婦人科医の判断は正しかったとは言えませんね。患者さんのおばあちゃんが元看護師で様子が変だから頭のCTをとらなくていいのかと医者に聞いたにもかかわらずこの医者は「必要ない」と突っぱねており、同じ病院の内科医が同様の助言をしたにも関わらずまたもや必要ないと言ったというのです。我々医者にとって最も怖いのは思い込みと意固地になる事なんですがどうやらこの産科医はそのいずれの落とし穴にもはまり込んでいたようです。この報道を私は同じ病院の先生たちと見ていたんですがみんな『CTをとってくれと言われたら撮ればいいのにねぇー』と口を揃えていっていました。医者の変な意地が正しい判断を遅らせてしまったのでしょう。悲しい事です。よい医者というのは患者さんの話しを聞く医者です。そして謙虚な人です。自分のプライドは患者さんの何よりも優先する事はありません。テレビ番組ではしたり顔の○○評論家たちが『これは完全にシステムの問題です』などとわかったような事を言っていましたが、この事件の本質はシステムなんかじゃないんです。悲しい事に一人の医者の判断ミスです。困った事に、県の産婦人科医会は病院の処置に間違いはなかったなどとトンチンカンなとこを言っています。当の病院が判断ミスを認めているというのにですよ!呆れてものが言えません。

コメント(11)
先生、ご無沙汰してます!私もいきなり復活しました。って、とんでもなく大変な状況にいきなり置かれているのですが(笑)この件、ホント「論外」ですよね。何で認められないんでしょう?こういうのを認めていかない限り・・・何も解決しないですよね。ホント、自分のプライドを維持するだけの事で、人の命を左右するなんて、、、あっていいんでしょうかね。何だか荒んだ世の中になったものです。主張だけ、アメリカ人なっても、法律が追いついてないですからねぇ〜。結局、弱者だけが、犠牲になるんですね。
2006/10/23(月) 午前 3:38
いまだにいるんですね,こういう『パターナリズム』の塊みたいな医者が.私は余程断る合理的な理由がない限り,CTやMRIを求められたときには要求に応えるようにしています.何かが見つかる可能性が0では無いわけですから.その点,今回の医者は自己防衛すらままならなかったとも言えます.ただ犠牲になるのは患者さん・・自分の間違いを認識させるにはあまりに大きい代償です.
2006/10/23(月) 午前 4:07
とても腹立たしい事件でした。結婚し、子供を身ごもり、幸せの真っ只中にいたご夫婦の事を思うと切ないです。 ただただ、そのお子さんがすくすく幸せに育って欲しいと願います。
2006/10/23(月) 午前 9:55
ななっち>お久しぶりです。タマーにしか更新してない最近のブログに速やかにレスを頂き感激しております(爆)・・・この事件の本質は医者としての資質なんですけどいつの間にか救急システムの不備と言う問題にすり替えられている点が腹立たしいとは思いませんか?
2006/10/23(月) 午後 1:38
ORTHOさん>とても下衆な言い方になりますが、病院経営的にもCTを撮るのはやぶさかではないと思うのですがこの医者はしてない。よく見るとこの病院は町立なんですね。つまり病院経営的な思考とも無縁な公務員の悪いところ丸出しという感じです。
2006/10/23(月) 午後 1:51
まりんさん>そうですね。お子さんが無事生まれたのは不幸中の幸いでした。脳内出血がすぐにわかっても、はっきり言って思い後遺症は避けられなかったと思いますが赤ちゃんを抱く事は出来たでしょうに。
2006/10/23(月) 午後 1:54
あなた、本当に医者?患者の本当の経過を知っていますか? 大淀病院で夜間に状態の悪い妊婦のCTが簡単にできれば苦労はない。 意識が落ちたところでCTを撮らなかったのは妥当な判断だと思う。けいれんが起こった時点では、誰でもあの規模の病院なら自院でCT検査するよりも、高次病院に搬送するのを優先するだろう。あなた医師免あっても、少なくとも周産期医療のことはしらんだろ。患者と産まれてくる子どものために必死で戦ったひとりの産婦人科医の努力を踏みにじるような書き込みは止めろ。
2006/10/23(月) 午後 11:51 [pinpin ]
ここ(http://sword.txt-nifty.com/guideboard/2006/10/_5_1ebe.html)に経過のまとめがあります。是非、読まれんことを。 そして、大淀病院がどういうところにあり、どういう医療設備の病院なのかを知り、さらに子癇とはどういう危険な病態なのかを考えに入れて、それからも同じことを言えるかどうか、、、
2006/10/24(火) 午前 0:00 [あきれた ]
一度貴方が大淀病院で週3回の当直をこなし、一人医長で通常業務をこなした上で発言されてはいかがでしょうか?
2006/10/24(火) 午前 0:03 [koryamatasuturei ]
問題の原点は主治医が設備の整った病院に搬送しようとしても、搬送できなかったという、奈良県の周産期システムの欠陥、一人でお産をして、外来を診て手術をして、という一人医長の過酷な労働条件にあるのであり、医師個人の責任を論ずるのは見当違い。 すぐに搬送先が見つかれば、こんな問題にはなっていないわけで、どう考えてもシステムに問題があることがわからないですか? それにマスコミの受け売りをしているようですが、マスコミの書いていることには間違いがあることも知らねばならない。
2006/10/24(火) 午前 0:30 [とおりすがりの医師 ]
あなたなら完璧な処置をして救命できたのでしょうか? その自信がありますか?
2006/10/24(火) 午前 0:44 [ガブリエル ]

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おおたわ史絵のブログ 『ただいまネイチャー中』 @woman

http://ameblo.jp/fumie-otawa/

おおたわ史絵(おおたわふみえ)
内科医・執筆家
東京の下町出身。内科医としての様々な人との出会いや臨床経験をもとに、ラジオ、テレビ、雑誌など各メディアで活躍中。著書も多数あり、2005年に出版したエッセイ『女医の花道!』はベストセラーに。

http://ameblo.jp/fumie-otawa/entry-10018584139.html

2006-10-19 20:58:35
医療問題

昨日の「スッキリ!」で妊婦さんが亡くなった一件について発言した。
もちろんいろいろ考えた上で話しているつもりではあるが、
こういうシビアな内容をはっきりと語ると、後でじつはちょっとへこむ。

「本当にアタシの考えはあっているのか?」
とか
「これを聞いた当事者はどう思うだろう?」
とか考える‥。

アタシはまだまだ未熟者であって、何も優れたところなんてない。
それでも表現者として生きていくと決めたからには、腹をくくらなくてはならない時があるんだろう。

精進しよう。

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講演依頼.com おおたわ史絵プロフィール

http://kouenirai.com/profile/297.htm

内科医/執筆家
東京の下町出身。東京女子医科大学卒業。

内科医として、様々な人との出会いや、臨床経験をもとに
1996年9月“週間朝日”の「デキゴトロジー」でメディアでの活動を開始。
1997年4月には“ラジオ日本”の「トーク・ラジオ日本」でパーソナリティーに抜擢され、
聴衆者はもとより、業界内でも注目される。

現在も医療の現場に携わりながら、ラジオ、テレビ、雑誌など各マスメディアで活躍。

犯罪心理から恋愛まで、その独自の視点で分析。
ストレートで的確に分かり易く伝えてくれる表現者である。
著書も多数あり、2005年に出版した「女医の花道!」はベストセラーを記録した。

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スーパードクターズエッセイ「7人の名医たち」

http://www.e-resident.jp/essay/article.php?int_id=2

プロフィール:
東京都 葛飾区出身。東京女子医科大学卒業。研修後、内科医として外来、当直の勤務をしながら、内科医として様々な人との出会いや、臨床経験をもとに、1996年9月『週刊朝日』の「デキゴトロジー」でメディアでの活動を開始。1997年4月には『ラジオ日本』「トーク・ラジオ日本」でパーソナリティーに抜擢され、聴取者はもとより業界内で注目される。現在も医療の現場に携わりながら、ラジオ、テレビ、雑誌など各メディアで活躍中。その独自の視点から、現代人の心理、世相を分析し、ストレートで的確に判りやすく伝えてくれる表現者であり、幅広い世代に支持されている。

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女医さんの転職

http://www.linkstaff.co.jp/woman_d/topics/

現役の医師とメディア活動を両立している、おおたわ史絵先生。医師としてひと区切りついたと感じた1996年、他の世界にも目を向けてみようと考えてたどり着いたのが「文章を書くこと」だったそうです。父親が経営する病院の待合室に置いてあった『週刊朝日』の「デキゴトロジー」に自ら原稿を持ち込み、見事採用。これを機にラジオパーソナリティーに抜擢されて、医業の傍ら、さまざまなメディア活動、全国各地での講演会と、多忙な毎日を過ごしている先生にお話を伺いました。
おおたわ先生は東京都の葛飾区出身で、東京女子医科大学医学部を卒業されました。研修後、内科医として外来、当直の勤務をしながら、1996年9月『週刊朝日』の「デキゴトロジー」の執筆によりメディア活動を開始。97年4月にはラジオ日本の「トーク・ラジオ日本」でパーソナリティーに抜擢されて、聴取者はもとよりメディア業界内でも注目を集めました。
現在も外来診療に携わりながら、独自の視点から現代人の心理、世相を分析して、ラジオ、テレビ、雑誌、インターネットなどの各メディアで活躍中です。下町出身のストレートで的確なわかりやすい解説は、幅広い年代層に支持されています。

●父と同じ道を歩む

—医師を志したきっかけは?

医者の家に一人娘として生まれました。当時の時代背景は、医者の家に生まれたら、医者以外の選択肢はないという感じでしたから、医学部を受験するまでが自分の義務教育だと思っていました。今は「医者は決して世襲制度ではない」と声を大にして言えますが・・・。

—医師である父親の影響が大きかったのでしょうか?

父は広島出身で、家族全員が原爆被害を受けて・・・。肉親を戦地や被爆したことで亡くしています。そのせいか「人の命を少しでも救いたい」という強いモチベーションから、アルバイトをしながら医学部を卒業しています。そんな父を見て育ってきたせいか、私は医者になるからには、それ位のモチベーションが必要だと思っていたので、自分にそこまでのモチベーションがないことを恥ずかしく思ってきました。

—医師以外に興味のあった職業はありますでしょうか?

職業として興味があるものはありませんでした。ただ、動物が好きで、生き物と接する仕事をしたいと考えていましたね。もし医者になっていなかったら、例えば動物王国ムツゴロウ先生の門をたたく、農場で羊を追う、オランウータンを助けて野生に帰すなどといった、動物にかかわる仕事をしていたと思います。

—医大生時代は、勉強や実験が大変忙しかったかと思いますが、医師になる勉強以外に熱中したことは?

特定の部活動には所属していませんでした。それに忙しいとはいっても、大学4年生までは余裕があったので、ダンスに夢中でした。

—なぜ内科を選んだのでしょうか?

医大受験時には、将来、何科を志すのか決めかねていても、医大6年の卒業の時点までには決定しなくてはなりません。メジャーな科目からマイナーな科目まで様々ですが、医学という学問の中心に位置しているのが内科です。子供は小児科、女性は婦人科、内科の疾患でも外科的治療が必要な場合には外科と、内科を軸に分科していった過去の歴史があるので、内科に決めました。

●転機

—1996年『週刊朝日』がメディア活動のスタートと伺っていますが、そのきっかけは?

医大を卒業して研修医となり、それからの数年間は「医者以外のことはしなかった!」と自信をもって言える位働きました。そして医者として最初のワンステップを終えたというか、ひと区切りついたなと感じたのが1996年でした。
そこで医者以外のことにも目を向けてみようと思って、自分に何ができるかを考え始めました。歌を歌う?絵を描く?いろいろ思いあぐねた末、「文章を書こう」と、いきおいで書いたのが執筆活動の始まりです。
『週刊朝日』の「デキゴトロジー」を選んだのは、父が経営する病院の待合室に置いてある雑誌のひとつで、昔から読んでいたからです。書き上げて『週刊朝日』の担当者に電話したら、「職業は何ですか」と聞かれました。「医師です」と答えたら、すぐに来て欲しいと(笑)。原稿が2本続けて採用になったのがきっかけです。

—電話して原稿を持ち込まれたのは、大変大胆な行動だと思いますが・・・

それまでの自分はあまり活発な方ではなかったので、人生最初の大勝負に出たと言えるかもしれませんね。きっとそれほど文章を書きたかったのだと思います。

—ラジオパーソナリティーに起用されたのも、やはり『週刊朝日』のお仕事がきっかけですか?

ええ。ラジオの単発ゲスト、雑誌の連載、TVのゲスト出演の話がくるようになって、それからパーソナリティーもどうですかと・・・。

—この当時、医師としての勤務はどうしていたのでしょうか?

始めは深夜4時間の生放送に出演をしながら、医者として当直もこなしていましたね。でも勤務医をやっている限り、病棟を担当したら、患者さんの容態がいつ急変するかもしれませんよね。私自身、不安になりますし、患者さんに対しても申し訳ないと思って、勤務医を辞めて外来専門にやっていこうと決断しました。今は常勤ではなく、決められた日数だけ働いています。

—勤務医を辞めると言ったとき、勤務先の同僚の先生方は驚いたのでは?

それが誰も驚かなかったのです(笑)。外来、病棟、当直と忙しく働いていましたが、その合間をぬって、自分の空き時間ができたら医局で原稿を書いていましたから・・・。今でも「いろいろがんばっているね」と声をかけてもらうこともありますし。きっと一般の人から見れば、安定した勤務医を辞めて、フリーの仕事を増やすなんてもったいないと思われるでしょうが。

●医師とメディア活動

—医師としてのキャリアプランはどうなのでしょうか。今後も、医師とメディア活動を両立させていくご予定ですか?

キャリア志向はあまりないですね。何かの賞を取りたいとか、表彰されたいとかは・・・。キャリアとは、日々の診療を積み重ねていくことだと考えています。世間的には肩書きがあれば偉いと思われがちですが。このまま医師とメディア活動を両立したいと思っています。もちろんメディアの仕事は、ニーズがなければ成り立ちませんから、どうなるかはわかりませんが・・・。私がなぜメディアの仕事をしているかというと、何か表現したいものがあるからだと思うのです。それに対してどれくらいのニーズがあるかはわかりませんが、臨床の場で経験したことや今後経験することから構築される人間性から出た表現に対して世間のニーズがあれば、それはすてきなことですね。

—外来に訪れる患者さんは、先生のメディア出演をご存じなのでしょうか?

特に宣伝してないのですが、さすがにバレています(笑)。「TVに出ていましたね」「ラジオ、聴いていますよ」「連載を読んでいます」と患者さんから声をかけてきます。私の外来に来ている患者さんは、メディア出演を好意的にとらえている方が多いのでしょう。

—現在、文化放送の番組に生出演されているそうですね。

ええ。番組名は「野村邦丸のごきげん!二重丸◎」です。番組は朝9時からオンエアしていますが、私のスタジオ生出演は朝10時頃からです。

—新刊本が出版されると伺いましたが。

タイトルは「女医の花道!」で、主婦の友社より2005年1月27日発売予定です。
東京女子医科大学の学生時代から、卒業して2年間の研修医までのことを主に書いています。内容は医師が読むと、実情がわかっているのでおもしろいでしょうし、一般の方が読めば、「医者の世界はこうなのね」と感じてもらえると思います。

—この本は、どういった点に注目して書いたのでしょうか?

女医さんは、女性で一番きれいにしていたい24〜25歳のときを、貧相な格好で働いているので、知らない方には楽しんでもらいたいですし、一般の方でどうしても医者と結婚したい人のために「何が何でも医者と結婚する方法」なども書いていますので、ぜひ読んで頂きたいですね。

—今、病院や医学部をクローズアップする本がはやっていますが・・・

大学病院に一石投じるような内容ではなく、自分の経験したことを面白おかしく綴りました。男性医師が読んでも「そうだよな!」と笑って楽しめる本に仕上がったと思います。

●メンタルヘルス&ビューティーケア

—講演活動などでメンタルヘルスの分野に取り組んでいらっしゃいますよね。若い女性からの相談が多いかと思いますが、最近の特徴や傾向はどうでしょうか?

若い方から質問を受けて、私が回答しますよね。それに対して患者さんから返ってくる言葉は「違うの!」と、否定から始まっています。例えば、患者さんが「夕べからお腹の具合が悪くて、今朝はもっと悪くなってしまった」と訴えてきました。そこで私が「お腹の調子が悪かったのに、夕飯で油ものや刺激物を食べなかったかしら?」と聞くと、事実はその通りなのに、「違うの!夕べは友達と一緒にいたから仕方ないの」と他人のせいにします。すぐに言い訳するところが気になりますね。また自分をうつだと思っている人が多いのも気になりますし。

—外来で「うつだ」と訴える患者さんが多くなったと・・・

ええ。これはメンタルヘルスの情報が以前に比べて増えたからでしょう。昔は「私はうつ病です」と気軽に言える風潮ではありませんでした。それが今は「うつを我慢する必要はありません」「うつは、恥ずかしがる病気ではありません」というように変わりました。誰しも多かれ少なかれ感情には小さな波があって、それを乗り越えながら生きているわけじゃないですか。それをすべて「うつだから・・・」と言っていたらきりがないですね。

—内科医から見て、メンタルヘルスの中で、比較的多いと思う症状は「うつ」でしょうか?

私の診ている患者さんでいえば、過敏性腸症候群や動悸、不眠でしょうか。年齢層は若い女性に限らず、男性もとても多いです。

—インターネットサイト「きれいねネット」で掲載中のコラム「興味心身〜きょうみしんしん〜」で、美容医療についてご自身のご経験も含めたコメントを拝見しましたが。

きれいになりたいという気持ちは、女性なら誰しも抱いていると思いますし、悪いことではないでしょう。しかしどこまで人工的に変えていくのか? という線引きは難しいでしょうね。顔すべてを人工皮膚できれいにするとか、美容整形までするのは反対です。自分が努力できる範囲の中で、きれいになることであれば良いのですが・・・。
また美容に関する製品のなかには、効果が期待できないのに高価なものもたくさんありますので、一般の女性が踊らされることのないようにと思っています。そこで今の美容医療に関する動向を知りたくて、自分自身で試しています。

「きれいねネット」http://www.kireine.net/

—ご自身の健康を保つ秘訣は?

一言でいうと、「身体の声を聞く!」です。具体的に言うと、自分が今何を食べたいのか、どれくらい暑いと感じているのか。そのような身体が訴えかけてくることに敏感になることですね。例えば「いつもは飲まないはずのジュースが飲みたい!」と感じたら、きっと血糖値を上げたいのか、カリウムが足りないのだろうと思います。
メディアで「ココアが良い」「コエンザイムQ10が良い」という風に取り上げられると、はやっているからと購入しがちですよね。そうした好奇心も大切だと思いますが、「自分は何を欲しているのか」と常に身体に問いかけています。思わず深呼吸したときは、きっと身体が酸素を欲しているのでしょうから、屋外に出て緑の中で思い切り深呼吸をしたりしています。

●医療界の展望について

—今後の医療界についてどうお考えでしょうか?

今、医療費抑制の観点から予防医学が注目を浴びていますし、メディアからの健康相談や健康管理の提案は今後も益々ニーズが高まるかと思います。ただし医療は「直接顔を合わせることがないと成り立たない」と思います。インターネット診断というのは、よほどの場合を除いては、有用ではないでしょう。僻地とか北極とか、本当にだれも医者が患者さんの元までいけない場所であれば、インターネットを通した診断や遠隔操作による手術も必要だろうと思いますが・・・。直接会える環境にあれば、会うべきです。
医者は、診て、聴いて、嗅いで、触って、話して、五感すべてを使って成り立つ仕事だと思うのです。それを使わないで診断できるとは思いませんね。治療ではなく予防医学であっても、直接患者さんの顔を見るべきだと思います。

—もし、インターネット上の健康相談を依頼された場合はどうなさいますか?

その中の出来る範囲で一生懸命にやりますが、やはり「直接お会いしたわけではないので、すべてはわかりませんが・・・」と前置きをした上での回答になってしまいますね。それに質問者は本当の真実が知りたいというよりは、医師から回答をもらったことで安心するのかもしれませんね。

●プライベート

—犬を飼っていらっしゃるそうですね。

今年の7月、我が家にやってきた最愛のロック(犬の名)です。今は寝てもロック、覚めてもロック・・・(笑)。

—ご家族についてお聞かせくださいますか。

同じ年で、結婚13年目になる歯科医の夫がいます。JR大塚駅で開業している「大多和歯科医院」です。
お互い忙しく働いていた研修医時代、友人の紹介で知り合いました。ロックを中心に円満な生活をおくっています。

—お料理とかは、どうなさっているのでしょうか?

夫が家でご飯を食べないので、残念ながらほとんど作る機会がありません。

●メッセージ

—若い先生にメッセージを頂戴できますでしょうか。

医学の現場は、日進月歩、新しいことがどんどんでてきます。勢いにのって前へ前へと進んだとき、あとから振り返ると、必ずしも正しいことではなかったということが、この先出てくるかと思います。特に医者は向学意欲が強くて、われ先にとやりたくなる気持ちは充分理解できますけど・・・。
すべてが正しいわけではないので、「本当に必要なものと排除すべきもの」を常に自問自答しながら進んでもらいたいと思います。人間はあくまで自然の中の一部分に過ぎないので、何から何まで人工的にコントロールし尽くすことが人類の幸せにはつながらないと思いますので、その点を忘れないで欲しいですね。

—医師会に対して一言お願い致します。

いつも様々な情報をお教え頂いて助かっています。医師会という小さい単位で物事をこつこつと行っていくことが、最終的には大きなものを動かす可能性があると思いますので、今後も続けていって頂きたいと思います。また私も医師会員としてできることをしていきます。

—最後に医師としてのポリシーをお聞かせ頂けますか?

「継続は力なり」、こつこつとがんばっていきます。

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大多和歯科医院

http://www.ohtawa-dental.or.jp/

院長挨拶
当院は大塚の地で開院させていただいて先代から70年になります。
私は特に目新しい診療等はできないかもしれませんが、特に入れ歯でお悩みの患者様の立場に立った納得と信頼の歯科医療を求め診療させていただくように努力しております。

院長:大多和彦一
【経歴】昭和22年東京歯科医学専門学校(現東京歯科大学)
慶応大学医学部にて学位所得

副院長:大多和昌彦
父(院長)と母の経験を自分の若さと最新技術を融合させより良い歯科医療を目指しております。気軽にご相談ください。
【経歴】
平成元年東京歯科大学卒業
同補綴学第三講座入局
平成4年より当院にて勤務
現東京都豊島区歯科医師会理事
豊島区介護保険推進会議委員
豊島区介護保険認定審査委員
豊島区歯科医師会障害者歯科協力医
豊島区歯科医師会在宅歯科協力医

大多和由美
【経歴】昭和58年東京歯科大学卒
小児歯科学教室入局
平成11年学位取得 
現在東京歯科大学水道橋病院小児歯科医長
日本小児歯科学会認定医、認定指導医
NHK「健康ホットライン」

http://www.nhk.or.jp/kenko/2001/pf/0_ootawa_yumi.html

豊島区歯科医師会在宅歯科協力医

副院長:大多和美津
最近、あまり診療はしておりませんがまだまだ現役でおります。
【経歴】昭和25年日本女子歯科医学専門学校(現神奈川歯科大学)卒業

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奈良県大淀町立大淀病院事件で撃たれた産婦人科部長は丸谷千明先生とおっしゃるようだ。

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大淀事件 / 人をうった人 2 ( 20061024 / 09:36 )

Posted by guideboard on 2007/07/08/Sun

本記事は、2006 年 10 月 24 日、午前 9 時 36 分、http://sword.txt-nifty.com/guideboard/ にオリジナルの記事 ( 人をうった人 2 ) がアップされたものである。原典は削除された。


キーワード
福島県立大野病院、産科医、産婦人科医、逮捕、起訴、奈良県、大淀病院、産科、転送、搬送、受け入れ拒否

2006 産科三大刑事事件のうち、福島県立大野病院事件、奈良県大淀町立大淀病院事件では、病院院長、教授といった高い見識と広い知識を持つ ( はずの ) 医師が、当該事件の医師を批判し断罪した。

下々の私などは、そういう「批判」を真摯に受け止め、「断罪」されないように日々精進しなければならない。

また、第一線で日々活躍なさっている現場の医師たちも、物事を「正確に」射抜く目で「批判」を加えている。これらの意見は国民大多数の意見を代弁して下さっているものでもあるようだ。

ただし、その批判と断罪は、医師でありながら、乏しい情報と低い見識のまま、安易な事を口にするものでもある。私も気をつけなければ。

売る、撃つ、両方の意味でここでは述べている。現場で日々苦闘している同業者を、後から撃ち、司法ファッショやマスコミに売り飛ばしているのだ。

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46 歳の内科医で病院勤務医と見られるこの医師は、大淀病院産婦人科部長をはっきりと断罪している。

http://blogs.yahoo.co.jp/doctorpack/41492177.html

再び前回と同じ事件についての私の意見です。前回述べたようにこの事件は基本的な医師としての役割を果たさなかった産科当直医の責任です。それは、患者さんの容態と家族とのやりとり、同じ病院の内科医とのやり取りからも明らかです。脳内出血を除外できない状況にありながら、何の根拠もないのに脳のCT検査を敢えて行わなかったこの産科医は責任を問われてしかるべきであり病院側も大筋でその不手際を認めています。

現役内科医にして文筆家、タレントでいらっしゃる大多和史絵先生も、CT を撮れば本件患者は助かったはずだと、テレビでコメントした。専門外である私には、CT とは「万能の治療装置」のように思えてしまう。私はまだまだ勉強が足りない。

と思えば、大多和先生はへこんでいらっしゃるようだ。

http://ameblo.jp/fumie-otawa/entry-10018584139.html

昨日の「スッキリ!」で妊婦さんが亡くなった一件について発言した。
もちろんいろいろ考えた上で話しているつもりではあるが、
こういうシビアな内容をはっきりと語ると、後でじつはちょっとへこむ。

大多和先生のブログは、どうもブラウザの条件によっては見ることができないようなので、私は残念ながらそのソースしか見ることができない。コメント欄に記入して教えを請うことができない。ただし、炎上しているようだ。

大多和史絵先生は、1989 年、東京女子医科大学をご卒業のようだ。

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以下の方々の貴重な意見については、過去記事を参照して勉強し直そう。

奈良県大淀町立大淀病院事件

原育史大淀町立大淀病院長・消化器外科医
産婦人科部長の判断をはっきりとミスとした。

末原則幸大阪府立母子保健総合医療センター診療局長兼産科部長
CT を撮っていれば搬送先がもっと早く決まっていたはずだと言明した。

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福島県立大野病院事件

作山洋三福島県立大野病院長・整形外科医
結果として本件医師に医師法 21 条違反を犯させた。

福島県立大野病院事故調査委員会
委員長 : 宗像正寛福島県立三春病院・産婦人科医 ( 事故当時は福島県立三春病院診療部長 )
委員 : 田中幹夫 ( 財団法人太田綜合病院附属太田西ノ内病院産婦人科部長 )
委員 : 藤森敬也 ( 福島県立医科大学医学部附属病院総合周産期母子医療センター講師 )
本件医師の過失を「解明」した。

田中憲一潟大学大学院医歯学総合研究科産科婦人科学講座教授
本件医師の過失を検察側から鑑定した。

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割箸事件ではこの二大巨頭のコメントが有名だ。2002 年 8 月 4 日頃、ある新聞の記事に掲載されていたとされるコメント。

早川徹 元大阪大学脳神経外科教授
私だけで二例体験してます。二例とも準三ちゃんと同じくらいの男の子で私の場合X線撮影で刺さった割り箸片を発見し、抜き取りました。脳下垂体にまで達してました。こういう例は昔からよくあって、救急外来にいたら知っておくべきでしょう。知らないでは済まされません。

玉木紀彦 神戸大学脳神経外科教授
見逃した医師はよほど知識がなかったか、知っていたのにうっかり見逃し病院くるみで隠したか。

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本項では、「」で囲んだ語句は逆説的に用いているので念のため。

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以下、参考資料、過去記事

大淀事件 / 人をうった人 2 資料 | 旧 人をうった人 2 資料

大淀事件 05 資料 | 旧 奈良産科転送事件続報 2 資料
産婦人科医不当逮捕事件 / 人をうった人資料 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/03/post_f59b.html

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大淀事件 11 外伝 資料

Posted by guideboard on 2007/07/08/Sun

» 大淀事件 11 外伝 ( 20061023 / 23:16 )

奈良県吉水神社

http://www.yoshimizu-shrine.com/

http://ja.wikipedia.org/wiki/吉水神社

奈良県吉野郡吉野町吉野山

吉水神社は元 吉水院と称し今から凡そ千三百年前、白鳳年間(650〜654年)に 役行者 の創立と伝えるきわめて古い吉野修験宗の僧坊であった。

そして明治の初めまで永年の間幾多の歴史を秘めて修験道の勢力と共に発展して来たが明治維新の神仏分離の際(明治八年)神社と改まったものである。元より当社は南朝の元宮でありここに第九十六代 後醍醐天皇を祭神とし当時天皇の忠臣であった楠木正成、吉水院宗信法印を合祀しています。

また、後醍醐天皇、源義経、静御前、豊臣秀吉公ゆかりの地で百二十数点にのぼる重要文化財や秘宝を展覧しており、中でも南朝の資料に関しては全国一多く一般に重要文化財の宝庫といわれています。

宮司:佐藤 素心
大阪府警に勤めていた当時、阪神・淡路大震災の被災地に応援部隊として派遣されました。そのときに、自然の恐ろしさを身をもって知り、祈でもって世界の平和を願いたいと思い宮司になることを決心いたしました。

宮司のblog(ブログ)を公開中…

http://blogs.yahoo.co.jp/yoshimizushrine/

世界遺産の吉水神社から「ニコニコ顔で、命がけ!」
「一燈を提げて、暗夜を行く。暗夜を憂うること勿れ。ただ一燈を頼め」言志晩録

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佐藤素心宮司の本名は佐藤一彦らしい。同サイトに掲載されている文書より。

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このページは、Googleで 2006年10月21日 17:32:57 GMTに保存された http://blogs.yahoo.co.jp/yoshimizushrine/41158780.html のキャッシュです。

http://blogs.yahoo.co.jp/yoshimizushrine/41158780.html

毒舌集「言わしてもらうと!」

分娩中意識不明に陥った妊婦を、大淀病院は、適切な措置もせず・・・18以上の病院が受け入れ拒否し出産し死亡した!あまりにも無責任な病院に怒り!
医療現場は今・・・(18病院が受け入れ拒否)に思う
2006/10/18(水) 午後 5:26

奈良県吉野郡、「大淀病院」での、妊婦が意識不明となり、その原因の検査もされず・・他の病院にたらい回しされて、18の病院が病床がないとかで受け入れを拒否して、妊婦は失わずともいい命を失なった。医療機関は「危ない患者を受け入れまいとする体質が露見した」。大淀病院の院長の言い訳がましい対応に、腹立たしさを感じた。その意識不明で苦しむ患者や家族を置いて、仮眠していた医師も医師だが、「動かしてはいけないので頭のCTスキャンも撮影出来無い状況」だったと弁明。だったら、他の病院に転院も出来ないのではないか?言ってることが責任転換で、自分の病院は責任が無いという。・・果たして初動的措置に誤りがなかっただろうか?議員先生やくざや特別な権力者が頼めば、直ぐに特別室を解放するくせに。

最近、よく奈良県では救急車で運ばれても、各病院が受け入れ拒否をしていると聞く・・もしもベットが無いという理由であれば・・・・何故議員さんに頼んだら直ぐにベットが用意されるのだろうか?もしも
ベットが無くとも・・オペだけでもする医者の命の「仁術」は、何処に消えたのか。今、日本の高収入でセレブは、ほとんど医療関係者であることは、皆が知っている。五条市に住む、高橋実香さんが入院して直ぐに頭痛を訴えた・・その際の措置から、あらゆることを想定して検査するべきであった。今回の病院側の対応には嘘と、責任逃れの無責任さが見え隠れして背筋が寒くなる。

病院側は、医師の医療ミスではなく、妊婦が「子癇(しかん)発作」と判断して措置したと、遺族に弁明しているが、当直の内科医が脳の出血も考えてCTの検査を言ったが、産婦人科医師は、これを拒絶し休憩していた。医療の現場は、今・・・恐ろしく無責任で金儲けに走りすぎている。

何故、大淀病院は、医療ミスをしたか?明らかに、院内の脳外科、内科、産婦人科の横の連携がなされず,しかも平素、緊急時の他の病院との連携も出来ていないことももんだいである。ただ、一人の産婦人科医師の判断ミスが、妊婦の命を亡くさせた。直ちに、大淀町は、院長とこの産婦人科担当の医者の処分と、被害者の補償をしなければ成らないと思う。
今回の総合的判断がなされないまま・・無責任に他の病院に振った・・だが奈良県の病院は救急でも有名なたらい回しの常習である・・・大阪の吹田循環器センタ-がやっと受けてくれたが、こんな馬鹿な、奈良県の医療の貧しさに腹立たしさを感じる・・責任者出て来い。・何故!そんなに宮司さん怒るんだと言わないで下さい・・・何故なら、わが娘が妊娠して、この「大淀病院」で出産したからである。わが娘が同じ措置をされたら許せないから、二度とこの病院では産ませないと誓う。

奈良医師会の産婦人科医会は、「何ら問題ない」と判断として打ち消しにやっきになっている。医者の常識と世間の常識に大きなずれがあるようだ。たった一人の命よりも保身が、大切だとする医者の驕りが医療ミスの温床かもしれない。

コメント(89)
産婦人科にではないですが、母も大淀病院に診察のお世話になっています。今回の事で、ちょっと病院全体に不信感を抱いてしまいました。たまたま当直医が悪かったのかと思いたいのですが、院長の会見を聞くと、納得できませんね。ニュースで病院が映るのを見るたびに、やるせない思いが込み上げてきます。だって、育った故郷の町立の病院ですから・・・。
2006/10/18(水)午後9:45
奈良の救急医療全体の問題でしょうが、医者のおごりもあります。大淀病院の院長のコメントには、申し訳ない人命に対する反省が欲しいです。医者としての謙虚さが足りないコメントでしたね。
2006/10/18(水)午後9:52
本当に残念です。色々な事を見直していかないとこのようなことはまた起こると思います。とにかくひとつのことを無駄にしないでその教訓をしっかり活かして行かなくてはいけません。それでもやはり命を落とされてしまった方やご遺族は本当に無念だと思います。
2006/10/19(木)午後1:08[kaidaruma]
kaidarumaさん、産婦人科に限らず、緊急時のたらいまわしは当分是正されないでしょう、もちろん死にそうな患者を受けて・・その病院が医療ミスを訴えられたくないという保身が働き、各病院がたらい回しするために次も起きることでしょう。医者の倫理観が薄れ、あるのは、一人二人の命であんまり騒がないで・・という医者の傲慢さでしょう
2006/10/19(木)午後3:57
ホントですよね。動かせないのにどうして他の病院に運べるんでしょうかね?それこそ揺れたり大変だと思うのですが…。娘サンもこの病院だったんですか?!それじゃぁ怒るのも無理ないですよ・゚・(ノД`)・゚・。
2006/10/19(木)午後4:33
トラバさせて貰いました・゚・(ノД`)・゚・。
2006/10/19(木)午後4:34
自分の娘がと思うとたまりませんよ。確かに・・わが娘の出産の時も産婦人科の先生は事務的で微塵も妊婦にやさしくなかった気がしていました。
2006/10/19(木)午後4:38
転送もとの判断が甘かったのが、今回の直接の原因かと思います。病名によっては、受入を拒む場合はあると思います。(転送先がもっと重傷者を受け入れないといけないと判断すれば)総合周産期母子医療センターが近くにあれば、今回のことも防げたかもしれません。医師が不足、医療機関も不足、税金も不足です。
2006/10/19(木)午後5:40
確かに奈良県は救急医療が整備されていません。これは、産婦人科だけの問題ではないと思います。もう少し県が力を入れない限り、医療面では安心して住める県ではないのかもしれません。
2006/10/19(木)午後5:47
端山さん、奈良県の場合救急医療の面では遅れているのです。とにかく無駄な税金の使われ方がしてあり、「非課税の施設が多いいのです、また特殊な所に補助が多く、いわゆる逆差別が常態化している県の悲しさです。
2006/10/19(木)午後6:53
きんぎょさん、そのとおり以前から何度も同じことで命が失われています。医療面だけでなくどこか閉鎖的でセクト主義で柔軟な危機管理面の立ち遅れを感じます。とにかくこの近辺では安心して子供は産めません
2006/10/19(木)午後6:57
ありえない出来事ですよね!!これで安心して子供を産めないですよ・・・今の医療現場は保身に駆られて命の大切さを忘れてるのではないのでしょうか・・・・。
2006/10/19(木)午後7:36
くうさん、そのとおりですよ・・人命を大切に、最大限の努力をしCTで検査し出血を出し手入れば、確実に助かっています。人事を尽くせば神は救います。遺族もあれほど手を尽くして戴いたのにとあきらめも出来ます
2006/10/19(木)午後8:31
恥ずかしい話ですが、私の住んでいる高知県は更に状況は悪いのです。市内はそこそこですが、(昨年医療センターが出来ましたので)郡部では、産科すらありませんし、四万十市は市立病院でも産科がなくなります。奈良県は、大阪も近いし、最悪の場合は受け入れて貰えますよね。
2006/10/19(木)午後8:33
この際奈良県も、今回のことを踏まえて、知事をはじめ各種関係者が命の大切さを再認識し、他の行政以上に医療の緊急医療の対応を整備してもらいたい・・この妊婦の死を無駄にさせないためにも。騒がなくてはなるまい
2006/10/19(木)午後8:39
端山さん、奈良県は以前から救急車で運んで、直ぐに病院が決まらずたらいまわしが問題化していました。妊婦の死をどうせ手術しても助からないだろうと考えず最善の努力と医者の誠意があれば、我慢できるのです。大阪まで1時間30分が命を奪うのですよ
2006/10/19(木)午後8:43
四万十市から、愛媛県の大学病院は約2時間、高知の医療センターは約3時間かかります。医療センターにはヘリがありますが、往復1時間以上はみないといけないかもしれません。奈良県のたらいまわしはよく知りませんので、コメントできませんが、助からないから最善を尽くしていないのではなく、大したことでないという判断が、誠意のない態度に出ているのだと思います。
2006/10/19(木)午後9:01
医療の問題点は、その地方自治体の最優先課題でしょう。私達は医者の判断が適切かどうかの専門的知識がありませんが、今回の場合は、どうせ死んでしまう命だから世間もマスコミも騒ぐなというコメントは、いけないと考える。努力し誠意を見せ、患者にか関わったかどうかだと信じる。コト-先生に拍手を送るのも不便さではなく、自分達に何が出来るかでしょうね
2006/10/19(木)午後9:14
今回の件は、もっと公にして問題点を正直に発表すべきだと思います。ご家族に対しても、真摯な態度で答えるべきでしょう。医師のプライドで誤診を隠したり、勤務状況も本当の所を発表すべきです。そうすることによって、真の原因・要因があぶり出されてくると思います。開き直りに見える態度は良くないと思います。
2006/10/19(木)午後11:12
同感です。何故頭痛を訴えた妊婦の大事をとってCTスキャンやMRI等の検査がなされなかったのか?夜間といえども、何故、麻酔や緊急手術体制がとれなかったのか?そして、産婦人科と脳外科の連係が何故無視されたのか?他の病院との緊急時の協力体制が取れないのか?数々の問題点を隠蔽することなく、真実を出し尽くし、今後このような事が無いようにしなければならないと思う。警察も検察もその点を捜査してもらいたい。ただ警察は捜査しても原因を隠すのでまたうやむやになる
2006/10/19(木)午後11:38
マスコミは視聴率を稼ぐために、事実の一部だけを抜き取ったり大事な背景を伝えなかったりしてセンセーショナルな事件を作り上げます。違った部分を抜き取れば不十分な体制の中で医師が必死に手を尽くし胎児だけは救命できた、という印象を与える報道にすることもできるはずです。
2006/10/20(金)午後0:28[ともち]
マスコミは視聴率が取れるから騒ぎ立てるだけで、この悲しい出来事の根本的な原因が何なのか、どうすれば同様の事件を防げるのか、深く掘り下げて報道しようなんて考えていないと思います。
2006/10/20(金)午後0:31[ともち]
マスコミの新聞テレビも確かにゆがんでいっも報道します。確かに母子ともに出産が望まれますが、今回は、大淀病院の夜間緊急体制と担当医者の判断ミスがありますよ。尽くすべき手を打ちそれでも、母の命が持たない場合もあります。ともちさん、医者の汗水たらした努力の結果命がなくなることにはこの夫も何も言いませんよ・・患者への愛情でしょう。今回はマスコミが大げさに取上げなければ奈良県の緊急医療はもっと恐いからです。医者のスタンスで見てはいけない、必ず患者のスタンスで見ていなければ成らないと思う。
2006/10/20(金)午後0:56
町立大淀病院の夜間緊急体制は町の責任だと思うのですが。十分な緊急体制をとるために、個々の医師の努力やシステムの効率化で多少の改善はできるかもしれませんが、根本的には十分な医師が必要だと思います。予算以上の人数は雇用できません。この町は、町立病院が赤字になっても良いからしっかりした医療体制を作ろうとは考えていなかったわけです。
2006/10/20(金)午後2:29[ともち]
担当医の判断ミスについては、子癇と脳内出血の二つの可能性があり、子癇の可能性の方が大きいを考えたことが妥当な判断だったのかどうか、検証が必要だと思いますが、医療の素人にそれができますか?
2006/10/20(金)午後2:31[ともち]
医学的に間違ったことをしていなければ(現時点では判断ミスがあったかどうか調査している段階です)第3者であるマスコミや国民が医師を責めたてる権利はないと思います。もちろん、遺族の方があのとき違った対応をしてくれたらよかったのにと感情を持つのは当然だと思いますが。
2006/10/20(金)午後2:32[ともち]
連投すみません。報道としては、患者側に立ったものも医師側に立ったものも本質的に同じで、マスコミには第3者の立場から事実を報道する責任があるはずです。大きく取り上げる必要のある出来事だとは思いますが、取り上げ方が最低だと思います。医療不信を煽るだけで、なんら建設的な方向に持っていこうとしていない。マスコミの編集やテレビ出演者の発言などなしで遺族の方のコメントだけの方がよほど的確なことが伝わると思います。
2006/10/20(金)午後2:52[ともち]
この事案はいしの判断ミスの氷山の一角です・・普通は医者のやることだから間違いは無いと思い、もしも死亡しても、寿命だとあきらめるのでしょうね。しかし今回は違う。医者が努力に努力した痕跡が無い。誰もが無念に思う事件です
2006/10/20(金)午後3:28
ともちさん、最近のマスコミの生地の捉え方は、朝日、日経、NHKやTBSなどマスコミが世の中をゆがんだ方向に、偏った報道をしていることは全国民が知っています。だから信頼できるのはブログや掲示板からの情報です。何故ならばマスコミ記者は会社の方針のままでしか記事がかけないのです。弱いものの立場での視点がずれることはしばしばです
2006/10/20(金)午後4:22
しかし、この大淀病院の患者への誠意や真心は欠けていたし、県内に沢山病院があり19もの病院がたらいまわしにしたことは事実です、それを報道することで知事が立ち上がることを望んでいるのです。あなたは単に医者の言い分もあるんだが・・というかもしれないが医者の言い分の問題は警察が調べます・・今後の緊急医療の問題ですよ・・・今後同じ事が無いために騒いでいるんですよ
2006/10/20(金)午後4:31
吉野の宮司さんの娘さんの御出産のときの病院の対応はどうでしたか?やはり誠意がなかったのでしょうか?今回は脳出血していたら、医師が懸命に処置しても助からなかった可能性もあるんじゃないでしょうか?医師は魔法使いではありませんから。
2006/10/20(金)午後9:02
それから、忘れてはいけないのはどんなにぼんくらな医師でも、いないよりはいたほうがマシだということです。今は「不良」医師であってもそれを取り除けるほど数に余裕が無くなりつつありますから。
2006/10/20(金)午後9:05
引用します当夜の当直は外科系は整形外科医、内科系は内科医、産婦人科は奈良医大から派遣の当直医。患者さんは午前0時に頭痛を訴えて失神、ただ痛みに対する反応(顔をしかめる)はあった。産婦人科当直医は念のため内科当直医に対診を依頼、内科医は「陣痛による失神でしょう、経過を見ましょう」ということになった。しかしその後強直性の痙攣発作が出現し、血圧も収縮期が200mmHgになったので、子癇発作と判断、マグネゾールを投与しながら産婦人科部長に連絡した。部長は午前1時37分、連絡してから約15分程で病院に到着。以後二人で治療にあたったが、状態が改善みられないため、午前1時50分、母体搬送の決断を下し、奈良医大へ電話連絡を始めた。午前2時、瞳孔散大を認めるも痛覚反応あり。血圧は148/70と安定してきた。この時点で頭部CTも考慮したが、放射線技師は当直していないし、CT室が分娩室よりかなり離れたところにあること、患者の移動の刺激による子癇の重積発作を恐れ、それよりも早く高次医療機関をさがして搬送するほうがよいと判断、電話をかけ続けたが、なかなか搬送先がみつからな
2006/10/20(金)午後9:26[医者バッシングの程度が低すぎます]
引用続き午前2時30分、産婦人科部長が家族に状況を説明、そのあいだにも大淀病院の当直医や奈良医大の当直医は大阪府をふくめて心当たりの病院に受け入れ依頼の電話をかけつづけた。家族はここで「ベビーはあきらめるので、なんとか母体をたすけてほしい。ICUだけがある病院でもいい」と言ったので、NICUを持たない病院にまで搬送先の候補をひろげ、電話連絡をとろうとした。家族も消防署の知り合いを通じ、大阪府下の心当たりの病院に連絡をとって、受け入れを依頼した。この頃には産科病棟婦長(助産師)も来院、手伝いはじめてくれた。大淀病院看護師OGで患者さんの親戚も来院し、多くの人が集まり始めた。けれども受け入れてくれる施設が見つからない。担当医は当直室(仮眠室)から絶望的な気分になりながら電話をかけ続けたし、大学の当直医は大学の救命救急部門にまで交渉に行ったが子癇は産婦人科の担当で、我々は対処できないと言うことで受け入れ拒否された。
2006/10/20(金)午後9:28[医者バッシングの程度が低すぎます]
事実関係の順序をよく把握した上で判断してください。内科医がCT撮影を主張したのは朝日新聞関西版↓によると他の病院への転送を待っている間のことです。大淀病院では麻酔科が居ないので頭と帝王切開の同時手術できない。CTがどんな結果でも転院の方針に影響しないと思います。http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200610170083.html
2006/10/20(金)午後9:28[inakanougeka]
午前4時30分、呼吸困難となり、内科医が挿管したが、その後自発呼吸ももどり、サチュレーションは98%と回復した。その後すぐに国立循環器病センターが受け入れOKと連絡してきたので、直ちに救急車で搬送した。患者さんは循セン到着後CT検査等で脳内出血と診断され、直ちに帝王切開術と開頭術をうけたが、生児は得られたものの脳出血部位が深く、結局意識が戻らないまま術後8日目の8月16日死亡された。
2006/10/20(金)午後9:28[医者バッシングの程度が低すぎます]
すみません、yahooブログを持ってなければ投稿できなかったのでしょうかそれでしたら、申し訳ありませんでした。
2006/10/20(金)午後9:37[医者バッシングの程度が低すぎます]
手術しても足すからなカッつたかどうかではなく、患者の夫は手術を望んでいた。さすれば例え手術後死んでいても、五条の夫は、納得がいくでしょうやらずにダメだろうと医者は言わないでしょう。やるかやらないか迷う時はやれば自分であっても納得出来るでしょう。
2006/10/20(金)午後10:12
今回の大淀病院の出来事は、産婦人科だけの問題ではない、医者をパッシングしていると考えるとさらに大きな事件が起きるわけで。まずは妥当な判断ではないとする謙虚さから進歩が生まれますが。何をぬかすか、ど素人がという驕りからは夜間の緊急体制の整備は遅れます。
2006/10/20(金)午後10:24
マスコミは何故この問題を大きく扱うかといえば・・産婦人科の先生のCTスキャンの検査や、転院先が皆拒絶した問題点も含んでいるわけです。田舎の病院だからこそ人の命を大事に考えねばならないんです。
2006/10/20(金)午後10:27
医者は、妊婦の命を救うための最大限の努力をしたかどうかは、警察の捜査に待たねば成りませんしかしまた明日にでも・・同じようなことがあれば、大事な命を失うわけで・・医者の処分とかの問題は我々に関係ないのです。
2006/10/20(金)午後10:31
医は仁術ですよ。孤島でも田舎でも出来る限りの医者が努力をし、誠意を持ち患者に接していたら、マスコミも患者関係者も許容できるのではなかったでしょうか。医者は大変な仕事であり尊い誇りの有る仕事です。
2006/10/20(金)午後10:45
わたしは素人蔑視じゃなくて同じ土俵で議論してるつもりですよー手術してたすかるかどうかじゃなくて大淀病院での手術は無理ってことです。麻酔科医いないし設備もたぶん不十分ですよ。>「まずは妥当な判断ではないとする謙虚さ」これって謙虚というより決め付けじゃないでしょうか?「妥当か妥当でないかどっちなんだ?」というのが謙虚な姿勢だとわたしは思います。
2006/10/20(金)午後10:48[inakanougeka]
>「しかしまた明日にでも・・同じようなことがあれば」そう!まさしくそこが大事。報道によると発症から転送を決定するまでが1時間半それから転送が決まるまでが二時間半受け入れ態勢の不備の問題の方も相当重要ですよね産科医の数がぜんぜん足らんのです。問題は今回の報道や宮司さんのようなご発言で産科医が増えるか減るかですよね。「あーこりゃたいへんだおれも産科医にならなきゃ!」と思うか「うわーこんな理不尽な叩かれ方するんなら産科辞めよー」と思うか。これって宮司さんには関係ないことでしょうか?
2006/10/20(金)午後10:49[inakanougeka]
マスコミ記事を妄信ですか。。医者が高収入だとか、議員さんに頼んだらとか妄想も甚だしい。宮司さんのような思慮の浅い意見が医療崩壊の片棒を担いでいることをお忘れなく。
2006/10/20(金)午後10:56[snc63267]
まぁ、以下のサイトに行ってみてください。(コメントが多くて大変ですが、それだけに得るものは多いと思います)http://www.yabelab.net/blog/2006/10/17-124111.phphttp://www.yabelab.net/blog/2006/10/20-165202.php#c15486これを見た上でもう一度お考えを拝聴したいです。
2006/10/20(金)午後10:59[べざとる]
医者が、全部歯医者や獣医や整形医師ばかりでも困ります。医療ミスの問題が多発するから、医師になりたくないというもので医師になるのでしょうか・・?そうではなく人の命を救いたいとみなさんは医者になられていると信じます。このような事案こそ、これからの反省と検討事項として、寧ろ艱難辛苦を超えて医者も、何故この事件がこれほど世間で問題とされるのかと思っていただければそれも大切でしょうね。医者が困難な脳外科を目指さないとは考えません。寧ろ「神の手」の誇りをもっ医者を尊敬します。
2006/10/20(金)午後11:01
吉野はわたしの先祖の墓もあるしいちど宮司さんとやたがらすでも呑みながらゆっくり議論したいですね
2006/10/20(金)午後11:02[inakanougeka]
検討はもちろんせんといかんですよ。報道も含めて全面的に。隠蔽するなんてとんでもないです。これから追々詳細が明らかになっていくと思いますんで宮司さんもゼヒ長期的に観察してください。
2006/10/20(金)午後11:08[inakanougeka]
宮司は、口に衣着せずに申し上げます。ただブログだからと、顔を見せず名前も伏せてただい痛いことを言うのではなく、何が正され、何がこれから問題となるのかを考えます・・例えば、無念な死に方ではなかったか?その魂がいまだ恨めしく浮遊していないかと考えます。だから今回の魂は無念ではなかったかと思うと涙が出るのです。どうぞいっでもおこし下さい。
2006/10/20(金)午後11:12
こまかい話ですんませんが歯医者は歯学部で獣医は農学部ですんであんまりわれわれには関係ないです>「艱難辛苦を超えて」修行の苦労ならなんぼでもしますけど事情もわからんうちからバッシングではやる気なくしますよたとえばこの事件が報道ミスだったらどうします?
2006/10/20(金)午後11:13[inakanougeka]
「医療ミス」はけしからん。ゼロにするのは不可能でも一件でも少ない方がいい。そのための努力は大事。これはまちがいない。これと同様に「医療ミスでないものを吊るし上げる」こともあってはならんことです。複雑な問題ですから結論は詳細がわかってからにしたほうがいいと思います。
2006/10/20(金)午後11:26[inakanougeka]
同情して、憤って、関係者を「反省しろ!」と叱責して、溜飲を下ろして、………で、おしまい。ですか?このような悲惨な事件を繰り返さないために自分たちが出来ることを考えることは必要ではないのでしょうか。これは、誰かの問題ではない、社会の、つまりは私たち自身の問題なのですから。
2006/10/21(土)午前0:04[べざとる]
そしてその様な社会にしてしまったことへの責任も私たちにあることを認識し、私たち自身も反省をしなくてはいけないのでは無いでしょうか。誰かに責任を押しつけて無責任でいようとする昨今の風潮に危機感を覚えます。と、同時にともすればその風潮に流されそうになる自分にも厳しく自戒したいと思っております。
2006/10/21(土)午前0:04[べざとる]
ベッドがないならナゼ買わない?「ベッドが無い」のは家具屋で買って来るのを忘れたからではなく、対応する部屋や法律で定められた数の看護師や医師が足らないからです。数ヶ月でできる問題ではありません。奈良県では2年ほど前に大学病院の産科ベッドを増やしたと報道がありましたがそれ以上のスピードで産科をやめる病院医院が増えているので焼け石に水の状態です。全国的な現象ですが奈良県は重症な方です。
2006/10/21(土)午前0:16[inakanougeka]
ベッドが無いのに患者を受入れたら余計に危険です。患者の安全のためにはベッドは必要です。しかも規定数以上に患者を受入れたら病棟全体の患者の入院料を強制的に減額する厚生労働省の規則もあるのです。大学病院のある市には市民病院が無いので正常分娩の人も多数入院していると聞いております。
2006/10/21(土)午前0:19[inakanougeka]
>医者が努力に努力した痕跡が無いとおっしゃる根拠は何ですか。はっきり断言されているのですから、まさか、マスコミがそう報道していたからというだけではないですよね。
2006/10/21(土)午前0:26[通りすがり]
宮司でいらっしゃるそうですし、信仰上「人事を尽くせば神は救います」とお考えになるのはご自由です。しかし「CTで検査し出血を出し手入れば」確実に助かったと断言する医学的な根拠をお持ちですか。医師は人間で、神様ではありません。医師が必死で治療しさえすれば命が助かるというのは妄想です。
2006/10/21(土)午前0:30[通りすがり]
宮司さん、あなたの影響力は大きいのですから、真剣に考えてくださいよ。脳外科手術と分娩をほぼ同時に出来る施設が、そんなにあると思いますか?夜間に、当直医ではなく、小児科、脳外科、産科、麻酔科が複数、夜勤医として待機しているような、予算を持っている病院がいくつあると思いますか?福島県では、産科医が高度病院に搬送せずに難しい手術をしたとして、刑事事件に問われているのですよ。それから、受け入れ拒否したのではなく、受け入れ不能だったのですよ。あなたの神宮の駐車場は、満車のときは駐車拒否するのではなく、駐車不能でしょう?その違いを理解してくださいよ。
2006/10/21(土)午前0:32[医者バッシングの程度が低すぎます]
>「誠意を持ち患者に接していたら、マスコミも患者関係者も許容できるのではなかったでしょうか」。医師が誠意を持って接しても、寿命でも、感情的に許容してくれない(許容できない)患者関係者は存在しますし、ネタになるならマスコミは許容しません。
2006/10/21(土)午前0:33[通りすがり]
>「医者の処分とかの問題は我々に関係ないのです」。患者や一般人のこのような無責任・無関心な態度こそが奈良の救急体制の不備につながっていると気づいてくださることを祈ります。
2006/10/21(土)午前0:33[通りすがり]
医師を聖人視しすぎていませんか?医師の士気や善意に頼る医療システムそのものが問題です。そんなものは長続きしません。私は医療とは関係のない民間企業の管理職ですが、私の目から見ても今の医療システム、特に奈良県の産科のシステムはお粗末です。システムと言える代物ではありません。明らかに行政の怠慢です。
2006/10/21(土)午前0:37[中間管理職]
医療においては、結果不良=ミスあるいは過失ではありません。1+1=2といった単純な世界ではありません。警察の捜査が入るようですが、その結果を待つべきです。それまで個別の医師の批判は止めませんか。
2006/10/21(土)午前0:49[中間管理職]
今入った情報によると産婦人科主治医も内科医当直医もCTについて意見交換したことは無い、なぜそんな報道があるのかわからないと言っているとのことです。「内科医が主張」という情報の出所は夫ら遺族の証言だと思います。なお、CTを撮影するには技師を自宅から呼び出した上で電源を入れて暖まるのを待つので一時間程度必要、転送が決まって連絡待ちすぐにでも送りたい状況で最初から4時間待つ予定では無かったことも承知してください。CT室と病室は病院の正反対の端と端の位置関係だったそうです。
2006/10/21(土)午前1:04[inakanougeka]
引用です。。。。CTを撮ることは考えたが搬送先が見つかった時、できるだけ早く送れるように分娩室で待機するほうがいいと考えた。放射線技師を呼び出しCTに電源を入れウオームアップしてから撮影するまで一時間前後かかるし、分娩室は病院の南西の端で、CT室は北東の端であり、距離的にもかなり離れている。現像してフイルムを持っていくことを考えるとさらに半時間ぐらい時間がかかると判断した。また搬送先がすぐに見つかるだろう、自分でも患者さんの状態を直接話してみようと考えたそうです。ところがまず最初に連絡した頼みの大学は、運悪く、緊急帝王切開がはじまったばかり。無理を言って手術室の当直医を呼び出し、事情を説明したがとても受け入れられる状態ではない。当直医は「なんとか帝王切開が一段落すればどこか探します」といってくれたが、こうなれば自分でも探さなければならないと考え、電話をかけ続けたそうです。
2006/10/21(土)午前1:06[医者バッシングの程度が低すぎます]
他の病院にたらい回しされて、18の病院が病床がないとかで受け入れを拒否して良く考えてから書いてくださいあなたがその体制に不備有りと(これはこれで現場を批判されるのは筋違いで本来行政に責任を問うべきものでしょう)する大淀病院でさえもこの地域では基幹病院だったわけでしょう。あなたが「たらい回し」と凶弾した18の病院のうち大淀病院より規模が大きく、体制が整った病院はどのくらいあるのでしょう?おそらく10以上は個人経営の小規模の施設または同程度であろうと推測されます。
2006/10/21(土)午前10:12[関東の外科医]
残りの施設でも夜間に、意識不明で子宮口開大の妊婦を速やかに処置できるところなど、2、3施設に絞られると考えます。即ち、「深夜帯で町立病院レベルが対応できなくなった患者を受け入れられる病院など殆どない」ということです。おそらくはこの担当医は県立医大で拒否された時点で絶望的な気持であちこちと手当たり次第に電話をかけていたものと推測されます。その結果が18という数になっただけのことです。その数の多さだけをセンセーショナルにあげつらう筋合いはありませんね。
2006/10/21(土)午前10:13[関東の外科医]
そして本来この妊婦さんを受け入れるべき規模体制の数病院については、なぜ受け入れができなかったかについて調査をすべきということに異論はありません。しかし、このような病院であっても、2名以上の産科医、2名以上の脳外科医、麻酔医、手術室スタッフおよび手術室の確保が「可及的速やかに、一つも欠けることなく」行われる必要があるわけです。未確認情報ながら県立医大は当時手術室使用中との話もあります(この時点で県立医大に搬送したらそれだけで過失を問われます)現在このような体制で医療がなされているところはありません。
2006/10/21(土)午前10:14[関東の外科医]
医療とは、刻々と変化する瞬間瞬間に、その都度、最適と思われる手段を選択していくものです。ある瞬間に最適と思われる手段も、その次の瞬間には禁忌となることも多々あります。例えば担当医は、意識不明になり、その原因が子癇>脳血管障害であると考え処置を行ったわけです。その判断過程には明らかに合理的な(此処では症状、バイタルサイン、発症頻度など)思考が存在します。残念ながら今回は可能性の低い脳血管障害であったわけですが判断過程に重大な誤りを見出せません。法律的に過失を問われる範囲にありません。
2006/10/21(土)午前10:37[関東の外科医]
かかわった産科医を責め立ててますが、他の産科医でも同じ結果になったと思います。一か八か、手術を行う?まさにそれは殺人OP(手術)でしょう。そうなると、こんどは「なぜ、高度医療の整った病院に転送してくれなかったんだ」と、訴えるでしょう。しかし、亡くなられた産婦さんのご冥福を祈らずにはいれません…
2006/10/21(土)午前10:41
神社は気楽な商売だからね。御祓いしてもらったのに、効き目がなかった場合でも、逮捕起訴されたりしないしな。せめて料金くらい返してもらいたいよ。とか言われてるようなものだね。
2006/10/21(土)午前11:13[理解できない]
大淀病院の産科医師の診断と、多くの病院が受け入れできなかったこととは別に考えなければなりません。それを「命を軽視している医者」「金儲けにはしりすぎた医療界」とひとまとめにして医者、医療バッシングをしている宮司さんはあきらかにおかしい。あなたのような人が現場医師の士気を明らかに下げていることを認識してください。
2006/10/21(土)午前11:45[関西の小児科医]
訴訟を恐れて受け入れを拒んだという証拠はどこにあるのでしょうか。「テレビのコメンテーターがそう言っていた」からですか?それとも「18もの病院が受け入れられないはずがない」という現在の医療環境を過信した考えからでしょうか。産科医師の診断が適切であったかどうかはこれから検証していく(警察が、ではなく医療の専門家が)必要があるでしょう。しかし宮司さんがもうひとつ問題としているいわゆる「たらい回し」、これは病院にも医師にも責任はありません。
2006/10/21(土)午前11:59[関西の小児科医]
自分が勤務している病院の医療設備、マンパワーで対処できる病状かどうかを即座に判断するのも当直医の仕事です。たとえ空きベッドがあっても、判断の結果受け入れ不能とすることもあります。それは拒否ではありません。槍程度の装備で核弾頭に向かっていくようなことはできないでしょう。また今回の場合はベッドと一言で言っても一般病棟ではムリです。集中治療室でなければ対処できないのです。人工呼吸器やモニター類があって、なおかつ看護師が密に病状を監視できるところでなければ対応できません。そう考えれば18病院でうけいれできなくても、今の状況であれば何の不思議もないのです。宮司さんはそのようなことを検証して一病院、一医師をバッシングしていますか?
2006/10/21(土)午後0:11[関西の小児科医]
おい、宮司よ理論的に反論してみろ。おい、御祓いは効果あるのか?祈祷でガンを治すとかやってる宮司は数多くいるがこれは金儲けじゃないのか?効かなかったら逮捕されてもいいのか?
2006/10/21(土)午後0:16[ボク牧師]
感情論でものを言うことは簡単です。でも宮司さんのような「第三者」が今の医療を憂えてこのような記事を載せられるのなら、もっと深い思慮にたった発言をしていただきたい。「金儲けにはしりすぎている」とか、「高額所得者は医療関係で占められている」とか、そんなことは私たち実働部隊にはまったく無関係でむしろ心外です。医療界にコスト意識を強くもちこませたのは医師会でも一医者でもありません。小泉元首相です。官僚です。本当に今回の出来事から医療環境をかえようとお考えなら、もっと奥深く、根底の問題を見てください。何の力もない、一病院や一医師をつるしあげるようなことはやめてください。
2006/10/21(土)午後0:28[関西の小児科医]
で、宮司さんはまだ御自分の意見が正しいと仰るのか?暴力的に医師個人を攻撃して溜飲は下がりましたか?高収入だセレブだと言いたい放題ですが、勤務医の給料と労働時間をご存知か?宮司さんのご意見に賛同されている方々も含めて、あまりにひどい。どんなに頑張っても、世間からはそんな風に見られているってよく分かりました。
2006/10/21(土)午後2:23[snc63267]
2chを引用されていらっしゃる方がおられますが、これはどう言うことかわかっておられますか。これが病院関係者のものだとしたら明らかに守秘義務違反。個人情報保護条例違反です。こんなものをまともに受けてご遺族を中傷するのは止めてください。もちろん病院側にも言い分はあるでしょうがあもりにもご遺族に対して誠意がないようにかんじます。。いろいろと話しは転三転するではありませんか。医者擁護も結構ですが少しは母のいない子の事も考えたらいかがでしょうか。
2006/10/21(土)午後2:52[私 坊主]
>私坊主さまご遺族を中傷する、というのは誰の発言のどの部分でしょうか?それから医者擁護ではありませんよ。報道のみを真に受けて問題の本質を見誤るな、ということです。
2006/10/21(土)午後3:23[snc63267]
>私坊主さま私もここまで読み進めてみてもご遺族を中傷するような発言はないと感じました。ただ、宮司さんを中傷するような発言は見受けられましたね。その辺は私も遺憾に思います。母のいない子を憐れむからこそ問題の本質を検証し、対策を考えるべきなのではないでしょうか。感情に身を任せるだけでは、問題は解決しません。
2006/10/21(土)午後4:15[べざとる]
下の記事に目を通すことをお勧めします。http://www.asahi.com/special/obstetrician/OSK200610180004.htmlhttp://www.asahi.com/national/update/1021/OSK200610210037.htmlhttp://www.asahi.com/kansai/news/OSK200610210041.html
2006/10/21(土)午後5:40[中間管理職]
すみません。文字数250と指定されている事を知らず後であわててあっちこっち削り説明不足になってしまいました。2chの引用をされた方は、ご存知でしょうが、この引用文の前後大変ご遺族を誹謗、中傷する方がありました。
2006/10/21(土)午後8:35[私 坊主]
中には、金がほしいのかとまで書かれている方までがいました。そのことをさしたつもりだったのですが。これでは、おしかりをうけてもしかたありません。
2006/10/21(土)午後8:42[私 坊主]
あくまで2ch上でのことです。それとともに皆さんこの引用文を見て何も思わないのでしょうか。これが、事実大淀病院関係者からでた物なら私は大変な事だと思いますが。
2006/10/21(土)午後8:52[私 坊主]
私は2chは見ておりませんので話が噛み合わなかったのですね。これから、奈良はますます大変ですよ。行政の協力は得られず、住民の意見もこれでは誰でも絶望すると思います。
2006/10/21(土)午後10:13[snc63267]
私たち医者の間では、どうしようもないやるせなさが広がっています。残念ですが、日本の医療はおしまいですね。
2006/10/21(土)午後10:18[通りすがりの小児科医]
>私坊主さまここに引用されている文を見た限りでは、患者のプライバシーに関わるような記述も、住所や電話番号の記載も無いため「守秘義務違反」「個人情報保護条例違反」とも思えませんが。逆に(本当であると仮定するならば)このような情報は裏情報として流したりせず、堂々と正式に発表するべきです。「言い訳になるから」と黙っていることは、「真実を知る」(もしくは「真実がどうであったか考察する」)という社会的利益の芽を摘んでしまう罪であることを知っていただきたいと思います
2006/10/21(土)午後10:27[べざとる]
これは・・・大変な騒ぎになっておりますね。部外者の私が申し上げるのも何ですが、現在のマスコミから流れる情報が信じられなくなっている事は事実であり、また、ネット上で流れる情報が正しいのかどうか、今は見極められないように思えます。ここは、追加の情報を待って、宮司様に追い記事を書いていただくのが良いかと思います。信念に基づいた言動も、時に間違ってしまう事もあるでしょう。検証のための時間が必要かと存じます。
2006/10/21(土)午後11:22

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出産で意識不明、死亡18病院受け入れず!!

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大淀事件 11 外伝 ( 20061023 / 23:16 )

Posted by guideboard on 2007/07/08/Sun

本記事は、2006 年 10 月 23 日、午后 11 時 16 分、http://sword.txt-nifty.com/guideboard/ にオリジナルの記事 ( 奈良産科転送事件外伝 ) がアップされたものである。原典は削除された。


キーワード
奈良県、大淀病院、産婦人科、脳内出血、転送、搬送、受け入れ拒否、医療事故、一般、認識、理解、意見

当ブログを参照していてくださった方のブログの記事を拝見した。

正確には、そのブログのその記事についたコメントで、当ブログの記事へのリンクを記して下さった方がいらっしゃったのだ。その記事を拝見させて頂いたが、医療者でない方によく見られるご意見だった。こういうお考えの方が多いのだろうし、民主主義の社会だから、多くの人が賛成できる意見に沿って社会が形作られる事は、いい事なのだ。

ただ、医療の現場で苦労している人たちへのご配慮をもう少し頂ければと、少し残念に思ったのだが。

本日 ( 2006.10.23 ) 午後 9 時 30 分ごろにはそのブログの記事もコメントも拝見できていた。ところが数十分後には、医療の現場の様子を伝えるコメントやリンクが消され、午後 10 時過ぎには記事が消されてしまった。これも残念。さまざまな意見があって、言論を尽くす中から社会、政治が形作られるのに。

そのブログをご執筆になっていらっしゃるのは、何と、世界遺産、奈良県吉野山の吉水神社の宮司さんだ。「一燈を提げて、暗夜を行く。暗夜を憂うること勿れ。ただ一燈を頼め」とのお言葉と、照隅日記その他の有り難いお言葉が並ぶ記事を拝見することができる。照隅、すなわち、一隅を照らす。私のようなチンケな自営業者でも、この言葉を少しでも実践しようとしている。さすが。宮司さんとお呼びするのも失礼だろう。師だ。神職の方は何師とお呼びすればよいのか、不勉強のために存じ上げない。また調べなければ。

この方をはじめとする、こういう傾向のご意見が日本人の多数意見のように思える。医師は、国民の多数意見、法令と判例に従って、粛々と誠実に、こなせるだけの職務をこなすように務める。それを今日では防衛医療、萎縮医療と呼んだり、今年に入って逃散とか立ち去り型サボタージュと呼ぶようになったのだが。

これでは何の事かお分かり頂けないだろうから、はっきり書いてしまおう。やはり私は器が小さい。

当ブログの参照された記事
» 奈良産科転送事件続報 5 http://sword.txt-nifty.com/guideboard/2006/10/_5_1ebe.html

参照元の記事 ( 今は見ることができない )
» http://blogs.yahoo.co.jp/yoshimizushrine/41158780.html
分娩中意識不明に陥った妊婦を、大淀病院は、適切な措置もせず・・・18以上の病院が受け入れ拒否し出産し死亡した!あまりにも無責任な病院に怒り!

簡潔に言えば、医師叩きブログが炎上したのだ。

—–

上記ブログのコメントの中には、非医療関係者とおぼしき方でも本件の問題点への理解があるご意見の書き込みをされているものが見られた。いくつもの医療関係者のサイトやブログを見て理解を深めたという方もいらっしゃった。日医の下手な TV CM よりも、インターネットとブログの世界は、遥かに強力だ。

———-

以下、参考資料

大淀事件 11 外伝 資料 | 旧 奈良産科転送事件外伝 資料

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大淀事件 10 資料 / 各社報道 20061023 – 24

Posted by guideboard on 2007/07/03/Tue

» 大淀事件 10 ( 20061023 / 21:42 )

毎日新聞 2006.10.23

民主が調査へ 奈良・妊婦転送死亡
奈良・妊婦転送死亡:民主が調査へ

奈良県大淀町立大淀病院で意識不明となった妊婦(32)が搬送先の大阪府内の病院で死亡した問題で、民主党医療制度改革ワーキングチームの柚木(ゆのき)道義衆院議員=岡山4区=が23日、奈良県内の遺族宅を訪ね、事情を聴く。柚木議員は27日の衆院厚生労働委員会でこの問題を取り上げる意向で、「再発防止を主眼に、背景にある医療、搬送態勢の問題について国の見解を問いたい」と話している。

柚木議員は「19病院が受け入れなかったのは、ベッド数の問題だけでなく、万一の際の補償責任を病院が恐れた可能性もある」と推測。医師の過失を立証できなくても金銭補償する無過失補償制度の創設を検討対象として挙げ、「制度面を変えなければ同じ問題が繰り返されるだけ」と指摘する。また、同県の搬送先調整の仕組みや産科医不足で1人あたりの労働が過重になっている点も問題視している。

この問題は、今年8月、妊婦が意識不明になった後、緊急転送先探しが難航。19病院に断られ、約6時間後に20カ所目の国立循環器病センター(大阪府吹田市)に運ばれたが、8日後に死亡した。柚木議員は、「担当医の判断はやむを得ない」とした奈良県医師会産婦人科医会や、受け入れを断った病院にも話を聴く予定だ。

【中村敦茂、青木絵美】

—–

毎日新聞 2006.10.24

民主議員、遺族らから聞き取り調査 奈良・妊婦転送死亡

奈良・妊婦転送死亡:民主議員、遺族らから聞き取り調査

奈良県大淀町立大淀病院で意識不明となった妊婦の搬送先がなかなか見つからず大阪府の病院で死亡した問題で、民主党医療制度改革ワーキングチームの柚木(ゆのき)道義衆院議員=岡山4区=が23日、県内の遺族宅や同病院を訪ね、聞き取り調査を行った。

遺族は「病院にはきちんと説明責任を果たしてほしい」と不満を訴え、搬送システムの整備など安心してお産ができる環境の実現を求めた。柚木議員は「政府の無策と行政の危機感の欠如がもたらした事件で、ある意味人災だ」と応じた。この後、同病院を訪ねて院長らと面会、医師数など医療体制について聞いた。

妊婦は今年8月、分べん中に意識不明になり緊急転送先を探したが、19病院に断られ、容体急変から約6時間後、20カ所目の国立循環器病センター(大阪府吹田市)に運ばれた。しかし、8日後に死亡した。

柚木議員は、27日の衆院厚生労働委員会でこの問題を取り上げる方針で「国会の場で徹底的に取り組む」と話した。

【中村敦茂、林由紀子】

—–

共同通信 2006.10.24

民主党が妊婦死亡で調査 奈良の病院、国会質問へ

奈良県大淀町立大淀病院で分娩(ぶんべん)中に意識不明になった妊婦が19の病院に受け入れを拒否され、その後死亡した問題で、民主党の医療制度改革担当の柚木道義(ゆのき・みちよし)衆院議員が23日、遺族や大淀病院などを訪れ事情を聴いた。

柚木議員は27日の衆院厚生労働委員会でこの問題を取り上げ、産科医が不足、十分な医療が提供できていない実態を質問する。亡くなった高崎実香(たかさき・みか)さん(32)の夫の晋輔(しんすけ)さん(24)は、議員に「同じことが起きないために、実香の死を無駄にしないよう協力したい」と話した。

柚木議員は「小児医療でも同様の事態が起きている。受け入れなかった病院は訴訟などを恐れた側面があるかもしれない」として、厚生労働委で、医師の過失を立証できなくても補償される基金創設を提案するという。

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大淀事件 10 ( 20061023 / 21:42 )

Posted by guideboard on 2007/07/03/Tue

本記事は、2006 年 10 月 23 日、午后 9 時 42 分、http://sword.txt-nifty.com/guideboard/ にオリジナルの記事 ( 奈良産科転送事件続報 7 ) がアップされたものである。原典は削除された。


キーワード
奈良県、大淀病院、産科、産婦人科、子癇、転送、搬送、放置、脳内出血、受け入れ拒否、死亡、医療崩壊、医療事故、医療訴訟、刑事訴追、周産期救急医療、周産期医療、搬送システム、民主党、柚木道義衆議院議員

問題を政治の場に持って行って頂けるようだ。

是非とも、国会議員の調査権限でよく調べて頂きたい。本件の事実、背景、産科周産期医療、救急医療、さらに日本の医療制度そのもの、医療経済政策まで、一連の繋がりが見えるのだ。福島県立大野病院事件、大和高田市立病院事件、そして本件 ( これらを 2006 産科医療刑事三大事件とでも呼ぼうか ) などの問題点に注視している、心ある人たちは、みな、こういう問題が俯瞰できるのだ。

毎日新聞 2006.10.23
奈良・妊婦転送死亡:民主が調査へ
奈良県大淀町立大淀病院で意識不明となった妊婦(32)が搬送先の大阪府内の病院で死亡した問題で、民主党医療制度改革ワーキングチームの柚木(ゆのき)道義衆院議員=岡山4区=が23日、奈良県内の遺族宅を訪ね、事情を聴く。柚木議員は27日の衆院厚生労働委員会でこの問題を取り上げる意向で、「再発防止を主眼に、背景にある医療、搬送態勢の問題について国の見解を問いたい」と話している。

———-

以下、参考資料

大淀事件 10 資料 | 旧 奈良産科転送事件続報 7 資料

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大淀事件 09 資料 / 産經新聞時系列報道

Posted by guideboard on 2007/07/03/Tue

» 大淀事件 09 ( 20061023 / 13:51 )

産經新聞 2006.10.22 朝刊

「判断、処置ミスない」
奈良県産婦人科医会が声明
問題の深さ浮き彫り

大淀病院の原育史院長 ( 63 ) が 17 日の会見で産科医の判断ミスを認めたが、奈良県医師会の産婦人科医会は 19 日の臨時理事会で「主治医の判断や処置にミスはなかった」との結論をまとめた。搬送先がすぐにみつかれば助かったのではないか -。遺族が医療ミスを疑うのも、ある意味当然のことだろう。しかし、現場の医師の抱える現状や診断の難しさを考慮に入れると、問題の深さが浮き彫りになってくる。

医師の負担限界

「奈良が危ない」 -。近畿圏の産婦人科医の間では以前から奈良県の産科医療の危機的状況は周知の事実として言われていた。同県では産科医 1 人あたりが扱う分娩数は年平均 163 件と全国で 6 番目に多い。2 年前に 17 施設だった県内の分娩可能な病院は現在 12 施設となり、残された病院では分娩数が急増、医師の負担増が心配されていた。

さらに今年 3 月、大和高田市立病院の産科医が業務上過失致死容疑で書類送検された。同病院は「医療ミスはなかった」としているが、「医師の負担が限界に達している」として、新たな分娩受け付けを同市と周辺 3 市 1 町の住民に制限。周辺地域への影響が懸念されていた。

診断の難しさ

大淀病院の妊婦死亡は、この 5 カ月後の 8 月に起きた。原院長は事案が発覚した直後の今月 17 日の会見で、「 CT ( コンピューター断層撮影法 ) 検査をしていれば脳内出血と診断できたと思う。脳外科を優先して高次病院を探すことも可能だった」と診断ミスを認めた。しかし、産婦人科医の間では「あのケースなら、自分も同じ診断をした」との声が少なくない。

産婦人科医によると、若い妊婦に意識喪失があったとき、まず疑うのは子癇発作で、脳出血を想定することはほとんどないという。また、たとえ脳出血と分かっても妊婦ということもあり、手術をするには産科医だけでなく、小児科医、麻酔科医、脳外科医などの協力が必要になる。午前 2 時という時間帯にこれだけのスタッフをすぐにそろえられる病院は限られる。

奈良県医師会の産婦人科医会もこのケースをめぐって 19 日に臨時理事会を開き、「主治医の判断や処置にミスはなかった」との結論をまとめた。ある病院幹部は「医師会が積極的にこんな声明を出すのは珍しい」とし、産科医不足に対する危機感が高まっていることを指摘する。

体制不備を放置

「お産で死亡」は、今の日本でほとんどないように思われているが、実際は年に 60 〜 70 人が死亡している。ただ、日本産科婦人科学会の調査では、死亡した妊産婦の約 4 割が「救命できた可能性があった」との結果が出ており、医療体制の不備などで命を落としている人がいるのも事実だ。

奈良県医師会産婦人科医会の平野貞治医会長らは会見で、厚生労働省が都道府県単位で 19 年度までに整備を要請している「総合周産期母子医療センター」の進捗が、奈良県で遅れている問題を強調。「医療体制の整備は産婦人科医会が 20 年来要望し続けており、放置されてきたこと自体が問題」とし、県に対し一刻も早い整備を要望していく。

安心して産める環境を
奈良・妊婦死亡
「満床というだけで …」
悔やむ夫 搬送体制の整備訴え

奈良県大淀町の町立大掟病院で 8 月、同県五條市の高崎実香さん ( 32 ) が分娩中に脳内出血で意識不明となり、19 病院から転院を断られた末、搬送先の病院で後日死亡した問題は、実香さんの家族らの深い悲しみとともに、産科をめぐるさまざまな課題を浮かび上がらせた。出産現場での医学的判断の難しさ、高次医療を必要とする妊婦に対する転院ネットワークの脆弱さ …。少子化の中、安心して子供が産める環境はつくれるのか、医療現場や行政に投げかけられた波紋は大きい。

「ただ満床という理由だけで …」。最愛の妻である高崎実香さんを亡くした夫、晋輔さん ( 24 ) は涙ながらに悔しさをにじませる。「なぜ治療を早くできなかったのでしょうか」と何度も問いかける。

実香さんは 8 月 8 日午前 0 時 14 分に意識を失った。晋輔さんらによると、意識を失った当初、産科医らは「陣痛による失神」と判断して病室から立ち去った。その後は助産師が 10 分ごとに訪れて実香さんの体を揺さぶるなどしたが、反応はなかったという。

約 1 時間半後、手足が硬く突っ張る強直性のけいれんやいびきを発症した。産科医は再び病室を訪れ、これを妊娠中毒症の「子癇発作」と判断した。あまり見られない症状で、この病院では処置できないため、病院側は搬送先の病院を探し始めた。

実香さんはけいれん発症からほどなく、瞳孔が開いた。脳の異状を疑った内科医は病院内に施設がある CT 検査の必要性を訴えたが、結局、検査は行われなかった。

「満床」を理由に搬送先の病院はなかなか決まらなかった。ようやく約 60 キロ離れた国立循環器病センター ( 大阪府吹田市 ) への搬送が決まったのは、実香さんが呼吸困難に陥ったのと同じ同 4 時半ごろだったという。

家族はこの間、CT 検査を行うよう訴えたが、聞き入れられなかった。晋輔さんの父、憲治さん ( 52 ) は「私たちの訴えを聞いてくれていれば、ほかの病院の対応も違ったのではないでしょうか」と悔やむ。

実香さんが意識を失ってからけいれんを起こすまでについて、晋輔さんは「後で知ったのですが、医師はこの間、仮眠室で休憩していたといい、病院側の対応はあまりにつらかった」と怒りの声を上げる。

家族には、大淀病院に対する憤りの一方、奈良県内の妊婦らを対象とする高度医療体制・施設整備の立ち遅れに対する無念さも強い。

「搬送システムをきちんと構築してほしい」。憲治さんは切実に訴える。「大淀病院は、地域の中核病院としてみんなが信用していた。県は ( 厚生労働省が打ち出す)周産期医療ネットワークを一日も早く整備してほしい」。晋輔さんも「実香の亡くなった意味として一刻も早く改善してもらいたい」と話した。

妊婦死亡問題の主な経過

8 月 7 日
9:20 高崎実香さんが分娩誘発のため大淀病院に入院
9:40 分娩誘発剤を投与 ( 以降、1 時間おきに 6 回 )
夕方 陣痛が始まる
8 月 8 日
0:00 「こめかみが痛い」と頭痛の訴え
0:14 突然意識消失。内科医、産科医呼ぶ。陣痛による失神と判断
1:37 強直性のけいれん発作、いびきを発症。産科医は子癇樽発作を疑い、そのための薬を投与
1:47 産科医が家族に「子癇」と告げる
1:50 県立医大付属病院に受け入れを依頼 ( 以降、医大病院を含め 19 病院に打診 )
2:00 瞳孔が開く
2:15 内科医が、「脳に異状が起きている可能性が高い」と CT 検査を主張したが、結局行わず
2:30 家族に「搬送先を探している」と説明。内科医から脳の異状の疑いを聞いた家族は CT 検査を行うよう主張したが行われず
4:30 呼吸困難に。搬送先が約 60 キロ離れた国立循環器病センター ( 大阪府吹田市 ) に決定
4:50 救急車で搬送
6:00 国立循環器病センターに到着
8 月 16 日
15:15 高崎さんが脳内出血で死亡
9 月 14 日 奈良県医師会産婦人科医会の理事会で、緊急転院が必要な妊婦については他診療科にも受け入
れを打診することで合意
10 月 17 日 一連の問題が発覚
10 月 19 日 同医会が理事会で「大淀病院側の判断に問題はなかった」との見解で一致

高崎さんの夫、晋輔さんと長男の奏太ちゃん。「実香の命をもっと大切にしてほしかった」と話す = 奈良県三郷町

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大淀事件 09 ( 20061023 / 13:51 )

Posted by guideboard on 2007/07/03/Tue

本記事は、2006 年 10 月 23 日、午后 1 時 51 分、http://sword.txt-nifty.com/guideboard/ にオリジナルの記事 ( 奈良産科転送事件続報 6 ) がアップされたものである。原典は削除された。


キーワード
奈良県、大淀病院、産科、産婦人科、子癇、転送、搬送、放置、脳内出血、受け入れ拒否、死亡、医療崩壊、三大事件、医療事故、医療訴訟、刑事訴追、周産期救急医療、一人医長、周産期医療、搬送システム

産經新聞 2006.10.22 に時系列によるまとめが載っている。

報道機関には、少なくとも、大淀病院から診療記録のコピーがわたっていたらしい。私が伝聞と初期の報道からまとめたものが結構近かったようだ。
» 大淀事件 08 ( 20061021 / 15:22 ) | 旧 奈良産科転送事件続報 5

産經新聞 2006.10.22

「判断、処置ミスない」
奈良県産婦人科医会が声明
問題の深さ浮き彫り

大淀病院の原育史院長 ( 63 ) が 17 日の会見で産科医の判断ミスを認めたが、奈良県医師会の産婦人科医会は 19 日の臨時理事会で「主治医の判断や処置にミスはなかった」との結論をまとめた。搬送先がすぐにみつかれば助かったのではないか -。遺族が医療ミスを疑うのも、ある意味当然のことだろう。しかし、現場の医師の抱える現状や診断の難しさを考慮に入れると、問題の深さが浮き彫りになってくる。

妊婦死亡問題の主な経過
8 月 7 日
9:20 高崎実香さんが分娩誘発のため大淀病院に入院
9:40 分娩誘発剤を投与 ( 以降、1 時間おきに 6 回 )
夕方 陣痛が始まる
8 月 8 日
0:00 「こめかみが痛い」と頭痛の訴え
0:14 突然意識消失。内科医、産科医呼ぶ。陣痛による失神と判断
1:37 強直性のけいれん発作、いびきを発症。産科医は子癇樽発作を疑い、そのための薬を投与
1:47 産科医が家族に「子癇」と告げる
1:50 県立医大付属病院に受け入れを依頼 ( 以降、医大病院を含め 19 病院に打診 )
2:00 瞳孔が開く
2:15 内科医が、「脳に異状が起きている可能性が高い」と CT 検査を主張したが、結局行わず
2:30 家族に「搬送先を探している」と説明。内科医から脳の異状の疑いを聞いた家族は CT 検査を行うよう主張したが行われず
4:30 呼吸困難に。搬送先が約 60 キロ離れた国立循環器病センター ( 大阪府吹田市 ) に決定
4:50 救急車で搬送
6:00 国立循環器病センターに到着
8 月 16 日
15:15 高崎さんが脳内出血で死亡

割と公平な視点の記事である。午前 2 時 15 分の、内科医が CT 検査を主張したという下りは、本当かどうか、これからの報道なりを待ちたい。CT を撮像するしないの問題は、ご家族が主張したという要素が大きいらしいと伝わっている。

これも伝聞だが、大淀病院の放射線技師は 2 名。当日夜間は、大淀病院には放射線技師はいなかった。オンコールの放射線技師は、呼び出すと、病院到着まで移動時間だけで 1 時間のところにお住まいだった。また CT の機種は旧式でスタンバイに 30 分かかると伝わっている。

CT を撮るとして、結果が判明するのに 2 時間前後はかかる計算だ。

—–

本件患者さんの脳内出血は、右脳混合型基底核出血で、かなり大きな出血だった。手術としては脳室ドレナージが行われた。脳出血について少し勉強する。

脳内出血について

http://www.tottori-med.jrc.or.jp/sinryouka_hp/23nouge/sippei/noushukketu.htm

高血圧性脳出血は、高血圧が問題となる40ー60才代に多く発生する出血性の脳卒中の代表的疾患です。大脳深部の被殻、視床という部位に好発しますが、これはこの部に血液をおくる細い穿通動脈に発生した粟粒動脈瘤が破綻するためといわれています。

高血圧性脳出血の約65%が大脳基底核部に見られますが、運動神経の線維が密集して走る内包という部を境に、それより内側の出血を内側型(視床出血)、外側の出血を外側型(被殻出血)、両方にわたるものを混合型と呼びます。外側型は内側型より頻度が高く、2倍近い割で多いものです。大脳半球深部のほか、大脳の表面近くの皮質下、脳幹、小脳にそれぞれ10%前後の頻度で見られます。

被殻出血と視床出血では、内包が障害されるための出血と反対側の上下肢の麻痺をきたします。さらに視床出血では反対側の上下肢の知覚が多くおかされます。脳出血は頭痛を伴うことが多く、小脳出血ではめまい、ふらつきが強く、歩けなくなります。脳幹出血では急激に昏睡に陥り、四肢のマヒ、呼吸障害などをきたします。

CTスキャンによれば脳出血は直後から診断が可能で、脳卒中が出血性であるか閉塞性であるか、その場所、大木さなどまでが正確につかめます。すなわち、出血の程度や脳組織の破壊状態まで同時に知ることができるのです。

脳出血の重症度は意識障害の程度と血腫の部位ならびにその伸展により判定されます。一般に意識障害がなく、CTスキャン上も軽症のときには内科的に治療しますが、重症になるに従って、手術をしたほうが結果はいいといえます。

出血の部位により治療法ならびに治療成績が異なります。皮質下出血、小脳出血は手術成績が良好で、外科的治療の対象となります。被殻出血では、意識障害が昏睡まで至らない昏迷から半昏睡までのものは手術を行ったほうがよいといえます。CTスキャンで血腫が内包の後方部分(後脚)まで伸びているときには手術を行うことが多いのです。手術法としては、頭に穴をあけ針を刺して血腫を吸引除去する方法と、開頭のうえ脳を切開して血腫を除去する方法があります。

内科的あるいは外科的のいずれの療法にしても、目的は出血によりできた血腫を早く消滅させ、血腫による脳組織への圧迫を除くと同時に、二次的な合併症を防ぐことにあります。脳ヘルニアが起ると脳幹が圧迫され、生命中枢が破壊されて死亡します。しかし最近では、抗脳浮腫薬を使えば、脳ヘルニアをある程度くい止めることができるようになりました。内科的、外科的、どちらの治療法を適用するかは患者の状態によって決めるべきであります。

妊娠母体にマニトールは使ってはいけないそうだ。

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以下、参考資料

大淀事件 09 資料 | 旧 奈良産科転送事件続報 6 資料

大淀事件 08 ( 20061021 / 15:22 ) | 旧 奈良産科転送事件続報 5
大淀事件 08 資料 | 旧 奈良産科転送事件続報 5 資料

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大淀事件 / 毎日新聞資料

Posted by guideboard on 2007/07/02/Mon

» 大淀事件 / 毎日新聞

毎日新聞 奈良県版 2006.10.22

支局長からの手紙:遺族と医師の間で /奈良

今年8月、大淀町立大淀病院に入院した五條市の高崎実香さん(32)が容体急変後、搬送先探しに手間取り大阪府内の転送先で男児を出産後、脳内出血のため亡くなりました。

結果的には本紙のスクープになったのですが、第一報の原稿を本社に放した後、背筋を伸ばされるような思いに駆られました。

「もし遺族に会えてなかったら……」

というのは、今回の一件はほとんど手掛かりがないところから取材を始め、かなり時間を費やして事のあらましをどうにかつかみました。当然ながら関係した病院のガードは固く、医師の口は重い。何度足を運んでもミスや責任を認めるコメントは取れませんでした。なにより肝心の遺族の氏名や所在が分からない。

「これ以上は無理」
「必要最低限の要素で、書こうか」

本社デスクと一時はそう考えました。

そこへ基礎取材を続けていた記者から「遺族が判明しました」の連絡。記者が取材の趣旨を説明に向かうと、それまでいくら調べても出てこなかった実香さんの症状、それに対する病院の対応が明らかになりました。それがないと関係者にいくつもの矛盾点を突く再取材へと展開しませんでした。

さらに、患者、遺族は「名前と写真が出ても構わない」とおっしゃいました。「新聞、テレビ取材が殺到しますよ」と、私たちが気遣うのも承知の上の勇気ある決断でした。

情報公開条例や個人情報保護法を理由に県警、地検、県、市町村などの匿名広報が加速するなか、記事とともに母子の写真、遺族名が全国に伝わり、多くの反響が寄せられています。それは実名と写真という遺族の「怒りの力」によるものに他なりません。

支局の記者たちも、ジグソーパズルのピースを一つずつ集めるような作業のなかで、ぼやっとしていたニュースの輪郭がくっきりと見えた感覚があったに違いありません。手掛かりある限り、あきらめないで当事者に迫って直接取材するという基本がいかに大切で、記事の信頼性を支えるか。取材報告を読みながら、身にしみました。

改めて、お亡くなりになった高崎実香さんのご冥福をお祈りします。

【奈良支局長・井上朗】
hogaraka@dream.com
毎日新聞 2006年10月22日

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毎日新聞 奈良県版 2006.10.22

鹿笛:大淀町立大淀病院から緊急転送が難航した末… /奈良

大淀町立大淀病院から緊急転送が難航した末、妊婦が死亡した問題で、亡くなった五條市の高崎実香さん(32)の遺族を取材した。病院の対応を憤って語った夫晋輔さん(24)は、実香さんの話になると涙が止まらず、「いつか、笑える日が来るのかな……」と声を絞り出した。

問題発覚以降、「以前から県内でのお産は不安だった」と読者の声が届いている。合計特殊出生率が全国ワースト2で、結婚支援などで少子化対策へ力を入れているとPRしていた奈良県。しかし、総合周産期母子医療センターの整備は遅れ、安心して産める環境づくりは「後回し」だった。失われた命の責任を、行政側も負っている。

(中村)
毎日新聞 2006年10月22日

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大淀事件 / 毎日新聞

Posted by guideboard on 2007/07/02/Mon

本記事は、2006 年 10 月 23 日、午前 0 時 37 分、http://sword.txt-nifty.com/guideboard/ にオリジナルの記事 ( 奈良産科転送事件 / 毎日新聞 ) がアップされたものである。原典は削除された。


キーワード
奈良県、大淀病院、産科、産婦人科、子癇、転送、搬送、放置、脳内出血、受け入れ拒否、死亡、医療崩壊、三大事件、医療事故、医療訴訟、刑事訴追、周産期救急医療、一人医長

毎日新聞は、自信を持って医療を叩きにかかった。

毎日新聞 奈良県版 2006.10.22
支局長からの手紙:遺族と医師の間で /奈良
今年8月、大淀町立大淀病院に入院した五條市の高崎実香さん(32)が容体急変後、搬送先探しに手間取り大阪府内の転送先で男児を出産後、脳内出血のため亡くなりました。
結果的には本紙のスクープになったのですが、第一報の原稿を本社に放した後、背筋を伸ばされるような思いに駆られました。
「もし遺族に会えてなかったら……」
というのは、今回の一件はほとんど手掛かりがないところから取材を始め、かなり時間を費やして事のあらましをどうにかつかみました。当然ながら関係した病院のガードは固く、医師の口は重い。何度足を運んでもミスや責任を認めるコメントは取れませんでした。なにより肝心の遺族の氏名や所在が分からない。

本件では、家族親族にマスコミに通じた人物がいて、そこから資料や情報が出た。また、病院も診療録のコピーを報道陣に配った。そういう経緯があったと伝わっている。

だが、最初に毎日新聞がこの事例に気付いたのはどこからなんだろう ? 奈良県の消防の救急搬送記録をいつもウォッチしているのだろうか。

井上朗毎日新聞奈良支局長のこの記事は、どこまで信用できるかはともかく、自信にあふれている。奈良県医師会産婦人科医会の記者会見では、報道各社はかなり強気に医師会員を締め上げたとも伝わっている。報道の力で医師を有罪にしてみせるという気概を感じてしまう。ジャーナリズム論はおいておく。毎日新聞の医師叩きは加速するだろう。

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以下、参考資料

大淀事件 / 毎日新聞資料 | 旧 奈良産科転送事件 / 毎日新聞資料

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大淀事件 / 総合周産期母子医療センター資料

Posted by guideboard on 2007/07/02/Mon

» 大淀事件 / 総合周産期母子医療センター

毎日新聞 2006.10.22

母子医療センター:4県で計画未策定 国の産科整備に遅れ

緊急かつ高度な治療が必要な母子への対応を目的に、国が全都道府県で整備を目指す「総合周産期母子医療センター」が未整備の8県のうち、4県では計画が策定されておらず、残る4県でも08年3月の整備期限内に完了する見通しが立っていないことが21日、毎日新聞の調べで分かった。奈良県大淀町立大淀病院で意識不明となった妊婦が搬送先の病院で死亡した問題で、産科医療の体制不備が浮き彫りになっており、国は早急な対応を迫られそうだ。

国は04年の「子ども・子育て応援プラン」に基づき、08年3月までに総合周産期母子医療センターを整備するよう各都道府県に求めている。現在、秋田、山形、岐阜、奈良、佐賀、長崎、宮崎、鹿児島の8県が未整備で、各県の担当課に計画の進ちょく状況や県外搬送数などを取材した。

8県のうち、岐阜、佐賀、長崎、鹿児島は特定施設を同センターに指定する方針で、交渉などを進めている。他の4県は(1)新生児集中治療室9床以上(2)母体・胎児の集中管理治療室(MFICU)6床以上−−などとする国の方針を満たす施設を整備する計画自体がなかった。

8県の未整備の理由としては、「看護師の確保が困難」(奈良)のように要員不足が多かったが、「県内の面積が広く、交通事情も悪い。県内6カ所で受け入れる現状の方法で効率は上がっている」(宮崎)との声もあった。また秋田県は「MFICUを既存の病院に3床設ける予定で、これまでの実績から国の方針と同程度の機能を有するものになる」としている。

一方、県外への母体の搬送数については、奈良県が04年で37.19%、長崎県が05年に1例、鹿児島県が「基本的にない」としているほかは、いずれの県も把握していなかった。

厚生労働省母子保健課は「今回の奈良県のような問題が再び起きないように、早急に整備してほしい」と話している。

【まとめ・今西拓人、河内敏康】
毎日新聞 2006年10月22日 3時00分

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大淀事件 / 総合周産期母子医療センター

Posted by guideboard on 2007/07/02/Mon

本記事は、2006 年 10 月 22 日、http://sword.txt-nifty.com/guideboard/ にオリジナルの記事 ( 奈良産科転送事件 / 総合周産期母子医療センター ) がアップされたものである。原典は削除された。


キーワード
周産期医療、母子医療、救命救急医療、高次医療、地方、僻地、奈良県、大淀病院、産科、産婦人科、子癇、脳内出血、脳出血、転送、搬送、医師不足、英国、イギリス、ブレア政権

日本は、医療にかける費用を、国を挙げてケチって来た。

今年、2006 年、その付け、しわ寄せ、様々な矛盾が一気に吹き出した。それでもなお、WHO から世界一と認められている。医療の費用対効果、効率がいいのだ。英国ブレア政権のように、医療にかける費用を毎年数 % ずつ増大させれば、心の僻地以外のという条件はつくが、さまざまな問題が解決に向かうだろう。

毎日新聞 2006.10.22
母子医療センター:4県で計画未策定 国の産科整備に遅れ
緊急かつ高度な治療が必要な母子への対応を目的に、国が全都道府県で整備を目指す「総合周産期母子医療センター」が未整備の8県のうち、4県では計画が策定されておらず、残る4県でも08年3月の整備期限内に完了する見通しが立っていないことが21日、毎日新聞の調べで分かった。奈良県大淀町立大淀病院で意識不明となった妊婦が搬送先の病院で死亡した問題で、産科医療の体制不備が浮き彫りになっており、国は早急な対応を迫られそうだ。

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大淀事件 / 総合周産期母子医療センター資料 | 旧 奈良産科転送事件 / 総合周産期母子医療センター資料


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国の認識

http://swedenhouse-oita.cocolog-nifty.com/pediatrics/2006/10/post_73a1.html

コメント

こんばんは
総合周産期母子医療センター整備について、国の認識はこの程度か?と悲しくなります。

関連する記事をトラックバックさせていただきました。

いなか小児科医

いなか小児科医先生
こんばんは、または、こんにちは

全くおっしゃる通りです。
奈良県立奈良病院の産婦人科医たちの活動も応援したい気持ちです。

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衆議院補選で自民党は 2 戦 2 勝。安倍首相は社会保障費削減、医療費削減を唱えていますし、先行きは暗いです。

道標主人

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大淀事件 / 脳出血手術治療法の選択

Posted by guideboard on 2007/07/02/Mon

本記事は、2006 年 10 月 22 日、http://sword.txt-nifty.com/guideboard/ にオリジナルの記事 ( 奈良産科転送事件 / 脳出血手術治療法の選択 ) がアップされたものである。原典は削除された。


キーワード
奈良県、大淀病院、産科、産婦人科、子癇、脳内出血、脳出血、転送、搬送

日本脳卒中学会 http://www.jsts.gr.jp/脳出血手術治療法の選択 http://www.jsts.gr.jp/guideline/114-118.pdf というガイドラインで専門外の勉強をする。

脳卒中治療ガイドライン 2004http://www.jsts.gr.jp/jss08.html
脳出血手術治療法の選択 http://www.jsts.gr.jp/guideline/114-118.pdf

4-1.手術適応
推奨

1.一般論として、血腫量10mL未満の小出血または神経学的所見が軽度な症例では、部位の如何に関係なく手術の適応にならない(グレードD)。また意識レベルが昏睡の症例は、手術の適応にはならない(グレードD)。

2.被殻出血:神経学的所見が中等症、血腫量が31mL以上でかつ血腫による圧迫所見が高度な被殻出血では手術を考慮してもよい(グレードC1)。

3.視床出血:急性期の治療として本症に血腫除去術を勧めるだけの根拠はない(グレードC2)。血腫の脳室内穿破を伴う場合、脳室拡大の強いものには脳室ドレナージ術を考慮してもよい(グレードC1)。

4.皮質下出血:60歳以下、血腫量50mL以上で意識レベル傾眠~昏迷の症例には手術適応がある。手術は内視鏡、定位脳手術などの、より非侵襲的なものが推奨される(グレードC1)

5.小脳出血:最大径が3 cm以上の小脳出血で神経学的に症候が増悪している場合、または小脳出血が脳幹を圧迫し水頭症を生じている場合には、手術が勧められる(グレードC1)。

6.脳幹出血:手術の適応はない(グレードD)。

7.新生児の脳室内出血:頭蓋内圧亢進の徴候を認める場合には髄液ドレナージが勧められる(グレードC1)。それ以外の場合には早期髄液ドレナージを行うことは勧められない(グレードD)。脳室・頭囲の過剰な増大が6 週以上持続した場合にはシャント手術を考慮する(グレードC1)。

8.成人の脳室内出血:脳血管の異常による可能性が高く、血管撮影などにて出血源を検索することが望ましい(グレードC1)。急性水頭症が疑われるものは脳室ドレナージを考慮してもよい(グレードC1)。

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脳卒中のevidence levelに関する本委員会の分類(2001)
脳卒中のrecommendation gradeに関する本委員会の分類(2001)
http://www.jsts.gr.jp/guideline/vi.pdf

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表1  脳卒中のevidence levelに関する本委員会の分類(2001)

エビデンスのレベル Level of evidence / 内容 Type of evidence
Ⅰa / RCTのメタアナリシス(RCTの結果がほぼ一様) Meta-analysis (with homogeneity) of RCTs
Ⅰb / RCT At least one RCT
Ⅱa / 良くデザインされた比較研究(非ランダム化) At least one well designed, controlled study but without randomization
Ⅱb / 良くデザインされた準実験的研究 At least one well designed, quasi-experimental study
Ⅲ / 良くデザインされた非実験的記述研究(比較・相関・症例研究) At least one well designed, non-experimental descriptive study (eg comparative studies, correlation studies, case studies)
Ⅳ / 専門家の報告・意見・経験 Expert committee reports, opinions and/or experience of respected authorities

本分類は、英国Royal College of Physiciansが採用したNational Clinical Guidelines for Strokeの分類(1999)に準じ、Oxford Centre for Evidence-based Medicineの分類(2001)を一部取り入れたものである

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表2  脳卒中のrecommendation gradeに関する本委員会の分類(2001)

推奨のグレード Grades of recommendations / 内容 Type of recommendations
A / 行うよう強く勧められる (少なくとも1つのレベルⅠ の結果 ※)
B / 行うよう勧められる (少なくとも1つのレベルⅡ の結果)
C1 / 行うことを考慮しても良いが、十分な科学的根拠がない
C2 / 科学的根拠がないので、勧められない
D / 行わないよう勧められる

※ レベルⅠの結果が1つあっても、そのRCTの症例数が十分でなかったり、企業主導型の論文が1つのみしか存在せず再検討がいずれ必要と委員会が判定した場合は、グレードを一段階下げてBとする。

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大淀事件 08 資料 / 近県者情報 3 / 各社報道 20071021

Posted by guideboard on 2007/07/02/Mon

» 大淀事件 08 ( 20061021 / 15:22 )

Sankei Web 2006.10.21

1床空いていた…「別の妊婦に必要」と転院拒否 奈良

奈良県大淀町立大淀病院で分娩中に意識不明になった高崎実香さん(32)が、 19病院に受け入れを断られた末に大阪府の病院で死亡した問題で、転院を打診された 県立奈良病院(奈良市)が、新生児集中治療管理室(NICU)が1床空いていたのに 拒否していたことが21日分かった。

奈良病院は「切迫早産で入院中の妊婦がいて、確保する必要があった。受け入れていたら、その人を大阪方面に転院させることになった」としている。

奈良病院によると、9床あるNICUのうち1床は空いていた。この日の当直医は産婦人科医で、 当直に入る前に、別の妊婦にNICUが必要と判断していた。妊婦は8月4日に切迫早産のおそれがあり入院。高崎さんの転院打診があった2日後の10日ごろに出産し、NICUで処置したという。

高崎さんは8月8日未明、大淀病院で頭痛を訴えて意識不明に。後に脳内出血と分かったが、当時、 大淀病院は分娩中のけいれんと判断し、県立医大病院(同県橿原市)に受け入れを要請。満床だったため医大病院が奈良病院に打診した。

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YOMIURI ONLINE 大阪 2006.10.21

県立奈良病院、ベッドあるのに「満床」
「別の出産に必要」と…妊婦転院拒否

奈良県大淀町立大淀病院で8月、出産の際に意識不明になった高崎実香さん(当時32歳)が相次いで転院を断られ、搬送先の病院で脳内出血で死亡した問題で、転院を打診された県立奈良病院(奈良市)が、新生児集中治療管理室(NICU)が空いていたにもかかわらず、受け入れを拒否していたことがわかった。当時、当直の産科医もおり、病院内部の一部の医師から「救急搬送される患者の切迫した事態を考えれば、受け入れるべきだった」との声も上がっているが、病院は「NICUが近く必要となる妊婦がおり、判断は適切だった」としている。

関係者によると高崎さんは8月7日に大淀病院に入院。同8日午前0時ごろ意識不明になり、産科担当医が同県立医大付属病院(橿原市)に受け入れを要請したが満床。付属病院が同2時30分ごろ奈良病院に搬送を打診、当直の産科医は「NICUは満床」と断った。

問題発覚後、病院内部からの指摘で、調査したところ、NICU9床のうち1床だけ空いていたことがわかった。受け入れを拒否した当直医は「別の妊婦が早産の可能性が高くNICUがすぐに必要になると判断した」と説明したという。この妊婦は8月10日ごろに出産し、NICUでの処置が必要だった。

奈良病院の平岡克忠・産婦人科部長は「もし受け入れていたら、別の妊婦をほかの病院に搬送することになった」としている。

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asahi.com 2006.10.21

妊婦転院拒否、断った大阪に余裕なし 満床や人手不足

奈良県大淀町の町立大淀病院で8月、妊婦(当時32)が次々に転院を断られた末に死亡した問題は、重体妊婦の転院を大阪府内の病院の「善意」にすがってきた奈良側の依頼に、大阪側の受け入れが限界に迫っていることを浮かび上がらせた。厚生労働省は来年度までに「総合周産期母子医療センター」を指定するよう通知しているが、近畿では同県だけが整備基準を満たす病院がなく、確立された搬送システムもない。「このままではまた、同じことが起きる」。医療関係者は危機感を募らせている。

妊婦の容体が悪化した8月8日午前1時50分ごろ、大淀病院は県内の産婦人科の拠点施設・奈良県立医大付属病院に受け入れを要請した。だが、県立医大は満床だったため、「代わりの転院先を探す」と回答。大阪府立母子保健総合医療センター(和泉市)に同2時半ごろ打診したが、ここも満床だったために受け入れられなかった。

県立医大は同センターに「一緒に探してほしい」と依頼。センターの当直医が照会すると、7病院が拒否し、同4時半ごろに8カ所目の国立循環器病センター(大阪府吹田市)に受け入れてもらえることが決まった。

大阪府には、24時間態勢で高度周産期医療に対応できる府内43病院が加盟する「産婦人科診療相互援助システム」(OGCS)があり、重篤な母体・胎児の緊急搬送ネットワークが構築されている。数カ所の病院に断られるケースはたまにあるが、奈良のように受け入れ先を探すのに手間取ることはないという。端末をたたけば、どの病院に空きベッドがあるか、すぐわかるからだ。

今回受け入れを断った大阪市立総合医療センター(都島区)は、9床ある新生児集中治療室(NICU)が満床で、臨時にもう1床を入れてやりくりしている状況だった。病院側は「とても対応できる状態ではなかった。どこから要請があっても、そのうちの3割ぐらいしか受けられない。大阪府内の基幹病院で要請の半分以上を受け入れられるところは少ないはず」と漏らす。

ベルランド総合病院(堺市)は「人が足りず、責任ある対応ができない」と断った。病院幹部は「当日は分娩(ぶんべん)を待つ3人の妊婦がベッドにおり、うち1人は高リスク分娩。帝王切開が必要な妊婦1人も自宅待機していた。産婦人科部長を自宅から呼び出して当直医と2人で対応していた状況だった」と説明する。

大阪市内のある私立病院は、依頼の電話の内容が「子癇(しかん)発作で意識消失がある」ということだったため、脳疾患の可能性を疑って対応しきれないと考え、受け入れなかったという。

母子保健総合医療センターの末原則幸・診療局長兼産科部長は「母体の救急搬送を他府県に依存すれば、今回のようなケースは今後も出てくるだろう。奈良は独自で対応できるような拠点施設を早く整備すべきだ」と指摘する。

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asahi.com 2006.10.21

重篤妊婦の県外搬送常態化 大阪側も限界 奈良妊婦死亡

奈良県大淀町の町立大淀病院で8月、妊婦(当時32)が次々に転院を断られた末に死亡した問題は、重体妊婦の転院を大阪府内の病院の「善意」にすがってきた奈良側の依頼に、大阪側の受け入れが限界に迫っていることを浮かび上がらせた。厚生労働省は来年度までに「総合周産期母子医療センター」を指定するよう通知しているが、近畿では同県だけが整備基準を満たす病院がなく、確立された搬送システムもない。「このままではまた、同じことが起きる」。医療関係者は危機感を募らせている。(八田智代、筋野茜)

妊婦の容体が悪化した8月8日午前1時50分ごろ、大淀病院は県内の産婦人科の拠点施設・奈良県立医大付属病院に受け入れを要請した。だが、県立医大は満床だったため、「代わりの転院先を探す」と回答。大阪府立母子保健総合医療センター(和泉市)に同2時半ごろ打診したが、ここも満床だったために受け入れられなかった。

県立医大は同センターに「一緒に探してほしい」と依頼。センターの当直医が照会すると、7病院が拒否し、同4時半ごろに8カ所目の国立循環器病センター(大阪府吹田市)に受け入れてもらえることが決まった。

大阪府には、24時間態勢で高度周産期医療に対応できる府内43病院が加盟する「産婦人科診療相互援助システム」(OGCS)があり、重篤な母体・胎児の緊急搬送ネットワークが構築されている。数カ所の病院に断られるケースはたまにあるが、奈良のように受け入れ先を探すのに手間取ることはないという。端末をたたけば、どの病院に空きベッドがあるか、すぐわかるからだ。

今回受け入れを断った大阪市立総合医療センター(都島区)は、9床ある新生児集中治療室(NICU)が満床で、臨時にもう1床を入れてやりくりしている状況だった。病院側は「とても対応できる状態ではなかった。どこから要請があっても、そのうちの3割ぐらいしか受けられない。大阪府内の基幹病院で要請の半分以上を受け入れられるところは少ないはず」と漏らす。

ベルランド総合病院(堺市)は「人が足りず、責任ある対応ができない」と断った。病院幹部は「当日は分娩(ぶんべん)を待つ3人の妊婦がベッドにおり、うち1人は高リスク分娩。帝王切開が必要な妊婦1人も自宅待機していた。産婦人科部長を自宅から呼び出して当直医と2人で対応していた状況だった」と説明する。

大阪市内のある私立病院は、依頼の電話の内容が「子癇(しかん)発作で意識消失がある」ということだったため、脳疾患の可能性を疑って対応しきれないと考え、受け入れなかったという。

母子保健総合医療センターの末原則幸・診療局長兼産科部長は「母体の救急搬送を他府県に依存すれば、今回のようなケースは今後も出てくるだろう。奈良は独自で対応できるような拠点施設を早く整備すべきだ」と指摘する。

奈良県では重篤な状態になった妊婦の県外搬送が常態化している。県医務課によると、県外病院への搬送率は04年で37%(77件)。県立医大病院経営課は「転院先を探すネットワークなど、特別なシステムがあるわけではない」と話す。

ある民間病院関係者は「県内の公立病院では、出身大学の人的つながりで受け入れを頼んでいるケースが多い。こうした環境を変えなければ、県外に頼り切りの状態は続く」と指摘する。

高度医療に対応できる設備を持ちながら、今回、要請されなかった近畿大学奈良病院(同県生駒市)には日頃、公立病院からの受け入れ依頼はほとんどないという。竹中勇人・業務課長は「(奈良県は)転院依頼のルールがはっきりしていない。県を中心に早期にきっちりとしたシステムを確立してほしい」と注文する。

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某所複数箇所に出回っている関係者からと見られる情報。直近の報道と一致する点が多く、具体的で、専門的な記述に矛盾がなく、信用度が高いと判断できる。再掲分も含めて、保存しておく。

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患者さんは予定日超過で入院し、入院当日からPGE2の内服で分娩誘発されていて、当日の午後に服薬を終了、自然に経過観察していたところ、準夜帯から自然陣発したとのことです。ところが、午前0時頃に突然意識消失のような症状が出現したため、産科当直医が院内の内科当直医に診察を依頼し、内科医の診察を受けました。
内科医が対光反射や一部の神経学的所見を診たところ、意識レベルが低い(痛み刺激には反応あり)ものの他の異常所見が無く、また陣痛発作時には産婦が声を上げて痛がるなどしたため、産科医と内科医で「陣痛発作に伴う失神だろう」と判断したとのことです。この際に「内科医がCT検査を行うことを主張したが産科医が拒んだ」などと報道されていますが、両者の間でそんな押し問答のようなやりとりはなかったようです。その時点では血圧は正常で、子宮口も4cm程度開大していたため分娩経過を診ることになり、産科医は当直室に戻ったとのことです。

しかし、その約1時間半後に痙攣発作が生じ、この時点では血圧が180前後まで上昇していたため、産科医が子癇発作と判断し、マグネゾールを静注して奈良医大病院に搬送を依頼ました。ところが、奈良医大の産科病棟が陣痛待機室のベッドまで入院患者が溢れるほど満床であったため受け入れることができず、また、容易に搬送先が見つかりませんでした。大淀病院の産科医の先生はいつでも搬送できるよう、今か今かと「受け入れ先が見つかった」との連絡を待ちわびていたらしく、CT検査ももちろん考えたようですが、(今、患者を動かして再発作を起こしたら母児ともに危険かもしれない)(CT検査に行っている間に搬送先が見つかったと連絡が来るかもしれない)など考えて躊躇されたようです。苛立つ家族に囲まれ、産科医自身も大阪の高次医療機関に数件電話するなどしたようですが、全て断られたとの事でした。最終的に搬送先が見つかったのは、搬送を申し入れてから二時間余り過ぎた後でした。

聞けば聞くほど悲しい内容です。報道では、かなり産科医を悪辣に糾弾しておりますが、このような経過では同情を禁じ得ません。一番の問題は、受け入れるベッドの絶対数が奈良県では不足していることにあるように思います。刑事事件へと進展しそうな気配ですが、このような例が刑事訴追されることを、我々は容認してはいけないと思います。

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当夜の当直は外科系は整形外科医、内科系は内科医、産婦人科は奈良医大から派遣の当直医。
患者さんは午前0時に頭痛を訴えて失神、ただ痛みに対する反応(顔をしかめる)はあった。産婦人科当直医は念のため内科当直医に対診を依頼、内科医は「陣痛による失神でしょう、経過を見ましょう」ということになった。しかしその後強直性の痙攣発作が出現し、血圧も収縮期が200mmHgになったので、子癇発作と判断、マグネゾールを投与しながら産婦人科部長に連絡した。部長は午前1時37分、連絡してから約15分程で病院に到着。以後二人で治療にあたったが、状態が改善みられないため、午前1時50分、母体搬送の決断を下し、奈良医大へ電話連絡を始めた。
午前2時、瞳孔散大を認めるも痛覚反応あり。血圧は148/70と安定してきた。この時点で頭部CTも考慮したが、放射線技師は当直していないし、CT室が分娩室よりかなり離れたところにあること、患者の移動の刺激による子癇の重積発作を恐れ、それよりも早く高次医療機関をさがして搬送するほうがよいと判断、電話をかけ続けたが、なかなか搬送先がみつからない。
午前2時30分、産婦人科部長が家族に状況を説明、そのあいだにも大淀病院の当直医や奈良医大の当直医は大阪府をふくめて心当たりの病院に受け入れ依頼の電話をかけつづけた。家族はここで「ベビーはあきらめるので、なんとか母体をたすけてほしい。ICUだけがある病院でもいい」と言ったので、NICUを持たない病院にまで搬送先の候補をひろげ、電話連絡をとろうとした。家族も消防署の知り合いを通じ、大阪府下の心当たりの病院に連絡をとって、受け入れを依頼した。この頃には産科病棟婦長(助産師)も来院、手伝いはじめてくれた。大淀病院看護師OGで患者さんの親戚も来院し、多くの人が集まり始めた。けれども受け入れてくれる施設が見つからない。担当医は当直室(仮眠室)から絶望的な気分になりながら電話をかけ続けたし、大学の当直医は大学の救命救急部門にまで交渉に行ったが子癇は産婦人科の担当で、我々は対処できないと言うことで受け入れ拒否された。午前4時30分、呼吸困難となり、内科医が挿管したが、その後自発呼吸ももどり、サチュレーションは98%と回復した。その後すぐに国立循環器病センターが受け入れOKと連絡してきたので、直ちに救急車で搬送した。患者さんは循セン到着後CT検査等で脳内出血と診断され、直ちに帝王切開術と開頭術をうけたが、生児は得られたものの脳出血部位が深く、結局意識が戻らないまま術後8日目の8月16日死亡された。

仮眠する暇などあったと思いますか。
地獄のような深夜の分娩室や当直室の雰囲気がひしひしと感じられますね。
奈良県警さん、誰を逮捕するんですか。また病院長さん、産婦人科には門外漢なんだから、誰か産婦人科専門医に相談して記者会見して下さい。
なんだか福島の事件にそっくりの展開になってきました。
新聞報道とはずいぶん違うでしょ。

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主治医か大学からの派遣当直医かについては、私も不思議に感じたので、昨日担当の某新聞記者に逆に聞いたところ、大学からの派遣医だと思いますという答えでした。また、カルテのコピーも持っているから確かだとのことでした。しかし、まだ納得がいかなかったので、きょう当該病院の看護師にその友人を介して聞いたところ、産婦人科には、平日に大学の派遣医は火曜日と水曜日しかきておらず、この日は産婦人科部長が一人で当直していたとの返事を得ました。病院で働くすべての人がこの問題について知ってしまったので確かです。カルテには主治医、担当医、○○Dr.等複数の記載方法で書いてあったそうだし、別の看護師にきいたところ、月曜日も定期的に別の医師が来ていたように思うという返事でしたので混乱してしまいました。申し訳ありません。
ただまだいくつか疑問点があるので、情報源の医師に聞いたところ、CTについては、当日当直だった内科医は、自分が担当医に撮影を勧めたことはないと断言し、担当医も、内科医からCTに関して助言を受けたことは記憶にない。今回の新聞記事の中でこれが一番腑に落ちないところだと言ったそうです。

CTを撮ることは考えたが搬送先が見つかった時、できるだけ早く送れるように分娩室で待機するほうがいいと考えた。放射線技師を呼び出しCTに電源を入れウオームアップしてから撮影するまで一時間前後かかるし、分娩室は病院の南西の端で、CT室は北東の端であり、距離的にもかなり離れている。現像してフイルムを持っていくことを考えるとさらに半時間ぐらい時間がかかると判断した。また搬送先がすぐに見つかるだろう、自分でも患者さんの状態を直接話してみようと考えたそうです。ところがまず最初に連絡した頼みの大学は、運悪く、緊急帝王切開がはじまったばかり。無理を言って手術室の当直医を呼び出し、事情を説明したがとても受け入れられる状態ではない。当直医は「なんとか帝王切開が一段落すればどこか探します」といってくれたが、こうなれば自分でも探さなければならないと考え、電話をかけ続けたそうです。

分娩監視装置は全経過でほとんど装着してあり、記録も残っているし、マグネゾール投与後は痙攣は再発しなかったとカルテに記載があるそうです。奈良県産婦人科医会理事会の皆様、記者会見ありがとうございました。また新しい情報が入ればアップします…

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1.主治医=担当医=産婦人科部長で、当日の産科当直は産婦人科部長ただ一人でした。産婦人科部長に連絡したというのは、院内(部長室か当直室でしょう)にいる産婦人科部長に連絡したということです。お詫びして訂正します。

2.当直の内科医と産婦人科部長の間でCT撮影について議論した事実はなく、当該内科医もそんなことは言っていないし、カルテにもこれに関する記載はない。

3.奈良医大に搬送受け入れを要請したとき、大学当直医は緊急帝王切開で手術室にいた。

4.マグネゾールで痙攣はおさまり、以後投与中は痙攣の再発はなかった。

5.CTGは入院の全経過中ほとんど装着しており、患者には担当の助産師がほとんど付き添っていた。

6.カルテのコピーは病院側から報道陣にあらかじめ配布されたらしい。報道サイドは看護記録の経過をもとにストーリーを作っているが、カルテの内容については専門的で、technicaltermもあり、十分に把握していない。

7.患者家族の親戚に当たる勤続50年近かった元総婦長が病院側と患者家族の橋渡し役(スポークスマン?)になっている。

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1.当日大学当直医の証言。(医局員で後期研修医2〜3年目)
地獄のような熱い熱い夜の当直でした。(熱帯夜ということもありましたが)緊急帝王切開の最中に大淀病院から連絡が入りました。ただでさえ少ないスタッフのうち、何人かが夏休みの最中で、夜間呼び出し電話をかけたがなかなかつかまらない。搬送先を探すのと同時にスタッフの呼び出しも行いました。あの日の前後の1週間はほとんど大学やバイト先の当直と他のスタッフの夏休みが重なり、ほとんど寝ていませんでした。特にあの夜はくたくたに疲れました。

2.奈良県立奈良病院
あの日の夜は妊娠24週前後の早産が進行中で、NICUのベッドに空きがなかった。

3.カルテの看護記録に、わざわざ、すでに退職した元総婦長が来院したと記載あり。(死亡した患者さんの大叔母か祖母にあたる人のようだが離婚しており、関係は不明)
勤続50年だったそうで、病院長とも長い付き合いで、ツーカーの仲だったという(元看護婦の証言)。産婦人科部長とも旧知の仲だったが、産婦人科部長は、退職後も口をはさみに着たりするこの人物(70歳前後か?)を快く思っていなかったようだ。実際最初の書き込みにも書いたように、彼女自身が消防署員などから病院のリストを手に入れ、搬送受け入れについて多くの病院に連絡している。この人物から多くの病院側情報などがマスコミに漏えいし、今回の騒動を仕組んだ可能性がある。大淀病院のスタッフの間では有名人。

4.病院長は出身医局は脳神経外科であるが、途中で方向転換しており、専門は消化器外科である。従って産科はもちろん、脳神経外科の知識も一般の外科医並み。

5.大淀病院は総合病院ではない。医師のみならず看護師も不足しており、病棟を一部閉鎖中。

6.大淀病院産婦人科が閉鎖ということになれば、奈良県南和地区で分娩を扱う施設はなくなる。ちなみに南和地区は面積的には奈良県の60%以上をしめる。

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今日、患者さんの死亡原因の診断を教えてもらいました。右脳混合型基底核出血で、手術としては脳室ドレナージが行われたようですが、かなり大きな出血だったため、回復され なかったそうです。

( 2006.10.21 )

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大淀事件 08 ( 20061021 / 15:22 )

Posted by guideboard on 2007/07/02/Mon

本記事は、2006 年 10 月 21 日、午后 3 時 22 分、http://sword.txt-nifty.com/guideboard/ にオリジナルの記事 ( 奈良産科転送事件続報 5 ) がアップされたものである。原典は削除された。


キーワード
奈良県、大淀病院、産科、産婦人科、子癇、転送、搬送、放置、脳内出血、受け入れ拒否、死亡、医療崩壊、三大事件、医療事故、医療訴訟、刑事訴追、周産期救急医療、一人医長

これまでの新聞報道のうち、最も事実経過に近そうな内容のもの ( 大淀事件 07 ( 20061020 / 21:04 ) | 旧 奈良産科転送事件続報 ) と、関係者と見られるところからの情報 ( 大淀事件 01 ( 20061019 / 01:11 ) | 旧 奈良産科転送事件、大淀事件 06 ( 20061020 / 09:58 ) | 旧 奈良産科転送事件続報 3 )、および新たに伝わって来た情報とをまとめて、現時点で私が理解できるところを整理する。

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時系列

2006.8.7 午前
患者さんは予定日超過 ( 妊娠 41 週 ) で入院。入院当日からPGE2の内服で分娩誘発。当日の午後に服薬を終了。自然に経過観察していたところ、準夜帯から自然陣発。
CTG は入院の全経過中ほとんど装着しており、患者には担当の助産師がほとんど付き添っていた。
当日の外科系当直は整形外科医、内科系当直は内科医、産婦人科部長 ( 一人医長で 60 歳以上 ) が産科当直。脳神経外科医と放射線技師はオンコール。麻酔科医はいない。

2006.8.8 午前 0 時頃
こめかみが痛いと訴えて嘔吐。

2006.8.8 午前 0 時 15 分頃
意識消失。
痛みに対する反応(顔をしかめる)はあった。
産婦人科部長は念のため内科当直医に対診を依頼、内科医が対光反射や一部の神経学的所見を診たところ、意識レベルが低い ( 痛み刺激には反応あり ) ものの他の異常所見が無く、また陣痛発作時には産婦が声を上げて痛がるなどした。内科医は「陣痛による失神でしょう、経過を見ましょう」ということになった。
その時点では血圧は正常で、子宮口も 4cm 程度開大していたため分娩経過を見ることになり、産婦人科部長は当直室に戻った。
内科当直医と産婦人科部長の間で CT 撮影について議論した事実はなく、当該内科医もそんなことは言っていないし、カルテにもこれに関する記載はない。

2006.8.8 午前 1 時 37 分頃
強直性の痙攣が出現、収縮期血圧が 200mmHg になった。
産婦人科部長が当直室 ( または部長室 ) から駆けつけ、子癇発作と判断、マグネゾールを投与。
マグネゾール投与で痙攣はおさまり、以後投与中は痙攣の再発はなかった。

2006.8.8 午前 1 時 50 分頃
母体搬送の決断を下し、奈良医大へ電話連絡を始めた。
奈良医大に搬送受け入れを要請したとき、奈良医大の当直医は緊急帝王切開で手術室にいた。
奈良医大産婦人科スタッフ 4 人のうち、2 人が自院の業務を続け、2 人が搬送先の手配にあたった。

2006.8.8 午前 2 時頃
瞳孔散大を認めるも痛覚反応あり。血圧は 148/70 と安定してきた。
この時点で頭部 CT も考慮したが、放射線技師は当直していないし、CT 室が分娩室よりかなり離れたところにあること、患者の移動の刺激による子癇の重積発作を恐れ、それよりも早く高次医療機関をさがして搬送するほうがよいと判断、電話をかけ続けたが、なかなか搬送先がみつからない。
県立奈良病院は、妊娠 24 週前後の早産が進行中で、NICU のベッドに空きがなかった。

2006.8.8 午前 2 時 30 分頃
産婦人科部長が家族に状況を説明
産婦人科当直医と奈良医大の産婦人科医で搬送先をあたり続けた。
家族が「ベビーはあきらめるので、なんとか母体をたすけてほしい。ICU だけがある病院でもいい」と言ったので、NICU を持たない病院にまで搬送先の候補をひろげた。
家族に大淀病院の元関係者がいて、この人物が消防署員の知り合いを通じて病院のリストを手に入れ、多くの病院に連絡をした。
奈良医大産婦人科は自院の救命救急部門にも交渉したが、子癇には対処できないと拒否された。

2006.8.8 午前 4 時 30 分頃
呼吸困難となり、内科当直医が挿管したが、その後自発呼吸ももどり、サチュレーションは 98% と回復した。
その後すぐに国立循環器病センターが受け入れ OK と連絡してきた。

2006.8.8 午前 4 時 50 分頃
救急車で搬送。

2006.8.8 午前 6 時頃
国立循環器病センター到着。

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経過におけるポイントと考えられる事項。
本件で、医療側を責め立てたい向きの人たちも、報道内容の変化、関係者からと見られる情報と報道内容を対比して、よく考えて頂きたい。

1. 意識消失した後も、母児はモニターされ、助産師がついていた。放置ではない。一人医長である産婦人科部長が経過観察中に休息した事は、不当であるとはいえない。
2. 当日夜、大淀病院にいた産婦人科医は、一人医長である産婦人科部長だけ。報道には誤りがある。報道で患者さんの側を離れたとされているのは、産婦人科部長を指していると考えられる。
3. 内科当直医が CT を勧めたのに産婦人科部長が拒否したという事実はない。
4. 子癇に対する対処で状態がまずは安定した。
5. CT 撮像のリスクを考慮し搬送を優先した。午前 0 時 15 分に、直ちに CT 撮影を決定していても、放射線技師が呼び出されて、機械をスタンバイし、搬送し、撮影し、フィルムを呼び出された脳神経外科医が判断するところまで、1 時間では済まない。午前 1 時 50 分ごろに搬送を決断した事は、遅すぎるとはいえない。
6. 奈良県立医大、県立奈良病院は産科が受け入れられる状態ではなかった。
7. 天理よろず相談所病院、近畿大学奈良病院はもともと受け入れられる体制になかったと見られる。
8. ICU を備えた医療機関を探した。理想的には、ICU、NICU があり、麻酔科医、複数の脳神経外科医、複数の産婦人科医、小児科医が常駐、待機していて、すぐに手術室が稼働できる医療機関。それよりも遥かに条件を下げたのに搬送先が見つからなかった。

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医学的検証を要すると考えられるポイント

1. 子癇と診断した事の妥当性は、医学的検証を待たなければならない。
2. CT 撮像より搬送を優先した事の妥当性も、医学的検証を必要とする。CT を撮像しなかった事が、結果を左右したとは考えられない。
3. 脳内出血の原因に、子癇の有無が関与したかどうかについても、検証が必要である。
4. 脳内出血は、発症直後なら手術で助けられる状態だったか。原因や出血部位はどこだったかなどの医学的なファクター以外に、大淀病院、奈良県といった地理、医療システムのファクターと、両方の検討が必要である。

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素人考え用のポイント

私の印象では、専門外ではあるが、子癇と診断した事も、CT より搬送を優先した事も、現場の産婦人科医が判断したこととして、妥当だと思う。後からどうこうは、誰でも言える。

最初からそうと分かっていれば、CT を撮っておけば、国立循環器病センターに早いうちに電話しておけば、などというのは結果論でしかない。

発症直後なら手術で予後が期待できる脳内出血であったとして、もしもその脳内出血が直後に診断できたとして、直後に上記の理想の条件が揃うところへ送ることができたか。脳だけ手術しても、母児ともに助からない。

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末原則幸大阪府立母子保健総合医療センター診療局長兼産科部長のお言葉

「脳内出血で母親の命が危ないと分かっていれば、産科より救命救急センター、大学病院を中心に搬送依頼した。搬送先が決まるまで待つ時間があるなら、CTを撮る時間もあったのではないか」

「母体の救急搬送を他府県に依存すれば、今回のようなケースは今後も出てくるだろう。奈良は独自で対応できるような拠点施設を早く整備すべきだ」

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救命救急センターであっても、妊婦の手術をするには産科医が必要だと思うが。奈良県立医大救命救急センターには、搬送の問い合わせをしているのだ。前にも触れたが、末原則幸大阪府立母子保健総合医療センター産科部長は、本当にこんなものの言い方をしたのだろうか。

奈良県ではシステムは立ち上げていた。当日、2 軒の医療機関で断られたのだ。いついかなる時でもどんな時でもという理想の具現化は可能だろうか。努力は必要だ。だが、人間が、しかも限られた予算とマンパワーで構築するのだ。完全にはいかない。必ずこぼれ落ちる事例が出る。それを許容できるかどうか、これは倫理、文化という次元の問題にもつながる。

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下記の報道には悪意が感じられる。NICU が空いていても、母体はどうしろというのだろうか。産科医が暇にしていたわけでもないし、待機していた他の妊婦を押しのけてよいわけでもないのだが。

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Sankei Web 2006.10.21
1床空いていた…「別の妊婦に必要」と転院拒否 奈良
奈良県大淀町立大淀病院で分娩中に意識不明になった高崎実香さん(32)が、19病院に受け入れを断られた末に大阪府の病院で死亡した問題で、転院を打診された県立奈良病院(奈良市)が、新生児集中治療管理室(NICU)が1床空いていたのに拒否していたことが21日分かった。

YOMIURI ONLINE 大阪 2006.10.21
県立奈良病院、ベッドあるのに「満床」
「別の出産に必要」と…妊婦転院拒否

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断った病院の判明分

奈良県立医大 : 帝切手術中
県立奈良病院 : 妊娠 24 週早産進行中
大阪府立母子保健総合医療センター : 満床
大阪市立総合医療センター : NICU が病床オーバー
ベルランド総合病院 : 人手不足、ハイリスク分娩待機中、他分娩 2 件待機中

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以下、参考資料

大淀事件 08 資料 | 旧 奈良産科転送事件続報 5 資料

参考リンクは前記事にまとめてある。

大淀事件 07 ( 20061020 / 21:04 ) | 旧 奈良産科転送事件続報 4


この記事へのトラックバック一覧です: 奈良産科転送事件続報 5:

» 奈良妊婦転送拒否事件>毎日新聞記事のむごさ トラックバック ある町医者の診療日記

http://blog.hashimoto-clinic.jp/200610/article_4.html

発端 なぜかリンク先がなくなっています。 (私の検索が下手なのかもしれませんが) それで、m3.comにあるものをコピーしておきます。著作権上、問題かなとは思いますが、毎日新聞がいかに歪曲した報道をしたかの証拠として全文を残しておく必要があると考えますので、あえて、、、 -----(以下引用)------ 意識不明、6時間“放置” 妊婦転送で奈良18病院、受け入れ拒否 脳内出血死亡 06/10/17 記事:毎日新聞社 提供:毎日新聞社 ID:334061… [続きを読む]

受信: 2006/10/21 20:43:24

» 受け入れは可能であったか? トラックバック いなか小児科医

http://swedenhouse-oita.cocolog-nifty.com/pediatrics/2006/10/post_25ac.html

2006年10月21日 晴れ 更に奈良事件へ、ぶら下がります。 このような記事が [続きを読む]

受信: 2006/10/21 23:53:25

» [医療報道]奈良の件追加6 トラックバック へなちょこ医者の日記(当直日誌兼絶望日誌)
[医療報道]奈良の件追加6
id:Yosyan:20061021さんがここ数日の私がはっつけておいたコピペをわかりやすく読み解いてくれています。この解釈に同意です。 (時系列でまとめてる方もいてこちらhttp://sword.txt-nifty.com/guideboard/2006/10/_5_1ebe.html) コピペの元はm3あるいは2chからのもので、… [続きを読む]

受信: 2006/10/23 2:15:57

» 糾弾は何も生まない/マスコミは新しい医療報道のパラダイムシフトが必要 トラックバック やさしい医療をめざして-新しい神経内科

http://owada-dr.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_df96.html

妊婦さんの転送の問題の報道が続いています。 報道は難しい。 こちらに、詳細な報告 [続きを読む]

受信: 2006/10/25 16:08:47

コメント

こんばんは
時系列に沿った解説。非常にわかりやすく参考になりました。
拙ブログよりトラックバックさせていただきました。

投稿 いなか小児科医 | 2006/10/22 0:14:22

非常にわかりやすいですね。
そのソースはm3にあったやつですかね。

私もブログに転載の許可をいただいているところなんですが。
それよりも、先生の記事の方がまとまっていてわかりやすいので、そちらを使わせていただいても構わないでしょうか。
よろしくお願いします。

投稿 Dr. I | 2006/10/22 0:38:06

いなか小児科医先生、Dr. I 先生
こんにちは、または、こんばんは

この件で、医師、医療関係者以外の方々のブログや掲示板の書き込みを多数拝見させて頂きましたが、医療の堤防に穴をあけ、逃散の背中を後押しするようなコメントが大多数です。

マスコミの報道もひどいものです。

情報は、量、質、スピードが大切だと考え、情報を提供くださった方のご了承を頂かずに、参照させて頂きました。その後、m3 にて転載を容認して頂けるようなお言葉がありました。

少しでも多くのブログ、掲示板などで本件の真相に迫る情報が取り上げられ、心ある人たちの目に留まることを期待しています。

頭から医療を否定しにかかってくる大多数の方たちには、こういう情報は、目に触れたとしても、理解できずに脳内を素通りしてしまうでしょう。

それでもやはり情報の、量、質、スピードが大切。とにかくマスコミ報道に負けないように、流し続けるしかないと思っています。

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外へ向けては、そのままの引用はなるべく控えて、本文に対する参照、引用、というレベルに止めるように気を付けています。

私的には、外から見られる事が少ない書庫に保存して、いつでも参照できるようにしています。

投稿 道標主人 | 2006/10/22 1:22:27

あと、こちらからのトラックバックシステムがうまく行かないようで、何件か送らせて頂こうとしたのですが、送ることができない様です。

投稿 道標主人 | 2006/10/22 1:25:03

申し遅れましたが、私の理解するところでよろしければ、ここの情報は適宜お使いください。

投稿 道標主人 | 2006/10/22 1:28:22

はじめまして、宜しくお願いいたします。
一素人ですが、以前から、一連の改革のトリは「医療改革」だろうと考え、以前から報道される各種医療関連ニュースに関心を寄せているものです。
将来の日本の医療の形は、サッチャー後の英国ではなく、米国型@日本バージョンになる可能性が高いのかなぁ~と危惧しております。

事後承諾となってしまい、大変心苦しいのですが、時系列並びに、経過におけるポイントと医学的検証をようすると考えられるポイントをmixiブログに掲載させて頂きました。掲載したmixiブログは、Rihorin 10月21日「いつか見た光景」でご覧頂けます。
もし、掲載がまずいようでしたら、こちらの掲示板にその旨を書いて頂ければ、即刻、掲載した部分は削除いたします。

投稿 一素人 | 2006/10/24 8:12:14

一素人様
こんにちは、または、こんばんは

ここの情報は適宜お使いください。この記事の続報には、産經新聞の報道を紹介させて頂いていますが、ほぼ一致するようです。
大淀事件 10 ( 20061023 / 13:51 ) | 旧 奈良産科転送事件続報 6

私の方が 1 日早かったようですね。

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> 将来の日本の医療の形は、サッチャー後の英国ではなく、
> 米国型@日本バージョンになる可能性が高いのかなぁ~と
> 危惧しております。

そうですね。まず英国型にして焦土とした後、米国型システムにしようという流れのようです。

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米国型医療保険システム、それを政財官のみならず、多くの方が支持している様子です。米国の医療は素晴らしいと伝わっています。

米国での勝ち組は金融保険財閥です。

投稿 道標主人 | 2006/10/24 10:25:14

管理人様
掲載の件、ご了承頂き、ありがとうございます。

米国の勝ち組は、本当にその通りだと思います。
その勝ち組の要請が、一連の改革であったのですが…

米国型医療保険システムについて、私見ですが、多くの人々は、よく知らないか、日本と同じと思っている人が多いような印象があります。
(マスコミも、米国の医療費についてはほとんど報道しませんし…)
つまり、現在の日本の健康保険と余り変わらない負担額で、米国同様の最新医療と手厚いサービスが受けられる、と考えている人が多いように思います。
米国の保険や医療費について話をしても、(米国に住んだ経験者以外には)「まさかぁ~人命は何より尊いのだから、そんなに高額なわけ無いじゃない。」と信じて貰えないこともしばしばです。

投稿 一素人 | 2006/10/24 19:11:59

一素人様
こんにちは、または、こんばんは

全くおっしゃる通りかと存じます。
小泉改革で苛められても、なお小泉改革に恋い焦がれる。そんな感じです。

投稿 道標主人 | 2006/10/24 21:54:46

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大淀事件 07 資料 / 各社報道 20061018 – 20

Posted by guideboard on 2007/07/02/Mon

» 大淀事件 07 ( 20061020 / 21:04 )

asahi.com 2006.10.20

意識消失の妊婦、1時間以上放置 奈良・町立大淀病院

奈良県大淀町の町立大淀病院で8月、分娩(ぶんべん)中に重体となった妊婦(当時32)が県内外の19病院に搬送を断られ、出産後に脳内出血で死亡した問題で、妊婦は意識を失った後、約1時間20分も治療を受けずに放置されていたことが、朝日新聞が入手した同病院の看護記録でわかった。主治医らは単なる失神と判断し、病床を離れていた。その後の激しいけいれんについても、主治医は妊娠中毒症患者が起こしやすい「子癇(しかん)」と診断。瞳孔の拡大など子癇とは異なる症状も出たが、脳を検査しなかったという。

看護記録は、助産師が作成した分娩経過記録(パルトグラム)と看護日誌。それらによると、妊婦は出産予定日が過ぎた8月7日午前に入院したが、翌8日午前0時、「こめかみが痛い」と訴えて嘔吐(おうと)し、約15分後、「意識消失」した。当直の内科医が診察し、「失神でしょう」。主治医もその意見に従い、妊婦のそばを離れたとされる。

だが、午前1時37分、妊婦は意識が戻らないまま手足が棒のように硬く突っ張る「強直性のけいれん」を起こし、「瞳孔開大」となった。駆けつけた主治医は、子癇発作に有効とされる薬剤を投与。緊急の帝王切開をするため、搬送先の病院を探し始めた。

同4時半、妊婦は「呼吸困難」となり、酸素を送り込むための「挿管開始」。20分後、救急車で大阪府吹田市の国立循環器病センターに向けて搬送されたという。

この看護記録を見た日本産科婦人科学会の専門医は「意識を失った患者には医師が付き添い、原因を調べなければならない。けいれんが起きるまで1時間以上放置したのは信じられない行為」と驚く。

さらに、「子癇の場合、妊婦のケースとは逆に瞳孔が狭まる傾向があり、手足が大きく震えるけいれんが伴う」と主治医の診断に疑問を呈し、「子癇と違う症状が出た時点で脳疾患を強く疑うべきだった。けいれんが収まった時点でCT(コンピューター断層撮影)検査ができたし、その時点で脳内出血が判明していれば、ここまで受け入れが拒否される事態にはならなかったのではないか」と指摘する。

妊婦の死後、遺族が主治医に、再び病床に戻るまでの1時間余、何をしていたのかを尋ねたところ、「仮眠室で寝ていました」と告げられたという。

大淀病院の横沢一二三(ひふみ)事務局長は「警察の捜査の関係もあり、現段階ではコメントできない」と話した。

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毎日新聞 2006.10.20

奈良妊婦死亡:搬送先探し、診断不正確で遅れか

奈良県大淀町立大淀病院で意識不明となった妊婦が搬送先の大阪府内の病院で死亡した問題で、同県立医科大病院(橿原市)から搬送先を探すよう求められた府立母子保健総合医療センター(同府和泉市)が、府内の7病院に受け入れを拒否されていたことがわかった。同センターには、妊婦が子癇(しかん)発作であると伝えられたため、それに対応できる病院を探したと証言している。同センターは「脳内出血と正確に診断されていれば、別の病院に打診し、もっと早く搬送先が見つかったはず」と指摘。大淀病院で「脳内出血」と診断されなかったことが、転送先の決定を遅らせた可能性がさらに強まった。

この問題では、県立医大病院を含め、少なくとも奈良県内で2カ所、大阪府内で17カ所の計19病院が受け入れを拒否。これまで県立医大病院が大半の病院に打診したとみられていたが、一部を同センターが担っていたことになる。

同センターの末原則幸・産科部長によると、8月8日午前2時半ごろ、大淀病院の依頼で搬送先を探していた県立医大病院から受け入れ打診の電話があった。「頭痛があり、子癇発作らしい」との内容だったが、脳内出血の可能性を示す症状の説明は一切なかった。同センターは満床だったため、要請を断った。

医大病院から「一緒に探してほしい」と求められたため、府内で受け入れ先を探した。しかし、満床や人手不足などの理由で7病院に拒否され、同4時半ごろになって、国立循環器病センター(同府吹田市)に決まった。妊婦は同6時ごろ到着し緊急手術を受けたが、8日後に死亡した。

大淀病院は、妊婦を子癇発作と診断した。しかし、専門家によると、子癇発作は、けいれんの後に脳内出血を起こすことがあるが、脳内出血の場合、一般的に頭痛の後に意識がなくなり、けいれんする。妊婦は頭痛を訴えた後に意識不明に陥り、けいれんを起こした。

大淀病院では内科医が、脳内出血かどうかを診断できるCT(コンピューター断層撮影)の必要性を主張したが、産科担当医が受け入れなかったという。

末原部長は「脳内出血で母親の命が危ないと分かっていれば、産科より救命救急センター、大学病院を中心に搬送依頼した。搬送先が決まるまで待つ時間があるなら、CTを撮る時間もあったのではないか」と指摘している。

【根本毅】
毎日新聞 2006年10月20日 15時00分

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共同通信 2006.10.20

病院の判断「問題ない」 妊婦死亡で県産婦人科医会

奈良県大淀町立大淀病院で分娩(ぶんべん)中に意識不明になった妊婦が、19病院に次々と受け入れを断られた末に大阪府内の病院で死亡した問題で、同県産婦人科医会は19日、臨時の会議を開き、大淀病院の判断に問題はなかったと確認した。

再発防止のため、今回受け入れを打診しなかった県内の病院にも救急時の協力を要請するとともに、奈良県に対し救急体制の整備を申し入れることなどで合意した。

会議では大淀病院の院長から事情を聴いた同医会の平野貞治(ひらの・さだはる)会長が経過を報告。その結果、妊婦の異常を分娩時のけいれんと診断した大淀病院の対応に問題はなかったとの意見で、大筋で一致したという。

大淀病院によると今年8月、分娩中の高崎実香(たかさき・みか)さん(32)が頭痛を訴え意識不明になったが、主治医はけいれんと判断しコンピューター断層撮影装置(CT)にかけなかった。妊婦は脳内出血で死亡。病院側は17日の記者会見で、脳内出血を疑わなかったことについて「結果的に判断ミスだった」と認めている。

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毎日新聞 2006.10.20

「担当医の判断、仕方ない」 奈良県産科医会、病院見解と相違

奈良・妊婦転送死亡:「担当医の判断、仕方ない」 県産科医会、病院見解と相違

奈良県大淀町立大淀病院で分娩(ぶんべん)中の妊婦が急変し、転送先の病院で脳内出血のため死亡した問題で、同県内の産婦人科医でつくる県医師会産婦人科医会は19日、臨時の理事会を同県橿原市内で開いた。平野貞治会長は「患者の状況から担当医が子癇(しかん)と判断したのはやむを得ず、判断ミスと言うには酷。むしろ搬送先が長時間決まらなかったことが問題」と述べた。大淀病院は17日の院長会見で「脳内出血を見抜けず結果として判断ミス」との見解を示していた。

この日は理事10人のうち7人が出席し、平野会長が18日夕、大淀病院の産科担当医から聴いた症状と処置を検討。理事会として「脳内出血との違いは難しいが、失神とけいれんが起こり、血圧が高かったことを考えると、産科医が子癇と判断して処置したことに問題はなかった」との見解で一致した。また、当直内科医とCT(コンピューター断層撮影)を巡るやりとりがあった点についても「院内でかなりの移動が必要なため、搬送を優先させた」との担当医の説明を妥当とした。

産婦人科医会は一方で、転送先の病院が長時間見つからなかった点を重視。「患者様のご冥福を心からお祈りする。会として20年前から周産期医療の整備を行政(奈良県)にお願いしてきたが、現状では十分聞いてもらえていない」とし、近く県に「総合周産期母子医療センター」の設置を急ぐよう要望書を出す方針を決めた。

【青木絵美】

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asahi.com 2006.10.18

なぜ起きた 奈良妊婦19病院拒否、死亡

脳内出血を起こした妊婦が搬送先がないまま亡くなっていた——奈良県大淀町の町立大淀病院で重体になった妊婦が8月、19病院に搬送を断られて死亡した問題は、地方の危機的なお産事情を浮かび上がらせた。厚生労働省は都道府県に対し、今年度中に産科医不足に対応するため、産科施設の集約化計画を立てるよう求めているが、その前提さえないのが現状だ。集約化が進めば、合併症があるなどハイリスクの妊婦はより遠方の拠点病院に搬送されることになる。安全性との両立をどうはかるか、課題は多い。
  
「子どもを産むのも育てるのも、奈良では命がけです」。奈良県桜井市で今年3月に女児を出産した木元友紀さん(35)は言う。出産の1カ月前に静岡県から引っ越してきた。近くの産科病院、診療所すべてで「予約でいっぱい」と分娩を断られ、奈良市内の助産師に頼んで自宅出産した。

奈良県内では分娩(ぶんべん)可能な病院がこの2年間で四つ減り、13カ所になった。診療所と合わせても30カ所しかない。大淀病院と医療圏が重なる県立五條病院(五條市)も、常勤医が確保できず、4月に分娩の取り扱いを休止した。このため、大淀病院でも分娩数が急増。4〜9月の同病院の分娩数は99件で前年比22件増。産婦人科の常勤医は1人しかおらず、病院は月20件までの分娩予約制をとって、負担が過重になりすぎないように調整していた。「ただし、地域にほかに病院がない、里帰り出産が多いなどの状況があり、20件を超えても機械的に断れない」(同病院)。

日本産科婦人科学会の調査によると、昨年12月1日現在の奈良県の産科常勤医数は72人と近畿最少。大阪府612人、京都府の195人と比べて極端に少ない。一人の医師が扱う分娩数は、年平均163件で全国で6番目に多い。一病院あたりの医師数は平均3.4人。厚労省の集約化モデルは「24時間救急対応可能な拠点病院に産科医5人以上を集め、地域の病院・診療所と連携し、30分以内に帝王切開が可能な体制を作る」。だが、県医務課は「医師の絶対数が少なく、モデルにならった集約化は実現できない」という。

厚労省が来年度までに都道府県に指定を求めている「総合周産期母子医療センター」が、同県にはまだない。母子に高度な医療を同時に提供できる母体・胎児集中治療室(MFICU)は県立医科大学付属病院と県立奈良病院に計4床しかなく、出産時に異常が認められた妊婦の搬送先は、県外に頼らざるを得ない。

低体重や障害がある赤ちゃんを診る新生児集中治療室(NICU)も、2年前、小児科医不足から、市立奈良病院で閉鎖され、県内には3病院、40床しかない。早産や多胎などで県外に搬送される妊婦は年50〜80人にのぼる、という。「姫路まで母体搬送したこともある」とある産科医は語る。

同県の産科医らでつくる周産期医療対策ワーキンググループは3月、県に「NICU、MFICUの病床数を確保するため、順次整備を進める」「県立医大付属病院を総合周産期母子医療センターとして整備する」などと提言した。県医務課は「増床は財政的に難しく、医師や看護師の増員も、めどが立たない」と苦慮する。

産科医不足は奈良県からの搬送を受け入れる大阪府も同じだ。奈良県立医大付属病院からの依頼を受け、大淀病院の妊婦の搬送先を探した大阪府立母子保健総合医療センターの末原則幸・産科部長は「母体に脳出血がある場合、NICU、脳外科、麻酔科、ICU、産科の五つがそろった病院でないと受け入れが難しい。そんな病院は大阪にも5、6カ所しかない」と指摘。その上で、「常勤の産科医が7、8人いて、夜勤も複数で担当でき、母体の異常に対応できる診療科もある病院を、医療圏ごとに作らないと、今回のようなケースは救えないだろう」と話した。

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大淀事件 07 ( 20061020 / 21:04 )

Posted by guideboard on 2007/07/02/Mon

本記事は、2006 年 10 月 20 日、午前 9 時 58 分、http://sword.txt-nifty.com/guideboard/ にオリジナルの記事 ( 奈良産科転送事件続報 4 ) がアップされたものである。原典は削除された。


キーワード
奈良県、大淀病院、産科、産婦人科、子癇、転送、搬送、放置、脳内出血、受け入れ拒否、死亡、医療崩壊、三大事件、医療事故、医療訴訟、刑事訴追、周産期救急医療、一人医長

新聞報道の続報。これまでの新聞報道以外の情報と合わせると、だいぶ分かって来た。

医学的、科学的な検証がなされないまま、この事件が刑事訴追される公算が高くなりそうだ。

最初の意識消失の前後の状況と、脳内出血の原因、子癇であったかどうか、こういうあたりをまず検証しなければならない。その時々刻々の判断は、その瞬間瞬間に大きくは数通りでも、そのベースには多数の選択肢があり、それらをどう組み合わせるかで、判断として出てくるアウトプットは、様々に変化し得る。科学的検証を経て、こういう事例で次があればどうすればよいか、という知見を積み重ねる事が大切なのではないか。

結果が悪いと刑事訴追、ならば人間は医療を行う事ができない。犯罪人を処罰する。業務上の過失犯を処罰する。その法理を適用する事が、結果として人々の利益に、福祉につながらない場合をどうすればよいか。航空機海運だけでなく、医療でも先進諸国で既に制度として運用されている事例があるのだが。

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警察が追求しようとしているポイントが見えて来た。

1. 最初の意識消失のときに、脳内出血を疑うことができなかったのか。
2. 子癇と判断した事は妥当か。
3. CT を撮影していれば、予後が変わったか。

おそらく、報道は警察の資料を基に行われているだろう。分娩記録を朝日新聞が入手した、となっているが、おそらくは遺族から入手したのだろうし、警察も同じ情報を基にしているだろう。

主治医 ( 産科当直をしていた産婦人科部長 ) が患者の傍にいなかった時の仮眠は、最初の意識消失から痙攣が起きるまでの約 1 時間。遺族はここを一番の問題にしているようにも思える。医師の誤診よりも怠慢という要素を強調した報道がここに結びつくようだ。

asahi.com 2006.10.20
意識消失の妊婦、1時間以上放置 奈良・町立大淀病院
奈良県大淀町の町立大淀病院で8月、分娩(ぶんべん)中に重体となった妊婦(当時32)が県内外の19病院に搬送を断られ、出産後に脳内出血で死亡した問題で、妊婦は意識を失った後、約1時間20分も治療を受けずに放置されていたことが、朝日新聞が入手した同病院の看護記録でわかった。主治医らは単なる失神と判断し、病床を離れていた。

毎日新聞 2006.10.20
奈良妊婦死亡:搬送先探し、診断不正確で遅れか
奈良県大淀町立大淀病院で意識不明となった妊婦が搬送先の大阪府内の病院で死亡した問題で、同県立医科大病院(橿原市)から搬送先を探すよう求められた府立母子保健総合医療センター(同府和泉市)が、府内の7病院に受け入れを拒否されていたことがわかった。同センターには、妊婦が子癇(しかん)発作であると伝えられたため、それに対応できる病院を探したと証言している。
…..
末原部長は「脳内出血で母親の命が危ないと分かっていれば、産科より救命救急センター、大学病院を中心に搬送依頼した。搬送先が決まるまで待つ時間があるなら、CTを撮る時間もあったのではないか」と指摘している。

後から顧みれば完璧な医療などないということを、医師は皆理解できると思うのだが。末原則幸府立母子保健総合医療センター産科部長のコメントは、それを踏まえているのだと思いたい。報道では、発言は発言者の意図とは関係なく伝わり、しかも発言の半分も伝わらない。

後出しじゃんけんで後医が前医を非難する図式は、何も生まないし、売れるニュースというものに価値を置くマスコミに利用されるだけなのだ。後からの検証は、次につながるものでなければならない。不用意なコメントは注意すべきだろう。

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以下、参考資料

大淀事件 07 資料 | 旧 奈良産科転送事件続報 4 資料

大淀事件 06 ( 20061020 / 09:58 ) | 旧 奈良産科転送事件続報 3
大淀事件 06 資料 | 旧 奈良産科転送事件続報 3 資料

大淀事件 05 ( 20061020 / 08:58 ) | 旧 奈良産科転送事件続報 2
大淀事件 05 資料 | 旧 奈良産科転送事件続報 2 資料

大淀事件 04 ( 20061019 / 17:49 ) | 旧 奈良産科転送事件続報
大淀事件 04 資料 | 旧 奈良産科転送事件続報資料

大淀事件 03 ( 20061019 / 15:34 ) | 旧 奈良産科転送事件 3
大淀事件 02 ( 20061019 / 12:08 ) | 旧 奈良産科転送事件 2
大淀事件 01 ( 20061019 / 01:11 ) | 旧 奈良産科転送事件

大淀事件 01 資料 | 旧 奈良産科転送事件資料
大淀事件 01 資料 2 | 旧 奈良産科転送事件資料 2
大淀事件 01 資料 3 | 旧 奈良産科転送事件資料 3
大淀事件 01 資料 4 | 旧 奈良産科転送事件資料 4

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参考リンク

妊娠中・出産時卒中 http://intmed.exblog.jp/4524865 ( 内科開業医のお勉強日記 )

大淀病院妊婦死亡事故(続報) http://www.yabelab.net/blog/2006/10/20-165202.php ( 元検弁護士のつぶやき 2006.10.20 )
18病院が受け入れ拒否(大淀病院妊婦死亡事案) http://www.yabelab.net/blog/2006/10/17-124111.php ( 元検弁護士のつぶやき 2006.10.17 )

前門の虎 後門の狼 http://anesthesia.cocolog-nifty.com/freeanesthe/2006/10/__f8b9.html ( freeanesthe )
奈良県警が業務上過失致死容疑で捜査へ 妊婦死亡問題 http://tyama7.blog.ocn.ne.jp/obgyn/2006/10/post_d6f6_2.html ( ある産婦人科医のひとりごと )
分娩中意識不明:18病院が受け入れ拒否…出産…死亡 http://nakaikeiji.livedoor.biz/archives/50746946.html ( 医学教育でのひとりごと )
産科医療の崩壊 http://kenken1997.cocolog-nifty.com/pediatrician/2006/10/post_cb26.html ( 小児がんと生きること )
今ある命も救えない「医療制度改革」、そしてマスゴミの偽善 http://ameblo.jp/shionos/entry-10018473207.html ( 大和ごころ。ときどきその他 )
その日が来たか・・・ http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20061018 ( 新小児科医のつぶやき )

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しばらく、情報を収集できなくなるかもしれないから、過去の記事の内、参考になるものを並べておく。

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医療事故刑事訴追 ( 福島県立大野病院事件 ) 関連の記事

産婦人科医不当逮捕事件 http://sword.txt-nifty.com/guideboard/2006/02/post_f736.html
産婦人科医不当逮捕事件資料 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/02/post_1232.html

産婦人科医不当逮捕事件 16 http://sword.txt-nifty.com/guideboard/2006/03/_16_d544.html ( 同事件のこれ以前の記事へのリンクはここにまとめている )

産婦人科医不当逮捕事件 / 雑誌取材 http://sword.txt-nifty.com/guideboard/2006/03/post_c29f.html
産婦人科医不当逮捕事件 / 雑誌取材 2 http://sword.txt-nifty.com/guideboard/2006/03/_2_b0a6.html
産婦人科医不当逮捕事件 / 雑誌取材 2 資料 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/03/2_bdb8.html

産婦人科医不当逮捕事件 23 http://sword.txt-nifty.com/guideboard/2006/03/_23_fdae.html
産婦人科医不当逮捕事件資料 23 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/03/_23_a3e0.html

産婦人科医不当逮捕事件 44 http://sword.txt-nifty.com/guideboard/2006/10/_44_1919.html
産婦人科医不当逮捕事件 44 資料 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/10/_44__ef8a.html

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医療事故刑事訴追関連のその他の記事

医師の刑事処分 http://sword.txt-nifty.com/guideboard/2006/08/_3_db4e.html
神戸大学麻酔科事件資料 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/08/post_2d8a.html
医師の刑事処分資料 1 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/06/_1_18af.html
医師の刑事処分資料 2 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/06/_2_e13e.html
医師の刑事処分資料 3 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/06/_3_db4e_1.html
医師の刑事処分資料 4 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/06/_4_ff73.html
医師の刑事処分資料 5 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/06/_5_65b8.html
医師の刑事処分資料 5-2 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/06/_52_3dfb.html
医師の刑事処分資料 5-3 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/06/_53_0a3a.html
医師の刑事処分資料 6 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/06/_6_d2c7.html
医師の刑事処分資料 7 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/06/_7_4c43.html

逆風 / 付帯私訴と厳罰 http://sword.txt-nifty.com/guideboard/2006/09/__38de.html
逆風 / 付帯私訴と厳罰資料 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/09/__38de.html

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医療事故刑事訴追 ( 割箸事件 ) 関連の記事

割箸事件 http://sword.txt-nifty.com/guideboard/2006/03/post_e054.html
割箸事件資料 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/03/post_2679.html
割箸事件資料 2 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/03/_2_a2a3.html
割箸事件資料 3 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/03/_3_01f8.html
割箸事件資料 4 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/03/_4_dc7a.html
割箸事件資料 5 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/03/_5_3a57.html
割箸事件資料 6 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/03/_6_865b.html
割箸事件資料 7 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/03/_7_1a6d.html
割箸事件資料 8 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/04/_8_b893.html

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医療事故刑事訴追 ( 大和高田市立病院事件 ) 関連の記事

婦人科医不当送検事件 / 奈良 http://sword.txt-nifty.com/guideboard/2006/06/__31ea.html
産婦人科医不当送検事件 / 奈良資料 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/06/__ff27.html

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安全関連の過去記事

安全のためには http://sword.txt-nifty.com/guideboard/2006/02/post_0308.html
安全のための資料 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/02/post_99ff.html
安全のための資料 2 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/03/_2_afea.html
安全のための資料 3 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/04/_2_afea.html

安全のためには / 風の息づかい http://sword.txt-nifty.com/guideboard/2006/02/post_cbf6.html
安全のための資料 / 風の息づかい http://sword.txt-nifty.com/library/2006/02/post_8bae.html

安全のためには / 医師は厳罰に http://sword.txt-nifty.com/guideboard/2006/03/post_4714.html
安全のための資料 / 医師厳罰主義 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/03/post_8dda.html
安全のためには / 医師は厳罰に 2 http://sword.txt-nifty.com/guideboard/2006/03/_2_e1cb.html
安全のための資料 2 / 医師厳罰主義 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/03/_2_9c41.html

安全のためには 2 http://sword.txt-nifty.com/guideboard/2006/03/_2_da1d.html

安全のためには 3 http://sword.txt-nifty.com/guideboard/2006/04/_3_134a.html
安全のための資料 3-2 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/04/_32_03d4.html
安全のための資料 3-3 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/04/_33_a18c.html

安全のためには 4 http://sword.txt-nifty.com/guideboard/2006/08/_4_6b27.html
安全のための資料 4 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/08/_4_56b8.html

安全のための資料 / 医療事故の刑事責任 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/03/post_964d.html

安全のためには 5 http://sword.txt-nifty.com/guideboard/2006/08/post_ff65.html
安全のための資料 5 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/08/post_4b11.html

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裁判の非科学性の事例 ( 亀田総合病院事件 )

ガリレオ裁判 http://sword.txt-nifty.com/guideboard/2006/09/post_ca0c.html
ガリレオ裁判 2 http://sword.txt-nifty.com/guideboard/2006/09/_2_fa7a.html
ガリレオ裁判資料 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/09/post_7224.html
ガリレオ裁判 2 資料 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/09/_2__6937.html
ガリレオ裁判 / 草加事件資料 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/09/__f137.html
ガリレオ裁判 3 http://sword.txt-nifty.com/guideboard/2006/09/_3_bdfe.html
ガリレオ裁判 3 資料 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/09/_3__b662.html

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大淀事件 / リンク

Posted by guideboard on 2007/07/02/Mon

本記事は、2006 年 10 月 20 日、http://sword.txt-nifty.com/guideboard/ にオリジナルの記事 ( 奈良産科転送事件 / リンク ) がアップされたものである。原典は削除された。


キーワード
奈良県、大淀病院、産科、産婦人科、子癇、転送、搬送、放置、脳内出血、受け入れ拒否、死亡、医療崩壊、三大事件、医療事故、医療訴訟、刑事訴追、周産期救急医療、一人医長

参考リンクをまとめておく。

妊娠中・出産時卒中 http://intmed.exblog.jp/4524865 ( 内科開業医のお勉強日記 )

18病院が受け入れ拒否(大淀病院妊婦死亡事案) http://www.yabelab.net/blog/2006/10/17-124111.php ( 元検弁護士のつぶやき 2006.10.17 )
前門の虎 後門の狼 http://anesthesia.cocolog-nifty.com/freeanesthe/2006/10/__f8b9.html ( freeanesthe )
奈良県警が業務上過失致死容疑で捜査へ 妊婦死亡問題 http://tyama7.blog.ocn.ne.jp/obgyn/2006/10/post_d6f6_2.html ( ある産婦人科医のひとりごと )
分娩中意識不明:18病院が受け入れ拒否…出産…死亡 http://nakaikeiji.livedoor.biz/archives/50746946.html ( 医学教育でのひとりごと )
産科医療の崩壊 http://kenken1997.cocolog-nifty.com/pediatrician/2006/10/post_cb26.html ( 小児がんと生きること )
今ある命も救えない「医療制度改革」、そしてマスゴミの偽善 http://ameblo.jp/shionos/entry-10018473207.html ( 大和ごころ。ときどきその他 )
その日が来たか・・・ http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20061018 ( 新小児科医のつぶやき )

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大淀事件 06 資料 / 近県者情報 2

Posted by guideboard on 2007/07/02/Mon

» 大淀事件 06 ( 20061020 / 09:58 )

当夜の当直は外科系は整形外科医、内科系は内科医、産婦人科は奈良医大から派遣の当直医。

患者さんは午前0時に頭痛を訴えて失神、ただ痛みに対する反応(顔をしかめる)はあった。産婦人科当直医は念のため内科当直医に対診を依頼、内科医は「陣痛による失神でしょう、経過を見ましょう」ということになった。しかしその後強直性の痙攣発作が出現し、血圧も収縮期が200mmHgになったので、子癇発作と判断、マグネゾールを投与しながら産婦人科部長に連絡した。部長は午前1時37分、連絡してから約15分程で病院に到着。以後二人で治療にあたったが、状態が改善みられないため、午前1時50分、母体搬送の決断を下し、奈良医大へ電話連絡を始めた。

午前2時、瞳孔散大を認めるも痛覚反応あり。血圧は148/70と安定してきた。この時点で頭部CTも考慮したが、放射線技師は当直していないし、CT室が分娩室よりかなり離れたところにあること、患者の移動の刺激による子癇の重積発作を恐れ、それよりも早く高次医療機関をさがして搬送するほうがよいと判断、電話をかけ続けたが、なかなか搬送先がみつからない。

午前2時30分、産婦人科部長が家族に状況を説明、そのあいだにも大淀病院の当直医や奈良医大の当直医は大阪府をふくめて心当たりの病院に受け入れ依頼の電話をかけつづけた。家族はここで「ベビーはあきらめるので、なんとか母体をたすけてほしい。ICUだけがある病院でもいい」と言ったので、NICUを持たない病院にまで搬送先の候補をひろげ、電話連絡をとろうとした。家族も消防署の知り合いを通じ、大阪府下の心当たりの病院に連絡をとって、受け入れを依頼した。この頃には産科病棟婦長(助産師)も来院、手伝いはじめてくれた。大淀病院看護師OGで患者さんの親戚も来院し、多くの人が集まり始めた。けれども受け入れてくれる施設が見つからない。担当医は当直室(仮眠室)から絶望的な気分になりながら電話をかけ続けたし、大学の当直医は大学の救命救急部門にまで交渉に行ったが子癇は産婦人科の担当で、我々は対処できないと言うことで受け入れ拒否された。午前4時30分、呼吸困難となり、内科医が挿管したが、その後自発呼吸ももどり、サチュレーションは98%と回復した。その後すぐに国立循環器病センターが受け入れOKと連絡してきたので、直ちに救急車で搬送した。患者さんは循セン到着後CT検査等で脳内出血と診断され、直ちに帝王切開術と開頭術をうけたが、生児は得られたものの脳出血部位が深く、結局意識が戻らないまま術後8日目の8月16日死亡された。

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大淀事件 06 ( 20061020 / 09:58 )

Posted by guideboard on 2007/07/02/Mon

本記事は、2006 年 10 月 20 日、午前 9 時 58 分、http://sword.txt-nifty.com/guideboard/ にオリジナルの記事 ( 奈良産科転送事件続報 3 ) がアップされたものである。原典は削除された。


キーワード
奈良県、大淀病院、産科、産婦人科、子癇、転送、搬送、放置、脳内出血、受け入れ拒否、死亡、医療崩壊、三大事件、医療事故、医療訴訟、刑事訴追、周産期救急医療、一人医長

ソースは某所だが、内容から、前のものと並び、真実に近いと思われる情報である。

世の中に医療の現場の本当の姿を知ってもらう事が大切と考えて、保存させて頂く。警察、大淀病院長、報道各社の発表がこれからもあるだろうから、真実を見極めるための一助として頂きたい。

» 大淀事件 01 ( 20061019 / 01:11 ) | 旧 奈良産科転送事件
» 大淀事件 01 資料 4 | 旧 奈良産科転送事件資料 4

当夜の当直は外科系は整形外科医、内科系は内科医、産婦人科は奈良医大から派遣の当直医。

患者さんは午前0時に頭痛を訴えて失神、ただ痛みに対する反応(顔をしかめる)はあった。産婦人科当直医は念のため内科当直医に対診を依頼、内科医は「陣痛による失神でしょう、経過を見ましょう」ということになった。しかしその後強直性の痙攣発作が出現し、血圧も収縮期が200mmHgになったので、子癇発作と判断、マグネゾールを投与しながら産婦人科部長に連絡した。部長は午前1時37分、連絡してから約15分程で病院に到着。以後二人で治療にあたったが、状態が改善みられないため、午前1時50分、母体搬送の決断を下し、奈良医大へ電話連絡を始めた。

午前2時、瞳孔散大を認めるも痛覚反応あり。血圧は148/70と安定してきた。この時点で頭部CTも考慮したが、放射線技師は当直していないし、CT室が分娩室よりかなり離れたところにあること、患者の移動の刺激による子癇の重積発作を恐れ、それよりも早く高次医療機関をさがして搬送するほうがよいと判断、電話をかけ続けたが、なかなか搬送先がみつからない。

午前2時30分、産婦人科部長が家族に状況を説明、そのあいだにも大淀病院の当直医や奈良医大の当直医は大阪府をふくめて心当たりの病院に受け入れ依頼の電話をかけつづけた。家族はここで「ベビーはあきらめるので、なんとか母体をたすけてほしい。ICUだけがある病院でもいい」と言ったので、NICUを持たない病院にまで搬送先の候補をひろげ、電話連絡をとろうとした。家族も消防署の知り合いを通じ、大阪府下の心当たりの病院に連絡をとって、受け入れを依頼した。この頃には産科病棟婦長(助産師)も来院、手伝いはじめてくれた。大淀病院看護師OGで患者さんの親戚も来院し、多くの人が集まり始めた。けれども受け入れてくれる施設が見つからない。担当医は当直室(仮眠室)から絶望的な気分になりながら電話をかけ続けたし、大学の当直医は大学の救命救急部門にまで交渉に行ったが子癇は産婦人科の担当で、我々は対処できないと言うことで受け入れ拒否された。午前4時30分、呼吸困難となり、内科医が挿管したが、その後自発呼吸ももどり、サチュレーションは98%と回復した。その後すぐに国立循環器病センターが受け入れOKと連絡してきたので、直ちに救急車で搬送した。患者さんは循セン到着後CT検査等で脳内出血と診断され、直ちに帝王切開術と開頭術をうけたが、生児は得られたものの脳出血部位が深く、結局意識が戻らないまま術後8日目の8月16日死亡された。

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以下、参考資料

大淀事件 06 資料 | 旧 奈良産科転送事件続報 3 資料

大淀事件 05 ( 20061020 / 08:58 ) | 旧 奈良産科転送事件続報 2
大淀事件 05 資料 | 旧 奈良産科転送事件続報 2 資料

大淀事件 04 ( 20061019 / 17:49 ) | 旧 奈良産科転送事件続報
大淀事件 04 資料 | 旧 奈良産科転送事件続報資料

大淀事件 03 ( 20061019 / 15:34 ) | 旧 奈良産科転送事件 3
大淀事件 02 ( 20061019 / 12:08 ) | 旧 奈良産科転送事件 2
大淀事件 01 ( 20061019 / 01:11 ) | 旧 奈良産科転送事件

大淀事件 01 資料 | 旧 奈良産科転送事件資料
大淀事件 01 資料 2 | 旧 奈良産科転送事件資料 2
大淀事件 01 資料 3 | 旧 奈良産科転送事件資料 3
大淀事件 01 資料 4 | 旧 奈良産科転送事件資料 4

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大淀事件 05 資料 / 各社報道 20061019

Posted by guideboard on 2007/07/01/Sun

» 大淀事件 05 ( 20061020 / 08:58 )

東京新聞 2006.10.19

病院の判断「問題ない」
妊婦死亡で県産婦人科医会

奈良県大淀町立大淀病院で分娩中に意識不明になった妊婦が、19病院に次々と受け入れを断られた末に大阪府内の病院で死亡した問題で、同県産婦人科医会は19日、臨時の会議を開き、大淀病院の判断に問題はなかったと確認した。

再発防止のため、今回受け入れを打診しなかった県内の病院にも救急時の協力を要請するとともに、奈良県に対し救急体制の整備を申し入れることなどで合意した。

会議では大淀病院の院長から事情を聴いた同医会の平野貞治会長が経過を報告。その結果、妊婦の異常を分娩時のけいれんと診断した大淀病院の対応に問題はなかったとの意見で、大筋で一致したという。

大淀病院によると今年八月、分娩中の高崎実香さん(32)が頭痛を訴え意識不明になったが、主治医はけいれんと判断しコンピューター断層撮影装置(CT)にかけなかった。妊婦は脳内出血で死亡。病院側は17日の記者会見で、脳内出血を疑わなかったことについて「結果的に判断ミスだった」と認めている。

(共同)

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asahi.com 2006.10.19

産婦人科医会「主治医にミスなし」 奈良・妊婦死亡

奈良県大淀町の町立大淀病院で8月、分娩(ぶんべん)中に重体となった妊婦(当時32)が県内外の19病院に搬送を断られ、出産後に死亡した問題について、同県医師会の産婦人科医会(約150人)は19日、同県橿原市内で臨時理事会を開き、「主治医の判断や処置にミスはなかった、との結論に達した」と発表した。

妊婦は脳内出血を起こし、意識不明となったが、主治医らは妊娠中毒症の妊婦が分娩中にけいれんを起こす「子癇(しかん)」と診断し、CT(コンピューター断層撮影)検査をしなかったとされる。

理事会後、記者会見した同医会の平野貞治会長は「失神とけいれんは、子癇でも脳内出血でも起こる症状で、見分けるのは困難。妊婦の最高血圧が高かったこともあり、子癇と考えるのが普通だ」と説明。「CTを撮らなかったのは妊婦の搬送を優先したためで、出席した理事らは『自分も同じ診断をする』と話している」とも述べた。

県警が業務上過失致死容疑で捜査を始めた点については、「このようなケースで警察に呼ばれるのなら、重症の妊婦の引き受け手がなくなってしまう」と懸念を示した。

—–

YOMIURI ONLINE 2006.10.19

奈良の妊婦死亡 大淀病院を捜査

奈良県大淀町立大淀病院で8月、出産の際に意識不明になった高崎実香さん(当時32歳)が相次いで転院を断られ、搬送先の病院で死亡した問題で、同県警は大淀病院から高崎さんのカルテの任意提出を受けるなど、業務上過失致死容疑で捜査を始めた。病院側は、出産直前の診断に判断ミスがあったと認めており、県警は主治医や看護師から当時の状況を聞く。当初、同病院は転院を断られたのは18病院としていたが、その後の調査で19とわかった。

同病院によると、高崎さんは8月8日、出産のため入院していた同病院で頭痛を訴え、意識不明になった。産科医は妊娠中毒症による発作と診断、嘔吐(おうと)など脳内出血の症状がみられたにもかかわらず、コンピューター断層撮影法(CT)を行わなかったという。

(2006年10月19日 読売新聞)

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毎日新聞 2006.10.19

奈良県警、遺族から事情聴く 病院関係者立件検討も
奈良・妊婦転送死亡:県警、遺族から事情聴く 病院関係者立件検討も

奈良県大淀町立大淀病院で今年8月、同県五條市の高崎実香さん(当時32歳)が分娩(ぶんべん)中に意識不明になり、緊急転送先の大阪府の病院で死亡した問題で、県警捜査員が18日、夫晋輔さん(24)ら遺族宅に出向き、約2時間にわたって事情を聴いた。県警は業務上過失致死容疑での立件も視野に今後、病院関係者からも聴取するとみられる。

実香さんは8月7日午前、大淀病院に入院し、8日午前0時ごろ、頭痛を訴えて約15分後に意識不明に陥った。受け入れを打診された18病院が拒否し、約6時間後、約60キロ離れた国立循環器病センター(大阪府吹田市)に入院。脳内出血と帝王切開の手術を受け、男児を無事出産したものの、約1週間後に死亡した。

捜査員らは、県警が作成した実香さんが死亡するまでの経緯表を示しながら「内科医がCT(コンピューター断層撮影)を撮るよう助言した際、誰が一緒にいたのか」など、細部にわたり質問した。さらに、判断ミスと死亡との因果関係▽搬送システムの不備—-の2点を強調、「県警もこの問題は大きくとらえている」と説明したという。

     ◇

実香さんが死亡した背景として妊婦の救急搬送システムが問題視されていることについて、柿本善也奈良県知事は毎日新聞の取材に「07年度の総合周産期母子医療センターの整備に向けて検討中、県内に受け入れ病院がなく、速やかな医療提供が出来なかったことを、誠に残念に思います。このようなことを繰り返さず、県民が安心して出産できるよう、周産期医療体制の整備・充実を図ります」との談話を寄せた。

【中村敦茂】

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大淀事件 05 ( 20061020 / 08:58 )

Posted by guideboard on 2007/07/01/Sun

本記事は、2006 年 10 月 20 日、午前 8 時 58 分、http://sword.txt-nifty.com/guideboard/ にオリジナルの記事 ( 奈良産科転送事件続報 2 ) がアップされたものである。原典は削除された。


キーワード
奈良県、大淀病院、産科、産婦人科、子癇、転送、搬送、放置、脳内出血、受け入れ拒否、死亡、医療崩壊、三大事件、医療事故、医療訴訟、刑事訴追、周産期救急医療、一人医長

奈良県医師会の産婦人科医会から声明が出された。

本件の情報に最も近い所から、と見てよいだろう。

asahi.com 2006.10.19
産婦人科医会「主治医にミスなし」 奈良・妊婦死亡
奈良県大淀町の町立大淀病院で8月、分娩(ぶんべん)中に重体となった妊婦(当時32)が県内外の19病院に搬送を断られ、出産後に死亡した問題について、同県医師会の産婦人科医会(約150人)は19日、同県橿原市内で臨時理事会を開き、「主治医の判断や処置にミスはなかった、との結論に達した」と発表した。

天理よろづ相談所病院 http://www.tenriyorozu-hp.or.jp/ は年末まで改修のため救急外来は対応していないらしい。

近畿大学奈良病院 http://www.kindainara.com/top.html には産婦人科常勤医が 6 人、一人は病院長で、周産期担当は 2 名しかいない。地方都市病院の産婦人科と大差ない。

こういう体制だったという事だ。

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以下、参考資料

大淀事件 05 資料 | 旧 奈良産科転送事件続報 2 資料

前記事

大淀事件 04 ( 20061019 / 17:49 ) | 旧 奈良産科転送事件続報
大淀事件 04 資料 | 奈良産科転送事件続報資料

大淀事件 03 ( 20061019 / 15:34 ) | 旧 奈良産科転送事件
大淀事件 02 ( 20061019 / 12:08 ) | 旧 奈良産科転送事件 2
大淀事件 01 ( 20061019 / 01:11 ) | 旧 奈良産科転送事件

大淀事件 01 資料 | 旧 奈良産科転送事件資料
大淀事件 01 資料 2 | 旧 奈良産科転送事件資料 2
大淀事件 01 資料 3 | 旧 奈良産科転送事件資料 3
大淀事件 01 資料 4 | 旧 奈良産科転送事件資料 4

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大淀事件 04 資料 / 各社報道 20061018 – 19

Posted by guideboard on 2007/07/01/Sun

» 大淀事件 04 ( 20061019 / 17:49 )

毎日新聞 2006.10.18

産科満床なら他科へ 奈良県医師会が再発防止、搬送要請で合意

奈良・妊婦転送死亡:産科満床なら他科へ 県医師会が再発防止、搬送要請で合意

奈良県大淀町立大淀病院で今年8月、妊婦が分娩(ぶんべん)中に意識不明になり、大阪府内に搬送後死亡した問題を受け、同県医師会の産婦人科医会(平野貞治会長、約150人)が再発防止のための対応策を直後の理事会で申し合わせていたことが分かった。緊急処置を必要とする具体的な症例を例示したうえ、他診療科への協力要請や、県立病院以外の有力病院への搬送受け入れ要請などについて合意。当面、現状の治療設備・要員や収容能力不足を柔軟な対応で補い、妊婦の命を救う道を目指す。【青木絵美】

9月14日に決まった申し合わせによると、特に緊急性を要する妊婦の症状として、▽分娩時の大量出血▽妊娠中に胎盤がはがれる胎盤早期はく離▽子癇(しかん)発作▽前置胎盤▽肺血栓塞栓(そくせん)症—-の5症状を挙げた。これまで、こうした具体的基準はなかった。

開業医や病院から、これらの症状がある妊婦の搬送打診があれば、新生児集中治療室(NICU)と母体・胎児の集中管理治療室(MFICU)を備えた県立医大病院と県立奈良病院で基本的に受け入れる。

今回の問題では、両病院ともNICU、MFICUが満床だったため、受け入れなかったが、今後は、産科ベッドが満床でも他科と調整する。それでも難しい場合には、今回打診しなかった近畿大学奈良病院(同県生駒市)や天理よろづ相談所病院(同県天理市)にも協力を要請するという。

奈良県は、緊急、高度な治療を要する母体搬送の約4割を大阪府内の病院に頼る状態がここ数年続いている。県産婦人科医会理事で県立奈良病院の平岡克忠・産婦人科部長は「転送先探しで18カ所も電話をかけ続ける事態を繰り返さないよう、体制を整えたい」と話した。

◇業過致死容疑、県警が捜査へ

この問題を受け、奈良県警は業務上過失致死容疑で捜査する方針を固めた。大淀病院側が17日の会見で「(脳内出血でなく)子癇発作の疑いとした点で、判断ミスがあった」と述べており、ミスと死亡との因果関係の立証が焦点となる。また満床などを理由に妊婦の受け入れを拒んだ病院の対応や、一連の経緯についても調べる。

大淀病院によると、今年8月8日未明、高崎実香さん(32)=同県五條市=が18病院に断られた末、同日午前6時ごろ、国立循環器病センター(大阪府)に搬送され、男児を出産したが、高崎さんは同16日に死亡した。

【高瀬浩平、花沢茂人】

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毎日新聞 2006.10.18

19病院以上、拒否か 大淀病院「判断ミスあった」

奈良・妊婦転送死亡:19病院以上、拒否か 大淀病院「判断ミスあった」

奈良県大淀町立大淀病院で意識不明となった妊婦が、緊急転送された大阪府の病院で死亡した問題で、大淀病院の原育史(やすひと)院長が17日、会見した。原院長は「(死因となった脳内出血ではなく)子癇(しかん)発作の疑いとした点で、判断ミスがあった」と述べた。県立医大に依頼した転送先の紹介とは別に、独自に複数の病院に受け入れを打診していたことも明かし、受け入れを拒否した病院は18カ所を上回る可能性も出てきた。

原院長は、当直の内科医らが脳の異状の恐れを訴えたのに、主治医の産科医が子癇発作との判断を変えなかった事実を認め、「CT(コンピューター断層撮影)を撮っていれば、脳内出血を診断できた。命を救えた可能性があったと思う」と話した。

一方で、病院の責任については「非常に難しい問題」。遺族への謝罪についても「検討中」と述べ、「弁護士も含めて検討した対応を文書で提出する予定」と話した。

【中村敦茂、栗栖健】

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共同通信 2006.10.18

「妊婦搬送の改善を」 処置遅れ死亡の遺族

奈良県大淀町立大淀病院で分娩(ぶんべん)中に意識不明になり、18カ所の病院に受け入れを断られ、その後死亡した妊婦=当時(32)=の遺族が17日、同県三郷町で記者会見し「今後同じことが起きないよう妊婦の搬送システムを改善してほしい」と訴えた。

妊婦は奈良県五条市に住んでいた高崎実香(たかさき・みか)さん。会見したのは夫の会社員晋輔(しんすけ)さん(24)と、晋輔さんの父で建設会社代表の憲治(けんじ)さん(52)。

晋輔さんは「今妊娠している方も、こういう病院の態勢だと不安に感じると思う。安心して子どもを産める病院になってほしい」と涙をぬぐいながら話した。

実香さんは料理や縫い物が得意で「夫婦で将来食べ物屋さんをしたいね」と晋輔さんによく話していたという。

憲治さんは「病院が一生懸命手を尽くしてくれれば、こちらも得心したはず。裁判に訴えるつもりはなく、医療にとって問題提起になればよいです」と話した。

また、晋輔さんは9月21日に病院側から説明を受けた際に提出された実香さんの看護書類も公開。実香さんの分娩時の様子について「意識突然消失する。単なる失神でしょうとのこと。様子観察する」などと記されていた。

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共同通信 2006.10.18

妊婦死亡で事情聴取へ 奈良県警、医療ミス調べる

奈良県大淀町立大淀病院で妊婦が分娩(ぶんべん)中に意識不明の重体になり、移送を要請した病院から次々に断られた末、大阪府内の病院で死亡した問題で、奈良県警は18日、業務上過失致死の疑いもあるとみて大淀病院から事情を聴く方針を固めた。

大淀病院によると、今年8月8日未明、分娩のため入院していた高崎実香(たかさき・みか)さん(32)=奈良県五条市=が頭痛を訴え、意識不明になった。分娩中のけいれんと判断し県立医大病院(同県橿原市)に受け入れを求めたが、満床を理由に断られた。医大病院が18カ所の病院に打診したが断られ、19カ所目の国立循環器病センター(大阪府吹田市)に転送されたのは午前6時ごろだった。高崎さんは脳内出血で約1週間後に死亡した。

大淀病院の内科医は脳の異常の可能性を指摘していたが、主治医はコンピューター断層撮影装置(CT)にかけなかったという。病院側は17日の記者会見で「結果的に判断ミスだった」と認めており、県警は死亡との因果関係を調べる。

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毎日新聞 2006.10.19

「周産期医療、整備を」 奈良知事に要請文提出 共産党など

妊婦転送死亡:「周産期医療、整備を」 知事に要請文提出—-共産党など /奈良

◇共産党や奈労連など

大淀町立大淀病院で今年8月、分娩中に意識不明になった妊婦が、緊急転送された大阪府の病院で死亡した問題で、共産党県委員会は18日、柿本善也知事あての要請文を県に提出した。

要請文は、「奈良県では周産期医療体制の不十分さから、集中治療が必要なハイリスク妊婦の約4割が県外へ搬送されている。県内で対応できる体制をつくることが緊急に求められている」としたうえで、▽県立医大に総合周産期母子医療センターの整備を進める▽産婦人科医、小児科医不足解消のための実態調査を行い、医師確保に取り組む—-と明記している。

また、奈労連と県医労連も同日、柿本知事あてに、問題の原因究明と再発防止を求める緊急要請文を提出。「県の周産期死亡は5・3と全国ワースト10となっている」と指摘し、「痛ましい死を無駄にしないためにも、県は再発防止への対応と周産期医療体制の拡充を行うべきだ」と強く求めた。【曽根田和久】

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大淀事件 04 ( 20061019 / 17:49 )

Posted by guideboard on 2007/07/01/Sun

本記事は、2006 年 10 月 19 日、午后 5 時 49 分、http://sword.txt-nifty.com/guideboard/ にオリジナルの記事 ( 奈良産科転送事件続報 ) がアップされたものである。原典は削除された。


キーワード
奈良県、大淀病院、産科、産婦人科、子癇、転送、搬送、放置、脳内出血、受け入れ拒否、死亡、医療崩壊、三大事件、医療事故、医療訴訟、刑事訴追、周産期救急医療、一人医長

本日 ( 2006.10.19 ) の続報を見てみる。

毎日新聞 2006.10.18
産科満床なら他科へ 奈良県医師会が再発防止、搬送要請で合意
奈良・妊婦転送死亡:産科満床なら他科へ 県医師会が再発防止、搬送要請で合意
奈良県大淀町立大淀病院で今年8月、妊婦が分娩(ぶんべん)中に意識不明になり、大阪府内に搬送後死亡した問題を受け、同県医師会の産婦人科医会(平野貞治会長、約150人)が再発防止のための対応策を直後の理事会で申し合わせていたことが分かった。緊急処置を必要とする具体的な症例を例示したうえ、他診療科への協力要請や、県立病院以外の有力病院への搬送受け入れ要請などについて合意。当面、現状の治療設備・要員や収容能力不足を柔軟な対応で補い、妊婦の命を救う道を目指す。

病床を無理矢理空けても、スタッフ、特に医師のマンパワーはどうなのだろうか。労働基準法など最初から知らないのだろう。病床があっても、検査器械と検査技師はどうなのだ。看護スタッフに余力はあるか。手術室は稼働させられるのか。

柔軟な対応とは、すなわち、医師に無理矢理働け、看護スタッフや検査技師の分も働け、という事に等しい。

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原育史大淀町立大淀病院長の軽率さはあきれかえるしかない。こういう院長の下で働く事は、どれだけリスキーであろうか。しかも、こういう態度が、結局は医療を荒廃させ、回り回って患者さんのためになっていない事まで思いが及ばない。

毎日新聞 2006.10.18
19病院以上、拒否か 大淀病院「判断ミスあった」
奈良・妊婦転送死亡:19病院以上、拒否か 大淀病院「判断ミスあった」
奈良県大淀町立大淀病院で意識不明となった妊婦が、緊急転送された大阪府の病院で死亡した問題で、大淀病院の原育史(やすひと)院長が17日、会見した。原院長は「(死因となった脳内出血ではなく)子癇(しかん)発作の疑いとした点で、判断ミスがあった」と述べた。

原院長は、部下を警察に売り飛ばして、自分は逃げた。悲しみに暮れるご家族の、そのお気持ちを推し量ってなお、この言葉はより良い方向に向いている。

共同通信 2006.10.18
「妊婦搬送の改善を」 処置遅れ死亡の遺族

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以下、参考資料、前記事

大淀事件 04 資料 | 旧 奈良産科転送事件続報資料

大淀事件 03 ( 20061019 / 15:34 ) | 旧 奈良産科転送事件 3
大淀事件 02 ( 20061019 / 12:08 ) | 旧 奈良産科転送事件 2
大淀事件 01 ( 20061019 / 01:11 ) | 奈良産科転送事件

大淀事件 01 資料 | 旧 奈良産科転送事件資料
大淀事件 01 資料 2 | 旧 奈良産科転送事件資料 2
大淀事件 01 資料 3 | 旧 奈良産科転送事件資料 3
大淀事件 01 資料 4 | 旧 奈良産科転送事件資料 4

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大淀事件 03 ( 20061019 / 15:34 )

Posted by guideboard on 2007/07/01/Sun

本記事は、2006 年 10 月 19 日、午后 3 時 34 分、http://sword.txt-nifty.com/guideboard/ にオリジナルの記事 ( 奈良産科転送事件 3 ) がアップされたものである。原典は削除された。


キーワード
奈良県、大淀病院、産科、産婦人科、子癇、転送、搬送、放置、脳内出血、受け入れ拒否、死亡、医療崩壊、三大事件、医療事故、医療訴訟、刑事訴追、周産期救急医療、一人医長

これまでの情報を検討してみる。
1. 本事件で受け入れを断った医療機関にまで、刑事捜査の網がかかる。
2. 本事件の医師の判断は、果たしてミスと呼べるだろうか。
3. 奈良県の救急医療体制は、見かけ程ではない、現場の医師から見ればお粗末な体制しかない。
4. 原育史大淀病院長は当事者である医師個人に責任を押し付けようとしている。
5. 事件が起こってから 2 ヶ月がたっての報道と刑事捜査の開始である。
6. マスコミ報道は真実を伝えていない。タイトルの付け方すら、悪意ある煽動だ。

以下に、現時点で、マスコミ報道から読める事、公的なウェブサイトから把握できる情報を基に検証する。

大淀事件 01 ( 20061019 / 01:11 ) | 旧 奈良産科転送事件 で紹介した某所からの情報は、直接ここでは取り入れていないが、参考にして頂きたい。

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1. 本事件で受け入れを断った医療機関にまで、刑事捜査の網がかかる。

1) 本件の母体を受け入れて加療できるレベルはどういう医療機関か。
2) そういう医療機関は、奈良県大淀町、五條市近郊に何軒もあるのか。
3) そういう医療機関が、いつでも救急を受け入れることができるキャパシティを維持し続けていられるようになっているか。

本件では、子癇にせよ脳内出血にせよ、産科だけでは対応できない。産科、脳神経外科は複数の医師が同時に、麻酔科、小児科の医師も同じく待機していて、ICU、NICU 双方に空床があって、他に手がとられる重篤な患者がいないか少なく、看護スタッフも受け入れが可能で、手術室スタッフがすぐに手術室を稼働できて、そこで始めて、今回の結果以上のものが期待できる。

最初に担当医が転送を打診した県立医大、県立奈良病院、この 2 病院が、奈良県内で本件のような重篤な妊婦を受け入れる可能性のある所だった。この 2 病院しか元々なかった上に、この 2 病院では上記の条件が揃わなかった。大淀病院の産科医が子癇として転送先を探したのであったとしても、脳神経外科という条件を付けていたにしても外していたとしても、これだけの条件はなかなか難しいだろう。

県立医大、県立奈良病院、この 2 病院のキャパシティは、いつでも上記の条件を揃えられていなかったのか。理想ではそうだが、現実には、病床稼働率は 100% に限りなく近くないと採算の取れない公的医療保険の設定である上に、100% を超えてもペナルティがある。

さらに、奈良県の周産期救急医療は、一次、二次と崩壊が進み、三次の医療機関に全てのしわ寄せが来ていた。奈良県が組んでいた周産期救急の 5 病院 ( 県立医大、県立奈良、国立奈良、天理よろず相談所、近大奈良 ) のネットワークも有名無実と化していた。

それでも現場の医師は、労働基準法無視の労働で救急を支えている。3 交代勤務のシフトを組めるほどの人員がいないことは、奈良県立医科大学産科婦人科のウェブサイト http://www.naramed-u.ac.jp/~gyne/ を見れば分かる。スタッフは教授以下、大学院生まで入れて 14 人しかいない http://www.naramed-u.ac.jp/~gyne/menu5.html

ならば、この 5 病院以外の二次レベルの医療機関は、こういう患者を受け入れられる能力がないだろう事は容易に想像がつく。

もともと奈良県のこの地域の医療圏は、大阪の医療圏内でもあった。ただ、上で触れたような医療体制は、大阪府内でもそう多くはない。十指が余ってしまうだろう。それぞれが、各科、各部門のマンパワーを一気に集めることができる条件になければ、受け入れても結果がより不幸になるだけだ。

脳内出血にしても、子癇後脳出血にしても、急激に意識レベルが悪化した場合の、母体の予後は悪い、子癇なら児の予後まで悪い。国立循環器病センターをもってしても、この事例の児だけしか助けることができなかったと言うのが、まだ適切な言い方ではないだろうか。

ところが、奈良県警は、当日、各医療機関が本当に受け入れ態勢になかったかどうかを調べるという。嘘ついて断ったと見ているわけだ。奈良県下を始め、本件受け入れの打診があった大阪府下の各医療機関の医師たちは、憤慨したり、やりきれなくなったり、逃げ出したくなっているだろう。そういう当事者の意識は、こういう現場に立ったことがあるものでないと分からない。ジャーナリストや評論家の言の、何と空虚な事か。

福島県立大野病院事件、奈良県大和高田市立病院事件の前例がある。全力を傾けて医療にあたっても逮捕されたり、刑事被告人にされたりするのだ。こうなると、受け入れられないだけでなく、受け入れても診る自信がない、そういうレベルで拒否が起こってしまう。さらに刑事訴追を受けるなら、自信がないというだけで容疑をかけられるなら、そういう現場に居合わせたくなくなっても不思議ではない。

責任を追及するなら、こういう救急医療体制しか構築できない国、奈良県を始めとした行政府にメスを入れるのでなければならない。すなわち、県立医科大学の設置者である奈良県知事、厚生労働大臣の責任を追及してしかるべきだ。

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2. 本事件の医師の判断は、果たしてミスと呼べるだろうか。

子癇前症は妊娠女性の 5%、子癇は子癇前症の患者 200 人に 1 人の割合で起こるという。4000 人に 1 人だ。ならば子癇の診療経験が豊富な産科医、というものが少ないことが分かる。子癇なら母児共に急激に危険になる。未治療だと通常致死的である。母胎の死亡率 10% 程度、児の死亡率は 30% 程度という。

陣痛や分娩時に頭蓋内出血を起こすことは、ほとんどないとされている。脳実質内出血は、高血圧、特に、妊娠中毒症、子癇や脳動静脈奇形が原因の場合が多いとされている。ならば子癇を第一に考え、子癇に続発する脳内出血や、あるいは他の要因による脳内出血の可能性を次に考えて無理はない。

脳内出血は、子癇がない状態で起こり、この患者さんは子癇でなかったのか。あるいは子癇に続発した脳内出血なのか。真実は伝わって来ない。解剖がなされていて、その上に医学的、科学的検証を経ないと、軽々しく担当医のミスとはいえないはずだ。

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抗けいれん剤、鎮静剤の投与も難しい。安静にして刺激しないようにし、分娩可能なら、帝切をもってしてでも出産を急ぐのが最善であるという。本件の産科医は、子癇なら動かせない、動かせるなら最低限 1 回の移動でと考えても無理はない。CT を撮っても撮らなくても、搬送を急ぐ事に変わりはない。それで搬送に賭けたと見ても不思議ではない。

緊急事態の現場での専門家の判断が刑事訴追される事の無意味さは、そろそろ言い尽くされて来た。

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搬送の依頼は、本件医師の派遣元、奈良県の周産期救急ネットワークの基幹たる奈良県立医大のスタッフが主に行った。だからこそ広い範囲にわたって搬送先を当たることができたのだ。また本件医師も独自に搬送先を当たっていたという。当直室に引っ込んでいる間も、いろいろと思慮を巡らし、搬送依頼の電話をかけ、奈良県立医科大学と連絡を取っていた事だろう ( 仮に仮眠していたとしても、労働基準法上は有り得る行為だが )。

さらにこの間も子癇に対する対処、治療を行っていた。さぼっていた、ほったらかしにしていたわけではないのだ。水を飲んだりトイレへ行く事すら、責められなければならないのだろうか。

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搬送依頼を始めてから、内科医からの CT 撮影のアドバイスがあったという。撮っても撮らなくても同じ、動かす事は危険。CT 撮像のために母体を動かすこと自体が大きなリスクなのだ。

また、CT はすぐに撮影できたのか。放射線技師が院内に常に待機している体制なのか。おそらくこの規模の病院でそれはないだろう。オンコールの放射線技師を呼び出して、機械をスタンバイしなければならない。搬送依頼に時間がかかると思っていなければ、CT よりも搬送をより重視して無理はない。

脳神経外科医が一名いるが、この脳神経外科医も院内に常駐しているはずはない。オンコールだろう。また呼び出した所で、この病院では何もできない。CT を撮影していたらその読影くらいにしか役に立たない。

放射線技師と脳神経外科医を呼び出すためにかかる時間と母体を動かすリスクを考えたら、この CT を撮らない方がいいという判断もまた、緊急事態の現場での専門家の判断と言ってもおかしくはないだろう。

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3. 奈良県の救急医療体制は、見かけ程ではない、現場の医師から見ればお粗末な体制しかない。

上述、および前記事の通り。
» 大淀事件 02 ( 20061019 / 12:08 ) | 旧 奈良産科転送事件 2

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4. 原育史大淀病院長は当事者である医師個人に責任を押し付けようとしている。

事件の真実の究明はそんなに簡単ではないだろうに、なぜ、急いで、担当医のミスと断言してしまうのか。この院長の過去には、威張れないものがあるようだが。

担当医個人の責任にしてしまうことの無意味さは、医師が一番、肌身で感じているはずなのに。

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5. 事件が起こってから 2 ヶ月がたっての報道と刑事捜査の開始である。

なぜ今、明るみに出て、しかも警察が迅速に動き出すのか。ここは謎である。

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6. マスコミ報道は真実を伝えていない。タイトルの付け方すら、悪意ある煽動だ。

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毎日新聞 2006.10.17
病院受け入れ拒否:意識不明、6時間“放置” 妊婦転送で奈良18病院、脳内出血死亡

asahi.com 2006.10.17
奈良の妊婦が死亡 19病院が転送拒否、6時間“放置”

Sankei Web 2006.10.17
意識不明の妊婦、18病院が転送拒否 8日後死亡

YOMIURI ONLINE 関西発 2006.10.17
出産で意識不明、18病院受け入れ断る…1週間後死亡

YOMIURI ONLINE 2006.10.17
出産で意識不明、18病院受け入れ断る
女性、1週間後死亡

TBS 2006.10.17
19病院たらい回しにされ妊婦が死亡

神戸新聞 共同 2006.10.17
処置遅れて出産後に死亡

日刊スポーツ 2006.10.17
処置遅れて出産後に死亡、転送拒否続く

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まず、本件では意識を失ってから国立循環器病センターに到着するまでが 6 時間だ。その間、子癇に対する治療が行われていた。担当医は、搬送先をあたったり、一息ついたりはしながらだが、ほったらかしにはしていなかった。

また、たらい回しではない。言葉の使い方すら怪しいテレビ局があるようだ。

初期の報道は以下の通り。
» 大淀事件 01 資料 | 旧 奈良産科転送事件資料

真実に近いと思われる情報はここ。
» 大淀事件 01 資料 4 | 旧 奈良産科転送事件資料 4

刑事事件になってしまうと、正確な情報は、もう、関係者からは伝わって来ないだろう。真実が明らかになることはなく、再発防止策に資する事もなく、だれか末端の現場の者が罪を着せられて、終わってしまう。

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再度、参考リンクを挙げておく。

18病院が受け入れ拒否(大淀病院妊婦死亡事案) http://www.yabelab.net/blog/2006/10/17-124111.php ( 元検弁護士のつぶやき 2006.10.17 )
前門の虎 後門の狼 http://anesthesia.cocolog-nifty.com/freeanesthe/2006/10/__f8b9.html ( freeanesthe )
奈良県警が業務上過失致死容疑で捜査へ 妊婦死亡問題 http://tyama7.blog.ocn.ne.jp/obgyn/2006/10/post_d6f6_2.html ( ある産婦人科医のひとりごと )
分娩中意識不明:18病院が受け入れ拒否…出産…死亡 http://nakaikeiji.livedoor.biz/archives/50746946.html ( 医学教育でのひとりごと )
産科医療の崩壊 http://kenken1997.cocolog-nifty.com/pediatrician/2006/10/post_cb26.html ( 小児がんと生きること )
今ある命も救えない「医療制度改革」、そしてマスゴミの偽善 http://ameblo.jp/shionos/entry-10018473207.html ( 大和ごころ。ときどきその他 )
その日が来たか・・・ http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20061018 ( 新小児科医のつぶやき )

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大淀事件 01 ( 20061019 / 01:11 ) | 旧 奈良産科転送事件
大淀事件 02 ( 20061019 / 12:08 ) | 旧 奈良産科転送事件 2

以下、参考資料

大淀事件 01 資料 | 旧 奈良産科転送事件資料
大淀事件 01 資料 2 | 旧 奈良産科転送事件資料 2
大淀事件 01 資料 3 | 旧 奈良産科転送事件資料 3
大淀事件 01 資料 4 | 旧 奈良産科転送事件資料 4

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大淀事件 02 ( 20061019 / 12:08 )

Posted by guideboard on 2007/07/01/Sun

本記事は、2006 年 10 月 19 日、午后 0 時 8 分、http://sword.txt-nifty.com/guideboard/ にオリジナルの記事 ( 奈良産科転送事件 2 ) がアップされたものである。原典は削除された。


キーワード
奈良県、大淀病院、産科、産婦人科、子癇、転送、搬送、放置、脳内出血、受け入れ拒否、死亡、医療崩壊、三大事件、医療事故、医療訴訟、刑事訴追、周産期救急医療、一人医長

漏れ伝わってくる奈良県の周産期救急医療の様子をまとめる。

伝聞だから正確でないところがある。ただし、医師のコミュニティの中で匿名で語られているので、真実に迫るものでもある。しかも以下に記すような事情は、奈良県に特有のものではない。全国では、都市部でもこのような地域がたくさんあるだろう。兵庫県でも、神戸市から少し外れると、こうなっているだろうし、兵庫県の山間部になると、もっと悲惨だろう。

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大淀病院産婦人科は創立以来一人医長の体制で、現在の産婦人科部長はすでに 60 歳を超えている。奈良県立医科大学から週 2 – 3 回の当直の非常勤医師の派遣を受けていた。事故に遭遇したのは、この 非常勤医師 産婦人科部長であった。[ 後日報で訂正 » 大淀事件 08 ( 20061021 / 15:22 ) | 旧 奈良産科転送事件続報 5 ]

大淀病院に脳神経外科医は一人しかおらず、麻酔科常勤医師はいなかった。マスコミに会見した院長は消化器外科医だった。

大淀病院では、麻酔事故を医師法 21 条に則って届出た過去がある。その他については、外科手術での事故があったが届け出られてはいないという。

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奈良県では、県立医科大学附属病院、県立奈良病院、国立奈良病院、天理よろづ相談所病院、近畿大学医学部奈良病院の 5 病院が、ネットワークを組んで周産期医療の基幹病院群を形成しているが、小児科医師が常駐する NICU があるのは、実質、奈良医大と県立奈良病院のみで、天理よろず相談所病院他はほとんど救急を受けられないという。母体とともに児の状態悪化が予想される場合には、受け入れ先の選択肢はない。

奈良県でも小児科救急は、二次救急レベルで輪番制を敷いているが、小児科二次輪番といっても中身は一次医療が大半を占め、現在、土曜日などは夜通し患者が途切れることがない。

産科の一次医療も、開業医、中小私的病院が産科から撤退しつつあり、二次レベルの医療機関からさらに前述の基幹病院群、すなわち三次レベルまで、通常のお産も救急もがあふれているという。

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前記事

大淀事件 01 ( 20061019 / 01:11 ) | 旧 奈良産科転送事件

以下、参考資料

大淀事件 01 資料 | 旧 奈良産科転送事件資料
大淀事件 01 資料 2 | 旧 奈良産科転送事件資料 2
大淀事件 01 資料 3 | 旧 奈良産科転送事件資料 3
大淀事件 01 資料 4 | 旧 奈良産科転送事件資料 4

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大淀事件 01 資料 4 / 近県者情報 20061018

Posted by guideboard on 2007/07/01/Sun

» 大淀事件 01 ( 20061019 / 01:11 )

現時点 ( 2006.10.18 ) で得られる、最も真実に近い情報だろう。某所複数箇所に掲示されていたものである。


近県の者ですが、詳細な情報を入手しました。

患者さんは予定日超過で入院し、入院当日からPGE2の内服で分娩誘発されていて、当日の午後に服薬を終了、自然に経過観察していたところ、準夜帯から自然陣発したとのことです。ところが、午前0時頃に突然意識消失のような症状が出現したため、産科当直医が院内の内科当直医に診察を依頼し、内科医の診察を受けました。
内科医が対光反射や一部の神経学的所見を診たところ、意識レベルが低い(痛み刺激には反応あり)ものの他の異常所見が無く、また陣痛発作時には産婦が声を上げて痛がるなどしたため、産科医と内科医で「陣痛発作に伴う失神だろう」と判断したとのことです。この際に「内科医がCT検査を行うことを主張したが産科医が拒んだ」などと報道されていますが、両者の間でそんな押し問答のようなやりとりはなかったようです。その時点では血圧は正常で、子宮口も4cm程度開大していたため分娩経過を診ることになり、産科医は当直室に戻ったとのことです。

しかし、その約1時間半後に痙攣発作が生じ、この時点では血圧が180前後まで上昇していたため、産科医が子癇発作と判断し、マグネゾールを静注して奈良医大病院に搬送を依頼ました。ところが、奈良医大の産科病棟が陣痛待機室のベッドまで入院患者が溢れるほど満床であったため受け入れることができず、また、容易に搬送先が見つかりませんでした。大淀病院の産科医の先生はいつでも搬送できるよう、今か今かと「受け入れ先が見つかった」との連絡を待ちわびていたらしく、CT検査ももちろん考えたようですが、(今、患者を動かして再発作を起こしたら母児ともに危険かもしれない)(CT検査に行っている間に搬送先が見つかったと連絡が来るかもしれない)など考えて躊躇されたようです。苛立つ家族に囲まれ、産科医自身も大阪の高次医療機関に数件電話するなどしたようですが、全て断られたとの事でした。最終的に搬送先が見つかったのは、搬送を申し入れてから二時間余り過ぎた後でした。

聞けば聞くほど悲しい内容です。報道では、かなり産科医を悪辣に糾弾しておりますが、このような経過では同情を禁じ得ません。一番の問題は、受け入れるベッドの絶対数が奈良県では不足していることにあるように思います。刑事事件へと進展しそうな気配ですが、このような例が刑事訴追されることを、我々は容認してはいけないと思います。

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大淀事件 01 資料 3 / 県政だより 奈良 / 子癇資料

Posted by guideboard on 2007/07/01/Sun

» 大淀事件 01 ( 20061019 / 01:11 )

県政だより奈良 2003 母体・胎児と新生児に対する高度医療をますます充実
奈良県立医科大学附属病院周産期医療センターを設置

県立医科大学附属病院周産期医療センター
今回、県立医科大学附属病院に設置された「周産期医療センター」は、懸案となっていた母体県外搬送の解消を図るため、これまでの施設設備を発展充実させたもので、具体的には、NICU六床の増設とPICU三床の新設を行いました。

ネットワークで効率的に情報提供
県では、県立医科大学附属病院・県立奈良病院・国立奈良病院・天理よろづ相談所病院・近畿大学医学部奈良病院の五病院を周産期医療の基幹病院として、県内の産婦人科病院や診療所をコンピュータネットワークで結ぶ「周産期医療情報システム」を運用しています。これにより、地域の医療機関では対応困難な低出生体重児や重症な妊産婦のために、空きベッドや手術の可否についての周産期医療情報を瞬時に探すことができます。また、やむを得ず県外へ搬送しなければならない場合が生じたときも、スムーズに県外の受入可能な医療機関への搬送を実現します。

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メルクマニュアル 妊娠の異常

子癇前症と子癇

子癇前症:アルブミン尿症または浮腫を伴う高血圧が,妊娠の20週目から産後最初の1週間の終わりまでの間に進行すること。子癇:他の病因がないけいれん発作または昏睡が,同時期に起こること。

子癇前症と子癇の病因は知られていない。子癇前症は妊娠女性の5%,通常は初妊婦と,以前から高血圧や血管病の症状のある女性に起こる(251章参照)。未治療だと,子癇前症は特徴的に様々な期間くすぶって,突然に進行して子癇となる。子癇は子癇前症の患者200人に1人の割合で起こり,未治療だと通常致死的である。子癇前症の主な合併症は,常位胎盤早期剥離(後述参照)で,これは血管性疾患によってひき起こされるようである。

症状,徴候,診断

血圧が140/90mmHgに達しているか,顔や手に浮腫を生じているか,1+以上のアルブミン尿症を起こしているか,または血圧が収縮期で30mmHg,拡張期で15mmHg上昇する(それが140/90mmHgを超えなくても)妊婦は,子癇前症と考えなければならない。軽い子癇前症は,境界高血圧,無反応性浮腫,または,アルブミン尿症を起こす。血圧が150/110mmHg,または著明な浮腫,3+以上のアルブミン尿症,視力障害,腹痛を起こしている患者は,重篤な子癇前症と考えられる。臨床検査(CBC,検尿,電解質の値,プロトロンビン時間,肝機能検査,部分トロンボプラスチン時間)を行い,異常を発見するべきである。予期せぬ腎症を除外するため,BUNとクレアチニン値が調べられなくてはならない。

予防と治療

治療は,母親の生命と健康を保護することを目的として行われる;胎児も通常生存する。軽症の子癇前症の初期徴候を示す患者は,ベッドでの静養が必要な外来患者として治療されるが,2日毎に医師の診察を受けるべきである。状態がすぐによくならないようであれば,入院するべきである。子癇前症に対してベッドで安静にする以上の治療をすることが決定されれば,出産が目標となる。患者の症状が通常見られないほど軽く,すぐに反応する子癇前症で,早産になるような場合でなければ,出産の遅れが新生児の生存率を高めることを示唆するデータはない。したがって,妊娠の継続期間にかかわらず,非反応性の子癇前症の患者は,安定させて出産を完了させるべきである。

軽い子癇前症の患者は,食塩の摂取は平常とし,水の摂取量を増加させることが必要である。患者をベッドで安静にさせ,左側臥位にするとただちに尿量は増加し,血管内脱水と血液濃縮が減少する。病因はまだわかってないため,娩出に先だつ治療は症状の軽減が目標となり,硫酸マグネシウムを主に投与する(後述参照)。

重症の子癇前症では,より積極的な治療が適応となる。入院時に平衡塩類溶液(例,リンゲル液)の静脈注入が,大口径のカテーテルにより始められる。それから,4gの硫酸マグネシウムをゆっくりと静注で15分以上かけて,この疾患に通常伴う反射亢進が減少するまで,投与する。血圧降下も通常付随して起こる。24時間以上かけて3〜4Lの平衡塩類溶液が注入されると,尿量が増加し,浮腫が軽減する。硫酸マグネシウムは,経静脈的ポンプ注入を通じて約1〜3g/時間,必要なら量を補充して,投与が続けられる。治療は,逐次的服用の硫酸マグネシウムレベルで監視される(治療範囲,4〜7mEq/L)。通常,4〜6時間のうちに血圧はより低いレベルで安定し,反射亢進も鈍くなってくる。患者が安定したら,速やかに娩出が果たされるべきである。血圧が硫酸マグネシウムに反応しなければ,ヒドラジン(40mg/L)の静注が開始されるが,注入速度は血圧値に合わせて調整する。子宮の灌流が著明に減少して胎児が危険に曝されることになるため,重症の子癇前症または子癇の場合,血圧を130/80mmHgより下げてはならない。グルコン酸カルシウム1g静注は,硫酸マグネシウムを過剰投与した場合の特異的な拮抗薬である。もし尿排出量が増加しなければ,フロセミド10〜20mg静注の追加が利尿を起こす;利尿薬はその他には使用しない。鎮静剤は胎児への影響があるため,用いるべきではない。軽い子癇前症は,6〜8時間後に安定させられる;その後,娩出が指示される。

子癇と診断されて入院する患者は,同様の治療を受ける。硫酸マグネシウムの早期投与が,通常はけいれんをコントロールする。そうでなければ,ジアゼパムの5mg静注が,単回ボーラス注射として与えられる。継続的なモニタリングと付き添いが必要である;血圧,心拍数,呼吸,反射は15分毎に,尿排泄量と静注投与量は1時間毎に,記録されなければならない。

すべての患者は,症状の重篤度に関係なく,頭痛,視力障害,錯乱,腹痛,腟出血,胎児心音の喪失などの合併症について観察されなければならない;観察は15分毎に記録される。多数の医師が,母親と胎児を絶えず監視できるICUに患者を入れるべきだという意見である。産科医による継続的な管理が不可欠である。子癇前症は,出産後4〜6時間以内に消散しはじめるはずである。

HELLP症候群(Hemolysis,ElevatedLiver enzymes, andLowPlatelet count溶血,肝酵素の上昇,低血小板数)が,軽い子癇前症の患者に起こる,主な合併症である。治療は子癇前症と同様である。

出産は,最も効果的な方法で成し遂げられねばならない。子宮頸部が成熟して経腟出産が確実であるようなら,分娩を誘発するためにオキシトシンの希釈注入が開始され,分娩が進行し始めたら,人工破膜が行われる。子宮頸部が好ましくない状態で,経腟出産が起こりそうになければ,帝王切開が行われなければならない。

娩出後も患者は分娩中と同等に注意深く頻回にモニタリングされるべきである;子癇の25%が,産後期,通常は初めの2〜4日のうちに起こるからである。患者が徐々に回復していくにつれて,外来通院が許可される。入院が長びくこともあり,退院のあとも降圧薬投与が必要であるが,娩出後の回復は驚くほど急速である。患者は,産後期は,少なくとも1〜2週間毎に診察を受けるべきである。患者の血圧は,6〜8週間ずっと高いことがある;血圧が8週目を過ぎてもまだ高いようなら,高血圧の診断が考えられなくてはならない。この時期を通じて,CBC,検尿の結果が得られ,BUN,クレアチニンの測定が定期的に行われなければならない。

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江幡病院・産科診療

http://www.ebata.or.jp/disease/sanka/sanka3.html

子癇(しかん)

妊娠中毒症では、時に子癇発作を起こします。

まず初めには、頭痛、めまい、視野の異常などの前駆症状があり、次に小刻みに震えたり口がガクガクしたり白目をむいたりの症状が出たあとに、突然けいれんを起こし、暴れ、大きくのけぞったり口から泡を吹いたりしたあとに急に意識を失って昏睡状態に陥り、時に大いびきをかきます。時には数回これを繰り返します。古い話ですが、エクソシストという映画で少女が悪魔に憑依されてベッド上で大暴れするシーンがありますが、あれに近い状態です。

予防はまず妊娠中毒症症状の悪化を防ぐことですが、起こってしまった場合にはまずは舌をかまぬように硬いものを口に挟むことです。その上で、鎮静剤、利尿剤、強心剤などの投与を行います。

母胎の死亡率10%程度、児の死亡率は30%程度と言われています。

—–

脳神経外科医からの意見:妊娠に合併する脳血管障害

http://www003.upp.so-net.ne.jp/moyamoya/CVD_pregnancy.htm

大阪市立総合医療センター脳神経外科
小宮山雅樹

出血性脳血管障害

妊娠中の頭蓋内出血に対する脳神経外科的手術の適応は、非妊娠時の女性に対するそれと原則的に同様である.分娩、麻酔方法は、原則的に頭蓋内出血のない妊産婦に対する産科的適応と同様である.陣痛や分娩時に頭蓋内出血を起こすことは、ほとんどないとされている.頭蓋内出血との鑑別疾患に、下垂体卒中、静脈洞血栓症、脳血管閉塞、子癇、脳腫瘍、脳膿瘍、髄膜炎、脳炎、脱髄疾患、ヒステリーなどがある.
…..
脳動脈瘤の破裂は、妊娠第3期に多いとされ、再出血すると生命予後が非常に悪いため、母体の治療を優先し早期に検査・治療を行う.
…..
脳動静脈奇形の出血は、脳動脈瘤の破裂よりも若年の妊産婦に起こるとされ、出血時期は、妊娠第2期に多いとする報告や出血率が特に高い時期はないとする報告がある.
…..
脳実質内出血は、高血圧、特に、妊娠中毒症、子癇や脳動静脈奇形が原因の場合が多いが、血液学的凝固異常、もやもや病、脳静脈・脳静脈洞血栓症、転移性絨毛癌、海綿状血管腫、脳血管炎、抗凝固療法、他の基礎疾患による場合もある.

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大淀事件 01 資料 2 / 各社報道 20061018 – 19

Posted by guideboard on 2007/07/01/Sun

» 大淀事件 01 ( 20061019 / 01:11 )

毎日新聞 2006.10.18

脳内出血見抜けず 遺族への謝罪、検討中 大淀病院長が会見
妊婦転送死亡:脳内出血見抜けず遺族への謝罪、検討中—-大淀病院長が会見/奈良

◇緊急搬送遅れで妊婦死亡

大淀町立大淀病院で妊婦の緊急搬送が難航した末死亡した問題を受け17日、同病院は記者会見を開いた。原育史(やすひと)院長(63)は初めて公式に脳内出血を見抜けなかった診断ミスを認めた。しかし、病院の責任を問われると明確な答えを避けた。また、遺族への謝罪も「検討中」と述べるにとどまり、歯切れの悪さはぬぐいきれなかった。(会見での主なやりとりは次の通り)

—-搬送になぜあれほど時間がかかったのか

けいれんが起きたので産科担当医を呼んだ。(分娩(ぶんべん)中にけいれんを起こす)子癇(しかん)発作を疑った。ここでは対応が難しいので県立医大病院に転送を依頼したが、満床なので医大病院が他の病院への依頼を始めた。異常分娩は医大病院に連絡し、責任をもって受け入れ先を探していただく形になっているが、なかなか見つからなかった。

—-内科医は脳の異状の可能性を指摘していた。その根拠は。また、それでもCT(コンピューター断層撮影)を撮らなかった理由は

けいれん、いびき、瞳孔が開く状況があり、内科医は頭に何か異状が起こっていると思ったようだ。一方(主治医の)産科医は、頭の中に出血があると血圧が高くなるのに当時は安定しており、子癇発作を疑い、動かすことの悪影響を考えて撮影しなかった。結果的には脳内出血だった。子癇と疑ったことに判断ミスがあった

—-病院の責任は

遺族と誠実に話し合いを継続している。非常に難しい問題です。

—-謝罪の予定は

そのあたりも検討中。

—-今後の対応は

医師研修制度が始まり、大学病院も医師不足になって派遣医師を引き揚げた。ここ(大淀病院)も04年に31人いた常勤医師が今は26人だ。麻酔医も常勤はいない。医大病院を中心にしたネットワークの再確立が必要で、そうなると聞いている。

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毎日新聞 2006.10.18

奈良妊婦死亡:県警が捜査 医療ミスとの因果関係焦点に

奈良県大淀町立大淀病院で今年8月、妊婦が分べん中に意識不明になり、大阪府内に搬送後死亡した問題で、同県警は業務上過失致死容疑で捜査する方針を固めた。同病院側が17日の会見で「(脳内出血でなく)子癇(しかん)発作の疑いとした点で、判断ミスがあった」と述べており、ミスと死亡との因果関係の立証が焦点となる。また満床などを理由に妊婦の受け入れを拒んだ病院の対応についても、刑事責任が問えるどうかを検討する。

大淀病院によると、今年8月8日未明、高崎実香さん(32)=同県五條市=が18病院に断られた末、同日午前6時ごろ、国立循環器病センター(大阪府)に搬送され、男児を出産したが、高崎さんは同16日に死亡した。

【高瀬浩平、花沢茂人】
毎日新聞 2006年10月18日 12時00分

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asahi.com 2006.10.18

奈良県警が業務上過失致死容疑で捜査へ 妊婦死亡問題

奈良県大淀町の町立大淀病院で妊婦(32)が分娩(ぶんべん)中に意識不明の重体になり、大阪府内の病院に搬送後、脳内出血で死亡した問題で、奈良県警は業務上過失致死容疑で捜査する方針を固めた。大淀病院は「死亡にいたるミスがあった」と認めている。県警は同病院関係者から慎重に当時の治療内容などについて聴く方針。

17日に会見した同病院は、ミスの内容として、(1)主治医が、妊婦の意識喪失を失神と判断した(2)妊娠中毒症の妊婦が分娩中にけいれんを起こす「子癇(しかん)」と判断し、脳内出血を見抜けなかった(3)そのためCT(コンピューター断層撮影)を撮らず、脳外科の治療を優先しなかった——などを挙げた。

同病院などによると、主治医が分娩誘発剤を投与した後、妊婦は頭痛を訴え、意識を失った。その後、妊婦の血圧が上昇し、けいれんがひどくなるなど容体が悪化。同病院では対応できなくなったため、他府県の病院に受け入れを打診する間、当直の内科医がCTの使用を助言。付き添っていた家族も頼んだが、主治医は「安静にして受け入れ先が見つかるのを待つ」と聞き入れなかったという。

また、重体となった妊婦の受け入れを拒んだ病院はその後1病院が新たに判明し、計19病院とわかった。内訳は、奈良県の2病院と大阪府内の17病院。

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テレビ朝日ニュース 2006.10.18

院長「結果から見れば判断ミスがあったと考えております」
父親「ベッドなんてなくてもいいから命を大事にしてほしかった」
コメンテーター「子癇の状態になったら4人に1人くらいの割合で脳内出血が合併する
ということを認識して病院の選択をするべきだったろう」

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毎日新聞 2006.10.19

奈良妊婦死亡:遺族から聴取 県警

奈良県大淀町立大淀病院で今年8月、同県五条市の高崎実香さん(当時32歳)が分娩(ぶんべん)中に意識不明になり、緊急転送先の大阪府の病院で死亡した問題で、県警捜査員が18日、夫晋輔さん(24)ら遺族宅に出向き、約2時間にわたって事情を聴いた。県警は業務上過失致死容疑での立件も視野に今後、病院関係者からも聴取するとみられる。

捜査員らは、県警が作成した実香さんが死亡するまでの経緯表を示しながら「内科医がCT(コンピューター断層撮影)を撮るよう助言した際、誰が一緒にいたのか」など、細部にわたり質問した。さらに、判断ミスと死亡との因果関係▽搬送システムの不備−−の2点を強調、「県警もこの問題は大きくとらえている」と説明したという。

【中村敦茂】
毎日新聞 2006年10月19日 3時00分

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大淀事件 01 資料 / 各社報道 第一報 20061017

Posted by guideboard on 2007/07/01/Sun

» 大淀事件 01 ( 20061019 / 01:11 )

毎日新聞 2006.10.17 ( m3 )

病院受け入れ拒否:意識不明、6時間“放置” 妊婦転送で奈良18病院、脳内出血死亡

◇手術は60キロ先の大阪

奈良県大淀町立大淀病院で今年8月、分娩(ぶんべん)中に意識不明に陥った妊婦に対し、受け入れを打診された18病院が拒否し、妊婦は6時間後にようやく約60キロ離れた国立循環器病センター(大阪府吹田市)に収容されたことが分かった。妊婦は、脳内出血と帝王切開の手術をほぼ同時に受け元気な男児を出産したが、約1週間後に死亡した。遺族は「意識不明になってから長時間放置され、母体の死亡につながった」と態勢の不備や病院の対応を批判。大淀病院側は「できるだけのことはやった」としている。過疎地の産科医療体制が社会問題化する中、奈良県や大淀町は対応を迫られそうだ。(31面に関連記事)

◇県外搬送常態化

遺族や病院関係者によると、妊婦は同県五條市に住んでいた高崎実香さん(32)。出産予定日を過ぎた妊娠41週の8月7日午前、大淀病院に入院した。8日午前0時ごろ、頭痛を訴えて約15分後に意識不明に陥った。

産科担当医は急変から約1時間45分後、同県内で危険度の高い母子の治療や搬送先を照会する拠点の同県立医科大学付属病院(橿原市)に受け入れを打診したが、同病院は「母体治療のベッドが満床」と断った。同病院産科当直医が午前2時半ごろ、もう一つの拠点施設である県立奈良病院(奈良市)に受け入れを要請。しかし奈良病院も満床を理由に、応じなかった。

医大病院は、当直医4人のうち2人が通常勤務をしながら大阪府を中心に電話で搬送先を探したが決まらず、午前4時半ごろ19カ所目の国立循環器病センターに決まったという。高崎さんは約1時間かけて救急車で運ばれ、同センターに午前6時ごろ到着。脳内出血と診断され、緊急手術と帝王切開を実施、男児を出産した。高崎さんは同月16日に死亡した。

大淀病院はこれまでに2度、高崎さんの遺族に状況を説明した。それによると、産科担当医は入院後に陣痛促進剤を投与。容体急変の後、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)の妊婦が分娩中にけいれんを起こす「子癇(しかん)発作」と判断し、けいれんを和らげる薬を投与した。当直の内科医が脳に異状が起きた疑いを指摘し、CT(コンピューター断層撮影)の必要性を主張したが、産科医は受け入れなかったという。

緊急、高度な治療が必要な母子について、厚生労働省は来年度中に都道府県単位で総合周産期母子医療センターを指定するよう通知したが、奈良など8県が未整備で、母体の県外搬送が常態化している。

大淀病院の原育史院長は「担当医が子癇発作と判断して処置した。脳内出血の疑いも検討したが、判明しても対応しようがなく、診断と治療を対応可能な病院に依頼して、連絡を待っていた。ご遺族とは誠意を持って対応させていただいている」と話した。一方、高崎さんの遺族は「大淀病院は、脳外科を備えながら専門医に連絡すら取っていない。長時間ほったらかしで適切な処置ができていれば母体は助かったはずだ」と話している。

【林由紀子、青木絵美】

◇「確認可能なはず」

妊婦が意識を失った場合、子癇発作と脳内出血の差はどう判別されるのか。県立医大の小林浩・産科婦人科教授によると「いずれもけいれんを起こし、普通どちらなのかは判断できない」という。一方、別の産科医は「頭痛があり、妊娠高血圧症候群がないなら、脳内出血を疑うべきだ。病院内にCTがあるなら、確認は可能だったはず」と話す。

遺族は「脳内出血を疑う情報が、転院依頼先の病院に伝わっていれば、次々と断られることはなかったのでは」と訴える。

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毎日新聞 2006.10.17 ( mainichi-msn )

分べん中意識不明:18病院が受け入れ拒否…出産…死亡

「お母さんが分かるのか、仏壇の前だと不思議に泣き止むんです」。父晋輔さん(左)に抱かれる長男の奏太ちゃん=青木絵美写す

奈良県大淀町立大淀病院で今年8月、分べん中に意識不明に陥った妊婦に対し、受け入れを打診された18病院が拒否し、妊婦は6時間後にようやく約60キロ離れた国立循環器病センター(大阪府吹田市)に収容されたことが分かった。脳内出血と帝王切開の手術をほぼ同時に受け男児を出産したが、妊婦は約1週間後に死亡した。遺族は「意識不明になってから長時間放置され、死亡につながった」と態勢の不備や病院の対応を批判。大淀病院側は「できるだけのことはやった」としている。

妊婦は同県五条市に住んでいた高崎実香さん(32)。遺族や病院関係者によると、出産予定日を過ぎた妊娠41週の8月7日午前、大淀病院に入院した。8日午前0時ごろ、頭痛を訴えて約15分後に意識不明に陥った。

産科担当医は急変から約1時間45分後、同県内で危険度の高い母子の治療や搬送先を照会する拠点の同県立医科大学付属病院(橿原市)に受け入れを打診したが、同病院は「母体治療のベッドが満床」と断った。

その後、同病院産科当直医が午前2時半ごろ、もう一つの拠点施設である県立奈良病院(奈良市)に受け入れを要請。しかし奈良病院も新生児の集中治療病床の満床を理由に、応じなかった。

医大病院は、当直医4人のうち2人が通常勤務をしながら大阪府を中心に電話で搬送先を探したがなかなか決まらず、午前4時半ごろになって19カ所目の国立循環器病センターに決まったという。高崎さんは約1時間かけて救急車で運ばれ、同センターに午前6時ごろ到着。同センターで脳内出血と診断され、緊急手術と帝王切開を実施、男児を出産した。高崎さんは同月16日に死亡した。

大淀病院はこれまでに2度、高崎さんの遺族に状況を説明した。それによると、産科担当医は入院後に陣痛促進剤を投与。容体急変の後、妊娠中毒症の妊婦が分べん中にけいれんを起こす「子癇(しかん)発作」と判断し、けいれんを和らげる薬を投与した。この日当直の内科医が脳に異状が起きた疑いを指摘し、CT(コンピューター断層撮影)の必要性を主張したが、産科医は受け入れなかったという。

緊急治療が必要な母子について、厚生労働省は来年度中に都道府県単位で総合周産期母子医療センターを指定するよう通知したが、奈良など8県が未整備で、母体の県外搬送が常態化している。

大淀病院の原育史院長は「脳内出血の疑いも検討したが、もし出血が判明してもうちでは対応しようがなく、診断と治療を対応可能な病院に依頼して、受け入れ連絡を待っていた」と話した。

一方、高崎さんの遺族は「大淀病院は、総合病院として脳外科を備えながら専門医に連絡すら取っていない適切な処置ができていれば助かったはずだ」と話している。

【林由紀子、青木絵美】

毎日新聞 2006年10月17日 3時00分

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asahi.com 2006.10.17

奈良の妊婦が死亡 19病院が転送拒否、6時間“放置”

奈良県大淀町の町立大淀病院で今年8月、出産中の妊婦が意識不明の重体に陥り、受け入れ先の病院を探したが、同県立医大付属病院(同県橿原市)など19病院に「ベッドが満床」などと拒否されていたことがわかった。妊婦は約6時間後に約60キロ離れた大阪府吹田市の国立循環器病センターに搬送され、男児を出産したが、脳内出血のため8日後に死亡した。

妊婦は、奈良県五條市に住んでいた高崎実香さん(32)。大淀病院によると、出産予定日の約1週間後の8月7日に入院した。主治医は高崎さんに分娩(ぶんべん)誘発剤を投与。高崎さんは8日午前0時ごろ頭痛を訴え、約15分後に意識を失った。

主治医は分娩中にけいれんを起こす「子癇(しかん)」発作と判断、けいれんを和らげる薬を投与する一方、同日午前1時50分ごろ、同県の産婦人科拠点施設・県立医大付属病院に受け入れを依頼したが、断られたという。

付属病院と大淀病院の医師らが大阪府内などの病院に受け入れを打診したが拒否が続き、国立循環器病センターが応じた。高崎さんは同センターに同日午前6時ごろ到着、脳内出血と診断され、緊急手術で男児を出産したが、8月16日に死亡した。男児は元気だという。

大淀病院の横沢一二三事務局長は「脳内出血を子癇発作と間違ったことは担当医が認めている」と話した。搬送が遅れたことについては「人員不足などを抱える今の病院のシステムでは、このような対応はやむを得なかった。補償も視野に遺族と話していきたい」としている。

実香さんの夫で会社員の晋輔さん(24)は「病院側は一生懸命やったと言うが、現場にいた家族はそうは感じていない」と話した。生まれた長男は奏太ちゃんと名付けられた。実香さんと2人で考えた名前だったという。

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Sankei Web 2006.10.17

意識不明の妊婦、18病院が転送拒否 8日後死亡

奈良県大淀町の町立大淀病院で今年8月、分娩(ぶんべん)中に意識不明に陥った妊婦が、同県内の県立病院など18病院から「満床」などを理由に次々と受け入れを拒否され、最終的に、大淀病院から約60キロ離れた大阪府吹田市の国立循環器病センターまで搬送されていたことが17日分かった。女性が同センターに搬送されたのは、意識不明になってから約6時間後で、最初の奈良県内の病院への受け入れ打診から約4時間が経過。緊急手術で男児は無事に出産したが、本人は出産後も意識が戻らず8日後に死亡した。

妊婦は奈良県五條市に住んでいた女性(32)。県医務課などによると、女性は出産予定日を過ぎた8月7日午前、大淀病院に入院し、翌8日午前0時過ぎ、分娩中に意識不明に陥った。

このため、大淀病院は同2時前になって、県内の拠点病院である県立医大付属病院(橿原市)に受け入れを打診したが、医大病院は満床のため断念。その後、医大病院の当直医2人が県内外で受け入れ先を探したが、別の拠点病院の県立奈良病院(奈良市)を含む17病院にも、「満床」を理由に拒否され続けた。

同4時半ごろになって、国立循環器病センターでの受け入れが決定した。

大淀病院によると、女性の容体急変について、当直医は脳に異状が起きた可能性を指摘し、病院ではCT撮影の必要性を検討したが、担当の産科医は妊婦特有の「子癇(しかん)発作」と判断し、CTも撮らなかったという。同病院は「判断ミスがあった」としている。

(10/17 13:03)

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YOMIURI ONLINE 関西発 2006.10.17

出産で意識不明、18病院受け入れ断る…1週間後死亡

奈良県大淀町立大淀病院で8月、出産の際に意識不明になった同県五條市の妊婦について、受け入れを打診された18病院が断り、約6時間後、60キロ離れた大阪府吹田市内の病院に搬送されていたことが、明らかになった。妊婦は脳内出血で緊急手術を受け、帝王切開で男児を出産したものの、約1週間後に死亡した。

大淀病院などによると、妊婦は高崎実香さん(当時32歳)で、高崎さんは8月7日に入院。8日午前0時ごろ、頭痛を訴えて意識不明になった。産科担当医が、同県立医大付属病院、県立奈良病院に受け入れを要請したが、いずれも満床。その後、同付属病院の当直医が電話で搬送先を探し、大淀病院で待機していた高崎さんは約6時間後、吹田市の国立循環器病センターに収容された。

大淀病院は、容体が急変した際、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)の妊婦が分娩(ぶんべん)中にけいれんを起こす「子癇(しかん)発作」と判断、脳出血の治療などはしていなかった。原育史院長は「結果として判断ミスがあった」と話している。夫の晋輔さん(24)は「実香が意識を失っても、大淀病院の主治医は『単なる失神でしょう』と言って仮眠をとっていた。命を助けようという行動は一切見えなかった」と訴えている。

(2006年10月17日 読売新聞)

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YOMIURI ONLINE 2006.10.17

出産で意識不明、18病院受け入れ断る
女性、1週間後死亡

奈良県大淀町の町立大淀病院で8月、出産の際に意識不明になった同県五條市の女性について、受け入れを打診された18の病院が断り、約6時間後、60キロ離れた大阪府吹田市内の病院に搬送されていたことが、明らかになった。女性は脳内出血で緊急手術を受け、同時に帝王切開で男児を出産したが、約1週間後に死亡した。

大淀病院などによると、死亡したのは高崎実香さん(当時32歳)。高崎さんは8月7日に入院。8日午前0時ごろ、頭痛を訴えて意識不明になった。産科担当医が、同県立医大付属病院などに受け入れを要請したが、いずれも満床。同付属病院の当直医が電話で搬送先を探し、大淀病院で待機していた高崎さんは約6時間後、吹田市の国立循環器病センターに収容された。

大淀病院は、容体が急変した際、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)の妊婦が分娩(ぶんべん)中にけいれんを起こす「子癇(しかん)発作」と診断、脳出血の治療などはしていなかった。原育史院長は「結果として判断ミスがあった」と話している。

夫の晋輔さん(24)は「実香が意識を失っても大淀病院の主治医は『単なる失神でしょう』と言って仮眠をとっていた。命を助けようという行動は一切見えなかった。決して許せない」と訴えている。

(2006年10月17日 読売新聞)

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TBS 2006.10.17

19病院たらい回しにされ妊婦が死亡

奈良県大淀町の町立病院で、分娩中に意識不明になった女性が、19の病院をたらい回しにされたあげく、出産の1週間後に死亡していたことがわかりました。

「ベッドが満床なだけで治療をもっと早くしてあげられなかった。今でも悔しいです」(亡くなった高崎実香さんの夫・高崎晋輔さん)

こう訴えるのは、死亡した奈良県五條市の高崎実香さんの夫、晋輔さん(24)です。実香さんは今年8月、出産のため入院していた町立大淀病院で頭痛を訴え、分娩中に意識不明になりました。

担当医師は、まず、奈良県立病院に受け入れを打診。しかし、「ベッドがいっぱい」という理由で断られます。危険度の高い母子の搬送先を探すよう、県から指定されている奈良県立医大病院は、別の受け入れ先を探しましたが、18の病院に拒否され(奈良県立医大病院を含まず)、ようやく運び込まれたのは60キロ離れた大阪の国立循環器病センターでした。

実香さんは6時間もの間、適切な処置を受けられなかったことになります。脳内出血と診断された実香さんは、緊急手術の末、男の子を帝王切開で出産しましたが、一週間後に亡くなりました。

厚生労働省は、出産前後の急変に備え、都道府県ごとに医療センターを設置するよう通知しています。しかし、奈良県など8つの県ではいまだ整備されておらず、県外への搬送が日常化していたということです。

「もっといい搬送システムを立ち上げていただいて、もう二度とこんなことが起こらないように」(亡くなった高崎実香さんの夫・高崎晋輔さん)

地方での産科医療の不備が叫ばれる中で起きた今回の悲劇。一刻も早い対策が求められています。

(17日23:23)

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神戸新聞 共同 2006.10.17

処置遅れて出産後に死亡

奈良県大淀町立大淀病院で分娩中に意識不明になった奈良県の妊婦(32)が、受け入れ先の病院に次々断られ、大阪府の病院に収容されるまでに約6時間かかっていたことが17日、分かった。妊婦は転送先で緊急手術を受け出産したが、約1週間後に死亡した。

県福祉部によると、奈良県では緊急、高度な医療が必要な妊婦の約3割が県外に転送されており、態勢の不備が問われそうだ。

大淀病院によると、妊婦は今年8月7日、分娩のため同病院に入院。8日午前零時すぎに頭痛を訴えて意識不明になった。主治医は分娩中にけいれんを起こす発作と判断し、県立医大病院(橿原市)に受け入れを打診したが満床を理由に断られた。

医大病院が県内外の転送先を探したが18カ所に断られ、大阪府吹田市の国立循環器病センターが受け入れ先に決まったのは同日午前4時半ごろ。午前6時すぎに転送後、脳内出血と診断され、脳内出血と帝王切開の手術を受け男児を出産。妊婦は意識不明のまま8月16日に死亡した。

大淀病院では、転送先を探す途中で内科医が脳の異常の可能性を指摘したが、主治医はコンピューター断層撮影装置(CT)にかけなかった。病院側は「妊婦を動かすことでかえって危険が増すと判断した。しかし結果的に判断ミスだった」と非を認めた。

妊婦の親族は「長時間ほったらかしにされた。適切な処置ができていれば助かったはずだ」と話している。

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日刊スポーツ 2006.10.17

処置遅れて出産後に死亡、転送拒否続く

奈良県大淀町立大淀病院で分娩(ぶんべん)中に意識不明になった奈良県の妊婦(32)が、受け入れ先の病院に次々断られ、大阪府の病院に収容されるまでに約6時間かかっていたことが17日、分かった。妊婦は転送先で緊急手術を受け出産したが、約1週間後に死亡した。

県福祉部によると、奈良県では緊急、高度な医療が必要な妊婦の約3割が県外に転送されており、態勢の不備が問われそうだ。

大淀病院によると、妊婦は今年8月7日、分娩のため同病院に入院。8日午前0時すぎに頭痛を訴えて意識不明になった。主治医は分娩中にけいれんを起こす発作と判断し、県立医大病院(橿原市)に受け入れを打診したが満床を理由に断られた。

医大病院が県内外の転送先を探したが18カ所に断られ、大阪府吹田市の国立循環器病センターが受け入れ先に決まったのは同日午前4時半ごろ。午前6時すぎに転送後、脳内出血と診断され、脳内出血と帝王切開の手術を受け男児を出産。妊婦は意識不明のまま8月16日に死亡した。

大淀病院では、転送先を探す途中で内科医が脳の異常の可能性を指摘したが、主治医はコンピューター断層撮影装置(CT)にかけなかった。病院側は「妊婦を動かすことでかえって危険が増すと判断した。しかし結果的に判断ミスだった」と非を認めた。

[2006年10月17日14時35分]

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関西テレビ 2006.10.17

奈良県の町立病院で分娩中に意識不明になった妊婦が、18の病院に受け入れを断られ、6時間後にようやく大阪の病院に搬送されていたことがわかりました。この妊婦は出産後、死亡しました。奈良県大淀町の町立大淀病院によりますと、ことし8月、分娩中の32歳の女性が深夜、頭痛を訴えて意識不明になりました。医師は高度な治療ができる病院を探しましたが、18の病院が満床を理由に受け入れを拒否。結局、女性は6時間後、約60キロ離れた大阪府吹田市の病院に転送され、帝王切開で男の子を出産しましたが、8日後に死亡しました。

厚生労働省は、高度な治療が必要な母子を受け入れる病院を来年度までに設置するよう、各都道府県に通知しています。しかし奈良県は未整備で、2004年度だけで母体が県外の病院に搬送されるケースが77件ありました。

大淀病院は「できるだけのことはやった」としています。

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奈良新聞 2005.6.26

活動資金3500万円着服-部落解放同盟県連比曽支部

大淀町立大淀病院の男性総務課係長が、同町の部落解放同盟県連比曽支部(川崎上支部長)の書記長を務めていた平成11年から6年間にわたり、支部の活動資金計約3500万円を着服していたことが22日、分かった。活動資金には毎年、町から交付される補助金も含まれていた。

同支部によると、男性は約10年前から書記長を務め、活動資金の通帳を管理。平成11年から16年までの6年間に、事務費や消耗品費などの諸経費を実際より多くかかったように帳簿をごまかし、水増しした分を着服していた。着服した金のうち約3200万円は先物取引に充てていた。

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